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October 2012

October 31, 2012

スピード指数と20年

 今から20年前、忘れもしない1992年競馬最強の法則6月号だったと思います。この世で初めて、まあ正確には日本で初めてスピード指数というものが登場しました。私がスピード指数と言っているのは、今でいう、「西田式スピード指数」のことです。
 その後たくさんのスピード指数が世に出ましたが、この西田式スピード指数が、正真正銘日本で最初のスピード指数です。
 「日本で」と、あえて言っているのは、そもそものスピード指数はアメリカでアンドリュー・べイヤーという人が考案したものであり、私が言うスピード指数は、西田氏が日本向けにカスタマイズしたものということになります。

 スピード指数は計算が結構面倒で、当時はパソコンもあるにはあったが一般には普及していないものでしたし、出走馬の馬柱を見ながら、一つずつ、電卓でコツコツ計算するしかありませんでした。
 これがまた大変な作業で、慣れてきても1Rに30分くらいかかります。12R計算すると、それだけで6時間かかります。今と違って、当時は関東では関西のレースは買えませんでしたので、2場開催の場合は自分一人でも6時間かければ計算できたのですが、3場開催の場合で、2場分計算する場合12時間かかってしまいます。
 駅の売店で金曜の昼に並んだばかりの「一馬」(現在の「優馬」。当時は一馬が売店に並ぶのが一番早かった。)を買って家に帰り、そこから1秒も休まずに計算し続けたとしても終わるのは夜中になってしまうのです。
 当時は、結局自分一人では計算しきれないので、無理やり競馬仲間を家に集めて、スピード指数の理論及び計算方法伝授し、3~4人で計算していました。

 で、昨日、たまたまですが、そのスピード指数計算メンバーが飲み会で顔を合わせ、当時を懐かしんだのです。そのメンバーのなかで、今も競馬に執着しているのは私だけ。競馬の売り上げが落ちるのも無理はないなと思いつつ、最近の競馬について色々と聞かれました。
 スピード競馬から瞬発力競馬になったこと。上級条件では先行有利からむしろ差し有利になってきたこと。武豊は凋落し、変わって外国人騎手や地方出身騎手が幅をきかせてきたこと。
 どれもしばらく競馬から離れていた人にとっては驚くべき変化でしょう。さらにスピード指数の傾向の変化についても話しました。

 昔は古馬のG1を勝つ馬はスピード指数が110くらい出ていて、3歳牡馬クラシックでも勝ち切るには100近くの指数で走らないと無理でした。ところが、最近は100近くの指数が出せれば、古馬のG1を勝つことができます。3歳牡馬クラシックでは80後半で十分です。
 これは昔に比べて、今の馬が弱くなったという意味ではなく、日本のサラブレッド全体の上下の差が縮まってきたということだと考えられます。
 というのは、スピード指数の計算というのは、主として古馬500万条件、1000万条件のレースの1着馬から3着馬までを対象として、基準タイムや馬場指数を計算し、それを基にスピード指数を計算していきます。上下の差が縮まるというのは、500万条件、1000万条件のタイムに比して、未勝利もG1もタイム差自体が縮まっているということです。
 もちろん原因としてスローペースのレースが極端に増えたというのはありますが、スピード指数ではスローのレースは基本的に除外して基準タイムを計算していきますので、やはりサラブレッドのスピード能力の絶対値の差は縮まってると考えるのが妥当だと思います。

 昨日の飲み会のメンバーは皆過去にあの恐ろしいスピード指数の計算を手伝っていた人たちだったので、皆すぐに納得してくれましたが、スピード指数と縁のない生活をしている人にとっては、なかなか実感の湧かない話かもしれません。
 でも、今は未勝利戦でも上がり33秒台が普通に出る世の中ですから、差が縮まってるのかな?という感覚は皆さんにあると思います。

 さらに、社台ファームで聞いた話を思い出しました。
 昔は気性難の馬というのは、本当にひどいのがたくさんいたと。ダービースタリオン等のゲームをやった人なら覚えているであろうモガミとかの産駒は本当にひどい気性難の馬がいて、牧場でも本当に苦労していたそうです。
 それに比べたら、今の馬たちはやはり気性がおとなしくなったと感じるそうです。やはりこれもサラブレッドの淘汰というか進化というか、気性の悪い血統は自然に淘汰されていって今に至るということなのだと思います。

 20年で個々のサラブレッドの能力は、より中央値に近づくようになり、サラブレッドの気性も極端な気性は減ってきたことを考えると、これからは馬の「賢さ」のようなものがより馬の将来の明暗を分けるのかなとも思ったりします。
 レースに行って闘争心を持ちつつ、騎手の言うことに従ってロスなく立ち回り、最後の3ハロンで力を発揮できる馬。スピード能力や根本的な気性に差がなくなりつつあるなら、将来的にはこういう部分が大切になってくるのかもしれません。

