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August 2012

August 31, 2012

2012年 ノルマンディーOC募集時評価 その2

ノルマンディーOCの後半です。やはりマツリダゴッホをどのように評価するかで見方が変わってきそうですね。

11 フサイチジェットの11 マツリダゴッホ 牡 1,600万
栗東・ 宮 B B C B

全体のバランスもとれているし、後にも力があって良い馬だと思う。硬くもなく、リズム良く歩けているのも好印象だ。繋ぎは細く、芝向きだろう。ただマツリダゴッホ自身が新種牡馬でもあるし、どういうのが走るタイプなのかは見当がつかない。血統的には近親に活躍馬がいるわけでもなく平凡な馬ということになってしまう。


12 フサイチリニモの11 マツリダゴッホ 牡 1,600万
美浦・ 国枝 A C D C

良いトモをしている。血統的には叔父にリアルインパクトがいて、筋が通っている馬でもある。全体としてまとまりのある馬でもあるので、良さそうな馬だ。この馬も結局のところはマツリダゴッホの種牡馬としての能力次第ということになるだろう。芝ダート両方こなしそうだし、まるっきりダメの可能性は低いのではないだろうか。


13 ユニバースの11 マツリダゴッホ 牡 1,400万
美浦・ 尾関 B C B B

半兄はジェニュインがついて5勝。決して成功したとは言えない種牡馬がついてもそれなりの結果を出している母でもあるし、マツリダゴッホでも結果を出す可能性はありそうだ。柔らか味のある体全体を使った大きな動きで、リズム良く歩けているのも好印象だ。ただ母が高齢でもあるので、その点はマイナス材料になってしまう。この馬も芝ダート兼用だろう。


14 ザラストドロップの11 コンデュイット 牝 1,600万
美浦・ 栗田徹 C D E D

硬い馬で、動きになめらかさがなく、つなぎも短めで立ち気味。ダート馬ということでいいだろう。血統的に見所もないので、コンデュイットの能力に期待するならといったところか。


15 スヴレッタの11 クロフネ 牝 1,200万
栗東・ 河内 D C C C

牝馬でも、さすがにもう少しトモに迫力があってほしいところ。硬いわけではなく、全体としてはまとまりがある。血統的には見るべきところもなく、値段なりの馬ということでよいのではないか。


16 タニノカリスの11 フレンチデピュティ 牝 1,600万
栗東・ 山内 C B C C

バランス自体は決して良いわけではないのだが、フレンチデピュティ産駒らしい筋肉質で俊敏な動きは悪くない。時に血統的な背景を大きく超えた産駒を出すこともある父の産駒だけに、叔父にタニノギムレットがいる血統構成は心強い。値段以上の活躍があるかもしれないという魅力のある馬だ。芝ダートどちらもいけそうだが、血統背景からもやはり芝での走りに期待したい。


17 タニノジャドールの11 ストーミングホーム 牝 1,400万
美浦・ 畠山吉 C C D D

半兄にビッグウィーク、祖母、叔父も重賞勝馬という素晴らしい血統構成。この馬自身は特にバランスが良いわけでもなく、何か特に良い部分を持っているわけでもない。本当に良い馬ならこのレベルの厩舎には入れないはずだし、どうだろうか。血統面での後押しに期待したい。


18 トウヨウロイヤルの11 タイキシャトル 牝 1,400万
美浦・ 高木 C D D D

全兄が2頭オープン馬となっている配合であるため、期待したいところだが、母も高齢の部類になるし、全兄のような活躍はどうだろうか。兄のように短距離で活躍するならば、もう少し胴が寸詰まっていたほうがかえって計算が立つのだが。ダートという感じではないので、やはり芝でこそだろう。


19 フロントアクセスの11 ステイゴールド 牝 1,000万
栗東・ 高野 D B D C

ステイゴールド産駒らしい胴長の馬で、中距離以上が主戦場となるだろう。芝向きだと思うが、繋ぎがかなり立っているので芝で使っていくと脚元が心配だ。かといって繋ぎも細めでトモも薄くダートというタイプではないので、出世が難しい馬になってしまいそうだ。


20 ロココスタイルの11 チチカステナンゴ 牝 1,400万
栗東・ 中村 D C C C

叔父にサクラバクシンオーがいて血統背景は頼もしいがトモは薄めでパワータイプではない。この父の産駒らしいコロンとした馬体だが後に力を感じないので、鈍重なイメージを受ける。この父の産駒であれば社台グループのほうがいい馬がたくさんおり、そういう比較からはあまり魅力が感じられない。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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キャロットカタログ到着

 キャロット2012年度の募集馬カタログが今日到着しました。

 またカタログをざっと見ただけですが、例年通り、いい馬もいれば、それなりの馬もいるという感じです。

 今のところ感じたことは、キャロットで過去に募集されていた母馬の仔はやや値付けが高い気がしますね。売れるのがわかっているから少し乗せてきたのかなと感じてしまいます。

 あと、カタログのコメントで、「どうでもいいこと」が書かれているのが散見されます。カタログを一通り見た方なら、何となく言わんとしていることがわかると思います。正直、そんなコメントよりもっと意味のある内容を書いたほうがいいのでは・・と思ってしまいます。
 しかし、逆に考えれば、そういうコメントが載っている産駒は、悪いことを書くわけにはいかないし、かといって良い内容も書けないということなのかなと勘繰りたくなります。
 まあ、そのあたりもカタログを読み込む楽しさのうちということで、まずはじっくり眺めたいですね。

 まだ、ノルマンディーOCの残りが終わっていないですし、ノルマンディーOCのほうが締切が早いですので、ノルマンディーOCの残り10頭をやってから、いよいよキャロットの募集時評価をやっていこうと思っています。
 日程的にはあまり時間がありませんので、早速土曜日くらいから少しずつ進めていこうと思っております。

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August 28, 2012

2012年 ノルマンディーOC募集時評価 その1

ノルマンディーOCのカタログとDVDを見ました。入会することを決心したので、後々のために募集時評価をしておこうと思います。まだ会員ではないですが、1頭以上に出資することは確実です。毎度のことですが、枯葉も山のにぎわいということで、軽く受け流していただければと思います。


1 キョウエイアンの11 サクラバクシンオー 牡 1,400万
美浦・ 大竹 B D C C

肩も立っていて、繋ぎも短め。サクラバクシンオー産駒らしい産駒で、短距離でほぼ確実に1勝はできそうなタイプだ。それなりに硬さはあるが短距離馬なので問題ないだろう。トモはサクラバクシンオー産駒としては及第点に達していると思うし、値段分の活躍はできそう。ただ後脚の送りが少しかったるいというか、力強さに欠けるところを感じる。血統的に考えるとこの値段でも安いとは言えない感じなので、結局は値段なりの馬と感じる。


2 ブリュメールの11 マツリダゴッホ 牡 1,400万
美浦・ 国枝 C C D D

一見力強さ及びダイナミックさもあって良く見えるのだが、動き自体にブレが多いというか、軸がずれているような感じがする。新種牡馬でもあるし、良くわからない部分も多いが、今後の成長の様子を見守りたい。


3 ローズウッドの11 チチカステナンゴ 牡 1,600万
美浦・ 矢野英 B C C C

トモの大きさもあって、全体としてまとまっている。背中も短くはないし、中距離向きかなと思う。父の産駒はまだ少ししかデビューしていないが、今のところ特に印象に残る成績はなく、切れ味という点ではどうかなと思うところもある。この馬はその父と母父ともに欧州系であり、長打がありそうな反面、全然ダメの可能性もありそうでちょっと悩ましい。


4 アサヒブライトの11 コンデュイット 牝 1,400万
栗東・ 松永昌 D C D C

トモに厚みがなく、後にもあまり力を感じない。カタログにあるようにスナップが効いていて、バネはありそうに感じる。半兄にトーセンブライトがいるものの、それ以外は全くと言っていいほど近親に活躍馬はおらず、血統的にやや魅力が薄れてしまう。


5 タニノハイクレアの11 タニノギムレット 牝 1,200万
美浦・ 田島俊 C C D C

バランスも悪くないし、全体としてまとまりがある。遡ればウインドインハーヘアの名前が近親にでてくるところが魅力でもあり、また叔父にウインクリューガーがいるので、血統的には悪くはない。ただなんというか、血統以外の点では積極的にここが良いというところもない馬でもある。


6 エレガントフライの11 マンハッタンカフェ 牡 2,000万
栗東・ 白井 B C D C

カタログにあるように、マンハッタンカフェ産駒だが緩いところはなく、逆にやや硬さがあるタイプと思う。トモもしっかりしているし、馬体的には良さそうな馬だ。全くダメということはなさそうな馬だが、近親には自慢できるような活躍馬はおらず、上級条件に行くとどうだろうか。ただしマンハッタンカフェ産駒は今のところ日高産の活躍馬が多いので、その点は期待できるかもしれない。


7 オークルームの11 キングカメハメハ 牡 2,000万
美浦・ 栗田博 C C C C

良くも悪くもなく、平均的なキングカメハメハ産駒という感じ。社台グループの生産ならもう2割くらい高めの値付けにされてそうな気がするので、ややお買い得な感じもする。全体のバランスも悪くないし、特別硬いというわけでもなく、キングカメハメハ産駒としては中庸な感じ。キンカメ産駒としては、もう少しトモの大きさが欲しかったところではある。この馬は上の6番とは全く逆の考え方で、もし社台系のクラブに参加しているならば、キンカメ産駒ならば社台グループの生産馬にいくらでもいいのがいるので、無理に日高の馬を買う必要はない気もする。ただ値段は2割程度安く感じるので、値段にこだわるならおもしろいかも。


8 タニノシスターの11 ディープスカイ 牡 3,000万
栗東・ 昆 C A B A

元のオーナーが牧場を売りに出さなければクラブに現れることも絶対になかった馬であり、それだけでも価値がある。現時点ではトモはあまり立派とは言えないが、カタログにあるとおり飛節に力があり、柔軟性に富んだダイナミックな動きで、体を大きく使えている。問題は母18歳時の産駒である点。通常なら見送りが妥当なところだが、なんといってもあのウオッカの半弟であるわけだし、この母の繁殖能力を見限るのは惜しい気もする。新種牡馬の産駒でもあり、未知の部分は多いが、厩舎も一流で期待は高まる。


9 タニノホロホロの11 ブライアンズタイム 牡 1,800万
栗東・ 松田国 A C D C

非常に筋肉質で、立派なトモをしている。繋ぎも太さがあるし、まあ間違いなくダートだろう。ブライアンズタイムの産駒がまだ募集されるということだけで、この種牡馬の偉大さに敬服したい気持ちだが、さすがに血統の更新速度は、この馬をしてもスピード不足を感じさせる時代になってきている。トップスピードは最新の種牡馬には敵わないと思うが、ダートならばまだ通用してもいい。ダートならある程度確実性が高いタイプだろう。


10 トーセンアモーレの11 コンデュイット 牡 1,600万
美浦・ 牧 C D D D

トモにはもう少し迫力が欲しいところ。全体的に目立ったところがなく、血統も地味。もうちょっと様子を見てから考えてもよさそうだ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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August 27, 2012

産駒の特徴 ゴールドアリュール

今日はゴールドアリュールの産駒の特徴についてです。


★ゴールドアリュール

1.血統面

・現役時代自身がダートの鬼であったように、産駒の成績も圧倒的にダートでの良績が多い。

・瞬発力がなく、トップスピードも高くないので、ワンペースで走れるローカルのダートや地方のダートの小回りコースが特に得意。

・エスポワールシチーとオーロマイスターは母父がロベルト系であり、この組み合わせから大物が現れる可能性も。

・パワフルなアメリカ血統の牝馬とであればワンペースで先行してコンスタントに走るダート馬が期待できる。ただし硬すぎてどうにもならない可能性も。

・軽さのある牝馬や柔らか味のある牝馬の血を入れて硬さを中和する配合も必要。

・母父にサクラバクシンオーの牝馬と相性がよい。


2.馬体面

・父サンデーサイレンスの特徴である軽さや瞬発力という印象から最もかけ離れた後継馬。

・サンデーの特徴である柔軟な筋肉とは対照的な鋼のような筋肉を持つ産駒が多い。

・筋肉量が多く、硬くなっていく傾向があるので芝での瞬発力勝負ではなく、ダートでのパワー勝負に向く。

・関節も硬い馬が多い。


3.その他

・この馬も社台SSで種牡馬となっているにもかかわらず、活躍馬は社台グループ以外からのほうが多い。環境的要因が影響しているのかどうかは定かではないが、良い繁殖に付けられれば、社台グループからももっとたくさん活躍馬が出ても不思議ではないと思う。


