2012年 キャロット募集時評価 関東その2
今日は2012年 キャロット募集時評価 関東その2です。いつものとおりですが、個人の勝手な思い込みの内容ですので、枯葉も山の賑わいとして、受け流していただければと思います。
14 スパイラルリングの11 ネオユニヴァース 牡 2,000万
本間 D B C C
後肢は非常に力強いのだが、トモの大きさがあまりない。全体のバランスも悪くはないが、あまり大きな動きはできていない。悪くはないが値段なりの馬という評価。ただし、叔母は米国G1勝ち馬で血統的には面白い部分ももっている。芝ダート兼用だと思う。
15 トキオリアリティーの11 ネオユニヴァース 牡 4,000万
堀 A B B A
トモの大きさもあるし、柔軟かつ力強く全身運動できている。後肢は若干流れているが、バランスは取れている。距離に関しては、馬体から考えれば中距離までもってもおかしくないと思うが、実際のところはやはり血統的な影響でマイル前後に落ち着くのではないか。リアルインパクトの半弟であり、血統的には申し分ないが、母が高齢というのが唯一の問題といえるだろう。
16 カクタスペアの11 ネオユニヴァース 牝 1,200万
高柳 E D C C
特に硬さはなく、前後のバランスは整っているものの、やはりトモが薄すぎる感じで、パワー不足。後にも力を感じない。繋ぎは細く長さもあって、平坦コースの軽い芝向きだろう。血統的には特に何らの裏づけもなく、ネオユニヴァース産駒の牝馬。あまり大きなことは望めそうにもない。悪いところはないので、早期でビューして一つ勝てればその後は楽しめるかもしれない。
17 ビージョイフルアンドリジョイスの11 ネオユニヴァース 牝 1,400万
矢野英 E C D C
カタログの写真だと垂直に近いような立ち肩で、前後のバランスがあまり良くない。重心が後ろにズレてしまっている感じ。DVDでの動き自体は特に悪いところもなく、気性が良さそうなところはプラスになりそうだ。この馬もトモが薄く、パワーに欠けるところがありそうなので、平坦の芝向きだろう。
18 マックスキャンドゥの11 ゴールドアリュール 牝 1,400万
鈴木伸 E C C C
トモが薄く、ゴールドアリュール産駒らしい鋼のような筋肉が見られないのは残念。この種牡馬の産駒によく見られる硬さはそれほどでもなく、肩もそれなりに角度があって、繋ぎも角度があるため、芝向きにも思えるが、この父の産駒で芝向きで上級条件まで行くのは稀。そういう意味では手を出しづらいということになる。上もまったく走っておらず、いつもこの血統を買っていたオーナーもついに諦め、こちらのクラブに回ってきたというところだろうか。やはり母の繁殖能力自体が低いと考えざるを得ないため、急に活躍馬が出ることは考えにくそうだ。
19 フロイラインローゼの11 クロフネ 牡 1,800万
勢司 C D C C
薔薇一族の末裔と言える馬で、小柄ではあるがコロンとしたよくあるクロフネ産駒の牡馬という感じ。ただ、全兄は思いのほか大きくなって現在560kgにまで達しているので、この馬も大きくなる可能性はある。DVDで見た限りは繋ぎはかなり立っていて、クッション性に富んでいるようには思えなかったが、ダート向きだろう。クロフネ産駒として一線級にまで達するには、牡馬でもあるし、やはりもっとトモの大きさが欲しいところ。平均的なクロフネ産駒というところだが、牝馬のほうが走っている種牡馬だけに、値段なりの馬ということになりそうだ。
20 フライングメリッサの11 クロフネ 牝 1,600万
伊藤大 C C B B
血統的には活躍馬から大分離れてしまっているが、馬体自体はバランスも取れていて、筋肉質でクロフネ産駒らしい産駒。適度にまとまっているし、全身を使ってリズム良く歩けている。母父ダンスインザダークのクロフネ産駒には、南関東で重賞勝ちしているナターレなどがいるが、この馬も形としてはナターレに似ている。そういう意味では大ハズレはなさそうな気もする。若手厩舎に所属で、あまり成績を出せていない厩舎であるところがちょっと難点だが、悪いところはなさそうだし、コツコツやれそうな感じだ。
