« August 2012 | Main | October 2012 »

September 2012

September 29, 2012

2012/9/29(土)結果

 今日の2歳戦で気になったレースを振り返りたいと思います。

【中山5R芝1800m新馬】

ゴットフリート (ローエングリン) 1着
募集時評価 A-E-E-D

募集時からトモの良さが目立っていた馬。先行して3,4番手につけると、スタートして1角手前でやや持って行かれそうになるが、我慢してそのまま先行集団で進む。4角手前から徐々に上がっていき、直線入り口で先頭に並びかけると坂でもグイグイ伸びて見事1着。若干頭の高い走りではあるが、フォーム自体は悪くないし、今日のところは鞍上の言うことを聞いて及第点の競馬をしたといっていいだろう。鞍上が言うとおり、今後は気性的に我慢がきくかどうかがカギになると思う。上の条件で即通用するかどうかというとちょっとまだわからないが、ここで一つ勝ったのは後々非常に大きいので、あせらず無事に次のステップに進んでほしいと思う。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


【阪神3R芝1600m未勝利】

ディアマイベイビー (ディープインパクト) 1着
募集時評価 B-D-B-C

予想外の好スタートを切ってハナを奪う。鞍上は一瞬迷った感じだが、あきらめてそのまま行かせることに。1000m通過が59秒2という2歳未勝利戦としては早めの流れの中、脚色はまったく衰えず4角を回る。直線ではいったん完全に抜け出し、最後2着馬に猛追されるも順当勝ち。勝ち時計の1分33秒6は、同日の古馬500万条件の勝ち時計が1分33秒5であることを考えると相当に優秀。牝馬同士ならば上に行っても即通用するし、重賞でも即通用するだろう。鞍上は不満のようだが、変に溜める競馬を強いるよりは、今日のように逃げ馬につくっていくのも面白いかもしれない。6月の時点ではもう一つ足りない競馬が続いたが、ディープインパクト産駒らしく、2歳の夏を越えて一気にその真価を発揮し始めたとみていいだろう。何にしてもこれからが楽しみな馬だ。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


★レッドアリオン (アグネスタキオン) 2着
募集時評価 E-D-A-A

半歩遅れる感じのスタート。無理せずというよりは、鞍上は最初から決め打ちしていた感じで後方3番手に控える。勝ち馬が軽快に逃げる中、道中は位置を取りにいかず、4角手前から徐々に押し上げていく。4角で馬群は詰まってくるが、まだ後方4番手で外を回る。直線半ばまで追い出しを待ちつつ、坂下から一気に仕掛けるが、先頭の勝ち馬も脚色が衰えずクビ差まで迫ったところがゴール。勝ち馬に上がり11.6 - 11.2 - 11.6の脚を使われては、後方からでは届かないのは仕方ないだろう。今日は正直相手が悪かった。ラジオで聞いていたので、パドック自体は見ていないのだが、解説者が言うには今回は落ち着いていたらしい。気性面で成長がうかがえるのは頼もしい限りだ。鞍上は相当自身があったのか、脚を測る感じもあり2着に敗れてしまったが、これは素直に勝ち馬を褒めるべきだろう。ラジオの解説者も言っていたが、次は確勝ということでいいだろう。今日もし差し切れていたのなら、即重賞級という評価でよいと思うが、そのあたりはまだこれからの成長次第というところだろうか。私はデビューする前の馬を評価して将来を占うのは得意ではないが、デビュー後の馬については、何十年もの間同じスピード指数を使って競馬を見てきているというのもあり、ある程度将来を予言できると自負している。勝ち馬もそうだが、この馬も怪我がなければ将来は間違いなくオープンまで行くだろう。さらに願いも込めて、大物の予感、と付け加えておきたい。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

September 28, 2012

2012年キャロット1.5次終了その他

 本日キャロットの1.5次募集が締め切られました。私は結局1.5次は見送ることにしました。権利を使わないのももったいない気はするのですが、でも本当に欲しかったら1次で申し込んでるはずだし、そういう中途半端な気持ちなら見送ったほうが良いだろうと。
 キャロットはなかなか様子見はできないかもしれませんが、東サラではまだまだ様子見できそうな馬もいますので、後は様子見している馬が入厩確実となった時点で出資するかどうか判断したいと思っています。

 さて、話は変わりますが、明日は社台・サンデーのキャンセル馬募集があります。正直めぼしい馬はいないなという感じですが、ドナブリーニの11が出ましたね。まあ1口300万ですから、突発的な事態で金銭的な都合がつかなくなった方がいらっしゃっても不思議ではないかもしれません。誰がどう見てもいい馬なんですが、なかなかポーンと300万とはいかないですよね。まあお金があったとしても、そうそう電話がつながるもんでもありませんので、運も味方につけないといけないですね。

 それから、今日やっと私のところにもシルクのカタログが届きました。キャロットの結果次第ではもしかしたら出資の可能性もあると思い、申し込んだのです。
 今のところ出資するつもりはありませんが、カタログは一通り見てみました。正直な感想は、全体のレベルとしてはやっぱりキャロットのほうがまだ上かなあと感じました。それでも、中には「いいな」と思える馬もいましたので、暇があったら、その、いいな、と思える馬については記事にしてみようかなと思っています。


| | Comments (0)

September 25, 2012

キャロット 2012年 1.5次注目馬

 1次募集が終わり、最優先で惜しくも落選になった人のための1.5次募集が行われます。
 私も最優先落選組で、1.5次の権利ができたので、1.5次の注目馬を挙げてどうするか考えたいと思います。
 毎年のことですが、残り物に福があることもあるので、今年も福が残っているといいですね。

1 ディスカバリングビューティーの11 ディープインパクト 牡 4,000万
国枝 B B B B

1次募集で満口になったディープ産駒に比べて何か悪い部分があるというわけではなく、単純に上が走っていないのが余った理由だろう。特に全兄2頭が、1勝と未勝利というのが厳しい。ただ、馬体的にはディープインパクト産駒らしさを持っている馬で、これからの成長次第によっては上とは違う馬になる可能性はあると思う。厩舎も一流だし、ディープ産駒は人気でもあるので、1.5次で埋まるのではないかと思う。


7 ファインセラの11 キングカメハメハ 牡 5,000万
久保田 C B B B

写真ではこぢんまりした感じにも見えるのだが、動かすと小さな体を大きく使って歩ける馬。この兄弟は全頭勝ち上がっており、確実性はこれ以上ないといっていいほど高いだろう。大アクシデントがない限り、まず未勝利で終わることは考えられない。問題はこの兄弟全部を通して値段が高いということが1点目。それからこの血統的なものとして馬格がないというのが2点目。値段が高いのはどうにもならないが、馬格についてはこの馬は兄弟の中では一番大きくなりそうな気がする。キンカメ産駒は大きいほうが走る傾向にあるので、その点はプラス材料ととっていいのではないか。厩舎は安定した成績を出しているし、何より、全兄、半兄すべてこの厩舎で育っており、血統的なノウハウは厩舎内に蓄積されているはずだ。これはとても大きなプラスだと思われる。末弟のこの馬に対して、今までの知識の集大成をぶつけてくれることだろう。


47 マンハッタンの11 ダイワメジャー 牝 1,800万
安田 B C C C

半姉のマーレーヒルはトモが甘くて勝ち上がれなかったが、この馬はトモがしっかりしており、兄弟姉妹の中では、走りそうな部類に入ると思う。馬体が大きいので何か頓挫が生じた場合には時間がかかるかもしれない。胴が詰まった短めの距離向きのわかりやすい馬で、短距離又はダートであれば勝ち上がれる可能性は高いと思う。ただ、厩舎は今や一流厩舎のランクに位置しているし、使い倒して稼ぐ厩舎でもないので、そんなに数多く使われるわけではないということは、あらかじめ考えておいたほうがいいだろう。本年はダイワメジャー産駒はそんなに多くないので、ダイワメジャー産駒が欲しいならよいかもしれない。


56 シーズアンの11 ゼンノロブロイ 牡 3,000万
笹田 C C B B

全姉が3勝していて、この馬は牡馬。バランスの良い馬で、まとまりがあり、繋ぎも細めで長さもあるので、やはり芝向きだろう。変な胴伸びもないので、まともなら全姉同様に確実性の高い走りをしてくれそうだ。厩舎も悪いところではないし、母自身がG1馬という血統馬でもあるので、1.5次に残った馬の中ではお買い得な馬かもしれない。


73 ラフィントレイルの11 マンハッタンカフェ 牡 3,000万
荒川 B B A A

この馬が1.5次まで残るとは正直ちょっと意外な気がする。芦毛にもかかわらず良く見せる馬で、繋ぎは立ち気味だが、この父の産駒はそういう馬でも走るのであまり気にしないでよさそうだ。血統的には祖母にファビラスラフイン、叔父にギュスターヴクライがおり、筋が通っている。厩舎もここ3年少しずつ成績を伸ばしており、期待してよいのではないだろうか。残っている馬の中では一発の期待がありそうな馬だ。


89 外)リーサルヒートの11 Street Cry 牝 2,000万
平田 A C C C

まだ成長途上の馬体で腰高が目立つが、最終的にはバランスよくまとまると思う。牝馬ながらしっかりしたトモが目立つ馬で、筋肉質なパワータイプとしてダートで計算が立つ馬だろう。馬自体は良いのだが、マル外牝馬の悲劇は過去に何度も見てきているだけに、番組上の不利を納得した上でそれでも欲しいならというところだろうか。馬体的にも血統的にも面白いところはあると思うのだが。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (4)

September 19, 2012

2012年ノルマンディーOC 出資確定

 ノルマンディーOCの申込み結果が出ました。
 私はタニノシスターの11に申し込み、出資確定しました。
 どうも満口にはならなかったようですね。いずれにしろ希望通り出資できたのは良かったです。

 タニノシスターの11は、言うまでもなく最強馬の一頭である、あのウオッカの半弟です。通常ならば絶対に外部に出てくる馬ではないのですが、元のオーナーの牧場が廃業したことにより、今回クラブに出てくることとなったわけです。

 カントリー牧場からはユニオンで過去に募集馬があったようですが、ユニオンの会員の友人に聞くところによると、あまりいい馬は出てきていなかったとか。もしタニノシスターの11がユニオンで募集されたら5,000万円くらいの値がついてもおかしくないだろうと。

 どれだけ走るかはわかりませんが、とにかくこの馬に関しては、希少価値という意味では他の追随を許さないものがあるでしょう。

 血統的な背景に加え、馬体も動きも良いと思える馬でしたので、3,000万円という値付けには納得しています。

 とりあえずノルマンディーOCに関してはこの1頭のみですが、これから末永くお付き合いできたらいいなと思います。

| | Comments (0)