 そうは言っても、今話したことはまだ先の話になるでしょうが、これからサラブレッド全体、競馬全体がどういう方向に向かっていくのか楽しみでもあり、怖くもありますね。


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October 29, 2012

2012/10/27(土),10/28(日)結果

 今日も先週の気になった2歳戦について。
 と、その前に、昨日の天皇賞(秋)はデムーロ騎乗のエイシンフラッシュの見事な復活劇に度肝を抜かれました。ダービーのときのように究極の上がり勝負になればエイシンフラッシュは強いということは分かっていたものの、まさかインを突いてくるとは。人気がなかったから思い切った作戦をとれたというのもあるでしょうが、やはりデムーロならではの騎乗でしょう。右回りと左回りで違いますが、最後の直線の伸びはダイユウサクを思い出しました。インで詰まってたらバンブーメモリーを思い出すんでしょうが(笑)。ちょっと古すぎましたかね。
 エイシンフラッシュの半弟であるムーンレディの11が今年社台RHで募集されており、私も申し込むだけはしたのですが、正直最近のエイシンフラッシュがパッとしないのを見て、外れてよかったかも・・とか思ってたんですが、昨日のレースを見て、やっぱり残念だった・・と思いました。父キングカメハメハのムーンレディの11もきっと兄に負けない活躍をすることでしょう。


【10/27新潟9R芝1600mきんもくせい特別】

ゴットフリート (ローエングリン) 1着
募集時評価 A-E-E-D

一頭飛ばす馬がいたが、中団からやや後方でじっくり脚をためる競馬。4角まで同様の位置取りで直線は外へ。残り400m手前から仕掛けるとグイグイ伸び、最後100mくらいは2着馬と一騎打ちになるが、叩き合いを制して優勝。初戦は前につける競馬で優勝し、今度は一転して控える競馬で差し切って勝つという、非常に頼もしい走りを見せてくれた。勝ち時計の1分34秒1は新潟の馬場自体が速いだけに特別な数字ではないが、上がりは最速の32秒6で、初戦に続き2戦連続で上がり最速を計時。メンバーが揃っていたとは言い難いが、それでもこの馬自身の力は示している。この後は朝日杯の予定とのことだが、すでに中山で勝ち鞍もあるし、今回のような競馬ができるのであれば、非常に楽しみになる。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


【10/28新潟1R芝1600m牝未勝利】

レッドマニッシュ (シンボリクリスエス) 1着
募集時評価 E-E-E-D 

後方2番手からためる競馬。4角から直線では大外に出て、終始余裕のある手綱さばきで先頭に立ち楽勝。今日は一頭だけレベルの違う競馬をした。ただ、メンバー的には難敵がいたとも思えないし、牝馬限定の未勝利戦としては勝ち時計を含めて平均的な内容。昇級して即通用するかどうかはわからないが、経験を積んで成長していることは確か。血統的な裏付けからはいつ大物が出てもおかしくない背景を持っている馬だし、成長次第ではこの血統での一番馬になれる可能性もある。そういう意味ではここで勝ち上がったのは非常に大きいし、全兄と同様にクラシック出走を目指して欲しい。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


 

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October 25, 2012

雑談とくだらない話

 今日もあまり読む価値のない雑談です。
 昨日のエクセルマネジメント プライベートセールで繁殖牝馬エリモピクシーとエリモピクシーの12(牝ディープインパクト)を、東サラの実質的オーナーであるYオーナーが落札しました。
 エリモピクシーの12は落札価格が7,500万円とのことで、さすがにクラブに出てくることはないと思いますが、太っ腹なYオーナーのことですから、目玉商品としてラインナップに加えてくる可能性もゼロではないと思います。父アグネスタキオンのリディルは走ってもそんなに不思議ではありませんが、その下の父ダンスインザダークのクラレントまで重賞2勝ですから、この繁殖にはサンデー系種牡馬の何をつけても走るんじゃないかという期待があります。しかもその中で現在最上級とも言えるディープインパクトの産駒なのですから、走らないわけないという期待の良血馬ですね。
 まあ、エリモピクシーの12はクラブ馬としては期待薄ですが、Yオーナーは繁殖のエリモピクシー自体を買ってくれたので、エリモピクシーの13(父ディープインパクト受胎)以降はクラブ馬になる可能性も大いに期待して良さそうです。まあ皮算用しても仕方ないですが、東サラ会員にとっては、とても気になるニュースでした。

 で、今日のくだらない話のほうですが(笑)、私は結構ゲーム好きでして、まあ当然ですが、競馬ゲームが特に好きです。競馬ゲームの中でも、コーエーが出している、ウイニングポストのシリーズがすごく好きです。

 ゲームをやったことのない人のために簡単に説明しますと、ウイニングポストとは、自分が金持ちのオーナーになって、牧場を開き、そこで生産した馬を走らせてオーナーブリーダーのシュミレーションを楽しむというゲームです。まあ、ものすごく簡単に言うと、先ほど出てきた東サラの実質的オーナーであるYオーナーに自分がなれるというゲームです。
 というのも、ゲームが進んでいくと、クラブを設立することができるんですね。本当は自分が生産した馬は全部自分名義で走らせたいところなんですが、ゲームのシステム上、毎年日本入厩の2歳馬は6頭までしか持てないようになっています。そのため、自分が生産した馬でも、6頭以上は全部売るかクラブに出すかするしかないわけです。