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August 26, 2012

産駒の特徴 マンハッタンカフェ

今日はマンハッタンカフェの産駒の特徴についてです。


★マンハッタンカフェ

1.血統面

・短距離のジョーカプチーノから、長距離のヒルノダムール、さらにはダートのグレープブランデーと、多種多様な産駒を送り出している。

・ドイツ血統である名牝ビワハイジと従兄弟同士であり、母方が非主流血統で固められている。そのため、牝系が主流血統の牝馬とのほうが相性が良い。

・カーリアンとブラッシンググルームとは特に相性が良い。

・ストームキャットのような仕上がりの早いアメリカ系とも好相性。

・ミスタープロスペクターとニジンスキーを併せ持つような配合も成功している。


2.馬体面

・筋肉の質はステイゴールド以上にサンデーの良さを引き継いでいる。

・皮膚の薄さ、筋繊維の細かさが素晴らしい。

・脚長、胴長で、体型が父のサンデーとはかなり違っている。

・骨格に緩いところがあるので完成が遅れてしまいがち。

・がっちりしたアメリカ系牝馬となら補完しあう形になる。

・柔らかいタイプの牝馬となら長所を伸ばす感じ。ただし緩すぎてどうにもならない場合も。

・完成が遅いので2歳時からは連勝しにくい。そのためクラシックに乗り遅れてしまう可能性が高い。完成は古馬になってから。

・馬体は大きめの馬のほうが活躍している傾向。


3.その他

・現在のところ活躍馬は社台グループ以外からたくさん出ており、環境的な要因が原因で日高地方のほうから活躍馬がでているのではないかという話もある。

・2011年産は、マンハッタンカフェがリーディングサイヤーとなった後に種付けした世代であり、社台グループの中でもほとんど種付けしていなかったノーザンF、白老Fからも産駒が誕生しているため注目の世代となる。


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August 25, 2012

ノルマンディーOC

 本日ノルマンディーオーナーズクラブのカタログが届きました。
 さすがに社台グループの馬と比較すると血統的にどうなのかなという馬が多いですが、よくよく見てみると、ウオッカの半弟などを含めて、20頭中7頭は近親にG1馬がいるんですね。思ったより頑張っているラインナップなのかもしれません。

 まだカタログのみしか見ておらず、DVDは見ていませんが、カタログでは、12番フサイチリニモの11、13番ユニバースの11が良さそうに思いました。父マツリダゴッホがどうなのか?という問題もありますが。

 1次募集で入会すると入会金10,500円が無料になるそうですし、会費も毎月1,050円とリーズナブルなので、真剣に検討してみようかなと思います。
 ただ、1次募集の締切が9/7なので、キャロットの結果を見てからというわけにはいかないところが難しいですね。

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August 24, 2012

キャロット10年産(11年募集)最終便

キャロットの2012年募集が近づいてくるとともに、11年募集(10年産)は今月末で締切になります。
さすがに募集馬も残り少なくなりましたが、私を含めて、最後に追加を検討していたり、また、2012年募集のために11年募集を新規で1頭買っておこうという方もいらっしゃるでしょう。私もキャロットに入会したときは、この時期に新規で2頭買って9月の募集に備えたものです。ちなみに、その2頭は幸運にもかなり頑張ってくれて収支はプラスでした。

まあ、そういう幸運なこともあるので、残りの中にも、もしかしたら?という馬がいるかもしれません。今日は10年産の最終便ということで、残った馬に注目してみたいと思います。


10 関東 ウィングオブライト(スプレッドウィングの10) クロフネ 牝1,200万

***評価時の記事***
募集時評価 D-C-B-B

肩は柔らかめで、歩きのリズムもよい。脚元にも問題はなさそうだ。ただ、この馬の場合トモというか後駆全体に力がないというか、頼りない。クロフネ産駒だけに軽さで走るということは考えにくいので、この点は非常に気になる。芝、ダートともにこなせそうだが、逆に言うとどっちつかずになるかもしれない。
*****

 ここまで問題なく調整が進められて、16秒台まで調整が進んできています。健康そうですが、相変わらずトモはさみしく映ります。また血統的にも特に魅力があるわけでもありません。それでも順調さは評価していいと思いますし、このまま順調なら年内にデビューの可能性もありうるでしょう。


11 関東 バルカローレ(ベビーグランドの10))クロフネ 牝1,400万

***評価時の記事***
募集時評価 D-E-C-C

一番最初に見たときは良さそうにも思えたが、やはり後にあまり力がない感じ。右後が少し気になる。前は力強い感じなのだが、こういうタイプは経験上ダートに出る可能性が高いと思う。叔母にスリープレスナイトがいるが、馬体は似ていない。カタログにもあるとおり、その叔母よりは距離はもちそうだ。
*****

 トモに疲れが出てしまって頓挫があったのは残念です。近親にスリープレスナイトがいる血統馬なのですが、順調さを欠いていますし、今後速めを乗ったときにどうなるかまだわからないので、その点はちょっと気になるところです。


19 関東 ハーモニーフェア(ファーストチェアの10) シンボリクリスエス 牝1,400万

***評価時の記事***
募集時評価 C-E-C-C

シンボリクリスエスの産駒は変に胴伸びがある馬よりは、ある程度詰まっているほうが大外れの危険性は少ないと思うし、実際走っていると思う。そういう意味でこの馬は全体のバランスもまあまあで、期待はできると思う。この馬の場合は何よりも血統面の後押しが魅力。遠くはヒシアマゾン、近くはアドマイヤムーンと超のつく大物が親戚にいるのだから。後脚にあまり力がなさそうなのが、残念ではあるが、血の力で速いところをやりだすと変わるかもしれない。
*****

 15秒台まで進んでいます。トモもしっかりしてきたということで馬体のサイズも丁度いいし、結構いいんじゃないでしょうか。何と言っても叔父にアドマイヤムーンがいる血統が魅力。ここまで頓挫なく来ているし、これから速いところをやっていって問題なければ年内のデビューもあるかもしれません。おもしろそうです。


22 関東 モストヴェルデ(イージーラヴァーの10) タニノギムレット牡1,600万

***評価時の記事***
募集時評価 C-E-E-C

右後が少し気になったが、順調に乗り込めているようだし、特に気にする必要もなさそうだ。コンパクトな馬体だが、肩が硬く、繋ぎが立っているので少し故障が心配だ。近親に活躍馬もおらず、馬体的にも大物感があるわけでもないので、この値段は妥当なところか。カタログでは距離の長短、芝・ダートを問わずとあるが、逆に言えばどの条件も中途半端になる可能性もあるということだろう。良くも悪くも値段なりの馬だと思う。
*****

 5月に骨折してしまい、まだ乗り出せていない状態なので年内デューは難しいでしょう。この段階ではちょっと手を出しづらい馬ですね。


25 関東 ベストリッジライン(シンプルザベストの10) フジキセキ 牡1,800万

***評価時の記事***
募集時評価 C-E-C-A

リズム良く歩けているように見えるのだが、腰が気になる。坂路にも入っているし今のところ問題はなさそう。もしかすると今後速いところをやっていくうちに頓挫があるかもしれない。ダートのほうが良いように思うが、芝もこなせそうだ。値段もリーズナブルだし魅力のある馬ではあるので、できれば様子を見てから判断したい。
*****

 坂路で乗ると疲れがたまるということで、やっぱり腰に甘さがあるのかもしれません。まだ17秒の段階でこれだから、この先が少し心配です。ちょっと時間がかかりそうな馬です。


27 関東 ラッキーチケット(ベルグチケットの10) ネオユニヴァース 牡2,600

***評価時の記事***
募集時評価 C-C-C-D

綺麗な馬体の馬だが、ネオユニヴァース産駒ならばもう少しトモに容量があったほうがよい。全体のリズムはそんなに良くもないが、脚元にも特に不安もないし、バランスもとれている。元々のバランスは悪くはないので成長次第ではさらに良くなるかもしれない。5月生まれだし、馬体はまだもう少し大きくなるだろう。ダート向きという印象はないので、やはり芝が主戦場となるだろう。今後の成長を待ちたい馬だ。
*****

 15秒まで進んでいて、残っている中でも最も順調そうな一頭でしょう。大きな頓挫もなくここまでこれたので、このまま順調なら年内のデビューもありうるでしょう。ただ、厩舎自体がどちらかというと慎重な厩舎なので、あまり数は使われないと思います。その点を納得できれば楽しめるのではないでしょうか。


30 関東 ミラクルルージュ(ミラクルレイザーの10) メイショウサムソン 牝1,000万

***評価時の記事***
募集時評価 B-D-A-A

非常にリズミカルに歩いていて、トモの張りもよく、柔らか味のある動きがこの馬の良さだろう。馬体的には少し背ったる気味で上から重いものを乗せたら潰れてしまいそうな感じがしてしまうところがマイナスのポイントか。人気がないのはやはり血統面の重苦しさが第一の原因だろう。父メイショウサムソン、母父エルコンドルパサー、サドラーズウェルズのクロスというこの重苦しさでスピード競馬へ対応できるのか。この馬の場合、カタログにもあるように中距離以上が主戦場となると思うが、牝馬の場合、中距離には牝馬限定戦はないし、番組的に苦戦する可能性がある。ここまで順調に進められているようだし、難点を理解の上で、一発を狙いたいという人にとっては、価格的には面白いかもしれない。
*****

 凄く期待していましたが、現状の馬体は教科書に出てくるような、いわゆる「背ったる」状態になってしまっています。そしてまた教科書どおりに背腰に疲れが出ているということなので、まだ時間がかかりそうです。


33 関東 クイックブレッド(スウィートマフィンの10) サクラバクシンオー 牡1,600万

***評価時の記事***
募集時評価 B-D-E-B

サクラバクシンオーの産駒らしく肩は地面に対して垂直かと思うほど立っていて、言うまでもなく短距離向き。その割にはカタログにあるとおり、母父から受け継いだ長めの背中をしている。短距離馬だったらもっと身が詰まっているほうがいいのだが、その点が残念。トモはバクシンオー産駒としては特に良いとも言えないのだが、これからまだ成長する可能性もある。ここは成長力に期待したい。ただ全体的には走るバクシンオー産駒からは遠い馬体なので、確実性は低いだろう。近親にタイキシャトルがいる血統で、その点の一発を狙いたいというところか。
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 何か悪いところがあるわけでもないし、頓挫もないのですが、現状の調整のスピードは遅めですね。バクシンオー産駒だけに2歳戦から短距離でという期待からはズレてしまっている感じです。元々典型的なバクシンオー産駒からはズレている感じの馬体なので、その点もどうでしょうか。


43 関西 トランザムスター(スターパレードの10) ウォーエンブレム 牡2,800万

***評価時の記事***
募集時評価 A-C-B-C

評価の難しい馬だ。馬体は良いと思う。まず何よりトモがしっかりしているのが良い。肩もそこそこ柔らか味があり、全体のバランスもまとまりがあって良い。しかしながら、牡馬だけに馬格があるのは悪くないのだが、それにしても、いくらなんでもデカ過ぎないか。デカい馬の場合は、まず何よりもバランスが良くないと故障の原因になるが、この馬の場合バランスがピカイチというわけでもないので、今後どうなることか。さらに、所属厩舎も再来年の3月で引退となる厩舎。なぜそういう厩舎に所属することになったのかを考えると、期待度は薄いのかなとも勘ぐってしまう。この馬の兄は南関東にいて、C2クラス。今後もっと上に行く可能性もあるが、南関東とはいえC2で負けているようではあまり大きな期待はできそうもない。カタログにあるとおり、普通に考えればダートだろうが、繋ぎの長さも立ち具合も普通くらいだし、芝でもそこそこやれるのではないか。残っている牡馬の中では一発があるとすればこの馬だろうが、一方でリスクもついて回る馬だということを忘れてはならないだろう。買う買わないは別にして、どう成長していくのか非常に興味深い馬だ。
*****