September 18, 2012

2012/9/15(土),9.16(日),9/17(月)結果

 募集時評価も落ち着きましたし、久しぶりに新馬戦の結果について振り返りたいと思います。

【9/16(日)中山5R芝1800m新馬】

スノーストーム (リンカーン) 4着
募集時評価 B-E-E-C

外枠だったが五分のスタートから内に切れ込んで行き、中団の外につける。残り600mから徐々に詰めていって直線も外に出すと、頭が高い走りながらもジリジリ伸びて4着。新馬戦にありがちなスローな流れだったが、上がりの3ハロンは11.6 - 11.4 - 11.4で、かなり厳しい流れだった。勝負付けが済んだ状態だったとはいえ、そこでいい脚を使って4着まで押し上げたのは評価できそう。気性的に難しいところがあるようだが、レース慣れしていけばもっといい走りができるだろう。どういう条件がベストなのかはまだわからないが、未勝利は近いうちに勝ち上がれそうな気がする。


【9/16(日)阪神5R芝1800m新馬】

ヴァーティカルサン (マンハッタンカフェ) 4着
募集時評価 B-A-A-A

外枠のスタートから積極的に位置を取りに行くと、そのまま先頭に。1000m65秒超のスローペースで、上がり3ハロンは究極の上がり勝負になってしまい、最後は切れ負けして4着。切れで負けはしたが、大きく綺麗なフットワークで走る馬で、展開が向けばすぐに勝ち上がれる馬だろう。今回はかなりの評判馬が集結したレースだったし、正直相手が悪かったいう部分もあるだろう。デビュー戦としては上々の滑り出しだと思うし、使った次はもっと楽しみだ。


【9/17(月)中山5R芝1600m牝新馬】

ジンジャーミスト (Bernardini) 7着
募集時評価 E-E-E-C

スタートから押していって位置を取りに行くが、あまり反応せず7番手を追走。そのまま中団を追走し、4角手前から追い出し始めるものの脚色は同じで、伸びもせず、バテもせずという感じのまま7着でゴール。この一戦だけでは何とも言えないが、パドックの感じを見る限り、まだ全体に幼く、トモにも力が感じられなかった。鞍上の言うようにまだ芯が入っていない状態ということだろう。現時点で特に芝がダメということもないとは思うが、血統的にはやはりダートの傾向が出てくるのかなとも思う。ちょっと時間がかかりそうな感じだ。


【9/17(月)阪神5R芝1400m新馬】

★レッドアリオン (アグネスタキオン) 2着
募集時評価 E-D-A-A

リディル、クラレントの下ということでデビュー前から注目が集まっていたが、1週前、追い切りと坂路では残念ながらまったく見所のない動きだった。入れ込んではいないのだが、パドックでは急に立ち止まったり、逆方向に歩いて行ったりと勝手放題で、ひどく幼さを見せていた。鞍上が騎乗してからはようやく落ち着いたものの、パターン的には大敗もありうる状況だった。レースでは出遅れて1馬身の不利もすぐに二の脚がつき、スローペースだったこともあり、内を上がって行って3番手につける。そのまま直線に向いて、逃げ馬を追いかけるも、直線でも坂で若干よれ、懸命に追うも2着まで。レース全体としては勝ち時計、上がりともに、特に見所のないレースだった。レース前は大敗もありうる状況だったので、それでも走るというのはやはり血統のなせる業なのか。パドックでもトモに力がつききっているとは言えない状態だったし、現状は瞬発力勝負という感じではなく、1800以上で先行して勝負したほうが勝ちは近いだろう。フットワークは良かったし、鞍上は素質を確認したようなので、次もメンバー次第で上位争いだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (0)

September 16, 2012

オルフェーヴル快勝

 オルフェーヴルがフォア賞を勝ちましたね。実は居眠りしていたのでレースはまだ見ていないんですが、完勝と言っていい内容だったとか。何よりも折り合ったのが素晴らしいですね。
 スミヨンは誰が見ても超一流のジョッキーですが、レース前にオルフェーヴルは「乗りやすい」とか、偉そうなこと言って、チョンボしたらどうするんだろうかと、こっちが心配になっていました。しかし有言実行。恐れ入ったというところです。

 なんにせよ、これで凱旋門賞が本当に楽しみになりました。母父メジロマックイーンの血がロンシャンで爆発することを期待したいです。

 一口馬主で凱旋門賞を取れたら本当に最高ですよね!

| | Comments (0)

September 13, 2012

競馬最強の法則10月号その他

 募集馬の選定もあらかた終わり、今日は軽めの話題を。

 まず、今日は福永騎手がアナウンサーと付き合っているということが発覚しました。競馬界にとっては単純に喜ばしいことです。こういうことがなければ注目されないというのも少し残念ですが、女性週刊誌に競馬関係の話題が載るなんて滅多にないことですからね。
 「天才ジョッキー」と書かれていますが、それはお父さんのことだろうと、当のご本人が一番恥ずかしい思いでしょう。まあ競馬に関係ない人が書いてる記事ですから仕方ないです。
 競馬最強の法則では、清水成駿氏が、アメリカ遠征後の福永は変わった、秋は注目と言っていますし、さらなる活躍を期待したいですね。

 次に、今日は「競馬最強の法則」の10月号の発売日でした。
 早速読んで、一口馬主に関連しそうなものを探しました。

 「地獄の早耳」には、まず、社台の会報に載っていたという、宝塚記念の口取りの写真の問題が載ってました。私も知らなかったんですが、重賞の馬場内での記念写真は時間の都合で1カットしか撮れないんですね。だから色々と問題が生じたと。まあ、一口馬主に関係すると言えばするけど、皆に関係ある話ではないかもしれないですね。

 あとは、相変わらずの関東の労務問題の話題ですかね。詳しくは誌面を読んでいただければと思いますが、藤沢先生が労組から突き上げられ、労組側は裁判も辞さないと息巻いてるとか。
 話半分で読んでも、関東の厩舎は、本当に営利企業に勤めている人間としては理解できない世界ですね。誌面を読めば益々関東馬を買いたくなくなります。誌面では関東からの馬主離れが進めば、このままでは美浦の厩舎がゴーストタウンと化すかも、と締めていました。こちらは一口馬主の出資者全員に関係する話なので、興味のある方はぜひ一読して欲しいですね。

 その他で役に立ちそうな情報といえば、「競馬場にもって行く虎の巻」というコーナーで、母父ごとの産駒の傾向が述べられてたのが面白かったです。母父がサンデーサイレンス、トニービン、ノーザンテースト、ダンスインザダーク、マキャヴェリアン、ストームキャット、ヌレイエフ、ブライアンズタイム、の場合ごとに芝向きとか切れを欠くとか色々な傾向が述べられていて、募集馬選定の際に役立つかもしれません。

 今月号は本棚に大事に取っておくほどでもないかもしれませんが、読んで損はなさそうです。

| | Comments (0)

September 10, 2012

2012年キャロット注目馬

 今日はキャロットの注目馬についてです。
 今年から最優先で埋まってしまったら、一般で申し込んでも意味がないため、人気馬の場合、実質的に希望する馬で取れる可能性があるのは1頭のみとなってしまいます。人気がない馬であれば問題ないですが、やはり良さそうな馬には人気が集中すると思いますので、どの馬に最優先で行くかが非常に重要になりますね。

 その大事な最優先を使うとしたら、及び、1億以上稼げそうな活躍できそうな、という視点で考えた場合の注目馬について、厩舎、血統、馬体の面からもう一度見直しておこうと思います。
 高い馬ばっかりになってしまいましたが、まあそれも仕方ないかなという感じです。


15 トキオリアリティーの11 ネオユニヴァース 牡 4,000万
堀 A B B A

【厩舎】
 関東では今や完全に抜けた存在感のある堀厩舎に所属する。本当に最近は色々と話題に事欠かない厩舎であり、確かに行き過ぎている面はあるとは思うが、それは出る杭は打たれるということでもある。ムラ社会以外の何ものでもない競馬サークルにあっては、かつての藤沢師がそうであったように、変わったことをする人間は常に異端視される。一方では、完全に閉塞し行き詰ってしまった現在の競馬界に風穴を開けられるのはこういう人物でないとダメなのも確かだと思う。調教師自身の経営感覚、スタッフの能力は疑うべくもなく最高レベルでもあり、常に勝利を意識している厩舎。だが一方で勝ちにつながらない馬は厩舎に入れてもらえないし、そのため出走回数も減ってしまう。この厩舎に所属する場合は、やはりある程度確かな能力の裏付けがある馬でないと寂しい競走生活を送ることになりそうだ。
 本馬については、自厩舎のG1馬の半弟でもあるし、順調でさえあれば、きっと能力を開花させてくれるだろう。

【血統】
 父のネオユニヴァースは当たり外れの大きい種牡馬であるが、今のところ牡馬に活躍馬が集中している。また、社台系に限れば、ある程度高額な馬でないと活躍できておらず、4,000万円以上の馬でないと良い結果がでていない。本馬は4,000万円であり、その点をクリアしている。
 また、本馬は母が17歳のときの産駒であり、母の年齢が高齢であることが一番の問題点となる。通常は16歳以上となるとかなり活躍の可能性が下がってしまうのだが、母のトキオリアリティーはG1馬リアルインパクト及び重賞勝ちのアイルラヴァゲインを産んでおり、名牝であると言っていいだろう。名牝からは高齢であっても活躍馬が生まれる可能性がある。迷うところだが、この点もクリアとしたい。

【馬体】
 半兄のリアルインパクトもディープ産駒の割にはトモが立派な馬だったが、本馬もトモは良い。ネオユニヴァース産駒はトモが大きくないと走らない傾向にあるので、この点はプラスだろう。柔軟な動きをしているし、馬体的には期待できるだろう。


40 ココシュニックの11 ディープインパクト 牡 7,000万
藤原英 C B B B

【厩舎】
 関西でも池江厩舎や角居厩舎と争っている超一流厩舎。大レースでは、目標に合わせてきっちり仕上げて結果を残している。この厩舎もレースを絞って使う厩舎なので必然的に出走数は少なくなる。また、昔からいわゆる「放置」で色々言われていたように、ダメそうな馬はなかなか入厩させてもらえない。あと、新馬や未勝利馬の場合は、将来を見越してビッシリ仕上げないで使うことも多く、勝ちきれず2着が連続したりすることもある。要するに十分強い馬が入厩する分には問題ないが、中途半端な能力の馬がこの厩舎に所属すると、まさかの時間切れ引退になることもありうるので注意したい。
 本馬については、そんな心配は無用だろう。

【血統】
 母父クロフネのディープ産駒はサンデーRの同い年に超高額馬がおり、お互い無事なら、その馬といずれは対戦することとなる。こちらはクロフネが出たタイプでサンデーRのほうはディープが出たタイプ。どちらが上かはもちろんわからないが、ディープインパクト産駒には上には上がいるということを忘れてはならないだろう。ディープ産駒も、もちろん高額馬が値段どおりに走る傾向が高いので、7,000万のこの馬はその条件は当然クリアしている。
 祖母のゴールドティアラは南部杯を勝った名牝だし、血統的にはダート色が強くはあるが裏づけはしっかりしている。

