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July 20, 2012

一口馬主の金言その5

今日は久しぶりに一口馬主の金言を。まあ今回のは金言というより、心の持ちようといった感じですが。


【金言その5:戸山師の金言】

「馬を見る目というのは、プロになればほとんど同じで、優秀なのから高値で姿を消していく」

-「鍛えて最強馬をつくる」 戸山為夫著より

20年前、短距離血統で、絶対に2400mはもたないと言われたミホノブルボンを鍛えに鍛えて無敗のダービー馬に育て上げた戸山師の言葉です。

こう言われてしまっては、身も蓋もない気もしますが、これが真実でありましょう。

馬は血統で決まる。戸山師はその本質をわかりすぎるほどわかっていたからこそ、大牧場の良血馬に対抗するには、馬を鍛えるしかないと感じていたのだと、20年経った今になって改めてわかった気がします。坂路調教、インターバルトレーニング、持ち乗り制度、今でこそあたりまえのように行われているこれらの「調教技術」を生み出し、それによって、生まれながらの「素質」の差分を埋めようと努力した戸山師は、日本競馬史上の大改革者と言ってよいでしょう。戸山師が行った「改革」は、20年経った今まで続く西高東低の基礎をつくったのです。

しかし、現在は戸山師が新たに開発した調教技術も、あたりまえのことになってしまいましたし、今はそういう技術面では大牧場のほうがより優れていると言えるでしょう。そうすると、ますます血統どおり、値段どおりに馬が走る傾向が強くなるのではないかと思います。

一口馬主でもその傾向は今後強まっていく気がします。もちろん安い馬の中にもそれなりに走る馬は出るでしょうが、かつてのオグリキャップやミホノブルボンのような重賞を総なめにするような馬の出現を期待するのは難しいのではないでしょうか。

では、我々、プロでもないただの素人である人たちはどんな心構えで一口馬主の世界と付き合っていけばいいのでしょうか。戸山師は、その答えも20年前に教えてくれています。

「馬にはリスクがついてまわる。順調に行ってある程度の賞金をとっても、馬によほどの才能がなければトータルするとマイナスになる。しかし、馬を持って、その馬が勝てば天下を取ったような気分になれます。仲間の間でもいくらか株が上がるかもしれない。そういうことを秤に乗せて考えていただければ馬を持った値打ちがございますよ。」

興味がある方は、「鍛えて最強馬をつくる」を古本で手に入れてぜひ読んでみてくださいね。きっと人生の役に立つと思いますから。。

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Comments

う〜んsign03戸山先生深いですねsign02本当に深いです。
確かにトータルはマイナス。
だけどレースで勝ったら最高ですもんねsign02
ただ、皮肉にも非社台系の雑草血統馬が勝ち続けると競馬会は異常な盛り上がりになるんですよね!

Posted by: 。 | July 20, 2012 at 07:54 PM

本当に、一口馬主の世界を知ってから、より戸山師の言葉の意味が理解できた気がしています。トータルはマイナスでも、勝ったときの喜びに勝るものはありませんものね!

最近は社台系の寡占化が進んでしまっているので、やっぱりライバルが出現して欲しいというのは世の中全体の願いなんでしょうね。皆が切磋琢磨して競馬界が盛り上がる・・・というのが最高のストーリーなんですが、なかなかうまくいかないですよねえ~。

Posted by: 競馬悟空 | July 21, 2012 at 08:49 PM

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