 期待していた馬で順調に進んでいましたが、夏前に頓挫が発生し、ついに600kgを超えてしまいました。こればっかりはどうしようもないのですが、常識的に考えて、ここから仕上げていくのは非常に厳しい道のりとなってしまうでしょう。現状では年内デビューはまず無理かなと思います。


54 関西 リモンチェッロ(ドルチェリモーネの10) シンボリクリスエス 牝1,600万

募集時評価 E-D-D-C

***評価時の記事***
トモはこれ以上あまり成長が見込めない感じがする。体も小さく、前にも後にも力が感じられない。また繋ぎが立ち気味でもあり、故障の可能性も気になる。カタログでは瞬発力で勝負のタイプと書いてあるが、そもそもこの父でそういうタイプ自体が例外的な存在でもあり、鵜呑みにはできない。ダートの先行タイプの可能性が高いと思う。この血統に思い入れがあるならばというところだろうか。
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16秒台まで進んできて、今のところ頓挫もなく順調ですね。ただ、この馬はとにかく繋ぎが非常に立っていて、その点が唯一の心配な点です。これからもっと速いところをやっていってどうなるかでしょう。


61 関西 ローズミラクル(ヴィアンローズの10) フジキセキ 牡2,000万

***評価時の記事***
募集時評価 C-A-C-C

いいものを持っている馬だと思う。ただ、まだまだ成長途上でもあり、結局全然ダメということもありうる。腰高で、これからまだ成長して馬体も変わっていくだろう。前脚が膝かぶりで立ち姿は見栄えがしないが、根本的なバランス自体は悪くなく、ちゃんと成長すれば整っていくと思われる。脚元にも不安はない。カタログのコメントを読んでみると、牧場側もこの馬をどう判断していいのか悩んでいる部分が垣間見える。「若干小柄」、「独特のパフォーマンス」など、理解不能な文言が並んでいる。この馬に関しては未知の魅力がある反面、単純に足が遅いという可能性もあるということを覚悟しておいたほうがいいだろう。
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 現時点でもまだ子供っぽい馬体で、腰高のままです。この馬は成長が非常に遅く、馬体も560kgと非常に大きいため、仕上げに手間取りそうです。まだ成長すると思うのですが、なにぶん中央競馬には期限があるため、デビューが遅くなればなるほど不利になります。この馬も年内のデビューはちょっと難しそうな感じがします。


76 関西 ラムーレブルー(ブルーラスターの10) ダンスインザダーク 牝1,000万

***評価時の記事***
募集時評価 E-C-E-D

関西の新規開業厩舎所属。所属厩舎が決まってないということは、それだけ期待されてないということだろう。馬体のほうはバランスが今ひとつで、肩も立っていて硬く、全体の動きのリズムも今ひとつ。血統的にも中距離向きで、牝馬。積極的に買う要素がない。唯一のアピールポイントは叔母にザイーテンがおり、半兄にグラスボンバーがいることか。値段なりの馬ということでいいのではないか。
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 厩舎は関西の新人、今野厩舎に決まりました。この今野厩舎ですが、今年3月初出走ですので、勝利数こそまだ本年7勝ですが、R値は0.338と、一流厩舎並みの数字です(R値については、東京サラブレッド厩舎ランクの記事参照:http://miesque.cocolog-nifty.com/keibagoku/2012/08/post-3c6e.html)。ちなみにR値は、石坂厩舎が本年現時点で0.362、松田国厩舎が0.335です。0.338というのはかなり凄い値です。今後が期待される厩舎でしょう。そういう意味ではおもしろい馬ですが、肝心の馬自身の能力がどうかなというのが少し心配です。しかし、ここまで順調にきていますし、こればっかりは走ってみなければわかりません。新人厩舎の2歳馬ですから大切にされるはずですし、厩舎先物買いという意味でおもしろいかもしれません。


77 関西 プントインアリア(レースの10) アドマイヤドン 牝1,000

***評価時の記事***
募集時評価 A-E-C-A

小さな馬体だが、コンパクトにまとまっていてバランスはよい。全体のリズムもよい。この馬の一番の問題はとにかく馬体が小さいこと。血統から考えると芝向きということはありえず、ほぼ確実にダート向きということになる。馬体的には芝でも走れそうだが、兄弟馬の勝鞍がほぼ全部ダートなのだから芝向きということは血統的にありえないだろう。そうなると400kgそこそこの小さな体でダートで戦わねばならない。非常に不利だ。だからこそこの値段なのだと思う。脚抜きの良い軽めのダートでならばなんとかなるかとも思うが、レースを選ぶ馬になるだろう。馬体からは面白い存在ではあるのだが、冷静に考えると勝ち上がるまでにはイバラの道が待っているかもしれない。
*****

 非常に小柄な馬だったが、ここにきてようやっとそれなりに大きくなってきました。血統的にダート意外ありえないので、体が少しでも大きくなってきたのは喜ばしいことです。半兄に3歳のマイネルレーサーがいるのですが、このマイネルレーサーはスピード指数的にも2歳の段階で勝ちあがれる能力があって、私も馬券を何回か買いましたが結局勝ちきれずまだ未勝利のまま。もしかして血統的に早い時期から使い出すと良くないのかもしれません。年明けデビューになると腹をくくって待てるなら、おもしろい馬だと思います。


87 関西 外)ストライクルート(タドウィガの10) Smart Strike 牝2,200

募集時評価 C-E-E-E

***評価時の記事***
全体的に硬い馬で、ダート向きと思いきや、カタログでは芝のマイル向きとのこと。確かに繋ぎは立っておらず、繋ぎの長さもそこそこあることから、芝でもやれそうだ。硬さのある馬だから、距離適正は短めになるだろうし、そう考えるとやはりダートのほうが向きそうな気がする。路線が定まらず中途半端になってしまう可能性もあるだろう。この馬はマル外牝馬なので、未勝利戦の牝馬限定戦には出走できない。出資する場合はそういうリスクがあることをあらかじめ肝に銘じておくべきだろう。
*****

 すでにNFしがらきに移動していますが、トモに甘さがあるということで、まだ全然速いところはやっていない状態です。移動したからといって、そのままデビューになるかどうかはちょっと疑わしい感じがします。それ以前に、マル外の牝馬ですので、常に番組上不利な状況にあるということを忘れてはいけないでしょう。


締切間際になってきましが、少しずつ残口も埋まっているようですので、最後まで考えて悔いのないようにしたいですね。

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August 22, 2012

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道 その5

 一口馬主の金言外伝 1億円馬への道は5回目の今回で終了します。今回は、その1からその4で、色々と考察してきたことを、最後にまとめたいと思います。1億円馬への道総集編です。
 なお、あくまで1億円獲得を目指す馬前提ですので、回収率とかを前提にしたものではないということをお忘れなきようお願いいたします。


①牡馬は2,000万円以上、牝馬は1,600万円以上の馬を狙え

 社台系のクラブでは、安すぎる馬からは1億円獲得馬はほとんど出ていないのが現状です。安い馬が絶対ダメなわけではありませんが、血統レベルが高い馬はそれなりの値段になってしまいます。牡馬は最低でも1,800万円、できれば2,000万円以上の馬を、牝馬は1,600万円以上の馬を選択したほうが、1億円獲得の道が近くなるでしょう。


②母年齢は原則15歳以下を狙え

 母の年齢が産駒の競走成績に影響しているのは色々な統計上も明らかなのですが、じゃあ何歳までならいいのかというのは、常に論点となるところです。今回の金言では、1億円獲得馬の9割以上が母15歳以下での産駒ということで、15歳で一応線引きしたいと思います。母年齢が13歳以上になると産駒の競走成績が低下してくるという統計もあるようですが、15歳までは、そんなに影響はないと考えます。
 ただし、母が超良血馬、G1勝ち馬又は名繁殖牝馬である場合は、母が16歳以上でも1億円馬を出す可能性は高まります。母が有名馬の場合は年齢だけで判断しないほうがいいでしょう。


③牡馬か牝馬で迷ったら牡馬を選べ

 最近は牝馬の活躍が目立ちますが、賞金の70%は牡馬が占有してしまうという事実は不変です。牡馬のほうが値段は高いですが、活躍する確率も高まります。さらに、もしかしたら種牡馬になる可能性すらあります。牝馬の場合はどんなに活躍しても出資額の10%が戻ってくるだけです。獲得賞金が1億円を超えるような活躍馬を求めるなら、確率的には牝馬よりは牡馬のほうが近道でしょう。


④関東に居住していても関西馬を選べ

 1億円獲得馬を求めるならやはり関西馬を選ぶほうが近道です。前回まで色々見てきた結果、統計的にも明らかですし、今のところ関東が逆転する可能性はないと言っても過言ではないような状況です。
 ただし、今年からのルール変更で、未勝利戦及び古馬の500万下条件戦は、原則として関西馬は関東の主場(東京、中山等)には事実上参戦できなくなりました。したがって、2勝までならば、以前よりも関東馬は勝ちやすくなるとも言えるでしょう。1,2勝でコツコツ頑張る馬を選ぶ場合はむしろ関東馬を狙うのもアリでしょう。
 しかしながら、高額条件ではやはり関西馬のほうが強いのは明らかですので、基本は関西馬を狙ったほうが良いでしょう。


⑤ディープ、キンカメ等、リーディング上位種牡馬を素直に信頼しろ

 ディープ、キンカメなどのリーディング上位種牡馬の産駒は高額馬が血統どおりの結果を出す可能性は高いです。もちろんハズレることもありますが、やはり基本はリーディング上位種牡馬を素直に信頼したほうがいいでしょう。そこまでの高額馬は難しいという場合は、ジャングルポケットやステイゴールド産駒が、値段が高騰しない割には夢も見れる種牡馬だと思います。
 一方で、よくわからない外国種牡馬の産駒はなるべく避けたほうが良さそうです。私みたいに○外全盛の時代を過ごしてきた人は、外国種牡馬というだけで何か高級な雰囲気を感じてしまうはずです。リーディング上位の外国種牡馬の産駒だったら日本でも走るはずと考えたくなりますが、現実はそれほど甘くないようです。日本の血統レベル自体も昔に比べて飛躍的に上がっていますので、今はやはり日本の馬場への適正が一番重要なのかもしれません。


⑥基本はリーディング上位厩舎を信頼し、池江、石坂、角居、松田博は特別

 リーディング上位厩舎は合理的な厩舎経営をしており、強い馬であればあるほど、その効果は高まると思います。したがって、高額馬がリーディング上位厩舎、特に四天王厩舎に所属する場合は素直に信頼していいでしょう。
 ただし、これらの上位厩舎は「合理的」な、ある意味ビジネスライクな厩舎経営を常に心がけていますので、能力のない馬は容赦なく切られます。また勝率、連対率が高いということは、あまり数を使わないということでもあります。安価な馬で、数を使って稼ぎたいと思う場合は、これらの上位厩舎の所属馬を選ぶとミスマッチが発生して不満がたまる可能性があるので注意が必要です。


⑦取捨に迷ったら、母、兄弟姉妹、祖母、母の兄弟姉妹(叔父、叔母)にG1馬がいるかで選ぶのも一つの手

 競馬は血統のスポーツですから、血統レベルが高いほうが活躍する可能性は高まります。あくまで確率論ですが、近親にG1馬がいる馬は、やはり活躍する確率が高まります。選ぶ際に決め手を欠く場合は、最後にこれで判断するものアリだと思います。


 前回までの内容をおおまかにまとめると上記の通りとなります。すべての内容が、思い込みではなく、何らかのデータに基づいていますので、それなりの信頼性はあると思います。社台系のクラブで迷った場合の指針となれば幸いです。


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August 21, 2012

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道 その4

 一口馬主の金言外伝 1億円馬への道、今回は第4回目となります。

 競馬は血統のスポーツです。わかりきっているけれども、そこが一番の悩みどころでもあります。世の中色々と進歩していますが、遺伝学などの進歩があっても未だにどうやったら強い競走馬が生まれてくるのかについては、はっきりとしたことはわかっていません。