【馬体】
 母父のクロフネが出た馬体で、繋ぎの感じや全体の印象もディープインパクト産駒という雰囲気ではない。ディープは母方がパワータイプの馬と交配したほうが、良駒が出る可能性が高いと考えるならば、母父クロフネはベストマッチングの可能性はある。もしかすると母父の影響が強すぎてダートに出る可能性もあるかもしれないが、基本は芝向きであろう。この値段だから、とにかくクラシックに乗ってもらうことが何よりも重要だが、丈夫そうなのできっと期待に応えてくれるだろう。


48 ブルーメンブラットの11 チチカステナンゴ 牡 5,000万
石坂 B B B B

【厩舎】
 成績的には、関西の最上位クラスの池江、角居、藤原、といったところに比べると一歩足りないのだが、この厩舎は何と言ってもノーザンファーム生産馬との相性がよい。信頼と実績の石坂ブランドと言ってもいいくらいだ。それだけノーザンファームからの信頼が厚いから、いい馬が入ってくるのだろう。この馬の場合は母を預っていたのだから当然この厩舎ということになるのだが、そういうのを抜きにしてもこの厩舎所属のノーザンファーム生産馬というだけでプラス材料だ。

【血統】
 母はG1馬でマイル戦で力を発揮したし、繁殖の能力自体は相当高いと期待される。母父アドマイヤベガというのも貴重だ。ただ、なんといっても父のチチカステナンゴがまだ結果が出ていない種牡馬であるので、どういう結果が出るのは未知数だろう。

【馬体】
 ツアーでもかなり人気だったようだし、誰が見ても良いと思う馬だろう。コロンとした馬体ではあるが、バランスよく、何より変な胴伸びがなくまとまっているのが良い。未知数な部分はあるが、期待のほうが大きい馬だ。


51 トゥザヴィクトリーの11 キングカメハメハ 牡 10,000万
池江 B B B A

【厩舎】
 現在関西ナンバーワンの厩舎。調教師となって十分に活躍していたところに加えて、さらに名伯楽だった父の引退により父の厩舎の有力馬を引き継ぐなど恵まれた面も確かにあったが、そうでなかったとしても父の名に恥じない経営成績を残している。ノーザンファームとのつながりも深く、ノーザンファームしがらきを最大限利用して好成績を残している。当然のことながらノーザンファームの信頼も厚く、毎年良い馬が入厩してくる。なぜだかわからないが、牝馬では活躍馬が出ておらず、好成績を挙げているのは牡馬に偏っている。
 本馬は牡馬であるので、その点は心配ない。何より全兄を預っているのだから、これ以上信頼できる厩舎はないということになるだろう。

【血統】
 キングカメハメハ産駒は瞬発力勝負ではディープインパクト産駒に対して分が悪いが、その分重馬場や荒れ馬場には強いので、上がりがかかったり、雨が降ったりすれば今後もG1馬を出すだろう。本馬の全兄も中山競馬場の有馬記念で上位に来ているように、この馬も血統的には皐月賞と有馬記念が一番タイトル奪取に近くなりそうだ。一方、東京競馬場ではやはりディープ産駒の当たるべからざる勢いに押されてしまいそうだ。
 キンカメ産駒は活躍馬の母からオープンレベルの馬がたくさん出ており、本馬も母は超のつく名牝だから期待がふくらむ。

【馬体】
 繋ぎがやや立ち気味なのと、馬体が大きめで、何かあったときに仕上げに手間取るかもしれないというところが心配な点ではあるが、それ以外の部分では大物感があってやはり値段どおりの馬と思う。全兄よりも安いのだから、普通に考えれば全兄ほどではないと評価すべきところだが、首さしなどは、湖から首を出すネッシーのような美しさで、非常に目を引く。マイナスポイントを気にするか、良い点を評価するかは人それぞれとなるだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

September 09, 2012

キャロット厩舎ランク(関東)

 今日はキャロットの厩舎ランクの関東編です。
 早速ですがR値の一覧表です。


Carrot_stable_east


(注)以前は×100をせずに、連対率のように少数値をそのまま使用していましたが、小数だと色々と面倒なので、比較しやすいように100を掛けて使用することとします。

(注1)上記の表は各年のR値及び3年間の平均値を表しています。
(注2)2012年は9月7日現在の数値です。
(注3)色付けの意味は以下の通りです。厩舎名の色は平均値の色と同じ色になっています。

R値40以上・・・ピンク色・・・非の打ち所のない超一流厩舎
R値35以上・・・オレンジ色・・・成績上位の一流厩舎
R値30以上・・・黄色・・・一流厩舎に次ぐ上位厩舎
R値20以上・・・白色・・・特に自慢できるような成績ではない普通の厩舎
上記以下・・・灰色・・・成績が芳しくない厩舎


 やはりというか、堀厩舎が関東では突出した成績ですね。他の厩舎に10ポイント以上の差をつけるという圧倒的な数値ですから、当分この状況は続きそうです。色々と問題が生じやすい厩舎ですが、その経営手腕は明らかです。逆に言えば、関東でこれだけの経営成績を残すということは、それだけ周囲との軋轢が生まれやすいということでもあるでしょう。R値がこれだけ高いということは、無駄なレースに使わないということであるため、必然的にこの厩舎に所属した馬は出走数が少なくなるはずです。安い馬を使い倒して稼ぐというような発想は一切ない厩舎ですので、そういうタイプの馬が堀厩舎に所属予定になっている場合は、将来が不安視されます。現状の関東の厩舎で追放があるとすれば、この厩舎だけかなとも思います。

 次のオレンジランクには、藤沢厩舎、国枝厩舎は予想通りですが、萩原厩舎も入りました。藤沢厩舎は以前ほどの勢いはありませんが、まだまだ関東では一流の厩舎です。その藤沢厩舎と同様に国枝厩舎も安定して好成績を残して頑張っています。
 その国枝厩舎の上を行くのが萩原厩舎です。勝利数だと関東で現状8位ですが、このR値で比較するとかなり上位になります。この萩原厩舎も堀厩舎タイプのレースを選んで使うタイプの厩舎と言えるでしょう。数を使って欲しい馬がこの厩舎所属の場合は、理想と現実のギャップに悩まされることになるでしょう。キャロットクラブとは相性の良い厩舎ですし、信頼して良い厩舎だと思います。

 黄色ランクに入ったのは、加藤征厩舎だけでした。この厩舎も昨年はR値が40に達していますし、今後も期待できる一流厩舎です。

 関東で信頼に足る厩舎は、基本的には上記の5つの厩舎ということになるでしょう。関東馬でも上記の5厩舎に入る馬はチェックが必要かもしれませんね。

 それから、関東はやっぱりグレーのランクの厩舎が多いですね。これは、ブラック厩舎を引き継ぎ、再生中の新規開業調教師が多いので仕方ないと言えば仕方ないです。
 ただ、いくら仕方ないといっても、何年経ってもグレーから抜けられない厩舎はこの先は暗いですし、そういう厩舎に所属する馬はやはり期待薄と考えていいでしょう。


| | Comments (0)

September 08, 2012

キャロット厩舎ランク(関西)

 今週末はツアーもあって、ツアーに行かれる方は色々とお忙しいことでしょう。私はツアーには行きませんので、その分違うことをやりたいと思います。

 今日はキャロットの厩舎ランクについてです。
 厩舎ランクとは、東京サラブレッド厩舎ランク(http://miesque.cocolog-nifty.com/keibagoku/2012/08/post-3c6e.html)の回で色々と考察したあれです。
 厩舎ランク、ここではランクというよりR値が重要ですが、その算式は以下のとおりになります。
 

※R値の算式

(A×2+B)/C×100=R

最近半年間の1着の数=A
最近半年間の2着の数=B
最近半年間の出走回数=C
厩舎ランクの元となる数値=R(高いほどよい)

(注)以前は×100をせずに、連対率のように少数値をそのまま使用していましたが、小数だと色々と面倒なので、比較しやすいように100を掛けて使用することとします。


 で、このR値は何を表すかというと、私の個人的な考えでは、「厩舎の経営指標」と言うべきようなものを表していると考えています。R値が高いほど、基本的には効率の良い厩舎経営ができている、つまり成績も上位で、将来性も高い厩舎であると考えます。
 その根拠は大まかに言うと以下の通りです。

・連対率と違い、1着の数を2倍にしてバイアスをかけることにより、より厩舎の「勝ち切る力」を表している。着狙いで出走手当てを稼ごうというような困った厩舎は値が下がり、より勝利に貪欲な厩舎が上位にくる。

・R値を上げるためには、勝利数が何より重要であるため、調教師の管理能力、営業力、レース選定能力はもちろんのこと、厩舎スタッフの能力も高くなければならず、さらに、無駄なレースに出走しないとうことも重要になる。

・R値を上げるためには、能力のない馬は早めに追放し、新たな馬と適宜入れ替えて厩舎を最大限効率的に運営しなければならない。

 こう書くと、一口馬主にとっては受け入れがたい内容も含まれることになってしまいますが、あくまで経営指標的な数値なので、これでよいと思っています。
 つまり、R値が高い=一口馬主的に良い厩舎、であるとは限らないということになります。

 じゃあ何でこんな数値をわざわざ出すのかというと、それでもやっぱり、この数値がある程度、一口馬主で出資馬を決定する上での指標になると思うからです。
 ちなみにこのR値は、出走回数が多ければ多いほど低くなってしまうため、出走回数の多い矢作厩舎などは相対的に低く評価されてしまうことになりますので、その点はあらかじめご了承ください。


Carrot_stable_west


(注1)上記の表は各年のR値及び3年間の平均値を表しています。
(注2)2012年は9月7日現在の数値です。
(注3)色付けの意味は以下の通りです。厩舎名の色は平均値の色と同じ色になっています。

R値40以上・・・ピンク色・・・非の打ち所のない超一流厩舎
R値35以上・・・オレンジ色・・・成績上位の一流厩舎
R値30以上・・・黄色・・・一流厩舎に次ぐ上位厩舎
R値20以上・・・白色・・・特に自慢できるような成績ではない普通の厩舎
上記以下・・・灰色・・・成績が芳しくない厩舎


 上記の表で、ピンク色の厩舎は現在最高レベルの厩舎と言えます。ちなみに全盛期の藤沢厩舎はR値が60超という驚異的な数値でした。藤沢厩舎がいかに特別な厩舎であったかがわかりますね。

 ピンク色の厩舎は抜群の厩舎経営が行われていると言えるでしょう。ただし、これは逆に言えば成績が悪い馬は常に追放の危機にさらされているとも言えます。ピンク色厩舎で成績が下降したり、体調が万全でなかったりする馬は、あっさり追放になる可能性はあります。

 オレンジ色の厩舎はピンク色の厩舎に次ぐ厩舎であり、これも基本はピンク色の厩舎と同じでしょう。

 黄色の厩舎は、個人的には、ここまでなら安心して預けられる厩舎かなと思います。成績は超一流とまでは行かずとも、十分上位で、かつ、ピンク色の厩舎ほど追放におびえなくても済む分安心できるかもしれません。

