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October 12, 2012

募集馬の選び方2012

 以前「一口馬主を始める」のカテゴリの中で「募集馬を選ぶ」という記事を書きましたが、最近はそのころの考えと選び方が変わりました。コロコロとスタンスを変えるのも良くないとは思うのですが、日々競馬も進化しているので、それとともに選び方も変わっていくのかなと勝手に思っています。
 今日は、募集馬の選び方2012と題して、最新の私の募集馬の選び方について、自分自身の中での整理も含めて考えたいと思います。

 私自身は、過去には、なるべく回収率を上げたいと考えていた時期もありました。しかし回収率にこだわって馬選びをしていくと、私の場合は結果として安馬ばかりに目がいって、結果活躍馬も出ないし、回収率も良くないという悲しい結末になることが多かったです。
 一口馬主で回収率をプラスにするというのは非常に魅力的な命題ではありますが、回収だけ考えるのであれば、一口馬主をやめて株式投資を行ったほうがよいという結論にもなりえます。
 一口馬主は匿名組合契約のファンドですから、税制上非常に不利な状況にあります。一方の株式(上場)は、分離課税、軽減税率(所得7%、住民3%)、損失の繰越控除及び配当との損益通算可能、という税制上のメリットが多数あります。
 そう考えると、無理に回収率にこだわることなく、別の楽しみ方を考えたほうがよいと思いました。

 そういう考えを経て、今は値段に関係なく、「1億円稼げそうな馬」を探すことを目標にしています。
 1億円くらい稼ぐ馬であればメインレースにも出てくるので、グリーンチャンネルに入ってない人にも応援してもらえますし、良血であれば各種POG本でも取り上げてもらえるので、デビュー前から色々と楽しむこともできます。

 上記を前提として募集馬の検討を行う際に、大まかに分けて3つの要素を検討する必要があると思っています。①血統、②厩舎、③馬体、がその3つの要素です。以下、その3つの要素に分けて考えたいと思います。


1.まず血統

 以前は、「まず馬体」と考えていましたが、考えが変わりました。考えが変わったきっかけとなったのは、やはりディープインパクト産駒の活躍です。ディープインパクトの初年度産駒を見たとき、正直こんな小さな馬で、また、こんなトモの容量で走るんかいな?と思いました。
 しかし、蓋を開けてみれば出るわ出るわ重賞勝ち馬がぞろぞろ出現し、馬体からでは到底理解不能な活躍馬が多数現れました。こういう種牡馬が存在する以上、馬体からだけで判断するのは不可能と言わざるを得ないと感じました。

 もう一つ、やはり血統が大事だなと思い直したのは、やはり自分自身の持ち馬で、ある程度しっかりした血統背景を有していない馬は、どうしても上の条件に行けば行くほど頭打ちになってしまう。具体的には、大体の場合において1000万条件あたりで限界が来てしまうと感じました。
 もちろん例外もあるのですが、過去を振り返っても、やはり血統馬でないと上に行くのは難しいと感じます。
 特に現在のように活躍する種牡馬がサンデー系の寡占状態になっているような状況だと、余計に母方の血統背景の差が如実に産駒の成績に影響してくると思います。

 そう考えると、やはり血統抜きの募集馬選定は難しいかなと思います。
 しかし、血統については、私自身は特別な知識を持ち合わせているわけではなく、あまり深くは立ち入りたくないとも思っています。
 そういう感じなので、ものすごく大雑把ですが、母、祖母、兄弟姉妹、叔父叔母、にG1勝ち馬がいる馬を勝手に「良血馬」と考え、この条件に合う馬をなるべく探すということにしています。
 これだけだといかにも大雑把すぎるのですが、これを基本にして、その他有力なニックスか、望ましくないクロスがないかどうかなども考慮します。


2.次に厩舎

 サラブレッドはレースに出走するまでに様々な人間の手によって創られます。生産牧場、育成牧場、外厩、トレセンと、色々な場所で色々な人の手がかかっています。
 社台系の牧場の生産馬であれば、生産牧場、育成牧場、外厩のレベルは最高レベルで担保されていると言っていいでしょう。
 しかし、デビュー前最後の段階からその後競走生活を終えるまでお世話になる厩舎は、同じ社台系牧場の生産馬でも所属先は様々で、どの厩舎に所属するかで、競走馬の運命は大きく左右されます。
 サラブレッドは人間の手によって鍛え上げられていくアスリートですから、いくら能力のある馬でも、厩舎がダメなら最終的にダメになってしまうと思います。
 そう考えると、馬体云々を考える前に、厩舎でふるいをかけて募集馬を選定していったほうが良い気がしました。

 ただ、厩舎の評価で難しいのは、必ずしも成績の良い厩舎が一口馬主的に最高の厩舎とは限らないという点です。よくある話ですが、成績上位厩舎に所属したのはよいが、いつまでたっても入厩できなかったり、入厩してもすぐに放牧されたりの繰り返しになってしまいストレスがたまるということもあります。
 厩舎ランクのところでも話しましたが、結局、成績上位厩舎というのは、いかに「厩舎の経営=馬房の有効活用」を考えるかというところに注力しており、成績が振るわない馬は結果として後回しにならざるを得ないという点を心得ておかないといけません。
 上位厩舎に所属する馬が強くて丈夫ならば何らの問題もないのですが、血統的にコツコツやっていくような馬や、体に弱いところのある馬が成績上位厩舎に所属すると、ミスマッチが生じて悲しい結末になる可能性が高まります。

 私自身は、やはりなるべく成績上位の厩舎にお世話になりたいと思っているので、なるべく丈夫そうで、血統的にも調教師の先生が魅力的だと思う馬に出資するようにしたいと心がけています。
 結果として数は使われないかもしれませんが、そこは別途コツコツ型の馬で中位以下の厩舎に所属する安価な馬で楽しむなり、組み合わせて考えられればよいなと思っています。