 今日は乱暴な手段を用いて、血統的な視点から1億円馬への道を探ってみましょう。
 ちなみに前提として申し上げておきますが、私の血統の知識はいわゆるダビスタレベルというやつで、競馬好きとしての一般的な知識はあるものの、特に血統知識が豊富なわけではありませんので、その点はあらかじめご了承ください。だからこその難しい血統の話は抜きにした、誰でも理解できる乱暴な理論です。

 まず最初に、一口馬主でG1馬や重賞馬に複数出資している、スーパーひとし君でおなじみのあの方は、ある本で、出資馬を選ぶ際のポイントについて、「母は0勝でもかまわないんですが、近親に走る仔がいるのが絶対条件です。」と語っておられました。私もその通りだと思います。

 ところで、よく聞く、この「近親」というのは一体どこからどこまでを言うのだろうかということが疑問になります。人によって解釈はまちまちだと思います。とあるクラブのカタログなどでは、4代母の兄弟がG1馬で、「G1馬の近親!」と高々に謳っていましたし、人間の世界でいう「親族」が「6親等内の血族」だと考えると、馬の近親も6代母まで遡るのか?いや、これはいくらなんでも遠すぎる。。

 ここでは、「近親」をごく狭く解釈し、以降、「母、兄弟姉妹、祖母、母の兄弟姉妹(叔父、叔母)」のみを「近親」と定義して話を進めたいと思います。私の感覚ではこれくらいが丁度いいのではないかなと思っています。従兄弟になるとちょっと遠すぎる気がします。人間の世界でも、巨人の原監督の甥が入団するとかどうとかいうのは話題になりますが、従兄弟同士で活躍している例とかパッと思い浮かびませんものね。まあここは人それぞれだと思いますが、今回はこの定義で行きたいとおもいます。

 次に、その「近親」が「走っている」という定義はどうしましょうか。これも色々と悩んだのですが、結論として、「G1」を「勝っている」ということを「走っている」という定義にしたいと思います。実際にはG1勝てなかったけどG1級の活躍をしたとか、怪我しなければG1勝てたとか、そういう例が山ほどあるのは重々承知しています。しかし、どこかで線引きしないと複雑になるばかりですし、個人的にこういう統計は単純なものほど意外と真実が含まれていると考えているので、ここは「G1勝ち」で行きたいと思います。
 なおここでいう、「G1」には「JPN1」や「CAN1」などのローカルG1を含んで考えたいと思います。欧州のG2勝ちや欧州のG1の2着よりもJPN1が上なのかよ?おかしいんじゃないか?と思われるのは、もちろんよくわかります。そう言われてしまうと正直理論的な説明は不可能なのですが、少なくとも日本の競馬での適正云々を調べたいのですから、「JPN1」はそれなりに重んじていいのではないかと思います。その他の外国のローカルG1については、まったく知識がないので、とりあえず「勝つのが難しそう」なレースを勝っている馬という理解で含むことにしました。

 これであの方のおっしゃる「近親」が「走っている」という定義がまとまりました。「母、兄弟姉妹、祖母、母の兄弟姉妹(叔父、叔母)がG1を勝っている馬」ということです。

 前置きが長くなりましたが、その近親にG1馬いる募集馬について調べてみました。以下は、社台RHの09産~11産、サンデーRの09産~11産及びキャロットの08産~10産について、近親G1馬の割合を調べたものです。

G1

 全募集馬714頭のうち、近親にG1馬がいた割合は39.1%でした。この数値をどう考えるか。私はさすが社台グループのクラブだけに血統レベルは他の追随を許さないレベルだなと思いました。おそらく日高主体の他のクラブで調べたら、まったく違う数字が出てくると思います。

 で、大事なのは、前回まで調べてきた1億円獲得馬84頭のうち、近親にG1馬がいたのは47頭で、その割合は56%でした。

 この39.1%と56%の差をどう考えるのは人それぞれだし、また、今後時間があるときになんらかの研究を進められたらいいなとは思っていますが、はっきり言えることは、やはり競馬は血統馬から活躍馬が出るということです。

 あたりまえだろう!バカかお前は!と言われそうですが、敢えて、当たり前のことを確認したかったのです。
 当たり前だと思っていることを目に見える数値にしたかったと。

 つまり母方の「血統レベル」が高いほど、活躍馬が出る可能性は高まるということを再度確認したかったのです。
 近親にG1馬がいるだけで血統レベルが高いなんてど素人もいいところだ!とお怒りになる血統に詳しい方もいらっしゃるでしょう。でも、こんな乱暴な統計でもやっぱり差が出るものなんです。

 ただし、この統計はあくまで平均値の比較です。個別の1頭1頭の馬ごとに考えた場合には、近親にまったくG1馬がおらず、重賞勝ち馬すらいなかった、レジネッタ、ドリームジャーニー(募集当時)、オーロマイスター、トールポピー(募集当時)、アルフレードなどのG1馬も存在しますので、近親が活躍していない=ダメ、というわけではありません。

 考え方としては、募集馬の取捨の判断に迷った際に、近親が活躍しているかどうかを一つの要素として考えるのが良いかと思います。

 そしてもう一つ、この表を作った理由は、関東と関西の差をはっきりさせたかったからです。

 表を見ていただければわかりますが、血統レベルは明らかに関西が上です。09年の社台RHのように関東のほうが良いという例外もありましたが、いずれにしても近年益々関西に偏重してきているというのは間違いないでしょう。09年の社台のように、社台RHは伝統的に関東にも気を使ってそれなりにいい馬を入れてきたと考えられます(金言外伝その1の表参照)が、ここ最近は社台RHも関東を見限ってきた感じがします。

 とくに顕著なのはやっぱりサンデーRやキャロットのノーザンファームです。サンデーRの09年産関東の20.0%及びキャロットの09年産関東の17.1%というのは、いくらなんでも差がありすぎると思います。

 要するに、関東は仕入れの段階で良い素材を得られていないので、良い結果を得られない可能性が高いということです。血統馬の割合が低ければ、1億円獲得馬も少なくなるというのが先ほどのデータからも明らかですから。

 もちろん関西の努力の上に今日の状態になったのであり、関西に遠慮しろとか、ノーザンファームは贔屓するなとか言うつもりは全くありません。むしろビジネスとしては当然の帰結でしょう。

 ここでまた関東と関西の違いを持ち出したのは、あくまで「金言外伝その1」で検証した東西の偏りについての裏づけを得たかったからです。

 今日の結論としては、関東馬に出資する場合には、よくよくこれらの動かざる事実を踏まえた上で考えたほうがよいということです。ただし、今年からのルール変更で、未勝利、500万下条件の主場競走には関西馬は現実的には出走できなくなりましたので、1億円獲得ではなく、1~2勝を目指す馬の場合は、むしろ関東馬を狙うのもアリかもしれません。

 関東居住者の私(悟空)としては、なんとか関東の復権を期待したいのですが、データ的には少なくともあと3年は無理だろうなということがわかりました。

 今回はこれで終わりです。次回で外伝のまとめを行いたいと思っています。


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August 20, 2012

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道 その3

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道の第3回目です。

今回は厩舎の側面から見てみましょう。2頭以上1億円馬を出している厩舎をまとめました。

Stable

 以前の金言で何回か厩舎の話をしてきましたが、今回は社台・サンデー、キャロットに限定しての話ですので、前に出てきた「厩舎ランク」の順位とは一致しません。しかしながら、社台・サンデー、キャロットに限定したところで、順位自体はほとんど変わりません。

 一目見てわかることですが、社台RHは意外とまんべんなくというか、多くの厩舎から1億円獲得馬が出ているということがわかります。栗東の長浜、関東の堀厩舎から3頭出ています。長浜厩舎は引退が近づいてきた厩舎ですので、これから大きく伸びるようなことはないと思いますが、伝統的に社台RHで結果を出している厩舎ですので、最後のほうで一発あるかもしれません。堀厩舎は色々毀誉褒貶のある厩舎ですが、これからも活躍は止まらないでしょう。社台の信頼も厚いはずです。社台RH-堀厩舎のラインは今後も注目です。
 森厩舎からも3頭出ていますが、森厩舎は社台と何かあったんですかね。最近は預託馬がいないですし、今後はあまり注目する必要はなさそうです。

 その他の厩舎は、やはり「厩舎ランク」どおりというか、ランクの高い厩舎から1億円獲得馬が誕生している印象です。素直に厩舎ランクを信じて判断すればよいでしょう。

 次に、2列目のサンデーRを見てください。一目で偏りがあるのがわかります。サンデーR(ノーザンファーム)は関東・関西でも偏りがありましたが、厩舎に関しても偏りがあります。しかも厩舎の偏りは、より顕著であると言えます。

 池江、石坂、角居、松田博。この4厩舎から、サンデーRで15頭もの1億円獲得馬を輩出しています。04年産~09年産のサンデーRの1億円獲得馬が全部で28頭。そのうちの15頭、実に約54%をこの4厩舎で独占していることになります。キャロット(ノーザンファーム)を含めて計算しても、43頭中19頭で、この4厩舎で44%を占めています。

 この4厩舎のすごいところは、良血馬で結果を出しているのはもちろんのこと、ミクロコスモス(角居2,400万)、エクスペディション(石坂2,800万)、ドリームジャーニー(池江2,000万)と、高額馬でなくても結果を出せているところです。

 いやあ、しかし1億円獲得馬の半分近くを4厩舎で独占してしまうとは。この4厩舎はノーザンファームにとっては明らかに特別な厩舎ということになる思います。これら4厩舎を四天王と呼びたいですね。

 四天王は当然というか、厩舎ランクでもランク1や厩舎ランク2の常連です。調教師やスタッフの能力及び調教技術があるのはもちろんですが、今や日本で一番と言えるノーザンファームの強力なバックアップがあるのですから、好成績は必然ともいえますね。

 ということで、ノーザンファームからこの四天王厩舎に所属する馬は常にマークが必要ということになります。 

 なお、四天王のうち、池江厩舎はなぜか1億円獲得馬は牡馬ばっかり。松田博厩舎は牝馬に偏っています。理由はわかりませんが、何らかの原因があるのでしょう。これも気にしておきたいデータですね。

 今回は以上ですが、金言外伝はもう少し続く予定です。

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August 19, 2012

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道 その2

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道の第2回目です。

今回は種牡馬別のアプローチです。

Shubobabetsu

(注)母集団は前回のその1とまったく同じです。


①ディープインパクト
 まだ08年産と09年産の2世代しかいないにもかかわらず堂々のトップ。早くも10頭の1億円(相当※)獲得馬を輩出しました。正直ここまで勢いづくとは思っていませんでしたが、牧場側の力の入れようも相当なものがあったと思いますし、思い通りの結果が出たというところでしょうか。
 ディープ牡馬で1億円獲得相当馬の平均価格は、なんと6,400万円。牝馬の平均価格は4,400万円。元々安い馬というのはほとんど存在しないわけですが、ディープ産駒はは母方の血がそのまま出ると言われている通り、高い馬が血統どおりの活躍をするというのが今のところの傾向です。
 したがって、ディープ産駒に出資するなら、多少値が張っても良血馬に果敢に突っ込むのが吉かもしれません。安い馬でも血統的な裏づけがしっかりしてれば、走る可能性はあると思います。

※09年産のベストディール、ベールドインパクト、ファイナルフォーム、ジョワドヴィーヴルの4頭はまだ1億円に達していませんが、現時点で5,000万円を超えているため1億円相当馬として計算しています。


②キングカメハメハ
 キンカメ牡馬の平均価格は9,714万円と、なんとディープ産駒をも超え、1億円に近いというとんでもない結果になってしまいました。これはルーラーシップ、ソリタリーキング、トゥザグローリーの3頭で一気に平均価格を引き上げているためです。
 キンカメ産駒は、軽い走りをする馬が少ないため、ディープ産駒が大挙して押し寄せてきた昨年、本年はディープ産駒に競馬場での主役を奪われてしまった感があります。しかしながら、母父サンデーという血統構成が可能な種牡馬の1番手は当分揺るがないと思うので、ディープ産駒との勢力争いを繰り広げつつ、今後も1億円獲得馬がコンスタントに出てくると思います。
 キンカメ産駒もディープ産駒同様に、1億円獲得馬は牡馬で最低4,000万円。今後も高額馬、良血馬を素直に信用したほうが良いかもしれません。


