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January 28, 2013

クロフネの実力

短評:「丈夫さが取り柄もクラブ馬は近年不振」

 今日は毎年クラブでコンスタントに募集されるクロフネ産駒についてです。調べた結果は、自分が思っていたイメージと違い、ちょっと意外でした。今回からG1、グリーン、シルク及びウインで募集された社台G生産馬も母集団に加えました。

Kurofune

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象とする。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになる。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではない。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬。


1.全体の回収率

全体 86.4%

 全体の回収率は86.4%とお世辞にも良いとは言えない数字になりました。自分のなかではもうちょっと活躍しているイメージがあったのでちょっと意外です。クラブ馬以外では牝馬ではクラシックを賑わせた馬もいましたが、クラブ馬は総じて低調というのが最近の傾向です。
 

2.牡牝別

牡馬 94.4%
牝馬 72.9%

 予想を裏切ってというか、牡馬ほうが高くなりました。クロフネというと牝馬の活躍馬が多いというのが定説で、実際賞金上位馬ば牝馬が多いのですが、最近のクラブ馬の傾向では牝馬は今一つです。1億円以上稼いでいる馬も牡馬のみでしたし、スリープレスナイトなどの引退後はクラブでは牝馬の活躍馬は出ていません。母集団の関係でたまたまこうなったとも言えますが、それでも、牝馬が良いと妄信するのはやめたほうがよさそうです。


3.東西別

東 84.6%
西 88.1%

 東西で差はほとんど出ませんでした。理由としては、あまり稼いでいる馬がいないから。要するに上級条件での活躍馬が少ないので、自然と東西の偏りが小さくなったということではないでしょうか。


4.生産牧場別

社台F 70.9%
ノーザンF 94.3%
白老F 55.0%
追分F 104.5%

 生産牧場別ではあまり偏りは見られず、どの牧場の生産でも低調というあまり面白くない結果になってしまいます。


5.クラブ別

社台RH 40.6%
社台GO 148.6%
サンデーR 70.7%
キャロット 98.0%
その他 101.0%

 社台GOが一番成績が良く、社台RHが低いですね。サンデーRでの募集馬も最近はあまり成績が良くないです。


6.打率・・・0.296

 打率はまあ良いほうではないでしょうか。そこそこ走る馬はコンスタントに出せるということでしょう。


7.長打率・・・0.037

 長打は少ないですね。1億円を超えるのは30頭に1頭くらいということですから、これは厳しいです。


8.三振率・・・0.222

 三振率もまあ及第点というところでしょうか。そんなに大ハズレが多いというわけでもないですね。


9.デビュー率・・・0.981

 デビュー率は.981と、非常に素晴らしいです。54頭中53頭が、頓挫があったとしても最終的にデビューまで漕ぎつけているわけで、この丈夫さは非常に素晴らしいですね。クロフネ産駒は丈夫なのが多いというイメージは正しいのだということがわかります。


10.総評

 現役時代の圧倒的なパフォーマンスから、種牡馬として大きな期待を集めていたクロフネですが、今のところ牡馬の大物は現れていません。カレンチャン、スリープレスナイトと牝馬の短距離馬では活躍馬を出しましたが、クラブ馬でもスリープレスナイトを最後に活躍馬は出ていません。今回の母集団の中でも、獲得賞金1億円を超えたのは2頭のみで、その2頭ともギリギリ1億円を超えた程度です。
 今回のデータから考えると、正直、あまり面白味のない種牡馬ということになってしまいます。牝馬のほうが活躍するというのが定説ですが、クラブ馬では最近はそうでもないですし、募集馬の価格自体も結構高めに設定されている馬が多く、そのせいで回収率も低くなってしまっています。
 かえって、東西とか牡牝の偏りとかがあれば、それに合わせて狙うというのもアリかと思うのですが、どのような条件で調べてもあまり偏りもなく、狙いづらいというのも困りものです。
 唯一明らかな傾向としては、安い馬は走っていないということです。どの種牡馬でも、あまり募集価格が安い馬は走っていないのですが、クロフネ産駒の場合は、募集価格が1,600万以下の馬の回収率は30.7%とかなり低いです。逆に2,600万以上の馬の回収率は107.8%と全体の回収率よりも高くなります。クロフネというのは、結構牝馬の能力を素直に継承する種牡馬なのかもしれないですね。ただ、2,600万以上の馬でも107.8%ですから、特に高い数字でもないですし、あまり強調材料にはなりません。
 ちなみに、今回の母集団でクロフネ×サンデーで回収率を調べると83.2%。母父サンデーだからいいってわけでもないです。また、母父をHalo系、要するにサンデー又はサンデー直仔で調べると96.8%と少し上がりました。それでも特に驚くような数字ではないですね。
 しかし、丈夫さだけは他の種牡馬を上回っています。クロフネ産駒に出資すれば、よっぽど運が悪くない限りはデビューできるわけです。一口馬主を始めるにあたって、デビューできないのだけは嫌だという場合は、実は魅力的な種牡馬ということになるかも知れません。
 クラブ馬からあまり活躍馬が出ていないのがやや不満ではありますが、募集価格が下がってくれば、その丈夫さを生かして楽しめる馬に今後も出会えるかもしれません。

