« 種牡馬の実力について | Main | 注目のマンハッタンカフェ産駒(2011年産) »

January 11, 2013

マンハッタンカフェの実力

短評:「意外に高打率で2011年産は特に期待」


 お待たせしました。今日はマンハッタンカフェの実力についてです。

Mancafe

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット及び東京HRの募集馬。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象とする。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになる。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではない。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬。


1.全体の回収率

全体 175.1%

 全体の回収率は175.1%と、非常に優秀な値となっています。ただこれは、実はレッドディザイアが引っ張ってしまっているため高い値が出ているというのがあります。とくにマンハッタンカフェ産駒は募集馬が少なかったため一頭の影響も大きくなってしまいます。しかし、レッドディザイアを抜いても99.9%と高い値を保っていますので、やはり能力のある種牡馬に間違いありません。


2.牡牝別

牡馬 101.1%
牝馬 462.8%

 牡牝別では牝馬のほうがとてつもなく高い値になってしまっていますが、これもレッドディザイアの影響が大きいです。でも牝馬6頭のうち3頭が回収率100%を超えていますので、牝馬もおもしろいですね。


3.東西別

東 51.7%
西 356.7%

 極端に西に偏ってますね。クラブ馬に限らずとも賞金上位馬は西に偏っていますので、セオリー通り西が優位ということでしょう。


4.生産牧場別

社台F 216.1%
ノーザンF 0%
白老F 36.6%
追分F 66.2%

 この4牧場のなかでは、今のところ社台Fが圧倒的です。ただ、マンハッタンカフェ産駒はノーザンF等の社台F以外の牧場では積極的に生産されていなかったという理由もあります。2011年産はマンハッタンカフェがリーディングをとったときに種付けされた世代であり、2011年産はノーザンF等でも生産頭数が大幅に増えています。
 なので、社台F以外の回収率が今のところ低くとも2011年産馬次第では大きく変わる可能性があるので、その点は留意が必要です。


5.クラブ別

社台RH 109.8%
社台GO 126.8%
サンデーR 44.0%
キャロット 28.0%
東京HR 1367.1%

 クラブ別では、やはり社台RHと社台GOが好成績です。その他のクラブでは募集馬の数が非常に少ないので、あまり意味のある数字ではないかもしれません。東京HRが高いのは、もちろんレッドディザイアの影響です。


6.打率・・・0.353

 ここからは回収率ではなく、別の指標となります。打率というのは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。もちろん私が野球になぞらえて勝手に考えた指標です。打率という名前にしたのは、色々調べていくうちに、野球の打率に近い感覚がしたためです。つまり3割を超えるならかなり優秀で、クリーンナップを打てそうだし、2割5分ならまあ及第点かなと。2割以下だと、野球と一緒で2軍行きとか最悪戦力外通告かなというイメージです。
 マンハッタンカフェの打率は、社台G生産のクラブ馬では3割5分を超えており、かなり優秀です。多分ステイゴールドを除くと最高値になるんじゃないかと思います。野球で言うならイチローレベルの高打率ですから、非常に期待の持てる種牡馬だと思います。ちなみにステイゴールドの打率は.608と6割越えという凄まじさです。
 先ほども言ったように、2011年産はマンハッタンカフェがリーディングのときに種付けした世代であり、牧場側の期待もあり、繁殖レベルは高く、頭数も多くなっています。今までの必ずしも恵まれていたとは言えない状態でも、かなり期待の持てる成績を残しているわけですから、2011年産は大いに期待できると思いますし、回収率100%に届く馬も多く出そうな気がします。


7.長打率・・・0.118

 長打率というのは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。これも私が野球になぞらえて勝手に考えた指標です。高いのか低いのかよくわからないと思いますが、1割を超えるというのは高めの値だと思います。打率も高く、1割以上の確率で長打もあるというのは出資する側としてはうれしい種牡馬です。 


8.三振率・・・0.235

 三振率というのは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。これも私が野球になぞらえて勝手に考えた指標です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。
 回収率100%に達しなくても、勝ち上がれなくても、出資したからには、なんとか一度くらいは掲示板に載って見せ場を作ってほしいというのが出資者の願いであろうと思います。残念ながら2割以上の馬がまったく箸にも棒にもかからない成績であったと言えます。
 マンハッタンカフェの場合の三振率.235というのは、まあ普通の値ではないかと思います。


9.デビュー率・・・0.882

 デビュー率は、募集馬全体のうちに1回でも出走した馬の占める割合です。.882というのは、まあそれほど悪くもないけれど9割を超えている種牡馬もいるので決して良いとも言えない数字です。マンハッタンカフェの場合は早めに仕上がらない馬も多いので、なんだかんだでデビューできないという場合もあるのかもしれません。