 白色の厩舎は、R値が20台の厩舎であり、色々な厩舎が入ってしまいます。出走数が多いせいでR値が30を切ってしまい白色になってしまった厩舎もありますが、基本は、まあそんなもんかな、という感じの厩舎が多くなります。少なくとも厩舎がプラス材料ということにはならなそうな厩舎です。

 灰色の厩舎は、正直成績は芳しくなく、できれば避けたい厩舎ということになります。若手の厩舎であれば、これから伸びる可能性もありますが、それなりの年数が経ってこの位置だとあまり将来性はないかなと思われる厩舎です。当然このランクの厩舎に預けられる時点で、牧場の期待は高くないということを理解するべきでしょう。


 上記の表から何を思うかは人それぞれだと思いますが、厩舎について何の指標もなく、迷ったときの参考になればといいかなという感じです。

 本当は関東・関西両方いっぺんにやろうかと思いましたが、かえって見にくくなりそうなので分けることにしました。明日は関東分をやりたいと思います。


| | Comments (0)

September 07, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関西その4

 今日は最後の関西その4になります。何を重視して選ぶのかを考えながら、いい馬を見つけられるといいですね。


78 ブリズデロートンヌの11 フジキセキ 牝 1,400万
中尾秀 E D E D

名牝ダイナフェアリーの末裔ではあるが、さすがに活躍馬からかなり遠くなってしまった。父フジキセキで母父シンボリクリスエスという、アリゼオの逆配合ともいえるニュータイプの血統構成であり、面白みはあるが、馬体的にはトモ薄く、後肢の歩様もぎこちなく、肩も硬く、見るべき点はなさそうだ。中サイズで背中も短くはないので、中距離前後向きの馬になるだろうか。


79 マチカネホレルナヨの11 フジキセキ 牝 1,200万
吉村 A E E E

首が短く、肩は垂直に近く、姿勢が悪い。残念ながらバランスという点では評価できない。脚元も色々と不安が生じそうだ。トモの大きさは半兄と同様に魅力だが、半兄は馬体面でのリスクは全くなかったし、短距離馬としてわかりやすい形をしていた。本馬は半兄と似ているのはトモの大きさだけであり、安い分リスクも大きいと思う。


80 シャンスイの11 ステイゴールド 牡 2,400万
小崎 C C D C

母はダートで1勝するもその後は大敗続きだった。近親に重賞勝ち馬はいるものの、普通に考えた場合の血統的な評価は高くない。ただし、ステイゴールドの活躍馬に多いノーザンテーストのクロスを持っている点はプラス材料だ。馬体は小柄で胴の長さもあり、ステイゴールド産駒の特徴が出ている。繋ぎも柔らかくバネがありそうだ。所属厩舎が個人的には論外厩舎であるのが残念だ。


81 ラヴァーズチェイスの11 ステイゴールド 牡 2,400万
梅田 D C D B

立ち肩でステイゴールド産駒にしては若干寸詰まった感じではあるが、動き自体の全体のリズムは良い感じだ。近親に活躍馬もおらず血統面では平凡だが、ステイゴールド産駒が欲しいなら悪くはないのではないか。


82 フローリッドコートの11 タニノギムレット 牝 1,600万
藤岡健 D C C C

コロンとした牝馬らしいタイプで、馬体的にはいかにも平凡というか、良いところも悪いところもない。サクラハゴロモから続く牝系で、半兄に重賞勝ち馬もいるので、血統的にはしっかりしているとも言えるが、半兄が父キンカメに対し、こちらはタニノギムレット。種牡馬のランクが下がっているだけに半兄以上というのは考えづらいところだ。丈夫にコツコツやってくれれば面白いところはあるかもしれない。


83 フェリークの11 サクラバクシンオー 牝 1,200万
西園 D D D D

細身の華奢なタイプで、サクラバクシンオー産駒の良さがない。バクシンオー産駒で走るタイプは、やはり筋肉質で一目で短距離馬とわかるタイプが多い。母系がスタミナ豊富なタイプということで、どっちつかずになりそうだ。見た目は品があってよいが、成績に結びつくかどうかは疑問だ。数は使ってくれる厩舎なので、その点で活路が見出せればというところだろう。


84 リードザウェイの11 メイショウサムソン 牡 1,800万
荒川 B D C C

大型でいかにも鈍重なタイプ。母父アグネスタキオンの運動神経の良さを引き継いでいれば良いが。まだもう少し大きくなりそうだし、やや背ったる気味で今後調整が進んでいくと腰に不安が出そうで心配だ。脚元もあまり丈夫そうに見えないし、できれば様子見して判断したい馬だ。


85 シーユーサンデーの11 メイショウサムソン 牝 1,200万
高橋義 B C C C

この馬も牝馬の割りにかなり大型で、仕上げに手間取りそうで怖い。トモの大きさもあって、祖母はG1馬でもあるし、面白い面は持っているのだが、胴伸びもあって中距離向きだろうし、番組的に使いづらい馬になるかもしれない。厩舎も上位ではないし、値段なりの期待感だろう。


86 マルカコマチの11 メイショウサムソン 牝 1,400万
高野 D C C C

胸前は立派で前に力はあるのだが、後ろはトモが寂しい感じで力感がない。母自身が重賞勝ち馬で、血統的には面白そうなのだが、高齢でもあり、さすがにこれから活躍馬が出るとも思えない。やはり値段なりの馬だろう。


87 グリントウィークの11 タイキシャトル 牡 1,600万
羽月 C C D C

写真だと見栄えするが、父がタイキシャトルの割りに背に長さがあり、頭の位置が低く、短距離馬という馬体ではない。母父のスペシャルウィークが出ているのだと思うが、どういう馬になるのかわからない。判断が難しい馬だが、牡馬でこの値段ということはあまり大きな期待はできないだろう。


88 インディゴワルツの11 コンデュイット 牡 1,600万
野中 D C E D

すごく硬さのある馬。名牝系の馬ではあるが、単純な話だがコンデュイット産駒をこのクラブで買う必要があるのか疑問。所属厩舎も上位厩舎ではないし、期待感がない。コンデュイット産駒が欲しい場合はやはり産駒を量産しているクラブで買ったほうが良さそうだ。


89 外)リーサルヒートの11 Street Cry 牝 2,000万
平田 A C C C

筋肉質で、繋ぎも短く太めで、アメリカ系のわかりやすいダート馬だろう。そんなに硬さはなく、現状は腰高ではあるが前後のバランスはとれていてよい馬だと思う。残念なのはマル外牝馬であるため混合戦しか出れず、生まれつき番組上不利な状況にあるということ。持ち込み馬であればよかったのだが、マル外牝馬は相当なハンデがあるということを覚悟しなければならない。所属厩舎も今年G1を勝利した厩舎で楽しみなのだが、難しい判断の馬になる。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (0)

September 06, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関西その3

 今日は関西その3になります。65番から77番までについてです。ゼンノロブロイも注目でしたが、マンハッタンカフェも今年は社台グループ全体で良い産駒が多い気がしますね。


65 タンザナイトの11 クロフネ 牡 3,000万
高野 C C C C

芦毛なので良く見えにくいというのもあるが、それでもやはりもう少しトモがあってもいいかなと思う。動きとしては特に悪いところも目だって良いところもないが、血統的には叔父にアロンダイトがいて、ダートでの活躍が期待される馬ではある。ただ、繋ぎの感じを見てもダートオンリーという感じではなく、よく言えば万能タイプ、悪く言えば中途半端になりかねないタイプ。芝でもそれなりにやれそうで、潰しはききそうだ。所属厩舎は新人厩舎としては昨年は非常に頑張ったと言える成績だったのだが、今年はここまでパッとしない。総合的に考えると若干割高かなと思えなくもない馬だ。


66 インディスユニゾンの11 クロフネ 牝 1,600万
佐々木晶 D D D D

全体的に硬いというか、伸び伸びしたところが全く感じられない馬で、後ろにも力をあまり感じない。短めの距離でどれくらいやれるかというところだろう。ただし全姉は2頭とも勝ち上がっていて、牝馬のほうが走るクロフネ産駒。この組み合わせにはそれなりの確実性がある。さらに半姉のリーチコンセンサスは1億円以上稼いだ馬だし、クズを出さないという意味では確実性は高いかもしれない。


67 マチカネエンジイロの11 クロフネ 牝 1,200万
清水久 C C D C

馬体のバランスもそれなりにまとまっていて、全体のリズムもまあまあという感じ。クロフネ産駒らしい硬さは若干あるものの、これはこれでいいだろう。全兄マデイラは新馬勝ちしたものの、その後は現状頭打ち。この馬も1つは勝てるかもしれないが、血統的な裏づけがまったくない馬なので大きなことを望むのは難しそうだ。


68 シーザリオの11 シンボリクリスエス 牝 3,200万
角居 C B B B

パッと見で笑みがこぼれるかどうかは別として、バランスは良く見える馬だ。昨年の全兄とかなり似ていて、若干こっちのほうが良さそうかなあという感じ。全兄以外の母の産駒は脚元に難がある馬が多かったが、全兄もこの馬もそういう心配はなさそうだ。大活躍の馬があまり出ていない父に、母父のスペシャルウィークも母の父としての成績はあまり芳しくない。そういう面での心配はあるが、厩舎はおなじみの超一流厩舎だし、期待したい。この馬も母優先があるので簡単には手に入れられないだろうが、このクラブでしか出会えない血統であるので楽しみも多い馬だ。


69 ヴァイスハイトの11 シンボリクリスエス 牝 1,600万
小崎 D C C B

まだ腰高でそんなに見栄えはしないが、バランスはそれなりに取れていて、リズム良く歩けている。値段なりにはやれそうだ。所属厩舎は先日厩舎一番馬の引退が決まり、他に活躍馬もいない現状でもあり、本年の成績は急降下している。個人的には論外厩舎なので、さもありなんと思っているが、その辺のことを良く考えておいたほうがよいだろう。


70 エンシェントヒルの11 スペシャルウィーク 牡 2,800万
松元茂 E C C C

トモの形があまり好みではないのと、動きにもそんなに柔軟性は感じない。母がダート馬で、この馬も繋ぎが立ち気味な分ダートには向きそうではあるが、トモがもう少し成長して欲しいところだ。芝でもやれそうな感じはするが、ちょっと中途半端になりそう。母は活躍はしたが特に良血というわけではないし、この価格は少し割高かなと感じる。


71 ケルティックハープの11 スペシャルウィーク 牝 1,200万
須貝 D D E D

トモや後ろにも力感はないし、動きは硬く、全体の動き自体にダイナミックさというものはない。繋ぎは立ち気味で太さもあるので、ダート向きなら硬くてもいいのだが、この父自身はダート専門種牡馬というわけでもないし、これくらいの馬体では中途半端になりそう。厩舎は若手で既に関西の上位になっている期待の厩舎だが、今年は結構預っているので、何かあったら真っ先に追放になりそうな馬だ。値段なりの評価になるだろう。