③シンボリクリスエス
 意外な感じがしますが、シンボリクリスエスが第3位になりました。社台RHとキャロットに好成績の馬が集中しており、サンデーRでは1億円獲得馬がいないというのも面白い傾向です。
 シンボリクリスエス産駒は牡馬の1億円獲得馬の平均は3,567万円で、上位のディープ、キンカメよりも大分下がります。クラブでのG1馬はアルフレードのみ(オーナーズも含めればストロングリターンも)ですが、1億円獲得馬は意外と多いのです。
 牝馬は社台・サンデー、キャロットでは1頭のみ。狙うなら牡馬のほうがよいでしょう。牡馬でそこそこの価格で、これは!という馬がいれば、毛嫌いせずに狙ってみるのもアリかと思います。


④ジャングルポケット
 4位はタキオンですが、すでに死亡しており、11年産はいないため割愛します。かわって、ジャングルポケットです。1億円馬は牡牝同数ですが、牝馬の3頭のうち2頭はトールポピーとアヴェンチュラの特別な姉妹ですので、特に牝馬が活躍しているというわけでもないでしょう。1億円獲得馬の牡馬の最高価格が3,000万円で最低価格が2,000万円。結構手ごろな価格から活躍馬が出現するお買い得種牡馬と言えるでしょう。この種牡馬も母父サンデーが可能な馬ですので、これからもコンスタントに活躍馬が出るはずです。


⑤ステイゴールド
 ドリームジャーニー以降特にこれといった馬もいませんでしたが、08年産からその全弟の3冠馬オルフェーヴルが出現。この兄弟だけの特別な事情かと思いきや、フェノーメノなども登場し、急に重賞戦線をにぎわせるようになりました。不思議な種牡馬です。牡馬の平均価格はオルフェーヴルが引き上げてしまっていますが、2,000万円くらいから重賞勝ち馬出るお得な種牡馬でもありました。
 しかし、今後は種付け料も高騰していることから、募集価格も高くなるでしょう。そう考えると、今後は取捨選択が難しい種牡馬でもあります。


⑥ネオユニヴァース
 大物も出すが、ハズレも出す種牡馬というイメージで、活躍馬は牡馬に集中している感じです。1億円獲得馬の牡馬の平均価格は5,750万円と高めで、最低価格も4,000万。そう考えると、ディープ、キンカメと同様に、素直に血統馬を買ったほうがよさそうです。クラシック向きの産駒を出せるところが魅力ですが、今後はその位置をディープ産駒に奪われそうな気配。同じ値段ならディープ産駒のほうが欲しいと思う人も多いでしょうし、立ち位置が微妙になってきた感はあります。


⑦ウォーエンブレム
 産駒数が少ないにもかかわらず、クラブから4頭の1億円獲得馬を出しており、非常に優秀だと思います。1億円獲得馬は牡馬のみで、その平均価格も5,750万円と高いです。産駒が少なく希少価値があるので高くなりやすいですが、母が血統馬の産駒であれば活躍の可能性は高いでしょう。受胎能力に問題のある種牡馬だけに、年度によってムラがあるとは思いますが、これという血統馬が募集されたら狙い撃ちをするのも面白いと思います。
 問題は何と言っても産駒の数自体が少ないことでしょう。


⑧フレンチディピュティ
 1,600万円のレジネッタをはじめ、血統的に今一つの安い産駒からも活躍馬を出すというありがたい種牡馬でしたが、さすがに2012年にもなると古臭いイメージとなってしまいました。今後活躍馬が出る可能性は少ないのではないでしょうか。


⑨ゴールドアリュール
 今まで真の活躍馬は社台系の牧場からは出ておらず、社台グループ以外の牧場からダートで天下を取る馬が誕生しています。したがって血統馬と言える様な馬は存在せず、高い馬も存在しません。1億円獲得馬の牡馬2頭はいずれも2,000万円の馬。牝馬の1億円獲得馬であるスペルバインドのほうが2,400万円で高いという状態です。それでもダートでの存在感は随一であり、ダートなら今後も活躍馬を輩出するだろうと思います。
 そういう意味でも、11年産東サラ募集で5,800万円という破格の値段で募集となったチャールストンハーバー11の今後は非常に注目されます。


⑩スペシャルウィーク
 1億円獲得馬の3頭には共通点があります。いずれも母が名牝又は名繁殖牝馬ということです。ブエナビスタの母ビワハイジは名牝かつ名繁殖ですし、ゴルトブリッツの母レディブロンド及びトライアンフマーチの母キョウエイマーチはいずれも名牝と言えるでしょう。ハズレも多く出す種牡馬ですが、名のある名牝、名繁殖の仔の場合は、活躍の可能性があるかもしれません。


⑪クロフネ
 1億円獲得馬はいずれも04年産、05年産で、最近は今一つ元気がありません。産駒も牝馬の活躍が目立ち、牡馬は値段ほど活躍できていないというのが実際のところです。牝馬ではクラブ馬ではありませんが、ホエールキャプチャなど最近でも活躍馬が出ていますので、牝馬なら今後も活躍馬が出る可能性はあるでしょう。
 一方で、牡馬は値段ほど活躍できない可能性が非常に高いので、いい馬がいたとしても、割り引いて考えたほうがいいでしょう。


⑫フジキセキ
 サンデーの後継として活躍した種牡馬ではありましたが、結局牡馬のクラシックを取ることもなく、社台・サンデー、キャロットでの1億円獲得馬も04年産まで遡らなければ見当たりません。年齢的に成績が下がってきてもおかしくないですし、今後クラブから活躍馬が出る可能性は低いと思います。
 1億円獲得馬が出ていない割には、価格も高めですので、活躍馬を狙うのであれば避けたほうがよい種牡馬の代表的な例ともいえます。


⑬マンハッタンカフェ
 2009年にまさかのリーディングサイヤーとなり、11年産の社台系の生産馬が増えたという事情があります。社台Fはそれまでもそこそこ種付けしていましたが、ノーザンFや白老Fは2009年から見直して種付けしたという感じなので、実はまだ結果が出ていない種牡馬とも言えます。
 現時点では社台にいながら、活躍馬のほとんどが社台系以外の牧場の生産であるという変な種牡馬となってしまっています。
 繁殖次第では大物を出す可能性がありえます。特に11年産の社台系の産駒は、他の年度とは牧場の意識が違っている状態で種付けされた馬たちですから、ひょっとすると大活躍もあるかもしれないと思います。
 11年産はゼンノロブロイ産駒が目立ちますが、実はこっちのほうが狙い目かもしれません。


⑭その他の種牡馬
 その他の種牡馬については、社台RHからは結構手広く色んな種牡馬の産駒から1億円獲得馬が誕生しています。しかし気になるのは、英字で表記された種牡馬が Fusaichi Pegasus と Empire Maker 意外見当たらないことです。もっといっぱい、日本ではなじみのない英字表記の産駒がいたはずですが。。やはりそういう馬は走っていないというのが結論なんでしょう。したがって、よっぽどの理由がない限りは、英字表記の種牡馬の産駒には手を出さないほうが良さそうです。
 それともう一つ、あれ、あの種牡馬がいないな?と思いませんか。そうです、今年の募集馬で猛威?を振るっているゼンノロブロイ産駒は、社台・サンデー、キャロットではまだ1頭も1億円馬は誕生していません(注:地方ではマグニフィカがギリで1億円を超えています)。しかしながら、牧場側の意思で11年産駒は、これでもかというくらい良血のゼンノロブロイ産駒が誕生しています。普通に考えれば不安に思いますが、11年産は社台グループ全体でゼンノロブロイの良血馬を生産していますので、どれもこれも大ハズレの可能性は極めて少ないと思います。どの程度ゼンノロブロイの種牡馬としての価値を見込むかは人それぞれだと思いますが、牧場の決断に素直に乗っかるのかどうかは迷うところではありますね。


とても長くなってしまいましたが、今日はこのへんで。

次回は厩舎の側面から1億円馬に迫りたいと思います。

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August 18, 2012

一口馬主の金言外伝 1億円馬への道 その1

今日は獲得賞金が1億円を超える馬について考えてみたいと思います。一口馬主の金言と言えるようなものではないのですが、金言のカテゴリに「外伝」という形で入れておきたいと思います。

そもそもの競走馬の目標はG1を勝つこと。さらに言えば種牡馬となってその血を血統表に反映させることです。しかしながら一口馬主でそのような馬に出会うことはなかなか難しいですし、そういう馬は数も少ないので何らかの統計データを取るには母集団が少なすぎて適当ではありません。

色々考えた結果、獲得賞金が1億円以上の馬を色々な切り口から見ていったら、何らかの共通点が見つかり、今後の役に立つのではないかと思いました。

1億円で区切ったのは特別な意味があるわけではないのですが、5,000万円だと馬の価格によっては黒字にならない可能性もありますし(もちろん1億円でも馬によっては黒字になりませんが)、経験上、1億円以上稼いだ馬は、「活躍したな」という実感が持てるのではないかと。そういう馬が、毎年いれば最高ですし、毎年ではなくとも2年に1回くらい現れてくれれば、充実した一口馬主ライフが送れるのではないかと思ったからです。

前置きはこれくらいにして、早速見ていきましょう。

Kakakubetsu

(注)
・サンデーサイレンス産駒がいなくなった後の、04年産から09年産までの、社台・サンデー、キャロットの募集馬を対象としています。サンデー産駒がいた頃と現在では色々と変わってきていると思いますので、03年産以前は無視しました。
・社台・サンデー、キャロットの04年産から09年産まで1億円獲得馬は84頭でした。
・母集団を確保する関係上、09年産については、現時点で獲得賞金5,000万円以上の馬も含めました。
・サンデーの牝馬最低価格は1,600万円となっています。09年産のアイスフォーリスは1,400万円ですが、まだ1億円に達していませんので、ここでは除くことにして最低1,600万円としてあります。


①1億円獲得馬の価格

 募集馬の価格はクラブ(≒牧場)が決めているわけですが、そこには大きなヒントがあると思います。上記の表のとおり、牡馬は最低1,800万円、牝馬は最低1,600万円の価格で募集された馬から1億円馬が出ています。牡馬の1,800万円はフラガラッハのみであり、現実的な最低価格を考えた場合には、牡馬は2,000万円、牝馬は1,600万円が最低価格と言えるでしょう。
 やはり現在では、低すぎる価格の馬から1億円を目指すのは厳しいと言わざるをえません。これらの最低価格を下回る馬に出資する場合は、あまり大きい目標は設定できないということになります。
 一口馬主に回す金銭的な余裕がなく、安い馬しか買えないという人にとっては夢も希望もないデータかもしれませんが、そうでもありません。実は牝馬最低価格である1,600万円の1億円馬は5頭もいます。しかもその中にはリトルアマポーラというG1馬も含まれていますので、安い馬でG1を目指すというのも不可能ではありません。
 一方牡馬も、2,000万円の馬はかなりいます。ヘッドライナー、タケミカヅチ、アウトクラトール、カリバーン、セイリオス、フェイトフルウォー、ドリームジャーニー、オーロマイスター、シェーンヴァルト、フェノーメノ、スピリタス、これら11頭及び1,800万円のフラガラッハを含めた12頭が実は最低価格帯に潜んでいたわけです。ここにもやはりG1馬ドリームジャーニーが潜んでいたというのが驚きです。
 社台・サンデー及びキャロットの04年産~09年産までの1億円獲得馬は全部で84頭であり、そのうち17頭、約20%が、これらの1億円馬の最低価格帯から出現しています。
 あまり高額馬に出資できない場合は、この価格帯を狙い撃ちするという作戦もあるかもしれません。


②1億円獲得馬の年齢

 1億円獲得馬84頭のうち、母年齢が16歳以上だったのは8頭。9割は15歳以下という結果でした。16歳以上が1割いるというのを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれであると思います。最高齢は社台のアーバニティー、ベストロケーションの22歳、次がタケミカヅチで21歳。アンライバルド18歳、タスカータソルテ、ヘッドライナーが17歳、エクスペディション、ジョワドヴィーヴルが16歳でした。
 これら高齢母馬の産駒の傾向としては、レガシーオブストレングス、ダイナアクトレス、バレークイーン、ビワハイジなど名うての名牝の産駒が半分ということです。もちろん、名うての名牝だからこそ高齢まで繁殖生活を続けられたというのもあるでしょうが、高齢繁殖でも、名牝の産駒の場合はマークが必要かもしれません。
 基本的には母年齢15歳以下であればあまり気にしなくてもよいのではないかと思います。母15歳の産駒は5頭もいますので、このあたりが境界線なのかなと思います。