3.最後に馬体

 血統、厩舎、この2つをクリアした馬の中で、馬体的に良さそうな馬を選ぶのが、一番確実なのかなと思っています。血統、厩舎で先にふるいにかけてしまうと、当然、馬の価格自体は高めになるので、結果として高額馬に出資することになってしまいます。
 本当は回収率なども考慮してなるべく安い馬で最大のパフォーマンスを得られれば最高なのでしょうが、過去の経験上、やはりそういうことは色々な偶然が重ならないと難しいのかもしれないなと思います。
 特に社台系牧場の生産馬の場合は、近年は特に価格と結果が対応してきているように思えるので、無理な宝探しは大けがのもとかもしれません。
 安価な馬で一発を狙いたいということであれば、社台系生産馬以外の募集馬が多いクラブを選んだほうが可能性は高まるのかもしれません。

 馬体については、ディープインパクト産駒とステイゴールド産駒については、正直、馬体から判断するのは難しいのではないかなと思っています。ディープインパクト産駒の場合は、馬体よりも素直に血統背景を信じたほうが良さそうです。

 ステイゴールド産駒については、馬体から判断するのも難しいうえに、血統的な背景も無視して活躍馬が出たりもするので非常に難しいと思っています。オルフェーヴルに代表されるような黄金ニックスを持ってる馬ならわかりやすいですが、それ以外では何を頼りに判断していいのかよくわかりません。魅力的な種牡馬ですが、いざ出資馬を選ぶ段階になると厄介な存在かもしれません。

 一方で、キングカメハメハ、ダイワメジャー、ネオユニヴァースなどは、馬体からの判断でもある程度絞り込める種牡馬かと思います。確実性を求めるなら、こういうわかりやすそうな種牡馬の産駒を選ぶのも一つの作戦かもしれません。

 最後に、いつもこのブログをご覧いただいている方の中に、どうしても未勝利馬ばかりつかんでしまい1勝もできないとか、周りに相談する人もおらず一体何を根拠として馬選びをしたらよいのか見当もつかないという方がおられるかもしれません。
 僭越ながら申し上げると、そのような場合には、まずトモで判断するのが確実だと思います。私が勝手にやっている評価をあてにするかどうかは別としても、トモの素晴らしい馬は勝ち上がる可能性は非常に高いと思います。どうしても判断がつかなかったり、迷ったりする場合はトモで判断するのが吉かもしれません。
 ちなみに、キャロットでも東サラでも、トモの素晴らしい馬は今日の時点でまだ残っています。最終的にはどの馬も満口になると思いますが、注目度は高いですね。

 トモの次に気にするのは、やはり全体のバランス、私が勝手に行っている評価だと「リズム」ということになるでしょうか。バランス悪くて歩きのリズムが良いということは基本的にはありえないので、リズムの良い馬はバランスも良いということになると思っています。
 リズムよく歩けていれば走るのかといえば、そうとは言い切れないと思いますが、ぎくしゃくしているよりはスムーズにリズミカルに歩けているほうが良いでしょう。
 個人的にはバランスの良い馬のほうが怪我や頓挫の可能性が低くなるので、結果としてデビュー時期が早くなる傾向にあると思っています。

 後脚、肩、については、競走成績に直結する要素はないと思います。
 後脚については、自分なりに、いかにも変だなと思う馬は気にしたほうがいいでしょう。20秒程度を乗っているときは何ともなくても、早めに移行したときに頓挫したり、調整が遅れたりする可能性が増すでしょう。前脚については評価のポイントとしてはいないのですが、これもいかにも変だというのは見てわかると思うので、そういうのはやはり避けたほうが無難でしょう。
 肩については、種牡馬によって違ったり、母系によって違ったりするので、判断が難しいです。キングカメハメハ産駒などは肩は硬めの馬が多く、むしろそれが普通だったりもします。シンボリクリスエス産駒などは、変に柔らかい動きの馬はかえって危ない場合もあります。あまりに硬い動きの場合は芝ではちょっと難しいかなというのもありますが、逆にダートであればそれでも問題ないですし、あまり深く考えないほうがよいかもしれません。

 いろいろ書きましたが、しばらくはこの方針で楽しんでいければいいなと思っています。


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Comments

自分も一口は、お金を払って楽しむものと認識しています^^;

小耳の話では日本一儲からない金融商品だとか(笑)

私的には1勝してくれそうな馬と夢を見れそうな馬を買っていますね。

今年で言えば、夢はグレイト、コツコツはフェリークと言ったとこでしょうか。

バランスとしては、厩舎半分、馬(体質、血統など)半分ですかね。

優先は馬から見ますよ^^;

1口30万で元を取れなくてもダービーで有力候補で出られたら安いものだと自分は思ってしまいます(笑)

Posted by: 松 | October 14, 2012 at 03:07 AM

松さん、こんにちは!
おっしゃるとおり、日本一というか、世界一?もうからない(不利な条件の多い)金融商品でしょうねえ。周りの人から、一口ってもうかるの?→もうかりません。→じゃあなんでやるの?という質問の答えに窮することもしばしばですから(笑)。

私は、今年は今のところ高額馬ばかり買っていますで、やはり皆、夢を見たい馬ではあります。今後の成長を見守って、残っている馬の中からコツコツタイプを1,2頭出資できればいいなと思っています。いずれにしても、私もやはりできれば年に1頭クラシックに出走できる馬を見つけたいです。

どの程度を目指す馬なのかで、厩舎、血統、馬そのもの、どれを重視するか変わるかもしれないですね。

Posted by: 競馬悟空 | October 16, 2012 at 08:36 AM

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