10.総評

 マンハッタンカフェは社台SSにいながらも、社台G生産馬を主に募集馬としているクラブにおいて、あまりラインナップされていませんでした。特別有名な繁殖につけられることもなく、これだけの数字を出しているのはある意味すごいことだと思います。
 もちろん、頭数自体が少ないため、統計上偏りが生じているからだと考えることもできますが、私としては秘めた能力があると考えたいです。そのほうが楽しいですしね。
 特に、打率が3割5分を超えているのは非常に頼もしいです。適当に3頭出資しても、そのうちの1頭は募集価格以上の賞金を獲得できるわけです。理由はわからないけれども何故だか毎年ハズレばかり引いてしまうという人にとっては、うってつけの種牡馬かもしれません。
 マンハッタンカフェ産駒の浮沈は、やはり2011年産馬にかかっていると言えるでしょう。2011年産は社台G全体でマンハッタンカフェ産駒の頭数が飛躍的に増えた年でもあり、クラブにも多くラインナップされています。今までに比べると結構レベルの高い繁殖にもつけられていますので、ここで結果が出せれば、さらに今後も楽しみになります。
 生産牧場、クラブ別の偏りについては、今までは主に社台Fでしか生産されていませんでしたので、仕方のないことだと思います。これらの指標はとくに気にする必要はないと思います。2011年産からはおそらく各牧場で平均的に活躍する可能性のほうが高いと思います。
 唯一気にするとすれば、東西の偏りでしょうか。レッドディザイアを除いてもかなり西に偏っていますので、関東馬にはちょっと嫌なデータかもしれません。
 いずれにしても、出資者にとっては頼もしい種牡馬であることに間違いはなさそうです。

|

« 種牡馬の実力について | Main | 注目のマンハッタンカフェ産駒(2011年産) »

Comments

三振率や長打率などユニークな表現ですね♪ 勉強になります。
マンカフェは皮膚が薄く緊繊維が細かいと岡田さんも言っていたので、長距離砲として期待したいです。産駒は、今までは社台の馬というイメージが強くNFでも戸惑い気味らしいですが(笑)
私もキャロットでラフィントレイル11というマンカフェ産駒に出資したので楽しみなのです。

Posted by: 谷中小学校 | January 11, 2013 at 12:04 PM

谷中小学校さん、こんにちは!
回収率100%超えの馬の割合が、ちょうどプロ野球の打率くらいの値だったので、適当に長打率とか、三振率とかも作ってみました。あくまで単なる指標ですが、つくづく馬って走る確率は低いんだなあとも思ってしまいました。その中から走りそうな馬を探すのは色々と大変ですが、楽しみもありますよね。
 私も白老Fでマンハッタンカフェのことをきいたとき、やはり牧場の方が、白老のほうではあまり生産実績がない種牡馬なので、よくわからない部分もあるが、期待もあるとおっしゃっていました。今後が楽しみです。
 ラフィントレイルの11はいい馬ですよね。私も迷いましたが、他でもマンハッタンカフェ産駒を複数買ってしまっていたので見送ってしまいました。11年産からきっと何頭か活躍馬が出ると思いますので、期待しましょう!

Posted by: 競馬悟空 | January 11, 2013 at 01:04 PM

競馬悟空さん、こんにちは^^

大変な作業お疲れ様ですm(__)m
僕が一番楽しみにしていたマンカフェから取り上げていただいてありがとうございますd(⌒ー⌒)!(笑)
やはり特徴的な結果が出ましたね。NF系ははどいですが、
これまでと今年は状況が違いますから気にしてませんp(^-^)q
ただ、東西格差は意外ではないとはいえ、差が大きいですね(; ̄ー ̄A
スタイルはこれを覆して頑張ってほしいと思います(^-^)v
打率や三振率などは例えとしておもしろく、わかりやすいですね(*^^*)
端的に言えば、打率>三振率ならOKなのかな~と思いました。
ステイもマンカフェも社台では不遇な扱いを受けてきたわけですが、
ひょっとすると、サンデー系は逆境に強いのかもしれませんねf(^_^)
これまで日高産でこれだけ結果を出してきたのですから、
期待したいと思います。ありがとうございました!♪ヽ(´▽`)/

Posted by: レプティリア | January 11, 2013 at 03:06 PM

レプティリアさん、こんばんは!
マンハッタンカフェはやはり期待のできる種牡馬ですね。今までは社台Fが中心でしたが、2011年産はノーザンF産も多数いるので、スタイルリスティックを含めた社台F以外の産駒も楽しみです。
打率は高く、三振率は低めというのは、ある意味一口には理想的かもしれません。大いに期待しましょう!

Posted by: 競馬悟空 | January 12, 2013 at 12:23 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 種牡馬の実力について | Main | 注目のマンハッタンカフェ産駒(2011年産) »