③東西の偏り

 全体としては関西馬が約7割。まあ予想通りというか印象どおりではないでしょうか。ただし、よく見てみると、社台RH(社台ファーム)に関しては関東馬の割合が41.5%あり、意外と関東馬も頑張っているなという印象です。
 衝撃なのはサンデーR(ノーザンファーム)ですね。関東馬の割合はたった17.9%。キャロット(ノーザンファーム)と合計して計算してみても、23.3%です。やはりノーザンファームは明らかに関西に意図的に良い馬を入れていると考えられます。いやいや、馬のレベルは同じだけど、関東の厩舎の技術が低いだけじゃないの?と思うかもしれませんが、関東も関西もどちらもプロなわけですし、調教技術でここまであからさまに差がつくことはありえないと思います。以前「競馬最強の法則」に吉田隼騎手のインタビューが載っていて、そこで「もっと関東にも良い馬を入れて欲しい」と言っていましたが、吉田隼騎手の言っていることはやはりデータからも裏付けられることだと思います。
 関東居住者としては断腸の思いではありますが、サンデーR、キャロットの関東馬に出資する場合には、よくよく考えてからにしたほうが良さそうです。


④牡馬と牝馬

 中央競馬の賞金は、全賞金の71%を牡馬が稼ぎ、残りの29%を牝馬が稼ぎます。近年は牝馬の活躍が顕著で、チャンピオンも出現し、牝馬の時代と言われたりもしますが、現実はやはり牡馬有利に変わりはないということです。1億円獲得馬の牡牝の割合も上記の割合と同様になります。
 これも考え方によるとは思うのですが、どうしても牝馬クラシックを取りたいと考えるなら、牝馬に出資するしかありません。そうでなければ、牝馬に集中的に出資してしまうのは考えものかもしれません。
 ただし、牝馬は1億円獲得馬も少ないですが、その分募集馬の価格自体も3割程度安くなっていますので、狙い方次第とも言えるかもしれません。


今回はこれくらいにしておいて、次回は種牡馬との関係を見て行きたいと思います。

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August 16, 2012

キャロット価格発表

本日2021年キャロットクラブの募集馬の価格が発表されました。
4,000万円超の、高額馬を抜き出すと以下の通りです。

(関西)
トゥザヴィクトリーの11 キングカメハメハ 牡 10,000万
ココシュニックの11 ディープインパクト 牡7,000万
フォーシンズの11 ディープインパクト 牡7,000万
スキッフルの11 ディープインパクト 牡 5,600万
ブルーメンブラットの11 チチカステナンゴ 牡5,000万
トールポピーの11 キングカメハメハ メス 4,400万

(関東)
ディアデラノビアの11 キングカメハメハ 牡 5,000万
ファインセラの11 キングカメハメハ 牡 5,000万
キューの11 ディープインパクト メス 4,400万

トゥザグローリーの全弟は兄よりも2,000万円下がって1億円。関西のディープ牡馬は7,000万円と5600万円。ある程度予想通りの値付けと言えそうです。所属厩舎がどうなるのかまだわかりませんが非常に楽しみです。私は、最優先枠は、おそらく上記の関西馬のどれかに使うことになるでしょう。

ノーザンファームは、期待馬はあからさまに関西に集中させていると思えます。関東居住者としてはやや無念な感じもしますが、ビジネスである以上仕方ないんだろうなと思います。逆らわずにいきたいですね。

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August 14, 2012

一口馬主の金言その8

今回は新規開業厩舎についてです。

【金言その8:厩舎の重要性を知れ(その3:新規開業・若手厩舎)】

ここまで色々と厩舎について見てきました。厩舎ランクの上位にいる厩舎は、一部上場で株価が高値安定している有名企業という感じで安心感があります。

一方で新規開業厩舎や開業後数年の若手厩舎はどういう存在でしょうか。良い厩舎なのかダメ厩舎なのか、なんとも判断がしづらいところです。

JRAの調教師が安定した超人気の職種だったのも昔の話。最近は美浦の厩舎は次々と勇退という名の廃業に追い込まれています。その後を引き継ぐことになる新規開業調教師は、その廃業せざるを得ない状態、企業で言えば民事再生寸前とも言える状態である厩舎を引き継がなければならないわけです。

厩舎を引き継ぐということは、その厩舎でくすぶっている下級条件の馬たち、長年の間やる気の出ない状態に置かれた厩舎スタッフ、旧態依然とした調教技術及び調教機材すべてを引き継ぐということです。

したがって、通常の新規開業調教師は自身の努力とは無関係に、厩舎ランクが最低ランクの状態から厩舎経営を始めることになります。その経営は想像するだけでも恐ろしいイバラの道と言えるでしょう。

そういう状況で、新人調教師が厩舎ランクを上げていくには、まずは次の3点をクリアしなければならないことになります。

①前厩舎から引き継いだ下級条件でくすぶっている馬を復活させることができるか
②他の上位厩舎から追放された馬を復活させることができるか
③開業後最初の2歳世代を走らせることができるか

①については、正直非常に難しいでしょう。単純に能力が足りない馬も多いでしょうし、一旦くすぶってしまった馬を復活させるのは大変なことであるというのは想像に難くありません。逆に、これができる厩舎は将来的に相当の可能性を秘めているということになります。

②については、これは一番ありがちで、一番手っ取り早く厩舎の存在感を示す手段かもしれません。まさに、私たちの出資馬について、クラブから、「ご存知の通り○○厩舎にはオープン馬が多数在籍しており、入厩できる状態であってもなかなかスムーズな入厩ができていない現状です。そのため、牧場サイドと相談した結果、この度本馬を新規開業する△△厩舎へ転厩させることにいたしました。」というメールがくるパターンです。このパターンでそうそうに勝ち星を稼げれば、その厩舎の前途は洋々と開けてくるでしょう。

③については、まさに他人の手垢が付いていない、調教師自身の営業力、人柄、やる気等のすべてが結集した結果管理することとなった馬ですから、この2歳新馬がどういう活躍をするかについてはすべての人が注目しています。よっぽど恵まれない限り、いきなり超良血馬を管理できることはありえませんから、最初はそこそこの血統・能力の馬で他人に注目される結果を得なければなりません。まさに調教師としての能力のすべてを試されることになります。

上記の①の例は、前にも紹介した、「京介式馬券 厩舎ランク」-金子京介著 に色々と書いてありますので、ぜひ一読してみてください。

ここでは、私の経験から③について例を挙げたいと思います。

今色々と話題の美浦の堀師がまだ新人だったころ、キャロットの馬で堀厩舎の所属馬に出資したことがあります。今の堀厩舎では考えられませんが、800万円の馬でした。2歳の冬にデビューしたものの、芝で新馬、未勝利と大敗し、正直、やっぱりそうかという気持ちでした。この値段だし仕方ないかなと思っていましたが、堀師は、「こんな馬ではない、もっとやれるはず」と妙に前向きだったのを覚えています。その後ダートで3連続で大敗し、芝に戻った6戦目、何と新潟の直線をごぼう抜きで優勝してしまいました。これが私の一口馬主初勝利でした。結局500万下の特別も勝って、引退まで32戦して2勝、出資額の3倍くらい稼ぎました。その後、堀師はあっという間に上位ランクの厩舎となってしまい、今に至ると。

今にして思うと、やっぱり社台生産馬で800万円の馬を2勝もさせるなんて、なかなかできることではないし、堀師及び堀厩舎はそれだけ優秀だったんだなと。

こういう厩舎をいち早く発見できれば、一口馬主ライフもより充実したものになるでしょう。

最近では、私が注目しているのは、美浦の田中剛厩舎です。
田中剛厩舎も例に漏れず低迷状態の厩舎を引き継いだわけですが、積極的に牧場に足を運び、社台グループの信頼を得ているようです。なんといっても、一旦地方に転出した超良血馬フェデラリストを重賞勝ち馬にした功績は非常に目立ちますし、賞賛されるべきものです。

色々な雑誌・WEBを含めた情報でも、田中剛師が社台グループから評価されているということを感じました。私自身、先日牧場に行ってみて牧場の方と色々とお話しましたが、全員、田中師のことを、牧場によく足を運び、腰が低く、新進気鋭の調教師であると笑顔で語っていました。

こういう先生はこれから伸びるのではないかなと思います。これからも注目していきたいですね。

ちなみに、上記先ほど紹介した本では、美浦の木村厩舎、牧厩舎、大竹厩舎、斉藤誠厩舎、栗東の吉田直厩舎、村山厩舎、笹田厩舎が注目厩舎として紹介されていました。これらの厩舎も注目したいところです。

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August 11, 2012

一口馬主の金言その7

今回も厩舎に関する金言の続きです。

【金言その7:厩舎の重要性を知れ(その2:リードホース)】

調教師自身の能力、厩舎スタッフの能力、調教理論、調教技術、その他最新の調教機材などが重要となるのは前回話しました。しかし、結局のところ馬そのものの素質が足りなければ厩舎の成績は上向くわけもなく、どんな優秀な調教師やスタッフ及び機材を使用しても、一定程度のレベルの馬が集まらなければ上位の成績を残せないでしょう。

ということは、結局のところ馬の能力が一番重要っていうことになるじゃないかと。まあ、それはもっともなのですが、その馬の能力をどのように開花させるかが厩舎の大事な役割ということです。

その厩舎を引っ張るのがリードホースです。厩舎一番馬と言っても良いですね。

馬は群れる動物であり、群れには常にリーダーが存在するものです。強いリーダーがいれば、同厩舎のその他の馬たちはそのリーダーから色々と学ぶことができ、それだけで厩舎全体に好影響を与える可能性があるでしょう。逆に絶対的な強いリーダーがいない厩舎は、その強いリーダーから学ぶことができないわけで、厩舎全体の力が相対的に弱まってしまう可能性があります。

人間も群れる生き物ですから、人間世界に当てはめてみるとわかりやすいかもしれません。色々な例があるかと思いますが、一昔前の貴乃花、若乃花がいたころの藤島部屋は多数の関取を抱える最強の相撲部屋でした。貴乃花、若乃花を筆頭に、安芸ノ島、貴闘力、貴ノ浪、豊ノ海などの関取がおり、互いに切磋琢磨していたわけです。やはり横綱を二人も抱える部屋は、それだけ質の良い稽古ができるでしょうし、他の力士に与える影響も多大であったと思います。

一方で、現在は上記の貴乃花が、引退後貴乃花部屋を率いていますが、いくら貴乃花自身が大横綱で指導者として優秀でも、やはり良い力士がいなければ成績は上がりません。現在の貴乃花部屋は関取は十両が一人だけで、あれだけの活躍をした大横綱の部屋としては寂しい感じです。貴乃花部屋もリーダー的な関取ができることによって変わっていくかもしれません。

相撲の話は置いておいて、このリードホースの効用については色々あると思うのですが、藤沢師が厩舎開業時に、地方競馬で活躍していたガルダンをリードホースとして買ってきてもらって、厩舎の立ち上げに役に立てたという話が有名です。詳しいことは、興味のある方は藤沢師の著書を読んでみてください。

リードホース云々を最近の厩舎事情に当てはめるとどうでしょうか。過去4年にわたって厩舎の看板として活躍したブエナビスタが抜けた松田博厩舎は今年は明らかに成績が落ちています。やはりリードホースが抜けた影響があるのかなと思ってしまいます。もちろんこれだけの厩舎であれば、またすぐ新たなリードホースがあらわれると思いますが。

成績が上がった厩舎では、アルフレードがG1を勝った手塚厩舎が挙げられます。アルフレードやアイムユアーズなどが活躍したことにより、厩舎全体が活気付いて、他の馬たちにも好影響を与えているのではないでしょうか。

厩舎の栄枯盛衰も激しいものがありますが、預託厩舎の良し悪しを判断する際には、自分の出資馬の同期や先輩たちがどんな馬たちなのかをあらかじめ調べておくのも面白いかもしれません。