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Comments

競馬悟空さん、こんばんは^^

クロフネは一口的には狙いにくい種牡馬ですね(^_^;)
僕もレッドフィアレスを持ったことがありますが、
残念な結果に終わってしまいました(-_-)
牝馬が優勢というのも全体での話であって、
一口的にはあまり関係なさそうですね(>_<)
しかも安い馬はダメとなると、高い馬は他の
サンデー系で行きたいことが多いでしょうから、
ますます難しい(T_T)(笑)
昔、POGで指名したフラムドパシオンが一番夢を見た馬でしたね(*^_^*)
だから僕はサンデーじゃなく、トニービンに
もっと付けてくれたらいいのに、といつも思っています(-_-+)(笑)

Posted by: レプティリア | January 29, 2013 at 11:13 PM

レプティリアさん、こんにちは!
そうですねえ、最近はクロフネ産駒は一口的にはあまり面白くない種牡馬と言う感じですね。。回収率が100%を大きく下回ってしまっているのは牧場側の値付けが高すぎたということもあると思います。ただ、リーディングでは上位ですし、牡馬の良血馬は今後もそこそこの値段はするでしょう。そう考えると手は出しにくいなあと思ってしまいます。フラムドパシオン懐かしいです!実は私、募集時にフラムドパシオンを第一希望で出したんですよね。もちろん外れましたけど(笑)。今後クロフネの牡馬で父系を受け継ぐ馬が出ることを祈りたいです。

Posted by: 競馬悟空 | January 31, 2013 at 01:37 PM

競馬悟空さん、こんばんは
いつも楽しく読ませてもらっています。
私はクロフネは相性が良い種牡馬でマイティースルーやジョディーズラインに出資していました。一口的にはデビュー率の高さと仕上がり早で2才戦から出陣でき、早めに勝ち上がれる産駒が多いのも良いですね。牡馬はほぼダートですが、牝馬なら芝でも走る産駒がいるのでそこが狙い目かも。芝中距離以上ではサンデー系の天下ですので生涯獲得賞金は伸びにくい。フライングメリッサの11も馬体は良いので様子見中です。

Posted by: うりうり | January 31, 2013 at 06:23 PM

競馬悟空さん、こんばんは。
ご一緒しているミニョネット号ですが、ソエで放牧になってしまい非常に悲しんでおります…(出走予定だったレースの出馬表見ましたが最悪でも3番人気にはなったはず)
全兄であるバトードール号も近々出走予定ですし、この兄妹でクロフネ産駒の回収率をどんどん上げてもらいたいものです(笑)

Posted by: 人気泥棒 | January 31, 2013 at 08:57 PM

うりうりさん、初めまして、こんばんは!コメントいただきありがとうございます。
確かに種牡馬と自分自身の相性というかめぐり合わせみたいのってありますよね。押しなべて平均値を出してしまうとわからなくなってしまいますが、活躍馬をつかむチャンスは誰にもありますし。おっしゃる通りクロフネ産駒は2歳から勝ち上がり丈夫な産駒も多いですから、捨てがたい魅力はあります。ダートでもいいので、有力な後継種牡馬が出て欲しいものです。フライングメリッサの11は馬体もまとまりがあって順調そうですしいいですよね。早めにデビューできそうなら面白いかもしれませんね!またぜひ遊びに来てくださいね!

Posted by: 競馬悟空 | January 31, 2013 at 10:32 PM

人気泥棒さん、こんばんは!
ミニョネット残念です。。私も楽しみにしていたのですが、こればっかりは仕方ないです。ソエも程度によっては大変なことになる場合もあるので、無理せずここで休んで良かったと後で思いたいです。なんせこの馬は全兄のバトードールがいる血統ですし、芝がダメでもダートもありますから、焦らず大事に行ってほしいです。初戦である程度やれることはわかりましたしね!

Posted by: 競馬悟空 | January 31, 2013 at 10:37 PM

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