72 グレイトフィーヴァーの11 マンハッタンカフェ 牡 4,000万
松田博 C A B A

実にマンハッタンカフェ産駒らしい産駒で、父の良さが非常に良く出ている。柔軟な体を大きく使ってリズム良く全身運動できており、トモはそんなに大きくないものの、後には力がある。マンハッタンカフェの持つ柔軟性と母の持つ柔軟性を合わせて、長所を伸ばした配合であり、大物感を感じる馬だ。当然緩いところのある馬だが、決して緩すぎるということはなく、2月生まれでもあり、うまく行けばクラシックにも間に合うだろう。厩舎も信頼の置けるところだし、この父に牧場側が力を入れていた年の産駒でもあるし、非常に楽しみだ。


73 ラフィントレイルの11 マンハッタンカフェ 牡 3,000万
荒川 B B A A

祖母がファビラスラフイン、叔父にギュスターヴクライがいる血統の裏づけがしっかりした馬。半兄を預っていた厩舎ではなく、ギュスターヴクライを重賞勝ちさせた最近覚えの目出度い厩舎に所属する。芦毛だが見栄えのする馬で、動かすともっと良い。マンハッタンカフェ産駒ながら緩いところがなく、かといって硬いわけでもない。半兄も良い動きの馬だったように記憶しているが、この馬のほうが勢いのある厩舎に所属する分楽しみは大きそうだ。カタログでは全部良しという評価だが、それも頷ける。母父エルコンドルパサーという馬はあまり活躍馬がいなかったが、アイムユアーズという活躍馬が出現したし、夢を見たくなる馬ではある。


74 キッズトゥデイの11 マンハッタンカフェ 牝 1,400万
北出 C E D C

硬さのある動きで、右後がちょっと気になる馬だ。前の2頭が素晴らしいだけに余計に見劣ってしまうが、血統的にも、馬体的にも、また所属厩舎も何らのアピールポイントもない。無理にこれを選ぶ必要はないかなと思う。


75 アドマイヤセラヴィの11 ジャングルポケット 牝 1,800万
岡田 B C B B

ジャングルポケット×サンデーの良さである柔らかさがよく出ている馬。小柄でスマートな馬体で繋ぎも柔らかくバネを感じる。パワータイプの馬ではなく、芝オンリーでダートはまるっきりダメだろう。そういう意味では潰しはきかないが、安目の値段の馬では総合してお買い得なほうだと思う。全兄がオープン馬だしこの配合の確実性は高そうだ。胴も変な伸びはなく、全体としてはまとまっていて、マイルから中距離で走れそうだ。


76 エンプレスティアラの11 ハーツクライ 牡 3,200万
矢作 A B C C

肩もトモも凄い筋肉で、ダートの先行馬として面白そう。ただ何というか、首は短いし、全体としてのバランスはやはり若干窮屈に見える。品の良さとか美しさという部分では劣るが、パワーはありそうだ。父はハーツクライだし芝でもやれそうな気はするが、ダートのほうが可能性は高いのではないだろうか。あとはこういうタイプの馬が好きかどうかだろう。


77 サワズソングの11 ハーツクライ 牡 2,000万
今野 A E D C

カタログでは正姿勢がとれていなかったがDVDでは特に問題なさそうだ。トモも大きくていい馬なのだが、右後がちょっと気になる。こういうタイプは様子見して判断したいところだ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (0)

September 05, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関西その2

 今日は関西その2として53番から64番までについてです。やはりゼンノロブロイ産駒の取捨がポイントになりそうですね。


53 クリームオンリーの11 ゼンノロブロイ 牡 2,800万
荒川 C E D D

カタログではやや腰高だがバランスはまあまあ。しかしながら歩かせてみると右後が非常に気になる。肩も硬く全体のリズムもややギクシャクしていて物足りない。特別な良血というわけでもないし、今年はゼンノロブロイ産駒は他にいくらでもいいのがいる気がするので無理にこれを選ぶ必要はないかも。


54 ハルーワソングの11 ゼンノロブロイ 牡 3,600万
友道 C B B A

実に見栄えのする馬で、全体に柔らか味があって非常にリズムよく歩けている。首さしからのラインが綺麗な馬で、カタログにあるとおり、こういう見栄えのする馬にしてはやや胴が詰まっていて馬体に変な伸びがない。そのため首がやや長めに見える。変に胴に伸びがあって背が長い馬よりは、こういう背の短めの馬のほうが近年の競馬では確実性が増すのでかえって良いと思っている。欲を言えばもう少しトモの容量があれば最高だったのだが、これからの調教で成長を望みたい。半兄にフレールジャックがいて、叔母にも欧州G1馬がいるしっかりした血統馬。厩舎も成績上位の厩舎で楽しみだ。ただ厩舎の特性上、数は使われないと思うのでその点はあらかじめ注意が必要だろう。カタログに書いてある通り、最終的にはマイルがベストということになるのかもしれないが、春のクラシックまではクラシックディスタンスで十分活躍できるはずだ。ダートもこなすとおもうが、無理にダートを目指す必要はないので、ぜひ芝でクラシックを目指して欲しい。


55 ポトリザリスの11 ゼンノロブロイ 牡 4,000万
角居 C B B A

この母の繁殖能力には本当に驚かされる。リズム良く全身を使って歩けており、肩もやわらかく、後もしっかりしている。この馬もトモがさらに良ければ言うこと無しなのだが、それは望みすぎということか。母は16歳と高齢になったが、まだまだ良い仔を出しそうだ。凄く大物感を感じるかと言うと、正直そこまでは思わないのだが、兄弟姉妹を預っている最高の厩舎に所属するし、全くダメの可能性は低いと思う。無論クラシックを目指してもらいたいが、仮に乗り遅れても、色んな条件に対応できそうなので、潰しも利きそうだ。


56 シーズアンの11 ゼンノロブロイ 牡 3,000万
笹田 C C B B

母はディープをつけたら今一つの繁殖成績だったが、全姉は3勝していて、この組み合わせは成功の組み合わせかもしれない。母自身はG1馬であるので、いつ大物が出てもおかしくない血統背景でもある。動きもキビキビとした小気味良い歩きで、好感触だ。ただ、比較の問題で言うと、この前の番号の2頭のほうが良く見える。あとは値段との折り合いをどう考えるかだろう。


57 フォルテピアノの11 ゼンノロブロイ 牝 2,200万
高野 C C C C

確かに母父のフレンチの影響が出ているようで、やや硬さがある感じだ。今年はゼンノロブロイ産駒にやたらと見栄えがしたり、血統が良かったりする馬が多いので、正直この馬のレベルでも見劣りしてしまう。決して悪い馬ではないのだが、動きも馬体も血統も中庸な感じがしてしまう。


58 シンハリーズの11 ゼンノロブロイ 牝 3,600万
石坂 C D D C

カタログでは凄く良く見えるのだが、動きを見るとそうでもないかなという感じ。あまり柔らか味を感じないし、後にも力を感じない。しかし、母はG1馬、半兄は重賞勝ち馬だし、ブラッドスポーツという前提で考えればこれでも走るのかもしれない。ただ、良い厩舎に所属するにしても、牝馬でこの値段はいかにも見込まれたなあと思う。


59 ジンジャーパンチの11 ゼンノロブロイ 牝 2,400万
須貝 B B C B

母が名牝であることは議論の余地がないところ。小柄な牝馬だが、こぢんまりすることなく、全身運動できている。右前が若干内向しているが、そんなに気にする必要もないと思う。厩舎もすでに上位でこれからも期待できる厩舎に所属するし、非常にお買い得感のある馬だ。血統的にはダートに見えるが、芝で勝負できるだろう。


60 ヴィートマルシェの11 ネオユニヴァース 牡 3,600万
音無 D D C C

ネオユニヴァース産駒であれば、やはりもう少しトモの大きさが欲しい。牡馬ならなおさらだ。一つ上の半姉は素晴らしいトモで2歳夏に早くも勝ちあがったが、この馬は後の力が足りない感じなのでどうだろうか。全体のバランスやリズムは悪くないし、血統的ににも筋が通っているのだが、かなり割高に感じる馬だ。


61 クルソラの11 ネオユニヴァース 牡 3,000万
松永幹 C C B B

ネオユニヴァース産駒らしい形の馬で、前後のバランスも取れて、リズム良く歩けている。上品な感じなのはいいが、この馬ももう少しトモの大きさが欲しい感じだ。母はアルゼンチンのG1馬で大物が出てもおかしくない血統背景だからその点に期待したい。値段的には妥当なところかなという馬だ。


62 ケイティーズベストの11 ネオユニヴァース 牝 1,600万
角田 C D D D

肩が立ち気味で前後のバランスが悪い。そのせいで肩も硬めで全体のリズムもあまりよくない。名牝系ではあるが、その血もだいぶ薄くなってきているし、値段なりの馬ということでいいかと思う。


63 モンプティクールの11 ゴールドアリュール 牡 2,000万
大久保龍 A C E C

巌のような素晴らしいトモを持ち、肩にもすでに十分に筋肉がついているため非常に硬い。ゴールドアリュール産駒の典型のような馬だ。母もダート馬だったし、当然ダートでの活躍が見込まれる。ダート馬としては非常にわかりやすい形を持った馬なので、そういう馬を求めているなら期待に応えてくれるだろう。


64 プリンセスミラクルの11 クロフネ 牡 2,000万
清水出 D C C C

動きは悪くないのだが、なんと言ってもクロフネの牡馬だし、やっぱりもっとトモが欲しい感じ。バランスが凄く良いわけでもないし、血統的に魅力があるわけでもないので、大きいところを目指す馬ではないと思う。中庸な感じの馬で基本はダートだろうが、芝もこなすとは思う。値段なりの馬だろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (2)

September 04, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関西その1

 今日から関西馬です。関西は数が多いので4回に分けたいと思います。今日はまず、その1として40番から52番までについてです。この中に未来のG1馬が潜んでいそうな気がしますね。


40 ココシュニックの11 ディープインパクト 牡 7,000万
藤原英 C B B B

母父がクロフネのディープ産駒は現在のところ2歳以上は3頭しかいない。もう引退してしまったが桜花賞4着のメデタシ、京都新聞杯4着のククイナッツレイ、さらにその全弟で新馬戦3着の2歳馬オーキッドレイ。血統的に言えば2頭のようなものだが、そのいずれも走っていると表現してよさそうな成績だ。この馬自身は、走りそうなディープ産駒の馬体の傾向に当てはまっているとは言い難いが、それは母父クロフネの産駒がまだほとんどいないだけであって、もしかするとこれが走る馬体なのかもしれない。正直動き自体は目立つものはないのだが、ディープ産駒全体の傾向として、馬体で判断するのは無理があるような気がする。身も蓋もない話になってしまうが、馬体で判断せず、血統、厩舎から判断すれば、走るはずの馬ということになる。無論最優先枠で埋まると思われるが、それが当然の評価だろう。