 当然ですが、いい馬は自分名義、そうでない馬はクラブに出すと(笑)。現実にこういうことを露骨にやったらクラブの会員から文句が出そうですが、ゲームなので誰からも文句は出ません。
 2歳の1月に自分名義にするかクラブ名義にするか振り分けを行うのですが、その際に親切な牧場長が一頭一頭に「超大物」、「大物」、「ふつう」などと、アドバイスをくれるわけです。ゲームなので、牧場長の目はかなり確かですので(笑)、私は、「超大物」は基本的に自分名義に、それ以外はクラブにという振り分けをします。
 ところが、ゲームのくせに、その辺が良くできていて、クラブに出した馬が3冠を取ってしまったりすることもあるんですね。オーナーである自分としては、あら~~、という感じですが、まあ種牡馬や繁殖牝馬としては自分に戻ってくるので、まあいいかと。

 何が言いたいかというと、現実世界も、このシュミレーションとあまり大差ないなと。いくら牧場側が選別したところで、馬は走ってみないとわからないわけですから、クラブに来た馬にもやはり大当たりはいるはずだと。それはオーナー・牧場の好むと好まざるとにかかわらず、何年に一頭かは、必ずそういうことが起こり得ると思います。
 運次第ですが、現実でもそういう馬にはぜひとも出資したいところですね。

 さらに、ゲームでは自分でクラブ馬の値付けをすることもできます。まあコンピューター側が血統から判断して勝手に値段を決めてくれるんですが、それを自分で自由に変更できるわけです。
 これも良くできてるなあと思うのは、いくらいい馬でもあまりに高すぎる(3億とか)だと満口にならないんですよね(笑)。さらに、すごくいい馬で牧場長も大物と言ってたので値段を上げるとやっぱり売れない(笑)。自分としては、画面を見ながら、こんないい馬なのに何で皆買わないんだ!とゲーム内のクラブ会員を腹立たしく思ったりもします。
 現実のクラブでもこういうことあるんだろうなあと、実際に一口馬主をやり始めてから思うようになりました。
 
 逆に、売れそうもない馬、ダメそうな馬は、コンピューターの血統的なお台から、かなり自分で値引きします。やっぱりできれば全馬満口にしたいですし、ダメそうな馬は自分で持ちたくないので。そういう馬でも値引きすると売れますね(笑)。結構すぐに満口になったりもします。でもやっぱりそういう馬はゲームでも重賞勝ったりはしないです。
 現実でもきっとこういうことはあるでしょう。そう考えると、あまりに安いな?と思う馬はやはり要注意かもしれません。

 たまにはゲームで憂さ晴らしをするのもいいかもしれませんよ(笑)。


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October 23, 2012

2012年10月牧場見学の感想

 何日かにわたって牧場見学の記事を書いてきました。今日はそのまとめというか、全体の感想みたいな内容です。単なる感想ですので、あまり読む価値はないかもしれません(笑)。

 今回は社台グループの牧場とノルマンディーファームの両方に行ったわけですが、誤解されることを覚悟で率直な感想を言うと、社台グループは中高一貫教育の私立学校のようなイメージ。ノルマンディーファームは公立学校のようなイメージです。
 社台グループでは、一頭一頭細かいメニューや管理があって、良く言えば管理が行き届いている。逆にもし自分が馬だったらこんなに幼いころからあれもこれも管理されていたら、大人になってから爆発するかもしれないな(笑)とも思いました。
 ノルマンデイーファームは、牡馬は全頭いっぺんにノルマンディーファームに移動させるとか、そういうところが、同水準の学力を維持するという意味では公立学校に近いのかなあと思いました。なので社台グループに比べて馬も幼い感じでしたし、その分精神的には先々まで余裕があるのかもしれません。

 どっちがいいのかはよくわかりませんが、高い馬(金持ちの子供?)の馬主さん(お母さん?)は、やっぱり、中高一貫教育の私立高である社台グループに魅力を感じるのかなあとも思いました。人間のお母さんも、馬主さんも、どちらも早く結果が欲しいと思うのは共通でしょうから。
 でも、公立学校からも人数は少ないけれど東大合格者は必ず出るように、社台グループ以外からもG1馬は出るわけですから、どちらが良いと決めつけることはできないですね。馬が言葉を話せたらもっと色々わかるんでしょうが。

 そして、見てきた馬たちについてです。
 見てきた馬は皆立派な馬ばかりでしたが、普段は社台グループの良血馬ばかりしか見ていないので、そのありがたみというか、凄さを全然理解できていませんでした。
 今回日高のオータムセールに行ってみて、セールの上場馬をひととおり見てきましたが、少なくともトキオリアリティーの11やチャールストンハーバーの11に匹敵するような馬は一頭もいませんでした。値段が違うんだからあたりまえだろうと怒られそうですが、そういう意味では、やはり社台系のクラブの募集馬の値段というのは適切なんだなということを再認識させられたということです。
 トキオリアリティーの11は本当に雰囲気のある馬でしたね。写真では伝わらないのが残念なんですが、これは・・・と思える気品のある馬でした。
 チャールストンハーバーの11はわかりやすい素晴らしい馬でした。気品があるとか、そういうわけではないのですが、単純に馬体から受ける迫力はやはりこの馬が一番でした。
 その他も皆いい馬でしたが、今回見た中で特に気に入ったのは、この2頭でした。

