今週は日曜の午後だけ中山に行ってきました。今週の気になったレースについてです。
12/8(土)
【阪神4R芝1600m未勝利】
★レッドアリオン (アグネスタキオン) 1着
募集時評価 E-D-A-A
好スタートから押し出されるというより、勝手に先頭に立った感じで、鞍上の言うとおり、スピードの違いでハナに立ってしまったということだろう。気分よく行き過ぎかなという感じだったが、4角を回っても脚色は衰えずそのまま逃げ切って優勝。正直ようやっと勝ったかという感じだ。指数的にも未勝利にいる馬でないことは明らかだったので、あとはメンバー次第という情勢だったが、今日は鞍上の好判断もあり、見事優勝。ここまでそれなりに間隔を詰めて5戦使ってきたが、あまり使い減りしないタイプであったのもよかった。タキオン産駒にしては非常にやわらかい動きをする馬だったこともあり、その分いわゆるタキオン的な故障の可能性は低いのかもしれない。やはり現時点ではマイル以下のパフォーマンスが優れているのは明らかなので、マイル路線を進むならさらに前進が見込めそうだ。調教師は2000mまではもつとみているようだが、どうだろうか。2000mは乗り方次第ではこなせないことはない、というレベルではないだろうか。ある程度流れてくれたほうがこの馬にとってはレースがしやすそうなので、クラスが上がっても、いきなりからやれる可能性はある。逆に言うと、未勝利の時点である程度のパフォーマンスは示しているだけに、少しずつ強くなっていくようなタイプではなさそうだ。一息入れるようだが、そういう意味でも次走が試金石となるだろう。関係者の皆様優勝おめでとうございます。
【中京4R芝2000m未勝利】
レッドルーラー (キングカメハメハ) 1着
募集時評価 D-B-A-C
外々を回ってじっくりと乗られる。4角手前で先団にとりつき、4角では大外に。直線で仕掛けられると一気に後続を突き放して完勝。レースぶりとしてはほぼ完ぺきで、2戦目できっちり変わってきた。初戦の京都では上がりの脚で後塵を拝したが、中京のような上りのかかる競馬のほうが合っていそうだ。キンカメ産駒だけに色々な可能性はあるが、まずはここで1勝したので、今日の条件に近いレースを続けて使っていくだろう。勝ち時計は同日の1000万条件と1秒1差であり、この時期の2歳未勝利としては良い時計だし上のクラスでも楽しみだ。関係者の皆様優勝おめでとうございます。
12/9
【中山7Rダ1800m500万下】
★ホワイトフリート (クロフネ) 1着
募集時評価 B-A-C-A



プラス16kgの馬体重でパドックに現れたが、数字分緩いとは感じなかった。ただやはり脾腹のあたりにやや余裕はあるのかなという感じはした。周回する他馬と比べても繋ぎが柔らかく沈み込むような感じのこの馬が、ダートが得意とは見た目には思えなかった。レースではあまり行き脚がつく感じではなく、外から中団を進む。なんとなくギクシャクした展開の中直線で先頭に立つと、後ろから来た馬を抜かせずに押さえて優勝。仕上がっているとは言えない状況だったが、着実に力をつけているし、どうやら今の中山のような力のいるダートが得意のようだ。クロフネ産駒だからダート得意でも不思議はないのだが、こういう力のいるダートで好成績を残すタイプとは思っていなかっただけに意外な気はしている。厩舎側も以前にコメントしていたが、切れる脚、速い脚があるタイプではなく、ある程度単調なペースを得意にするようで、そういう意味では中山のダート1800mなどは最も適した条件と言えるだろう。芝は初戦の敗退のみで見限りたくはないし、中山コースのような上りがかかるコースなら芝でもやれるのではないかと期待したい。逆に、東京や京都のパンパンの良馬場では出番はなさそうだ。晩成な母方の血を持っているにもかかわらず2歳時に早くも2勝目を挙げたのだから、上出来と言っていいだろう。今日の勝ち時計は、今日の馬場を考えると2歳500万下では及第点という感じ。さすがにこれからはダートにしても芝にしても強力なメンバーと戦っていくことになるので一筋縄ではいかないと思うが、今後も成長を続けていってほしい。関係者の皆様優勝おめでとうございます。
【阪神11R芝1600mG1 阪神JF】
レッドセシリア (ハーツクライ) 3着
募集時評価 D-E-D-E
出負けというほどではないが、後方からの競馬に。やや速い流れの中じっくりと脚をタメて4角へ。直線では内側に進路を取り、馬群の中をいい脚で抜け、ゴール前の坂では一瞬やったかという脚を見せた。結果は3着だったが上々のレースだった。初戦は超スローで上がりだけの競馬で勝ったが、2戦目の今日は早い流れのG1で3着。この経験は同条件の桜花賞できっと役に立つだろう。想像以上の大物の可能性もありえそうだ。
サンブルエミューズ (ダイワメジャー) 8着
募集時評価 A-C-C-C
今日はある程度前へ。2勝馬ではあるが、やはりG1のペースは勝手が違ったのか、直線半ばまで粘ったものの8着。手替わりがあったのもこの馬にとっては幸運ではなかったかも。仕切りなおしてまた頑張ってほしい。
ディアマイベイビー (ディープインパクト) 9着
募集時評価 B-D-B-C
逃げるわけではなく、前につけて一見よさそうな感じだったが、やはり中途半端な競馬ではこの馬の能力は出し切れなかったか。思い切って逃げ馬に作っていったほうが一発ホームランを狙えるかもしれない。
(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。