41 フォーシンズの11 ディープインパクト 牡 7,000万
須貝 C B B B

母父Sinndarのディープ産駒で2歳以上の馬は1頭のみだが、それが現在6戦5勝のムーンリットレイクなのだから心強い。馬体的にはムーンリットレイクにそっくりというわけではないのだが、似ている形ではあると思う。半姉は結構評判になっている2歳馬だが、半姉とはあまり似ていない。牡牝の差もあるので違うのも当然かもしれないが、それが良いのか悪いのかは走ってみるまでわからない。この馬も40番と同様に、馬体や動きで何か特に良いところがあるのかと言えばそうでもない。しかし、馬体だけで判断しないほうが賢そうだ。この馬も当然最優先枠で埋まると思われるが、40番とこの馬とどちらか一方しか選べないのが難しいところだ。


42 スキッフルの11 ディープインパクト 牡 5,600万
松永幹 C C C B

母父トニービンの組み合わせは結構たくさんいる。グルヴェイグ、コティリオンをはじめとする上級馬も出ているし、さらに社台系生産馬に限ればクズはほとんど出ていない。かなり確実性が高い組み合わせと言える。この馬の場合は、半兄のフラガラッハが例外だったのかなと感じるような寂しい血統背景ではあるが、その兄弟の種牡馬はスクワートルスクワート、サクラバクシンオーで、サンデー系のデュランダルがついて初めて活躍馬のフラガラッハが産まれた。さらに父がディープに強化されたこの馬は、血統的な比較においてはマイナスのポイントは何一つないとも言える。この馬も馬体自体は特に良くも悪くもないのだが、それよりも所属厩舎が最近パッとしない厩舎なのが気にかかる。また値付けもフラガラッハの3倍以上で、過去に見たことがない5,600万という非常に中途半端な値段なのも判断に迷うところだ。この馬は最優先では埋まらない可能性もあるので、そこもまた悩ましいところだ。


43 オールザウェイベイビーの11 ディープインパクト 牝 3,600万
池江 C D D C

全姉は昨年の募集馬で、非常に人気になったが、今のところ前評判どおりとまでには達していない。しかし、すぐに勝ち上がるだろうし、そういう意味ではこの馬も確実性は高そうだ。また、昨年の松田博厩舎から今年は池江厩舎に変わっている。池江厩舎は最高の成績を収めている厩舎で悪いところなどあろうはずもないのだが、なぜだかわからないが、牝馬に活躍馬がいない。理由は不明だし、オカルトっぽくなってしまうが、そういうのを気にする場合はマイナスということになるだろう。動き自体は非常に硬く、動きになめらかさやダイナミックさがまったくない。その点はちょっと気になるところだ。


44 ヒストリックスターの11 ディープインパクト 牝 4,000万
松田博 C B B B

名牝ベガの血を引く貴重な存在だが、全兄が期待はずれだった。母父ファルブラヴのディープ産駒でデビューしたのは全兄しかおらず、その全兄が残念な状態だから評価のしようがない。この馬自身ファルブラヴからのコロンとした馬体を引き継いでしまっていて、全兄も首の太さなど、ディープをあまり引き継いでいないような形だったから、少し心配だ。しかし、牝馬得意の厩舎に所属するし、何より貴重な血統だから面白みはある。動き自体は、コロンとした馬体の割には体を大きく使ってリズム良く歩けていて好印象だ。


45 トキオタヒーチの11 ダイワメジャー 牡 2,800万
吉田直 B B D C

非常にダイワメジャー産駒らしい産駒。トモの大きさ、首の太さ、首さしからのライン、どれをとってもすぐにダイワメジャー産駒とわかる馬だ。ダイワメジャー産駒は父に似ているほうが走る傾向にあるので心強い。母はクズを出さない優秀な繁殖だが、本馬は母17歳時の産駒。その点が少し気がかりだ。馬体に窮屈なところはないのだが、肩は硬めで、やはりマイル前後がベストになりそうだ。


46 ラフアップの11 ダイワメジャー 牝 1,800万
飯田雄 D C E D

立ち姿は前後のバランスが取れている。血統的には地味ではあるが、祖母はクズを出さないタイプであり、この馬の母もそうであって欲しい。ただ、所属厩舎が今一つな感じなのでそこがどうか。動きは非常に硬く、あまり褒める点はなさそうだ。


47 マンハッタンの11 ダイワメジャー 牝 1,800万
安田 B C C C

牝馬としてはかなり大きな部類だが、前後のバランスは取れている。大きな体を持て余すことなくそれなりに動けており、鈍重さはない。また大きいからといって変な胴伸びもないので、短距離又はダートでそれなりにやれそうだ。厩舎も短距離やダートで実績のある一流厩舎なので、安めの馬の中ではお買い得な感じがする馬だ。


48 ブルーメンブラットの11 チチカステナンゴ 牡 5,000万
石坂 B B B B

チチカステナンゴ産駒らしい、コロンとした、あまり垢抜けない馬体ではあるが、動き自体は非常にバネを感じる。母から運動神経のよさを引き継いでいるのだろう。脚元、前後のバランス、全体のリズムいずれも悪いところはなく、あとはこの種牡馬がどれだけ日本に合うのかどうか。まだ結果の出ていない種牡馬の産駒だけにわからない部分は多いが、厩舎も間違いないところだし、動きや馬体からは大きなところを目指したくなる馬だ。


49 スプリングコートの11 チチカステナンゴ 牝 1,400万
今野 C B B B

DVDでは左前が前に出て正姿勢がとれていないのが少し気になるが、カタログよりも腰高になっていて成長途上でもあるので、そんなに気にすることもないだろう。動き自体は体全体を使った大きな動きができていて安目の馬にしては動きは非常に良い。母父トニービンの良さが出ているようだ。血統的にも叔父にサクラバクシンオーがおり、しっかりした裏づけのある血統だ。厩舎も新人調教師ながらかなりの成績を残しているところだし期待が高まる。唯一の問題は母が20歳のときの産駒であること。それ以外は安目の馬の中ではかなりお買い得な部類になるのではないか。


50 ドルチェリモーネの11 キングカメハメハ 牡 3,600万
石坂 B C D C

カタログの立ち姿は非常に良いのだが、歩かせてみるとそうでもないかなという感じ。全体的に硬さがあって、やや硬めのキンカメ産駒という感じ。それでも兄姉に比べれば確かに良い出来だと思う。ただ、キンカメ産駒全体で考えた場合には、そんなに上位にくるような出来でもないように思う。祖母は欧州のG1馬で血統的な裏づけがある上に、厩舎もさらに信頼の置ける厩舎に変わっているだけに、あとは値段との折り合いだろう。


51 トゥザヴィクトリーの11 キングカメハメハ 牡 10,000万
池江 B B B A

この馬の場合キンカメ産駒としてどうかというよりも、やはり全兄との比較にならざるを得ない。動きは全兄に似ているが、兄よりも繋ぎが立ち気味でトモの迫力にもやや欠ける。それらの点及び母の加齢による減価を考慮して兄よりも安目の設定になったのだろうか。しかし、この馬も首さしから背中の美しいラインや、気品は兄に勝るくらいで、さすが良血馬という感じだ。他の馬の3、4頭分の値段の馬だし、悪いところなどあるわけもないのだが、やはり大型馬だけに、何か頓挫があった場合は一気にデビューが遅れてしまうなどのリスクはありうる。その点は心得ておきたい。現在関西で最高の成績を出している全兄と同じ厩舎に所属するのも当然プラス材料。キンカメ産駒は活躍馬である母から産まれた産駒は血統どおりの成績を残すことが多いというのも心強い。リスクを取るか夢を取るか。難しいところだが夢を見れる素材であることは間違いない。


52 トールポピーの11 キングカメハメハ 牝 4,400万
角居 C B C B

動きとしては特に目立ったものもなく、普通のキンカメ産駒の牝馬という感じ。硬さもなく、かといって柔らかくもない。この馬の場合は馬体云々を言っても意味がなく、その血統的価値に存在意義がある。母も叔母も教科書どおりの馬体評価では上位の存在とはなり得なかったわけだし、この馬もその牝系の良さを継いでいることは間違いない。母優先で半分埋まってしまうので、激戦になるだろうが、このクラブに所属している人だけの楽しみでもあるだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (0)

September 03, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関東その3

 今回は関東その3になります。やっぱりというか、何というか、関東には良さそうな馬は少ない感じがします。ビジネスですから仕方ありません。でも関東馬からもまたG1馬が出ることを期待したいです。


27 セシルカットの11 ジャングルポケット 牝 1,400万
松山将 C C B B

エアグルーヴを叔母に持つ血統馬だが、さすがに母も高齢になっている。兄弟姉妹からは残念ながら活躍馬といえるものは出ておらず、やはり母の繁殖能力は高くないと考えるべきだろう。ジャングルポケット産駒らしい柔らく大きな動きが特徴で、胴伸びもあるので中距離前後が適正だろう。繋ぎは細く長さもあるので芝オンリーだろう。ジャングルポケット×サンデーの良さは出ている馬なので、母は高齢だが面白いところはあるかもしれない。


28 モンローブロンドの11 ジャングルポケット 牝 1,800万
大竹 C C C B

柔らかさという点では27番のほうが上だが、この馬もきびきびとした動きで悪くない。カタログだと左前が若干前に出て正姿勢を取れていないが、DVDだと特に問題はなさそうなので、あまり気にする必要はないかもしれない。一番気になる点は、2×4というトニービンのクロスがある点。さらにヌレイエフの3×4というクロスもある。これをどう判断するかは人それぞれだが、私はあまり好ましいものではないと思っている。一つ上の半姉のほうは寸詰まった感じだったが、こちらは父の影響でやや胴伸びがあるタイプ。どちらがいいかは走ってみるまでわからないが、芝向きで、距離適正は母よりも長めになってマイル前後になるかもしれない。


29 ワイルドフラワーの11 フジキセキ 牡 1,600万
尾関 C D D D

鈍重な感じのするフジキセキ産駒。一つ上の世代のカツラドライバーの仔に似た感じ。後に力なく、柔らか味もない。この値付けにも納得せざるを得ない感じだ。このクラブからはまったくと言っていいほどフジキセキ産駒の活躍馬が出ていないため、カタログではわざわざセレクトセール出身馬を持ち出しているのもちょっと苦しい感じ。牡馬でこの値段ということは大きなところを狙うようなレベルではないということだけは確かだろう。


30 カラベルラティーナの11 フジキセキ 牝 1,600万
奥平 C C C C

若干窮屈な感じのする馬体だが、それなりにまとまってはいる。よくいるフジキセキの中庸な産駒という感じで、動きも悪くない。1月生まれで仕上がりは早そうな感じはするので、早い時期からデビューできればそれなりにやってくれるかもしれない。この馬も私にとっての論外厩舎所属なので、個人的には除外対象だ。