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August 10, 2012

キャッシュインクルーデッドの11 近況

先日牧場に行ったときには、1歳馬のキャッシュインクルーデッドの11にも会ってきました。

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すでに1歳馬の移動が始まっていますが、この馬も非常に順調で、8月中にはNF空港に移動の予定だそうです。牝馬らしくピリッとしたところはあるものの、普段は言うことをよくきく扱いやすい馬だとのことです。飼い食いはよいですが、1月生まれでもありますし、馬体重は500kgを大きく超えるようなことはないだろうとのこと。とにかく今のところ何も心配なく順調なので、このまま立派な競走馬になって欲しいですね。

また、所属厩舎である新進気鋭の田中剛先生は、よく牧場に足を運ばれていて、非常に腰が低く、とても障害レースのトップジョッキーとして長く君臨していたとは思えないほど礼儀正しい先生だそうです。牧場の皆様も一様に先生のことを褒めていました。これからが期待されますね。

牧場の皆様、お忙しいところご対応いただきどうもありがとうございました。


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August 08, 2012

2012年東京サラブレッド その他の注目馬

東京サラブレッドの1次募集も締切間近となってきました。
今日はその他の注目馬ということで、可能であれば様子見したい馬たちについてです。
自分がいくら様子見したくとも、人気の馬はどんどん売れていってしまうので、そううまくは行かないでしょうが、後悔のないようにしたいですね。


9 ダンスーズデトワール11 (ゼンノロブロイ) 牡 3,600 藤沢和
募集時評価 C B C B

Danseusedetoile11

先日全兄のルルーシュがオープン勝ち。重賞にすぐ手が届くところまで来た。全弟であるこの馬の評価も当然上がろうというものだ。トモにはそんなに迫力がないものの、全体としてはまとまりがあって、何より品のある馬だ。ルルーシュが重賞勝ち馬だったら、この馬もこの値段で適正なのかなとも思う。所属厩舎も全兄を預っている厩舎だし、その点は期待が持てる。2011年産は社台グループ全体でゼンノロブロイに肩入れしていた年でもあるし、素直に乗っかったほうが良いのかもしれない。他でゼンノロブロイ産駒を買っていない、又は、買うつもりがないならばこの馬に賭けてみるのもありかと思う。この馬は確実に人気になると思うので、仮に満口にならなくとも長い間様子見することは不可能だろう。


11 アルウェン11 (ゼンノロブロイ) メス 1,600 鹿戸
募集時評価 B D E D

Arwen11

全姉のギンザボナンザは4勝馬。全妹のこの馬は全姉とは別の厩舎に所属になるので、残念ながらそういう点では厩舎はプラスにはならない。全姉は芝馬で4勝とも芝。この馬は硬い感じなので、芝はどうなのかなという感じもする。繋ぎの感じからは芝でもやれそうではあるが。成長してトモの良さが感じられてくるようなら、考えたいところだ。この馬は関東牝馬だし、じっくり様子見できそうなのもよいところだ。


20 マニエラ11 (ハーツクライ) メス 1,600 古賀
募集時評価 B D C B

Maniera11

安い割りに良い馬だと思うのだが、どういう方向性に進むのか、将来像がはっきり見えてこない。社台の地方オーナーズに出せば人気になっただろうと思うし、そこを敢えてこのクラブに出してきたのはやはり芝向きなのか。カタログにも「舞台を多彩に広げたい」と中途半端なことが書いてあるし、結局は走ってみなければわからんということか。この馬も関東牝馬だし、すぐ満口になる可能性はないので、様子見しながら考えたい。


30 リトルディッパー11 (トワイニング) 牡 1,600 大竹
募集時評価 B B D C

Littledipper11

父トワイニングで、母父アグネスワールドだから、間違いなく短い所向きだろう。馬体的にも短いところで活躍できそうだ。血統的な裏づけはないので条件戦でコツコツとどれだけやれるかが勝負という感じの馬だが、丈夫そうだし、芝ダート両方でやれそうな馬だから意外と長持ちするかもしれない。早い時期から使い出せそうなら楽しみも増えるだろう。牡馬だが関東だし、人気を集める可能性のない血統であるので、ゆっくり様子見できるのもうれしいところだ。


3 ニアメ11 (ディープインパクト) 牡 2,400 藤原英
募集時評価 C E C C

Niamey11

ディープインパクト産駒の関西牡馬で、所属厩舎も金言のところで検証したとおり非の打ち所のない厩舎。しかし馬体が牡馬としては非常に小さく、力強さに欠ける馬。どう判断したらいいのか非常に難しい馬だ。馬体的には注目すべきものはないのだが、ディープ産駒は馬体から判断するのは難しいし、血統背景はしっかりしている。厩舎の力でもしかして・・と思いたくなる。とりあえず一つ勝たせてもらえれば文句なしという感じだろうが、最悪のパターンは、放置・追放の対象となり、結局厩舎の恩恵を受けられずに終わる可能性もある。そこまで深く考えても仕方ないと思うなら一発賭けてみるのもアリかなと思う。人気がどこまで集まるか定かではないが、ディープの牡馬でこの値段、厩舎も超一流とくれば、そうそう様子見はできないだろう。


4 シンディ11 (ディープインパクト) メス 2,000 角居
募集時評価 C D D D

Sindy11

評価は低くなってしまっているが、馬体に悪いところがあるというわけではない。馬体、血統含めて、何と言うか小さくまとまってしまっている馬。ディープ産駒でなければ注目することもないのだが、角居厩舎に所属するし、一つは勝たせてくれるのではないかという期待はある。最終的には追放になるかもしれないが、一つ勝たせてもらえれば、値段以上の活躍はあるかもしれない。ディープ牝馬はこの馬だけだし、迷うところだ。超一流の角居厩舎所属のディープ産駒であり、牝馬であってもそうそう様子見はできないだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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August 07, 2012

東京サラブレッド厩舎ランク

意味不明なタイトルになってしまいましたが、要するに東京サラブレッドの募集馬の厩舎についてということです。

昨日の「金言その6」ともつながりますが、本当に東京サラブレッドクラブが預託している厩舎は厳選された良質な厩舎であるのかを確認してみましょう。

その確認には、 「金言その6」でもご紹介した「京介式馬券 厩舎ランク」の、「厩舎ランク」を用いたいと思います。

「厩舎ランク」とは、その厩舎がどれだけ好成績を挙げているかを示すとともに、その厩舎がどれだけ効率的に厩舎経営を行っているかも指し示す指標と言えます。厩舎ランクが最高ランクの厩舎は、調教師が優秀であるのはもちろんのこと、その配下の助手・厩務員も優秀で、素質馬が集まり、常に調教技術の向上に努めている厩舎です。

厩舎ランクについて簡単に説明すると、ランクの算出の仕組みは以外と簡単です。

(A×2+B)/C=R

最近半年間の1着の数=A
最近半年間の2着の数=B
最近半年間の出走回数=C
厩舎ランクの元となる数値=R(高いほどよい)

この算式で算出された数値が高いほど、 「金言その6」でも書いた「良い厩舎」ということになります。

美浦・栗東の全厩舎をこのR値が高い順に並べ、上位15位が「ランク1」、その下の16位から35位が「ランク2」、36位から60位が「ランク3」と、分けていき、全部で7つのランクに区分します。厩舎ランクについては下記のURLも参考にしてください。

【最新厩舎ランク一覧】
http://jrdvsp.jrdb.com/kyusyarank/topranks.html

【厩舎ランクとは】
http://jrdvsp.jrdb.com/kyusyarank/about.html


で、その厩舎ランクですが、競馬最強の法則4月号~8月号に毎月の上位厩舎ランクが載ってましたので、それを私が表にまとめて、東京サラブレッドの募集馬が所属する厩舎だけ抜き出しました。それが以下の表です。

Stable_rank


まあ、だいたい皆さんの予想通りの並び順かなと思います。

この中でも特に注目したいのは、半年間一度もランク2以下に落ちていない「ランク1(赤色)」の藤原、友道、角居の3厩舎です。この3厩舎は本当に凄いと思います。ランク1を半年間維持するということは、毎月コンスタントに勝ち星、2着を積み重ね、かつ無駄な出走はせず、さらに特定の馬の活躍に頼ることなく、厩舎の馬全体が走っていることを意味します。この3厩舎に所属する馬は活躍間違いなし!

いやいや、ちょっと待てよ。オレの出資馬はこの3厩舎に所属していたが、放置されるわ、馬房の都合で後回しにされるわ、挙句の果てには追放処分になってしまったぞ!という方がおられるかもしれません。

一口馬主の出資者の見地からすれば、そういう意味では確かにこれらの厩舎を賞賛できないかもしれません。しかし、厩舎の側から見ればそこに厩舎経営のポイントがあるわけです。

上記の計算式のR値を上げて「厩舎ランク」を上げるためには、いくら1着(Aの値)、2着(Bの値)が多くとも、総出走数(Cの値)が大きかったら、結果としてRの値は上がりません。

したがって、上記の3厩舎は常に(厩舎にとって)最善の馬房ローテンションで所属馬を管理し、決して無駄な出走は行わないということがわかります。無駄な出走を行わないかわりに、極限まで考え抜かれた、合理的かつ効率的な調教を日々行い、常に勝利を目指しているということです。これが現在の厩舎経営の極意であるということです。

その代償として、必然的に所属馬の年間の出走数は限られ、とくに体に悪いところのある馬はなかなか厩舎に入れてもらえないですし、さらに成績の芳しくない馬は、ある時期で見限られて追放処分になるということです。

そういう意味では、残念ながらあまり素質に恵まれなかった馬がこれらの3厩舎に所属してしまうと、ミスマッチが発生し、馬にとって最善でない人生(馬生)となってしまう可能性もあるわけです。

ただし、間違いなく言えることは、これら3厩舎は調教スタッフの優秀さ、調教技術の高さは間違いなく最高レベルだということです。また、厩舎ランクがランク1になるには、算式で1着(Aの値)に2倍のバイアスが置かれている関係上、まず1着が多くなければいけません。そういう意味では「勝ち」にこだわってくれる、「勝ち上がれる」厩舎だということです。

所属馬が、残念ながら生まれつき脚が遅い馬であれば如何ともしがたいですが、勝ち上がれる能力のある馬であれば、「勝ち上がり」の可能性は高い厩舎とも言えます。ただし、その後500万下で頭打ちになった場合は追放の対象になるのを覚悟しなければいけないということです。

つぎにオレンジ色の「ランク2(オレンジ色)」の松田国、藤沢和、石坂、安田の4厩舎です。

石坂、安田の両厩舎は当然のランクインでしょう。G1での活躍馬もいますし、むしろこのレベルの厩舎でも半年間ランク1を維持することは難しいということに驚いてしまいます。

一方、最近は以前ほどの活躍がみられない藤沢和厩舎ですが、実はここ半年はランク3以下には下がっていませんでした。以前の藤沢和厩舎は本当に特別な存在でしたから、さすがにその頃の印象はなくなったにしても、まだまだ良い厩舎だということは明らかです。素質がある馬が所属すればまだまだ活躍の可能性があるはずの厩舎のはずです。

昨年極度の不振だった松田国厩舎も復調急です。これは明らかな原因があって、調教方法を元のガンガンやるスパルタ方式に戻したためです。ここ数年は先生自身が馬を壊すのが怖くなって以前より調教をセーブしていたらしいですが、やはりそれではダメということになって、今年から元に戻したらしいです。その結果が如実に現れ、また元のような好成績につながってきたということだと思います。松田国厩舎=不振という思い込みがある方は、考えなおしたほうが良いかもしれません。

さらに、「ランク3(黄色)」である、須貝、国枝、矢作、手塚、久保田、松田博、大竹、尾関、平田の9厩舎です。このランクにいれば、上位厩舎と認められるランクです。

この中では須貝厩舎の上昇度が目を引きます。このままの状態を維持できれば厩舎ランクはまだまだ上がっていくでしょう。今ノリにノッてる厩舎と言えるでしょう。

ちょっと意外なのは松田博厩舎がランク3とは。やはりブエナビスタが抜けた、要するにリードホースである厩舎1番馬が抜けた影響というのは思いのほか大きいのかもしれません。もちろんこのままということはないでしょうが。