 また春ごろにチャンスがあれば牧場に行けたらいいなと思ってます。

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October 21, 2012

2012/10/21(日)結果

 本日の気になった2歳戦についてです。今日は久しぶりに午前中にほんのちょっとだけ東京競馬場に行って2Rだけ見てきました。


【東京2R芝1800m未勝利】

ハナランマン (ハーツクライ) 1着
募集時評価 E-E-E-E

Photo

パドックでは力強く歩いていたし、馬体もまとまりがあって非常によく見えた。五分のスタートから先行すると1000mを61秒8のスローペースを折り合い、そのまま4角を回る。各馬が仕掛け始めても動かず、残り300mから追い出す。2着になったフェートグランド に差し切られるかと思いきや、300m近い叩き合いの末相手を競り落として優勝。良い勝負根性を見せて強い競馬をしたが、今日の相手が特別強かったというわけでもない。どこまで行けるかはまだわからないが、牝馬同士なら上のクラスでもやれるだろう。パドックで見た馬体は非常に良かったし、募集時からこれだけ成長するのだから、馬は本当にわからないなと思う。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


フェートグランド (ハーツクライ) 2着

Photo_2


【東京5R芝1600m牝新馬】

レッドセシリア (ハーツクライ) 1着
募集時評価 D-E-D-E

やや、ドッコイショという感じのスタートから徐々に前に押し上げていき7番手くらいに。4角手前から、外を通って上がっていき、直線入り口では5番手くらい。残り400mあたりから仕掛けていき、残り100mで後続を突き放して優勝。実物は見れなかったが、TVのパドックでは非常に良く見えた。上がり3Fは33秒7で上がり最速だが、勝ち時計は1分38秒9という新馬戦にありがちな超スローな展開。牝馬同士で相手も骨っぽいところが揃っていたわけではなく、上のクラスで同じパフォーマンスを見せられるかどうかは何とも言えない。次のレースでどういうレースをしてくれるかを楽しみにしたい。しかし、やはりこの血統は父が何であっても走る馬を出せることがわかる。まだ売れ残っている半弟にとっては追い風となることだろう。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


【京都5R芝1800m新馬】

エピファネイア (シンボリクリスエス) 1着
募集時評価 C-B-C-C

スタートから終始内を通って7番手くらい。1000m通過62秒3の新馬戦にありがちなスローな流れを折り合って直線へ。直線コースでは、最内からまるでゲームの馬のように横に移動して大外に持ち出すと、ロケットが噴射したような伸びを見せ先頭に立ち、そのまま文字通り突き抜ける感じでゴール。11.6 - 11.3 - 11.1と加速していくラップを33秒5の末脚で差し切るという、とても2歳馬とは思えない芸当で楽勝した。1000mが62秒3で上がり33秒5というと、そんなに大したことないのかなと思えてしまうが、今開催の京都では2週目以降はそんなに極端に速いタイムは出ておらず、意外に33秒台の上がりで決まっているレースも多くない。実際2歳戦で一番のレースをしたと思うキズナの上がりは33秒8、勝ち時計は1分51秒6で、1000m通過は64秒9。どちらが厳しいレースかは一目瞭然で、このエピファネイアが今のところ今開催京都での2歳のベストパフォーマンスだろう。シンボリクリスエス産駒で中距離でこういうタイプを見たことがないので比較はできないが、この馬がシンボリクリスエスの代表産駒になる可能性すらあると思う。それくらいの将来性を持った逸材の登場と思える。次はどこに行くのか定かではないが、とにかく次のレースが楽しみになった。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


★レッドジゼル (アグネスタキオン) 2着
募集時評価 B-A-C-B

スタートからやや促す感じで前へ。ゆったりした流れの中先頭に並ぶ感じで2番手。4角手前から先頭に並びかけていって直線コースでは満を持して先頭に立って抜け出す。完全な勝ちパターンだったが、外から次元の違う足で差し切られ3馬身差の2着。2着とは言ってもこの馬も勝ち馬を除けば上がり最速の34秒5。3着に1 1/4 馬身差をつけており、通常の新馬戦だったら完勝と言っていい内容だった。今日は相手が悪かったとしか言いようがない内容で、唯一の救いは、勝ち馬は牡馬であるため当面対戦の可能性はないであろうということか。負けはしたが、未勝利戦ならすぐ勝ち上がれる感じだし、牝馬限定戦ならなお確実だろう。心配された臆病な気性面はTVでパドックを見た限りでは特に問題なさそうだったが、鞍上は気性面を心配して前に行ったのかもしれないし、今後も油断はできないだろう。いずれにしても次のレースにも注目したい。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


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October 16, 2012

2012/10/14(日)結果

 遅くなってしまいましたが、10/14(日)の気になった2歳戦の結果です。


【京都4R芝1400m新馬】

リオグランデ (ディープインパクト) 4着
募集時評価 A-E-D-E

ゆったりとしたスタートで後ろから。すぐに中団まで上がっていき、その後少しかかり気味に前に行こうとするが、3番手集団で落ち着く。4角では外目を回って追い出し、バテてはいないものの、他馬をかわすまでの伸びはなく4着まで。綺麗な軽いフットワークをする馬だし、ディープ産駒らしい走りの片鱗を見せてくれた。気性的にまで幼いようで、牝馬らしい敏感な面もあるようだから使い込むわけにはいかないだろうが、態勢が整えば今日よりもっといいレースぶりを見せてくれそうだ。鞍上は背中から感じたものがあるようだし、今日のレースで不安よりも期待のほうが大きくなっただろう。条件が揃えばすぐに勝ち上がれるだろう。