31 メガクライトの11 タニノギムレット 牡 2,000万
小西一 B C C C

ボリューム感ある馬体で、繋ぎはやや立ち気味。母もダート馬だったし、芝がまったくダメということもないだろうが、普通に考えればダート向きだろう。ただタニノギムレットからはダートで目立った活躍馬がいないので、その点が心配ではある。動き自体に目立ったものはないが、そこそこまとまりがある感じだし、所属厩舎が今一つなのが少し気にかかるが、値段以上の活躍を期待したくなる馬だ。


32 スペシャライズの11 タニノギムレット 牝 1,200万
栗田徹 B C C B

筋肉質で牝馬にしては良いトモをしている。柔らかい感じのする馬ではないのだが、動き自体はキビキビとしていて、好感がもてる。血統的には何らの裏づけもない馬だが、1つ勝てれば面白いところがありそうな馬だ。


33 ミラクルレイザーの11 キングヘイロー 牡 1,600万
上原 D C C C

父のキングヘイローは社台系の産駒で結果が出ているものはほとんどいないし、大きなところは狙えないだろう。この馬はバランスは悪くないが、トモは薄めで繋ぎも寝ているため芝オンリーのタイプだろう。繋ぎが寝ているタイプは能力が足りていないと、力が地面にうまく伝わらず全然ダメの場合もあるので、ちょっと難しい。血統的にも評価すべき点はないし、値段なりの馬という解釈だろう。


34 ディナータイムの11 キングヘイロー 牝 1,000万
栗田博 D D C C

動きを見ても特に悪いところはないが、バランスは今一つだし、トモも薄めで、アピールポイントは少ない。母もそこそこ高齢だし、値段なりの馬だろう。


35 キッズエンジェルの11 メイショウサムソン 牡 1,600万
斎藤 C C C C

DVDを一目見て、冗談ではなく怪獣かと思った。引き手が異常に小さい人に見えるほど規格外の馬。母父ステイゴールドでこういう馬が産まれてくるというのが血統の不思議ということだろうか。動き自体に問題があるわけではないのだが、とにかくこの馬の場合は仕上げることができるのかどうかが勝負。何か頓挫があったら即600kg超えで牧場暮らしが続くことになるだろう。デビューできれば競馬場の人気者になることは間違いないが、様子見が妥当だろう。


36 レッドチリペッパーの11 デュランダル 牡 1,800万
杉浦 B C B E

母の産駒は社台RHで募集されていたが、一つ上の半姉はセレクトセールでラフィアンに落札された。そして今年はこのクラブに産駒がまわってきた。この馬の兄も姉も皆馬体は素晴らしい馬が多かったのだが、いずれも期待ほどの活躍はできなかった。この馬だけが急に大活躍というのは通常は考えにくいということになる。そうは言っても、全くのクズという馬はおらず、条件レベルでのそこそこの活躍は期待できそうだ。ただしこの馬は歩かせると左右のブレがかなりひどく、調教を進めるうちに何らかの問題が出てきそうな気がして少し怖い。


37 ローザネイの11 カンパニー 牝 1,000万
大和田 D D E D

このクラブおなじみの薔薇一族である母の最後の産駒。残念ながら母の晩年の産駒からは活躍馬は出なかった。この馬の場合も母23歳のときの産駒で、かつ、父も種牡馬としての能力は未知であるカンパニー。馬体自体は特別悪いところもないが、それ以前の問題だろう。


38 ケルアモーレの11 Dubawi 牝 2,600万
加藤征 C C E C

サンデー系をつけるために持ち込まれた母から産まれた産駒。父Dubawiは短いところが向く種牡馬であり、この馬も硬めで背が短く、短距離で計算が立ちそうな馬だ。ただし日本に向くのかどうかは走ってみないとわからないので、ギャンブル的な要素が強いだろう。安いわけでもないので難しい判断になる。


39 アディクティドの11 Monsun 牡 3,000万
堀 C C E D

母も父もドイツ系で、そういうのが日本に向くのかどうかが問題だが、ピュアブリーゼのように結果が出ている例もある。この馬は動きが硬く、左前がカタログでもDVDでも前に出てしまっていて弓脚気味。関東一の厩舎に所属するが、頓挫があれば追放の危険もあるので、その辺のことを考えると判断が難しい。安い馬ではないので様子見したいところだ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (0)

September 02, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関東その2

 今日は2012年 キャロット募集時評価 関東その2です。いつものとおりですが、個人の勝手な思い込みの内容ですので、枯葉も山の賑わいとして、受け流していただければと思います。


14 スパイラルリングの11 ネオユニヴァース 牡 2,000万
本間 D B C C

後肢は非常に力強いのだが、トモの大きさがあまりない。全体のバランスも悪くはないが、あまり大きな動きはできていない。悪くはないが値段なりの馬という評価。ただし、叔母は米国G1勝ち馬で血統的には面白い部分ももっている。芝ダート兼用だと思う。


15 トキオリアリティーの11 ネオユニヴァース 牡 4,000万
堀 A B B A

トモの大きさもあるし、柔軟かつ力強く全身運動できている。後肢は若干流れているが、バランスは取れている。距離に関しては、馬体から考えれば中距離までもってもおかしくないと思うが、実際のところはやはり血統的な影響でマイル前後に落ち着くのではないか。リアルインパクトの半弟であり、血統的には申し分ないが、母が高齢というのが唯一の問題といえるだろう。


16 カクタスペアの11 ネオユニヴァース 牝 1,200万
高柳 E D C C

特に硬さはなく、前後のバランスは整っているものの、やはりトモが薄すぎる感じで、パワー不足。後にも力を感じない。繋ぎは細く長さもあって、平坦コースの軽い芝向きだろう。血統的には特に何らの裏づけもなく、ネオユニヴァース産駒の牝馬。あまり大きなことは望めそうにもない。悪いところはないので、早期でビューして一つ勝てればその後は楽しめるかもしれない。


17 ビージョイフルアンドリジョイスの11 ネオユニヴァース 牝 1,400万
矢野英 E C D C

カタログの写真だと垂直に近いような立ち肩で、前後のバランスがあまり良くない。重心が後ろにズレてしまっている感じ。DVDでの動き自体は特に悪いところもなく、気性が良さそうなところはプラスになりそうだ。この馬もトモが薄く、パワーに欠けるところがありそうなので、平坦の芝向きだろう。


18 マックスキャンドゥの11 ゴールドアリュール 牝 1,400万
鈴木伸 E C C C

トモが薄く、ゴールドアリュール産駒らしい鋼のような筋肉が見られないのは残念。この種牡馬の産駒によく見られる硬さはそれほどでもなく、肩もそれなりに角度があって、繋ぎも角度があるため、芝向きにも思えるが、この父の産駒で芝向きで上級条件まで行くのは稀。そういう意味では手を出しづらいということになる。上もまったく走っておらず、いつもこの血統を買っていたオーナーもついに諦め、こちらのクラブに回ってきたというところだろうか。やはり母の繁殖能力自体が低いと考えざるを得ないため、急に活躍馬が出ることは考えにくそうだ。


19 フロイラインローゼの11 クロフネ 牡 1,800万
勢司 C D C C

薔薇一族の末裔と言える馬で、小柄ではあるがコロンとしたよくあるクロフネ産駒の牡馬という感じ。ただ、全兄は思いのほか大きくなって現在560kgにまで達しているので、この馬も大きくなる可能性はある。DVDで見た限りは繋ぎはかなり立っていて、クッション性に富んでいるようには思えなかったが、ダート向きだろう。クロフネ産駒として一線級にまで達するには、牡馬でもあるし、やはりもっとトモの大きさが欲しいところ。平均的なクロフネ産駒というところだが、牝馬のほうが走っている種牡馬だけに、値段なりの馬ということになりそうだ。


20 フライングメリッサの11 クロフネ 牝 1,600万
伊藤大 C C B B

血統的には活躍馬から大分離れてしまっているが、馬体自体はバランスも取れていて、筋肉質でクロフネ産駒らしい産駒。適度にまとまっているし、全身を使ってリズム良く歩けている。母父ダンスインザダークのクロフネ産駒には、南関東で重賞勝ちしているナターレなどがいるが、この馬も形としてはナターレに似ている。そういう意味では大ハズレはなさそうな気もする。若手厩舎に所属で、あまり成績を出せていない厩舎であるところがちょっと難点だが、悪いところはなさそうだし、コツコツやれそうな感じだ。


21 ウェスタリーズの11 シンボリクリスエス 牡 2,400万
古賀 D E C E

カタログには馬体伸び伸びと書いてあって、確かに胴伸びがあって見栄えがするというのはあるが、この父の産駒ではこういうタイプは結構地雷なタイプが多く、大ハズレの危険性があると思う。かえってちょっと詰まり気味でやや見栄えに欠けるくらいが丁度よかったりする。馬体的には一応ストロングリターンに近いので、配合が嵌ったと評価しているのかもしれないが、この馬のほうがやや胴が長く、確実性は低いと感じる。DVDの動きでは後肢の特に左側がかなり気になる。そのせいで全体のリズムもギクシャクしたものに感じる。この父の産駒で母父フジキセキはアリゼオという活躍馬がいるが、母方の血統的には特筆すべきものはない。面白そうな馬だが期待を裏切る可能性もあるかもしれない。芝ダート両方こなしそうだが、距離はそこそこあったほうがよさそうなタイプだ。


22 グランプリソフィの11 シンボリクリスエス 牡 1,800万
木村 C D D C

叔父にキングカメハメハがいる血統馬なのだが、左前が弓足気味。脚長でバランスも今一つという感じだからスピードに乗り切れなかったり、詰めが甘くなったりして勝ち味に遠くなる可能性がありそう。動き自体に特別気になるところはなかったが、この馬に関してはカタログで馬体に関して一切触れられていない。それがどういうことなのかをよくよく考える必要がありそうだ。


23 ペニーホイッスルの11 シンボリクリスエス 牡 3,000万
奥平 C C D C

動きとしては少し硬さを感じるのだが、シンボリクリスエスの産駒としてはこれくらいの硬さがあったほうがかえって良さそうだ。半兄は父のほうが濃く出てあまり芳しくない成績。半姉は母のほうが濃く出たと思える馬体で新馬戦2着。この馬はどちらかというと、父にはそんなに似ていない分期待はできるのではないか。ただ、このクラブで活躍した母の産駒だけあって、価格はちょっと見込まれている気がする。いずれにしても私個人的には論外厩舎に所属の時点で除外対象としている。


24 ピューリティーの11 スペシャルウィーク 牝 2,200万
古賀 D D D D

肩はそれなりに角度があってバランスは悪くないのだが、動き自体はこぢんまりしているというか、ダイナミックさに欠ける。トモも薄めで後の力感がない。ただし、半姉のピュアブリーゼも力感というよりまとまりのあるタイプで結果を出しているし、この馬も父は変わったがスペシャルウィーク産駒らしい馬体をいているので、こういう感じでいいのかもしれない。