最後に「ランク4以下(白色)」にランクされた厩舎です。

半年間一度も3以上にランクされていないのは大久保洋厩舎のみ。大久保洋厩舎は数を使うので必然的に上記算式のCの値が大きくなるので、ランクが上がることはないでしょう。逆に言えば、ランク4以下にランクされる厩舎のほうが、一つ勝てるか勝てないか?というような馬が所属するには適しているとも言えます。

上記の内容をまとめると、以下のことが考察できます。

・素質がある馬が上位ランクの厩舎に入れば、優秀な厩舎スタッフ、検証され尽くした調教メニューの効果でより活躍が期待できる。

・あまり素質がなさそうな馬はランクが上の厩舎に所属すれば厩舎の力で1勝は期待できるが、ランクが上の厩舎であればあるほど、その後、放置、追放の危険性は高まる。

・とにかく出資馬が出走する姿を数多く見たい場合は上位ランクの厩舎の馬は選ばないほうが良い。

・一口馬主界では時に不当な評価をされている、友道、藤沢和厩舎も実は良い厩舎。


さて、一番最初の本題に戻りますが、東京サラブレッドクラブが預託する25厩舎のうち、実に16厩舎がランク1~3の厩舎ということがわかりました。それ以外の厩舎もコンスタントにランク3までに入っており、厩舎のラインナップなら他のクラブの追随を許さないと言えるでしょう。これも奥に控えるYオーナーの人脈・人徳の賜物でしょうか。私は人脈も人徳もありませんが、ありがたく乗っかりたいと思います。

厩舎のみで募集馬を選ぶのはどうかなとも思いますが、最後に迷ったら、所属厩舎で判断するのも良いかもしれませんね。

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August 06, 2012

一口馬主の金言その6

募集馬を選ぶ際にいつも悩むのは所属厩舎です。あ~、なんでこの厩舎なのかなあ~、とか、そんなにいいとは思わなかったけど、この馬上位厩舎に所属するんだ~、とか、悩みを複雑にさせるのが所属厩舎でもあります。その悩みの尽きない厩舎について考えてみましょう。


【金言その6:厩舎の重要性を知れ(その1)】

厩舎が重要だとはきくけれど、一体何が重要なのか。少なくとも、一口馬主を始める前までは、厩舎の重要性に注目している人はほとんどいないでしょう。私も馬券中心の時代には、漫然と、成績の良い厩舎、悪い厩舎と区別はできていたものの、なぜそういう差がつくのかを考えたこともなかったし、ましてや厩舎で何をやっているかについてなど興味を持ったことすらありませんでした。

結局のところ、厩舎というのは、競馬ファン全体から見てブラックボックスだということです。ブラックボックスだけに、そこで何が行われているのかなど気にしても仕方ないので、通常は馬の能力、血統、騎手の騎乗の巧拙にばかり注目していまい、厩舎を軽視しがちになります。

しかし、色々な馬に出資して感じることは、厩舎というのは、馬の人生(馬生)に大きな影響を及ぼしており、語弊があることを覚悟の上で言うと、変な厩舎に所属してしまった馬は、それだけで能力のすべてを発揮できない可能性があるということです。

なんとなく感じてはいるものの、成績が良い厩舎と悪い厩舎の間では、じゃあ何が違うのかということになります。

私も何かが違うとは思いながらも、その違いを言葉にするのは非常に難しく悩んでいましたが、先日読んだ本に、その疑問についての答えがありました。

「京介式馬券 厩舎ランク」-金子京介著 という本です。

メインの内容は、厩舎をランク別に区分けして、それを元に馬券を当てるという馬券本なわけですが、馬券の部分は置いておいて、その前の厩舎についての考察は非常に参考になりました。

まず、第一に、どの厩舎に所属するかということは、「子供の将来を嘱望(心配)する親が、名門校を選んでエリートコースを進ませたい」と思うことに似ていると。

ここで競走馬を「子」、学校を「厩舎」と置き換えると、次のように考察できます。

「東大を目指すような名門校(灘、開成など)には、神童と呼ばれるような生徒たちが集まる。その神童たちの間で優秀な教師と、洗練されたカリキュラムによって高いレベルの教育を毎日受けることになる。その中で切磋琢磨してその素質を開花させ、その結果、東大をはじめとする一流大学に合格していく。

そうすると、その学校が多くの一流大学合格者を出したことが世に広まって、翌年はさらに優秀な生徒が集まる。その結果、学校経営は潤い、さらに高いレベルの教材や施設を揃え、人員も補充し、より充実した教育が可能になる。

コレを馬の世界で考えるとこうなる。

G1(東大など)を筆頭に多くの重賞勝ち馬(一流大学合格者)を輩出する、リーディング上位の厩舎(有名進学校)には、全国から毎年良血馬や素質馬(神童たち)が数多く集まる。その同期(同学年)のライバルたちと切磋琢磨しながら、ときには古馬(先輩)の胸を借りていろいろなことを学ぶ。そして、優秀な調教師や調教助手(教師)の指導の下研究され尽くした調教メニューが組まれ、トレーニング(学習計画・授業)が行われる。飼い葉や飼料はもちろん、脚元のケアや体調管理にもぬかりはない。その結果素質馬たちが、その才能を余すところなく発揮して一流の競走馬となっていく。

こうして多くの重賞を制すような厩舎には、その手腕を頼りにして、翌年にはまた新たな素質馬・良血馬が集まってくる。所属馬が獲得した賞金により、厩舎経営は潤い、最先端の調教技術を導入する余裕が生まれ、最新の調教機材や高価な飼料を導入することが可能になる。

これが好成績の厩舎のサイクルということになる。

一方、成績が芳しくない厩舎のサイクルはこうなるはずだ。

重賞(一流大学進学)どころか、未勝利(中学レベルの復習)もままならない馬ばかりのリーディング下位厩舎(スクールウォーズやビーバップハイスクールといったところか?)には、全国から毎年血統的に今一つの馬や問題を抱える馬(やる気ゼロの生徒や札付きのワル)がぞろぞろ集まってくる。厩舎の古馬も500万下で頭打ちのようなのばかりで、厩舎の先輩から学べるところも多くない。元々は優秀であったかもしれない調教師や厩務員(教師)も、どうせ何やっても変わらないだろうというモチベーションで適当な調教(授業)を行う。脚元や体調の管理なども綿密とは言えず、それなりにコースをグルグル周って、なんとなく仕上がったらレースに出して出走手当てを稼ぐ。当然賞金収入も少ないので、新たな調教機材など導入する余裕などなく、古い時代をいつまでも引きずって進歩は一切ない。翌年には悪い評判はさらに広まり、馬を預けようという馬主は減り、厩舎経営はますます逼迫していく。」

まあ、ここまで極端ではないにしても、おおよそこういう差があるということでしょう。

わかっているようで、わかっていない、こういう原則を常に頭に置いておかねばいけません。

話が長くなったので、続きはまた今度。

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August 05, 2012

2012年東京サラブレッド注目馬

暑い日が続きますが、その暑さに負けず馬たちも頑張っています。
今日は締め切りが近づいてきた東京サラブレッドの注目馬です。
芝のクラシックというよりも、ダートでの活躍が見込めそうな馬に期待ができそうな気がします。


34 チャールストンハーバー11 (ゴールドアリュール) 牡 5,800 安田
募集時評価 S B B A

Charlestonharbor11

繰り返しになってしまうが、いくら半兄がG1馬になったとはいえ、血統的な評価からすれば、やはり値段が高いという感は否めない。しかし良いトモをしており、繋ぎも太く短めで、直飛なタイプ。ダートで走る要素は整っており、大物感という点では今回の募集馬の中でも屈指だろう。クラス編成が整うまでくらいは芝でも短いところならやれるかもしれない。マイル前後がベストかと思うが、ダートなら2000mくらいでもこなせそうだ。この値段でこの馬を買うのは、結局のところ夢を買うのかどうかということになるだろう。


24 シェアザストーリー11 (スペシャルウィーク) 牡 3,600 石坂
募集時評価 A B C A

Sharethestory11

体全体を使って大きな動きができる馬で、トモも良い。繋ぎが立っていて、普通に考えてダート向きだろう。大型馬で巨漢とまでは行かないと思うが、500kgは超えてくるのではないか。繋ぎが立ち気味でも、バランスの良い馬だし、ダートを使っていく分にはそんなに心配する必要はないと思う。この馬も大物感があって期待できるのだが、路線が上記の34番と重なってしまう。ダート馬ばかり揃えても仕方ないと思うなら、手を出しづらくもなる。血統面では抜けた要素はないのだが、馬体、厩舎は文句ない。少なくとも値段分はやれるとは思う。


1 リーチフォーザムーン11 (ディープインパクト) 牡 3,600 藤沢和
募集時評価 B B B B

Reachforthemoon11

ディープインパクト産駒の募集馬のなかではこの馬がよいとは思うのだが、馬体的には特別良く見えるわけでもない。ただ、ディープ産駒は馬体から判断するのが難しいので、血統的に筋が通っている分、期待してよいのではないかと思う。上は走っていないが、日本の馬場に向く血統かというと、そうでもないので、父がディープインパクトに替わったこの馬は違うのではないか。当然芝向きだろう。関東馬であり、所属厩舎も好き嫌いが分かれそうだ。数年前までの特別な存在ではなくなったとはいえ、関東の厩舎では屈指の厩舎であることには変わりないので、関東馬がイヤでないならというところか。


14 スタイルリスティック11 (マンハッタンカフェ) 牡 3,200 国枝
募集時評価 B B C B

Stylelistick11

筋肉質な馬で、この馬はまだ大きくなるだろう。500kgは超えてくると思うので、パワータイプのマンハッタンカフェ産駒として活躍が見込めるだろう。血統的には、叔父、叔母に活躍馬がキラ星のごとく居並び、その中でもナサニエルは世界を代表する抜きん出た存在だ。血統的な面白味という意味では募集馬随一と言ってもいいだろう。この馬の場合、何と言っても一番の心配は気性面だ。動画を見る限り、少なくともおとなしい馬ではなさそうなのは確かだ。これからどう成長していくかにもよるが、あらかじめある程度の覚悟は必要かと思う。芝でクラシックを目指すことになるだろうが、最終的にダート方面に進む可能性もあるかもしれない。所属厩舎とこのクラブは相性が悪いそうだが、厩舎自体は関東では屈指の存在。色々な巡りあわせがあることと思うが、この馬でその流れを変えられたら良いと思う。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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August 02, 2012

2012年 東京サラブレッド募集時評価 その5

復活しました。
さて、今日は残りの2頭です。これでやっと全馬揃いました。


33 ハリウッドドリーム11 (クロフネ) 牡 2,400 友道
募集時評価 C B C B

トモはまあまあという感じだが、全体の動きはよい。筋肉質だが硬い感じではなく、芝でもやれそうな気がしてしまう。しかし、母父バブルガムフェローで、結局はダートだろう。だとすると、血統的にも馬体的にもこの馬よりもさらに有望な馬がいると思えるので、相対的に評価は下がってしまう。半兄が重賞勝ちとはいえ、冷静に考えれば血統的には頂点に突き抜ける可能性は低く、丈夫でコツコツやるタイプに思える。所属厩舎がそういう馬に向くところではないので、ミスマッチが心配だ。


34 チャールストンハーバー11 (ゴールドアリュール) 牡 5,800 安田
募集時評価 S B B A

ゴールドアリュール産駒の特徴である鋼のような筋肉を持ちながら、意外にも想像していたような硬さはない。非常に素晴らしいトモをしており、鍛えていったらどうなるのか楽しみだ。繋ぎは太く短めで、99%ダートだろう。芝での活躍は疑問だが、ダートなら突き抜ける可能性を持っている馬だと思う。所属厩舎もダートや短距離を目指すならこれ以上ない厩舎でもあり、適材適所。本年募集馬の中で、唯一、血統、馬体、厩舎の3拍子が揃った馬と言っていいだろう。最後はこの値段をどう受け止めるか。冷静に考えればゴールドアリュール産駒をこの値段で買うのは狂気の沙汰と思う。しかし、覚えておきたいのは、ドリームジャーニーの全弟のあの馬がサンデーRで6,000万で募集されたときも、冷静に考えたら手が出ないわけであり、冷静さは時にチャンスを逃すことにもなるということだ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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