【京都5R芝2000m新馬】

★ブロードソード (ダイワメジャー) 9着
募集時評価 S-C-C-C

五分のスタートから、一旦前につけるかに思いきや、枠順が外だったこともあり、終始外々を回ることに。1000mを65秒という新馬戦にありがちな超スローを中団で折り合うが、残り1200mくらいから上がっていき、4番手につける。そのまま楽な手ごたえで4角をまわって追い出すが、まったく伸びず9着。直線での止まり方からすると距離のような気もするが、今日はレース自体が中途半端になってしまった感じでもあるので、この1戦だけで決めつけるのも危険な気はしないでもない。いずれにしても、予想通り、控えてタメて伸びるようなタイプではなく、ある程度位置を取って平均的な脚を使うほうがいいだろう。芝の走り自体がダメということはないが、平均的な脚を使って先行できるならダートもおもしろいだろう。とにかくもう1戦見て考えたいと思えるレースぶりだった。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


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October 13, 2012

2012/10/13(土)結果

 本日注目の2歳馬の結果についてです。

【京都3R芝2000m未勝利】

ヴァーティカルサン (マンハッタンカフェ) 1着
募集時評価 B-A-A-A

1角では外から先行集団に取りつく。ゆったりとしたペースではあるが、極端に遅いというほどでもなく、1000mは61秒9。残り800mから徐々にペースが上がり始めるが、4角では内をついて楽に上がっていく。直線コースで1番人気馬との一騎打ちになるが脚色は衰えず、そのまま1着でゴール。綺麗なフットワークの馬で、距離が伸びてかつ頭数が少なめでのびのびと走れたのも良かった。初戦はかなり厳しい上がり勝負に屈した格好だったが、2戦目できっちりと決めてくれた。今日は未勝利戦にもかかわらずオープン2着馬がいるなど、一風変わった戦いではあったが、それでも正直相手関係はこの馬にとっては恵まれたほうだっただろう。マンハッタンカフェ産駒だけにこの後も連勝といくかどうかはわからないが、うまく軌道に乗れば距離伸びていいタイプなのでクラシックに乗ってくるかもしれない。母父Monsunで、母系もドイツ系。マンハッタンカフェ自身もドイツ系だからドイツ系×ドイツ系で重くなりすぎるのが心配だったが、今日のような走りができるなら心配ないだろう。究極の上がり勝負になると分が悪い気もするが、いろいろなレースができそうな感じだし、これからが楽しみだ。昨年の募集時評価で極めて高い評価をした馬でもあるので、個人的には勝ってくれて正直ホッとしている。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


【京都5R芝1600m牝新馬】

オルヴィエート (ダイワメジャー) 7着
募集時評価 A-C-C-C

気分よく先行して2番手から先頭に並びかける感じで道中を進む。2番手のまま4角を回って追い出すも、前半に気分よく行き過ぎた分最後は伸びを欠いて7着。今日のレースだけでは何とも言い難いが、ややワンペースなところがあるようなら、調教師が言うようにダートのほうが面白いかもしれない。母の血を考えるとダートが悪いとは思えないし、馬体的にもダートで良さが出そうな気がする。芝がダメというわけではないだろうが、次にダートで出てくるようなら一変する可能性があるので積極的に狙っていきたい。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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October 12, 2012

募集馬の選び方2012

 以前「一口馬主を始める」のカテゴリの中で「募集馬を選ぶ」という記事を書きましたが、最近はそのころの考えと選び方が変わりました。コロコロとスタンスを変えるのも良くないとは思うのですが、日々競馬も進化しているので、それとともに選び方も変わっていくのかなと勝手に思っています。
 今日は、募集馬の選び方2012と題して、最新の私の募集馬の選び方について、自分自身の中での整理も含めて考えたいと思います。

 私自身は、過去には、なるべく回収率を上げたいと考えていた時期もありました。しかし回収率にこだわって馬選びをしていくと、私の場合は結果として安馬ばかりに目がいって、結果活躍馬も出ないし、回収率も良くないという悲しい結末になることが多かったです。
 一口馬主で回収率をプラスにするというのは非常に魅力的な命題ではありますが、回収だけ考えるのであれば、一口馬主をやめて株式投資を行ったほうがよいという結論にもなりえます。
 一口馬主は匿名組合契約のファンドですから、税制上非常に不利な状況にあります。一方の株式(上場)は、分離課税、軽減税率(所得7%、住民3%)、損失の繰越控除及び配当との損益通算可能、という税制上のメリットが多数あります。
 そう考えると、無理に回収率にこだわることなく、別の楽しみ方を考えたほうがよいと思いました。

 そういう考えを経て、今は値段に関係なく、「1億円稼げそうな馬」を探すことを目標にしています。
 1億円くらい稼ぐ馬であればメインレースにも出てくるので、グリーンチャンネルに入ってない人にも応援してもらえますし、良血であれば各種POG本でも取り上げてもらえるので、デビュー前から色々と楽しむこともできます。

 上記を前提として募集馬の検討を行う際に、大まかに分けて3つの要素を検討する必要があると思っています。①血統、②厩舎、③馬体、がその3つの要素です。以下、その3つの要素に分けて考えたいと思います。


