一口馬主の金言その3
久しぶりに一口馬主の金言を。
【金言その3:マル外牝馬に注意】
マル外牝馬っていうとどんな馬を思い出しますか?私はやっぱりヒシアマゾンですねえ。当時はマル外はクラシックはもちろん天皇賞にも出走できませんでした。そんな中、牡馬に混じって大活躍し、オールカマー、京都大賞典と牡馬の重賞を連勝し、ジャパンカップでは2着。逃げ得意の中舘騎手が追い込み馬のヒシアマゾンに乗っていたとうのもおもしろかったですね。
とまあ、思い出話はここまでにしておきますが、上記の話の中に大事なことが含まれています。それは何かというと「牡馬に混じって」という点です。
通常の内国産の牝馬であれば、新馬戦でも未勝利戦でも「牝馬限定戦」に出走できます。ところが、外国産馬は「混合戦」にしか出走できないため、新馬戦から必ず牡馬と戦わなければなりません。未勝利でも、500万条件でも、1000万条件でも同じです。オープンに上がるまで牝馬限定戦に出れません。
なお、問題は牝馬限定戦にだけ出れないということだけではありません、混合戦に「しか」出れないということです。牡馬との混合のレースで、かつ、「混合」のレースでなければ出れません。レーシングプログラムを見てみると、「混合」ではない条件戦が結構あることに気づくと思います。これらの、混合でないレースにはマル外牝馬は一切出れないことになります。
つまり、マル外の牝馬はオープンに上がるまで、レース選択などの条件面でとてつもない不利を受けることになります。もちろん、選んだマル外牝馬が、圧倒的な強さで、すぐにオープンまで行くのが確実だと思うなら、上記の不利は関係ありません。しかし、過去のクラブのマル外牝馬の成績を調べてみてください。なかなかそう上手くは行かないということがわかると思います。
私も一口馬主は初めたばっかりの頃は、こういうことをまったく知らなくて、「マル外」ってだけで何だか格好良く思ってましたし、お得な感じを抱いたりしていました。何年も一口馬主をやっている人から、このマル外牝馬の真実を教えてもらって、初めて知りました。
今、私がもしマル外牝馬を検討する場合は、その馬が「ヒシアマゾン」クラスの逸材かどうかを基準にします。それ以下だと思えるなら、どんなにお得に思えても買いません。まあ、早い話が絶対に買わないということです。
マル外もクラシックに出れるようになったから・・・なんていう甘い考えでマル外牝馬に飛びつかないように、十分ご注意ください。
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