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September 08, 2012

キャロット厩舎ランク(関西)

 今週末はツアーもあって、ツアーに行かれる方は色々とお忙しいことでしょう。私はツアーには行きませんので、その分違うことをやりたいと思います。

 今日はキャロットの厩舎ランクについてです。
 厩舎ランクとは、東京サラブレッド厩舎ランク(http://miesque.cocolog-nifty.com/keibagoku/2012/08/post-3c6e.html)の回で色々と考察したあれです。
 厩舎ランク、ここではランクというよりR値が重要ですが、その算式は以下のとおりになります。
 

※R値の算式

(A×2+B)/C×100=R

最近半年間の1着の数=A
最近半年間の2着の数=B
最近半年間の出走回数=C
厩舎ランクの元となる数値=R(高いほどよい)

(注)以前は×100をせずに、連対率のように少数値をそのまま使用していましたが、小数だと色々と面倒なので、比較しやすいように100を掛けて使用することとします。


 で、このR値は何を表すかというと、私の個人的な考えでは、「厩舎の経営指標」と言うべきようなものを表していると考えています。R値が高いほど、基本的には効率の良い厩舎経営ができている、つまり成績も上位で、将来性も高い厩舎であると考えます。
 その根拠は大まかに言うと以下の通りです。

・連対率と違い、1着の数を2倍にしてバイアスをかけることにより、より厩舎の「勝ち切る力」を表している。着狙いで出走手当てを稼ごうというような困った厩舎は値が下がり、より勝利に貪欲な厩舎が上位にくる。

・R値を上げるためには、勝利数が何より重要であるため、調教師の管理能力、営業力、レース選定能力はもちろんのこと、厩舎スタッフの能力も高くなければならず、さらに、無駄なレースに出走しないとうことも重要になる。

・R値を上げるためには、能力のない馬は早めに追放し、新たな馬と適宜入れ替えて厩舎を最大限効率的に運営しなければならない。

 こう書くと、一口馬主にとっては受け入れがたい内容も含まれることになってしまいますが、あくまで経営指標的な数値なので、これでよいと思っています。
 つまり、R値が高い=一口馬主的に良い厩舎、であるとは限らないということになります。

 じゃあ何でこんな数値をわざわざ出すのかというと、それでもやっぱり、この数値がある程度、一口馬主で出資馬を決定する上での指標になると思うからです。
 ちなみにこのR値は、出走回数が多ければ多いほど低くなってしまうため、出走回数の多い矢作厩舎などは相対的に低く評価されてしまうことになりますので、その点はあらかじめご了承ください。


Carrot_stable_west


(注1)上記の表は各年のR値及び3年間の平均値を表しています。
(注2)2012年は9月7日現在の数値です。
(注3)色付けの意味は以下の通りです。厩舎名の色は平均値の色と同じ色になっています。

R値40以上・・・ピンク色・・・非の打ち所のない超一流厩舎
R値35以上・・・オレンジ色・・・成績上位の一流厩舎
R値30以上・・・黄色・・・一流厩舎に次ぐ上位厩舎
R値20以上・・・白色・・・特に自慢できるような成績ではない普通の厩舎
上記以下・・・灰色・・・成績が芳しくない厩舎


 上記の表で、ピンク色の厩舎は現在最高レベルの厩舎と言えます。ちなみに全盛期の藤沢厩舎はR値が60超という驚異的な数値でした。藤沢厩舎がいかに特別な厩舎であったかがわかりますね。

 ピンク色の厩舎は抜群の厩舎経営が行われていると言えるでしょう。ただし、これは逆に言えば成績が悪い馬は常に追放の危機にさらされているとも言えます。ピンク色厩舎で成績が下降したり、体調が万全でなかったりする馬は、あっさり追放になる可能性はあります。

 オレンジ色の厩舎はピンク色の厩舎に次ぐ厩舎であり、これも基本はピンク色の厩舎と同じでしょう。

 黄色の厩舎は、個人的には、ここまでなら安心して預けられる厩舎かなと思います。成績は超一流とまでは行かずとも、十分上位で、かつ、ピンク色の厩舎ほど追放におびえなくても済む分安心できるかもしれません。

 白色の厩舎は、R値が20台の厩舎であり、色々な厩舎が入ってしまいます。出走数が多いせいでR値が30を切ってしまい白色になってしまった厩舎もありますが、基本は、まあそんなもんかな、という感じの厩舎が多くなります。少なくとも厩舎がプラス材料ということにはならなそうな厩舎です。

 灰色の厩舎は、正直成績は芳しくなく、できれば避けたい厩舎ということになります。若手の厩舎であれば、これから伸びる可能性もありますが、それなりの年数が経ってこの位置だとあまり将来性はないかなと思われる厩舎です。当然このランクの厩舎に預けられる時点で、牧場の期待は高くないということを理解するべきでしょう。


 上記の表から何を思うかは人それぞれだと思いますが、厩舎について何の指標もなく、迷ったときの参考になればといいかなという感じです。

 本当は関東・関西両方いっぺんにやろうかと思いましたが、かえって見にくくなりそうなので分けることにしました。明日は関東分をやりたいと思います。


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