1.まず血統

 以前は、「まず馬体」と考えていましたが、考えが変わりました。考えが変わったきっかけとなったのは、やはりディープインパクト産駒の活躍です。ディープインパクトの初年度産駒を見たとき、正直こんな小さな馬で、また、こんなトモの容量で走るんかいな?と思いました。
 しかし、蓋を開けてみれば出るわ出るわ重賞勝ち馬がぞろぞろ出現し、馬体からでは到底理解不能な活躍馬が多数現れました。こういう種牡馬が存在する以上、馬体からだけで判断するのは不可能と言わざるを得ないと感じました。

 もう一つ、やはり血統が大事だなと思い直したのは、やはり自分自身の持ち馬で、ある程度しっかりした血統背景を有していない馬は、どうしても上の条件に行けば行くほど頭打ちになってしまう。具体的には、大体の場合において1000万条件あたりで限界が来てしまうと感じました。
 もちろん例外もあるのですが、過去を振り返っても、やはり血統馬でないと上に行くのは難しいと感じます。
 特に現在のように活躍する種牡馬がサンデー系の寡占状態になっているような状況だと、余計に母方の血統背景の差が如実に産駒の成績に影響してくると思います。

 そう考えると、やはり血統抜きの募集馬選定は難しいかなと思います。
 しかし、血統については、私自身は特別な知識を持ち合わせているわけではなく、あまり深くは立ち入りたくないとも思っています。
 そういう感じなので、ものすごく大雑把ですが、母、祖母、兄弟姉妹、叔父叔母、にG1勝ち馬がいる馬を勝手に「良血馬」と考え、この条件に合う馬をなるべく探すということにしています。
 これだけだといかにも大雑把すぎるのですが、これを基本にして、その他有力なニックスか、望ましくないクロスがないかどうかなども考慮します。


2.次に厩舎

 サラブレッドはレースに出走するまでに様々な人間の手によって創られます。生産牧場、育成牧場、外厩、トレセンと、色々な場所で色々な人の手がかかっています。
 社台系の牧場の生産馬であれば、生産牧場、育成牧場、外厩のレベルは最高レベルで担保されていると言っていいでしょう。
 しかし、デビュー前最後の段階からその後競走生活を終えるまでお世話になる厩舎は、同じ社台系牧場の生産馬でも所属先は様々で、どの厩舎に所属するかで、競走馬の運命は大きく左右されます。
 サラブレッドは人間の手によって鍛え上げられていくアスリートですから、いくら能力のある馬でも、厩舎がダメなら最終的にダメになってしまうと思います。
 そう考えると、馬体云々を考える前に、厩舎でふるいをかけて募集馬を選定していったほうが良い気がしました。

 ただ、厩舎の評価で難しいのは、必ずしも成績の良い厩舎が一口馬主的に最高の厩舎とは限らないという点です。よくある話ですが、成績上位厩舎に所属したのはよいが、いつまでたっても入厩できなかったり、入厩してもすぐに放牧されたりの繰り返しになってしまいストレスがたまるということもあります。
 厩舎ランクのところでも話しましたが、結局、成績上位厩舎というのは、いかに「厩舎の経営=馬房の有効活用」を考えるかというところに注力しており、成績が振るわない馬は結果として後回しにならざるを得ないという点を心得ておかないといけません。
 上位厩舎に所属する馬が強くて丈夫ならば何らの問題もないのですが、血統的にコツコツやっていくような馬や、体に弱いところのある馬が成績上位厩舎に所属すると、ミスマッチが生じて悲しい結末になる可能性が高まります。

 私自身は、やはりなるべく成績上位の厩舎にお世話になりたいと思っているので、なるべく丈夫そうで、血統的にも調教師の先生が魅力的だと思う馬に出資するようにしたいと心がけています。
 結果として数は使われないかもしれませんが、そこは別途コツコツ型の馬で中位以下の厩舎に所属する安価な馬で楽しむなり、組み合わせて考えられればよいなと思っています。


3.最後に馬体

 血統、厩舎、この2つをクリアした馬の中で、馬体的に良さそうな馬を選ぶのが、一番確実なのかなと思っています。血統、厩舎で先にふるいにかけてしまうと、当然、馬の価格自体は高めになるので、結果として高額馬に出資することになってしまいます。
 本当は回収率なども考慮してなるべく安い馬で最大のパフォーマンスを得られれば最高なのでしょうが、過去の経験上、やはりそういうことは色々な偶然が重ならないと難しいのかもしれないなと思います。
 特に社台系牧場の生産馬の場合は、近年は特に価格と結果が対応してきているように思えるので、無理な宝探しは大けがのもとかもしれません。
 安価な馬で一発を狙いたいということであれば、社台系生産馬以外の募集馬が多いクラブを選んだほうが可能性は高まるのかもしれません。

 馬体については、ディープインパクト産駒とステイゴールド産駒については、正直、馬体から判断するのは難しいのではないかなと思っています。ディープインパクト産駒の場合は、馬体よりも素直に血統背景を信じたほうが良さそうです。

 ステイゴールド産駒については、馬体から判断するのも難しいうえに、血統的な背景も無視して活躍馬が出たりもするので非常に難しいと思っています。オルフェーヴルに代表されるような黄金ニックスを持ってる馬ならわかりやすいですが、それ以外では何を頼りに判断していいのかよくわかりません。魅力的な種牡馬ですが、いざ出資馬を選ぶ段階になると厄介な存在かもしれません。