21 ウェスタリーズの11 シンボリクリスエス 牡 2,400万
古賀 D E C E
カタログには馬体伸び伸びと書いてあって、確かに胴伸びがあって見栄えがするというのはあるが、この父の産駒ではこういうタイプは結構地雷なタイプが多く、大ハズレの危険性があると思う。かえってちょっと詰まり気味でやや見栄えに欠けるくらいが丁度よかったりする。馬体的には一応ストロングリターンに近いので、配合が嵌ったと評価しているのかもしれないが、この馬のほうがやや胴が長く、確実性は低いと感じる。DVDの動きでは後肢の特に左側がかなり気になる。そのせいで全体のリズムもギクシャクしたものに感じる。この父の産駒で母父フジキセキはアリゼオという活躍馬がいるが、母方の血統的には特筆すべきものはない。面白そうな馬だが期待を裏切る可能性もあるかもしれない。芝ダート両方こなしそうだが、距離はそこそこあったほうがよさそうなタイプだ。
22 グランプリソフィの11 シンボリクリスエス 牡 1,800万
木村 C D D C
叔父にキングカメハメハがいる血統馬なのだが、左前が弓足気味。脚長でバランスも今一つという感じだからスピードに乗り切れなかったり、詰めが甘くなったりして勝ち味に遠くなる可能性がありそう。動き自体に特別気になるところはなかったが、この馬に関してはカタログで馬体に関して一切触れられていない。それがどういうことなのかをよくよく考える必要がありそうだ。
23 ペニーホイッスルの11 シンボリクリスエス 牡 3,000万
奥平 C C D C
動きとしては少し硬さを感じるのだが、シンボリクリスエスの産駒としてはこれくらいの硬さがあったほうがかえって良さそうだ。半兄は父のほうが濃く出てあまり芳しくない成績。半姉は母のほうが濃く出たと思える馬体で新馬戦2着。この馬はどちらかというと、父にはそんなに似ていない分期待はできるのではないか。ただ、このクラブで活躍した母の産駒だけあって、価格はちょっと見込まれている気がする。いずれにしても私個人的には論外厩舎に所属の時点で除外対象としている。
24 ピューリティーの11 スペシャルウィーク 牝 2,200万
古賀 D D D D
肩はそれなりに角度があってバランスは悪くないのだが、動き自体はこぢんまりしているというか、ダイナミックさに欠ける。トモも薄めで後の力感がない。ただし、半姉のピュアブリーゼも力感というよりまとまりのあるタイプで結果を出しているし、この馬も父は変わったがスペシャルウィーク産駒らしい馬体をいているので、こういう感じでいいのかもしれない。
25 ルシルクの11 マンハッタンカフェ 牡 3,200万
戸田 C B C B
緩いところを感じないマンハッタンカフェ産駒で、きびきびとした小気味良い動きを見せている。アメリカ系の母の血とうまく嵌って早いうちから始動できそうだ。バランスも良く期待できそうなタイプなのだが、如何せん前脚が非常に危険な形をしている。これさえなければと思うのだが、何よりも重要な部分であるので妥協はしないほうがいいかもしれない。
26 ザロミアの11 マンハッタンカフェ 牝 2,000万
武藤 C C C C
非常に見栄えのする上品な感じの牝馬。カタログの写真では、傾斜のある肩で、前後のバランスが良い。写真からでもその皮膚の薄さが伝わってくる。父の良さが素直に出ている。マンハッタンカフェ自身が母がドイツ系で、この馬の母もドイツ系。その点がどう出るのか。また動き自体は特に目を引くものでもなかったので、その点もどうか。初仔で小さく出てしまっているがその分仕上がりは早そうだし、未知の魅力という点では面白そうな馬だ。
(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。
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