25 ルシルクの11 マンハッタンカフェ 牡 3,200万
戸田 C B C B

緩いところを感じないマンハッタンカフェ産駒で、きびきびとした小気味良い動きを見せている。アメリカ系の母の血とうまく嵌って早いうちから始動できそうだ。バランスも良く期待できそうなタイプなのだが、如何せん前脚が非常に危険な形をしている。これさえなければと思うのだが、何よりも重要な部分であるので妥協はしないほうがいいかもしれない。


26 ザロミアの11 マンハッタンカフェ 牝 2,000万
武藤 C C C C

非常に見栄えのする上品な感じの牝馬。カタログの写真では、傾斜のある肩で、前後のバランスが良い。写真からでもその皮膚の薄さが伝わってくる。父の良さが素直に出ている。マンハッタンカフェ自身が母がドイツ系で、この馬の母もドイツ系。その点がどう出るのか。また動き自体は特に目を引くものでもなかったので、その点もどうか。初仔で小さく出てしまっているがその分仕上がりは早そうだし、未知の魅力という点では面白そうな馬だ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (0)

September 01, 2012

2012年 キャロット募集時評価 関東その1

 お待たせいたしました。本日から何日かかけて、2012年キャロット募集時評価をやっていきたいと思います。今日はまず関東のその1として、1番から13番までです。


1 ディスカバリングビューティーの11 ディープインパクト 牡 4,000万
国枝 B B B B

立ち肩でバランスはもう一歩という感じだが、リズム良く歩けていて、まとまりはある。血統的にはそれなりの背景を持っているが、何といっても全兄が2頭とも走っていない。ディープ産駒は今のところ上が走っている場合は、その全兄弟も走る傾向にあるが、上が走っていない場合は下もあまり走っていない。うがった見方をすれば、そういう感じだからこのクラブに回ってきたのかもしれない。ただし希望が持てるのは、全兄達に比べて、この馬が一番トモが大きく可能性を感じる。上が活躍していないのでどのような条件が向くのかは今一つ定かではないが、脚元の感じからすると芝ダート共用の万能タイプと思えるので潰しはきくだろう。また距離の適正は中距離前後がベストかと思う。厩舎も関東では良い厩舎だし、まったくダメの可能性は少ないと思う。


2 クリソプレーズの11 ディープインパクト 牝 3,200万
久保田 C C C C

この馬も全兄が走っていない。全兄も同じだが、首が太く頭が重い感じ。こういうタイプのディープ産駒は今のところ大きく出世していないように思う。全体のバランスとしてはそれなりにまとまりがあって、歩くリズムも悪くはないが、トモの厚みがもう少し欲しい。このトモの形だと、これから調教が進んでいっても、トモは成長してこないように思う。血統的には叔父にアロンダイトがいるこのクラブゆかりの血統で、しっかりした裏づけを持ってはいるのだが、全兄が走っていない以上過度の期待はしないほうがよいかもしれない。血統背景からはダートに向きそうだが、繋ぎの感じからでは芝向きに思う。このあたりもこの馬の取扱いに悩む部分だろう。色々考えると難しい部分が多い馬ということになる。


3 キューの11 ディープインパクト 牝 4,400万
戸田 C C C C

全兄とトモの形は似ているが、やや直飛な分、瞬発力では分が悪そうだ。繋ぎも兄より短めで太め。全兄のイメージで見てしまうと見誤るかもしれない。この馬もやや頭が重く感じるディープ産駒であり、立ち肩でバランスが正直今一つと感じるが、全兄のエネアドもそんな感じで走っているので、その点はあまり気にしないでもよさそうだ。全兄、半兄ともに芝で結果を出しているので、芝向きと思うが、繋ぎが短めな分、芝で頭打ちになった場合はダートでも潰しがきくだろう。色々と考えると、悪い馬ではないが、全兄より上ということはなさそうに感じる。


4 バイラリーナの11 チチカステナンゴ 牝 2,000万
堀 B C A A

色々問題も生じているが、今関東では一番の厩舎に所属。血統的な裏づけが特にないのが残念だが、柔らかい動きでリズム良く体を大きく使って歩けていてバランスも良い。父の産駒としては珍しいくらいのスタイリッシュな馬体。父の産駒についてはまだほとんど結果が出ていないので何とも言えない部分が多いのだが、もしこういうスッキリした馬体のほうが走るのであれば、面白い存在になりそうだ。半姉のバイラオーラはトモが発達していた短距離馬だったが、この馬はそれなりに胴もあって窮屈なところがないので距離はマイルから中距離くらいのほうが向きそうだ。ダートがダメということはないと思うが、普通に考えれば芝向きだろう。血統的に考えると、大きなところまで狙えるかというと少し疑問だが、夢を見たくなる素材ではあると思う。


5 ディアデラノビアの11 キングカメハメハ 牡 5,000万
牧 B C C C

全体のリズムは柔らかくはないが、キンカメ産駒らしい硬さで特に問題はないように思う。一方で、肩がかなり立っていて、はっきり言うとバランスがあまり良くない。またDVDで見ると正姿勢がとれておらず、やや曲飛で重心が後ろ寄りになってしまっている。そのあたりが指定席であったあの厩舎から関東に送られてきた理由なのだろうか。全体の動きや脚元には特に何らの問題はないとは思うし、総合的には悪い馬ではないから、血統的な裏づけによって活躍してもまったく驚けない。アルファベットの評価自体は奇しくも昨年の全姉とまったく同じになってしまったが、その意味合いは大分違っている。正直な気持ちでは昨年のほうが良かったかなと思う。この馬について距離適正云々を言っても仕方がない気がするが、当然クラシックを目指すことになるだろうし、芝のクラシック路線の距離で過不足ないだろう。


6 チアズメッセージの11 キングカメハメハ 牡 4,000万
手塚 B C C C

キンカメらしいほどよい硬さのある馬で、全体のバランスについては、5番よりはバランスがとれている。半兄2頭とも筋肉質でトモの良さがある馬で、ダートで走っている。この馬も兄たちと同様に筋肉質でトモの良さがあるため、ダートに出てしまうのかもしれない。ただ繋ぎの感じからでは芝でもやれそうではある。血統的には特別な良血ではないのだが、首差しから背中のラインが綺麗な馬で、大物感はある。このクラブでG1を勝った厩舎に所属するし、芝でやれるのであれば、当然クラシックに向かうことになるだろう。


7 ファインセラの11 キングカメハメハ 牡 5,000万
久保田 C B B B

キンカメにしては柔らかく、小さな体を大きく使ってリズム良く歩けている。叔父叔母にブエナビスタなどがゾロゾロいる豪華な血統背景で、全兄は2頭とも勝ち上がっている。兄たちは無事ならこの先も勝ち星を伸ばせそうだし、この馬にも期待がかかる。全兄2頭のどちらにも似てはおらず、脚長な馬なので、瞬発力勝負というよりは先行して粘りこむタイプになりそうだ。5月生まれなので、まだ大きくなるだろうし、兄弟の中では一番大きくなるかもしれない。そういう意味では、似ていないのがプラスに働いた場合には、兄たち以上の活躍もあるかもしれない。よっぽどのことがない限り全然ダメの可能性はないだろうし、確実性の高い馬ではあると思う。


8 ベルフィーチャーの11 キングカメハメハ 牝 2,000万
尾形 D D C C

DVDでは正姿勢をとれていないのが気になるところ。やや硬さがあって父キンカメ、母父タキオンらしい産駒と言えるのかもしれない。繋ぎも立ち気味で後にも力を感じない馬。厩舎も今一つ。血統的にも大きく遡らなければ活躍馬は出てこない。母は繋ぎが立っていて、最終的に繋靭帯炎で引退している。この馬もその母の受け継いで欲しくないところを受け継いでしまっているため、脚元も気になるところだ。総合すると割高という結論になりそうだ。


9 スルーレートの11 ゼンノロブロイ 牡 2,800万
大久保洋 C C B B

確かに前後のバランスは取れているのだが、やや背ったる気味であり、これから調教を進めていくうちに腰に甘さが出ないかどうか心配ではある。全体のリズムは悪くなく、筋肉質で見栄えのする馬なのだが、左右に若干のブレがあるというか、あまり安定感を感じない。こういうタイプはできれば成長を見守りたいところだ。筋肉質でやや太目で短めの繋ぎを持つため、母同様ダートのほうが向きそうだ。数を使ってくれる厩舎に所属するので、うまく嵌れば孝行な馬になるかもしれない。


10 トップモーションの11 ゼンノロブロイ 牝 1,600万
木村 C D D C

カタログの写真は良かったのだが、DVDで動きを見ると硬いところがあり、あまり後にも力を感じない。やはり値段なりの馬というところか。繋ぎは細く、芝向きだろう。所属厩舎は若手で見所のある厩舎なので、大事に扱ってくれそうではある。


11 ガヴィオラの11 ゼンノロブロイ 牝 2,800万
萩原 C B C C

肩はかなりの立ち肩だが、前後のバランスはとれており、全体としてまとまっている。母は米国G1の勝ち馬で半兄のメテオライトもすでに2勝している。一つ上の半兄のコメットシーカーも頓挫はあったが素質馬として期待されていた馬だし、母の繁殖能力は期待できる。ただし、この馬は繋ぎが非常に立っていて、クッションが足りない感じなので芝を使うと故障が心配だ。メテオライトもダートで走っているので、この馬も素直にダートに進むなら問題なさそう。このクラブと相性が良く、無理はしない厩舎なので、大事に使ってもらえれば。


12 リッチダンサーの11 ゼンノロブロイ 牝 1,800万
藤沢 D C C C

半兄のホーカーテンペストよりもこちらのほうがやや繋ぎが立ち気味だが、繋ぎ自体は細めなのでやはり芝向きだろう。ダートもダメではないと思うが、そもそもダートをなかなか使わない厩舎であるので、芝だと思っていてよいだろう。特に硬いところもなく、それなりにまとまっている馬。所属厩舎自体はG1勝ちからは遠ざかっているとはいえ、今でも関東で1,2を争う上位厩舎。厩舎が嫌いでなければ楽しめそうな馬ではある。


13 シーズライクリオの11 ネオユニヴァース 牡 2,800万
萩原 D E B B

トモが薄めでカタログで言うようなグッドルッキングとはちょっと思えない。柔らかくバネのある繋ぎを持ち、柔らか味のある動きでリズム良く歩けているが、父の産駒らしく後肢が流れていてやや曲飛であり、あまり後に力を感じない。また右後にちょっと気に入らない部分がある。繋ぎの長さもあり、基本は芝向きの馬だろう。やや腰高だが2月生まれでこの父の産駒だし、仕上がりは早そう。早めのデビューでポンポンといければ楽しめるかもしれない。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (0)

« August 2012 | Main | October 2012 »