 一方で、キングカメハメハ、ダイワメジャー、ネオユニヴァースなどは、馬体からの判断でもある程度絞り込める種牡馬かと思います。確実性を求めるなら、こういうわかりやすそうな種牡馬の産駒を選ぶのも一つの作戦かもしれません。

 最後に、いつもこのブログをご覧いただいている方の中に、どうしても未勝利馬ばかりつかんでしまい1勝もできないとか、周りに相談する人もおらず一体何を根拠として馬選びをしたらよいのか見当もつかないという方がおられるかもしれません。
 僭越ながら申し上げると、そのような場合には、まずトモで判断するのが確実だと思います。私が勝手にやっている評価をあてにするかどうかは別としても、トモの素晴らしい馬は勝ち上がる可能性は非常に高いと思います。どうしても判断がつかなかったり、迷ったりする場合はトモで判断するのが吉かもしれません。
 ちなみに、キャロットでも東サラでも、トモの素晴らしい馬は今日の時点でまだ残っています。最終的にはどの馬も満口になると思いますが、注目度は高いですね。

 トモの次に気にするのは、やはり全体のバランス、私が勝手に行っている評価だと「リズム」ということになるでしょうか。バランス悪くて歩きのリズムが良いということは基本的にはありえないので、リズムの良い馬はバランスも良いということになると思っています。
 リズムよく歩けていれば走るのかといえば、そうとは言い切れないと思いますが、ぎくしゃくしているよりはスムーズにリズミカルに歩けているほうが良いでしょう。
 個人的にはバランスの良い馬のほうが怪我や頓挫の可能性が低くなるので、結果としてデビュー時期が早くなる傾向にあると思っています。

 後脚、肩、については、競走成績に直結する要素はないと思います。
 後脚については、自分なりに、いかにも変だなと思う馬は気にしたほうがいいでしょう。20秒程度を乗っているときは何ともなくても、早めに移行したときに頓挫したり、調整が遅れたりする可能性が増すでしょう。前脚については評価のポイントとしてはいないのですが、これもいかにも変だというのは見てわかると思うので、そういうのはやはり避けたほうが無難でしょう。
 肩については、種牡馬によって違ったり、母系によって違ったりするので、判断が難しいです。キングカメハメハ産駒などは肩は硬めの馬が多く、むしろそれが普通だったりもします。シンボリクリスエス産駒などは、変に柔らかい動きの馬はかえって危ない場合もあります。あまりに硬い動きの場合は芝ではちょっと難しいかなというのもありますが、逆にダートであればそれでも問題ないですし、あまり深く考えないほうがよいかもしれません。

 いろいろ書きましたが、しばらくはこの方針で楽しんでいければいいなと思っています。


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October 09, 2012

2012年シルク募集時評価(一部)

 シルクのカタログを見て、良さそうだなと思った一部の馬の評価です。
 全体的な印象としては、これは素晴らしいという感じの抜けた馬、この馬のために入会しなくては、と思えるような馬はいなかったものの、まとまりがあってお買い得と思える馬もいて、年々募集馬のレベルは上がっていると感じました。来年以降はますます楽しみになります。
 

1 キャリアコレクションの11 (ディープインパクト) 牡4,000万 藤沢
募集時評価 C-C-C-B

馬体的にはコンパクトにまとまったという感じだが、変な伸びがあるよりはこういうタイプのほうが計算が立つので良いと思う。ディープ産駒としては平均的なタイプで馬体的に特に目立つようなところもない。血統的には母は重賞勝ち馬だが、兄姉に活躍馬はおらず中途半端な感じではある。また母も高齢馬であるのも難点だ。悪いところはない馬なので、関東でディープ産駒が欲しいとか、この厩舎が好きというのであればというところか。


14 サルヴァドールの11 (クロフネ) メス1,600万 久保田
募集時評価 A-B-C-B

牝馬ながら巌のようなトモを持ち、肩も発達しているが、意外にそれほど硬さを感じない。まだ成長途上ではあるが、前後のバランスが取れているのでリズムよく歩けているのだろう。血統的な裏付けがある馬ではないので、突き抜ける魅力があるというわけではないのだが、確実性という点では相当高いだろう。芝・ダートともに行けそうだが、ダートのほうがより可能性が高いかもしれない。牡馬よりも牝馬に活躍馬が偏っている種牡馬の産駒でもあるし、この価格帯では相当お買い得ではないだろうか。


34 ペンカナプリンセスの11 (ディープインパクト) 牡4,500万 友道
募集時評価 C-C-B-B

血統的な魅力と、全兄がそこそこの活躍をしていることから人気になり、すでに満口とのこと。トモに容量はないが、ディープ産駒はだいたいそういうものだし、平均的なタイプのディープ産駒と思う。ディープ産駒は馬体から判断するのは難しいことを考えると、全兄がある程度結果を出してくれているので、この馬の確実性はかなり高いだろう。ディープインパクト産駒の牡馬で厩舎も一流厩舎に所属するし、値段的には結構良心的かなとも思う。売れるのも納得の馬だ。


35 ダンツクレバーの11 (ディープインパクト) 牡5,000万 石坂
募集時評価 B-B-C-B

馬体はまとまっていて、34番よりもむしろこちらのほうが良いと思えるくらいだが、血統的に活躍馬から遠ざかっているのがやはり気になる。ディープインパクト産駒については母方の血が特に重要になると感じるので、こういうタイプはちょっと手を出しづらいか。


38 サマーナイトシティの11 (キングカメハメハ) メス2,800万 西園
募集時評価 A-D-C-C

いかにも走りそうな馬体のキンカメ産駒。非常に目立つ馬体だ。半兄のサダムパテックに比べてこちらのほうが背が短く、兄同様マイル前後が適正な馬だろう。トモには張りがあり、前後のバランスも整っている。背も短い分確実性は増すだろうし、早い時期に勝ち上がればクラシックを目指せるはずだ。良いところばかりで、いかにも飛びつきたくなる馬だが、問題はミスタープロスペクターの3×3という非常に望ましくないクロスがあること。ミスタープロスペクターのクロスのあるキンカメ産駒に出世馬がいないことをどうとらえるか。それ以外は、厩舎も半兄を預かっている厩舎だし、良い条件のそろっている馬だと思う。


40 ストロングメモリーの11 (ダイワメジャー) メス2,200万 荒川
募集時評価 A-C-C-C

ダイワメジャーは種牡馬として相当優秀だろう。何しろディープインパクトという何にしても厄介な存在が常に種牡馬成績を圧迫してくるにもかかわらず、初年度産駒からG1勝ち馬を出し、さらに当初心配された早熟傾向も今のところ見られない。11年産は3年目の産駒でもあり、正直小粒な印象な産駒が多いが、それでも良い馬はいる。この馬はその良い馬の一頭で非常にわかりやすい馬。トモが大きく、素軽いというよりは肉厚のパワータイプ。要するに父似ということだ。先日芙蓉Sを勝ったサンブルエミューズと似たようなタイプだ。脚元に問題が生じなければかなり高い確率で1勝はするだろう。それ以上は血統的な助けも必要かと思うが、叔父、叔母にG1馬もいるし、血統的にも期待してよいのではないかと思う。兄弟の成績は奮わないが、この馬は違うと思いたい。私がこのクラブの会員ならこの馬には確実に出資すると思う。


43 プンティラの11 (ゼンノロブロイ) 牡2,800万 音無
募集時評価 C-C-B-B

やわらかい動きをする見栄えのする馬。体を大きく使って歩けていて、バランスも良い。ただ、トモのボリュームは牡馬としてはちょっと物足らない感じ。ドイツ牝系にサンデー系種牡馬をつけた期待の組み合わせだが、ゼンノロブロイ産駒は今年は大売出し中でもあり、他のクラブを含むともっといい馬はいくらでもいる。そう考えると、このクラブの中だけで考えればゼンノロブロイ産駒として上位の存在だが、世の中全体から考えるとそこまで特別でもないかなという感じ。馬体も厩舎も悪くないが値段も安くもないので迷うところだ。


58 スーパーバレリーナの11 (ブラックタイド) 牡3,000万 松永昌
募集時評価 B-C-B-C

半兄のウインバリアシオンの伸びのある馬体とは違い、少し寸詰まった感じの馬体。そのかわり、トモはなかなか良いものを持っていて、全体としてまとまってはいる。この父をどう判断するのかが非常に難しい。基本的に半兄の父ハーツクライより上という評価はありえないと思うが、先日ブラックタイド産駒のテイエムイナズマが重賞勝ちするなど、侮れない活躍を見せ始めている。ただ、近年において、競走成績が今一つでありながら種牡馬となった馬が、種牡馬として爆発するというのは考えにくいことでもあるので、あんまり変な期待をするのも危ない気がする。そう考えると種牡馬のランクが低下していながらこの値段ということになると、やっぱり割高かなとも思う。一方で、この馬の半兄は、同世代にあんな化け物がいなかったらもっともっと評価されていただろう馬なだけに、半弟のこの馬にはやはり期待したくもなる。何にしても難しい判断になってしまう馬だ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


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October 05, 2012

2012/9/30(日)結果

 カゼひいてしまい、長らく寝込んでいましたが、やっと復活しました。季節の変わり目ですから気をつけないといけないですね。
 今さらという気もしますが、9/30(日)の気になった2歳戦の結果についてです。

【中山9R芙蓉ステークス】

サンブルエミューズ (ダイワメジャー) 1着
募集時評価 A-C-C-C

スタートで後手を踏み後方からの競馬。やむを得ずという感じで最後方に控え、残り800mから徐々に押し上げて行き、あっという間に中団まで取りつく。そのまま4角は外を回り直線コースへ。坂下から一気に末脚を爆発させ1馬身半差をつけ優勝。どう考えても前で勝負する馬という印象だったし、スタートで出負けして万事休すと思われた。普通なら中団に取りつくまでにそれなりの脚を使ってしまっているし、やはりこの競馬では苦しいのだが、ちょっとこのメンバーでは力が違った感じだった。上がりも最速の33.9で言うことなしだ。この日は非常に全体的に時計が早い日だったので、勝ち時計自体は特に評価すべきものでもない。ただ、この馬の場合は、前に行って良い馬という印象だったのが、後ろからでも競馬ができたという経験が大きいだろう。これでエリートコース、クラシックコースに乗ったわけだし、これからは他の実力馬とさらにレベルの高い争いを繰り広げてほしい。募集時はマイルも持たないかもと危惧していたが、鞍上は距離も持つと言っているし、これからが楽しみだ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


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