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February 2013

February 28, 2013

「頂点の競馬術」本島修司著:競馬王新書(白夜書房)

 今日は本の紹介です。

 まず最初に、今日紹介する本は、非常に読む人を選ぶというか、著者の文体が非常に独特でもあり、また、非常に直截な物言いでもあることから、読むに堪えないと思う方も多いと思います。買う場合は少し立ち読みしてからのほうがいいかもしれません。その点ご留意ください。

 この本の内容は「競馬術」であって馬券術ではありません。私自身、最近は馬券術には興味はないので、そういう馬券本は基本的に読みません。もちろん、全体の流れは当然馬券ありきなのですが、その馬券にたどりつくまでに、どのように競馬を見るかという点について深く書かれています。
 著者の信念というのが、「競馬とは眼力を磨く練習の場であり、研究を深めることで確実に上達する」とか「競馬を仕事やスポーツと同じやり方で取り組む」といったような、かなり変わった切り口の内容です。この時点で、もう、読みたくない人が出てくると思います。

 まあ、信念はさておき、本の中では非常に色々な切り口の視点で競馬について語られており、中には一口馬主をやっていく上でも役に立つようなこともありました。
 特に役に立ちそうだったのは、第2章の「血統に深くなれ」という部分で、種牡馬について語られているところです。人気種牡馬について、独自の視点を含めて解説しています。
 その中で当然ディープインパクトについても多くページを割いているわけですが、そこで、「ディープ産駒にはやはり『弱点のある仔』もいる。体の小ささである。パワー不足で平坦ばかりで走る馬や弾けそうで弾けない馬がたくさんいる。」と語っています。
 この見解って、競馬最強の法則で岡田牧雄氏が語っていたことと一致しています。この本の著者は、自分は競馬関係者ではなく、あくまで競馬を「外から」見ている人間だと言っています。一方で岡田氏はオーナーブリーダーですので、当然競馬を「内から」見ている人間ということになります。ディープインパクトについて期せずして見解が一致しているのは非常に興味深かったです。

 その他で読みごたえがあったのは、第5章の「G1の本質」の部分でしょうか。ここでは、JRAの各G1について、どのような馬が活躍する傾向にあるのかについて語られています。ここの部分の内容は馬券に直結する内容で、一口馬主について書かれているわけではないです。しかし、視点を変えて考えれば、ここで語られているような内容に当てはまる馬でないと、将来G1で好走するのは難しいのかなと思えるわけです。非常に遠くからのアプローチになりますが、募集馬を選ぶ時点で、そういう将来を描けるかと考えてみるのも意味のあることかもしれないと思いました。

 その他、本書では、騎手についても辛辣な内容が並びます。競馬界全体に対して、とにかく厳しい視点で書かれていますが、私は、この著者が言うほとんどすべての論点で共感できました。

 できれば、読む際には、第2章以降から読み始められたほうが、興味が出ると思います。第1章から読むとかえってその先を読みたくなくなる可能性もあると思うので。。

 賛否両論のありそうな内容の本ですが、誰でも書けるような平和内容でないだけに、かえってお金を出して読む価値のある本だと思いました。

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February 27, 2013

ノルマンディーOC追加募集馬 募集時評価

 今日はノルマンディーOCで募集中のマル外追加募集馬の募集時評価についてです。


Bright Edgeの11 (Authorized) 牡2,400万 矢野英
募集時評価 B B B B

トモの容量もあるし、肩も柔らかく、リズムよく歩けている。脚元もしっかりしていて、全く心配はなさそうだ。トモから飛節にかけて非常に力強い。直飛で瞬発力タイプとは思えないが、パワーはありそうなので、前に行って競馬ができれば長い距離もこなせるのではないか。この馬の問題点は何と言っても、父系がSadler's Wells系であること。父も父の父Montjeuも日本での実績はなく、母系からも日本の馬場向きの軽さがあるとは思えず、軽い芝が向くとはちょっと思えない。かといってダートがすごく良さそうとも思えないし、日本の馬場だといずれにしても中途半端になりそうな感じがする。丈夫そうなので一つ勝てれば中距離以上で長く活躍できそうだが、どうだろうか。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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February 25, 2013

クラブ別の傾向(その3 まとめ)

 さて、2回にわたって見てきたクラブ別の傾向ですが、ここでまとめをして完結としておきたいと思います。繰り返しになる部分もありますが、今日は実際に募集時のことを念頭に置きつつまとめたいと思います。


社台RH

 色々な角度から見てきましたが、社台RHは一番死角が少ないというか、金太郎飴のようにどこを切っても、そんなに変わらないというのが特徴です。長打を求めるならば、当然高額馬に出資したほうが確率は上がるのですが、社台RHの場合は、低価格馬でもそれなりに楽しめる馬が多いというのも特徴です。1,600万未満の馬でも3割以上の打率があります。また、関東馬でも100%以上の回収率を保っています。
 社台RHは募集時はサンデーRと共同募集となりますので、第一希望枠が使えるのは社台RHとサンデーRの全馬の中から1頭のみとなるわけです。最近の傾向では第一希望はサンデーRの関西馬に人気が集中する傾向があり、その分社台RH募集馬は、かなりの高額馬でも人気の盲点になりがちです。サンデーRよりは高額馬の回収率、打率及び長打率は低くなってしまうのですが、思い切って関東の高額馬を第一希望で狙ってみるというのもありかもしれません。
 逆に、第一希望はセオリー通りにサンデーRの関西馬に玉砕覚悟で挑戦しておいて、第2希望以下で、社台RHの中、低額馬を狙い撃ちするという手もあるでしょう。サンデーRの高額馬で夢を見ながら、ダメだった場合に社台RHの人気の盲点になりそうな馬を抑えとして考えておけば、出資実績がゼロになることもありません。
 また、場外ホームランは狙わず、1億円稼ぐ程度の長打をコンスタントに狙いたいならば、毎年最初から当選確率が低いサンデーRの高額馬は捨てて、社台RHの良さそうな馬を毎年狙い撃ちにするという作戦もあるでしょう。
 さらに最近の傾向を考えると、想像以上に関東馬は売れ残る可能性が高まっています。しかし、データ上は社台RHに限っては関東馬はむしろお買い得とも言えるので、第2希望に社台RHの高額馬を入れておくという手もあります。実際昨年も、社台RHでは、牡馬の高額馬が1次募集で埋まらずに残っていたということもありました。もちろん先立つものがあることが前提ですが、第2希望に社台RHの関東高額馬を入れるというのは、データから考えた場合の作戦としては大いにアリということになるでしょう。
 あと、最後に、出資実績を積み増したいとか、とにかく今すぐ社台の会員になりたいという方は、サンデーRの残口アリの馬よりも、社台の残口アリの馬に応募したほうが、データ上は断然有利でしょう。残口ありの馬は例外なく、関東馬の低額馬ですので、今まで見てきたデータを照らし合わせれば社台RHを選ぶほうがハズレを引く確率は低くなるはずです。


サンデーR

 一口馬主には必勝法があります。それは、「サンデーRの高額馬を買い続けること」です。これが本当なら、こんなに色々とデータを見たりする必要もありませんし、このブログの存在価値もありません。実際、これは本当の必勝法なのですが、会員の方なら、そうは問屋が卸さないということはすぐに理解できると思います。
 どんな大金持ちでも、理論上は第一希望は一人一枠ですので、仮にサンデーRの高額馬を1頭買えたとしても、その他の高額馬には出資できません。したがって、高額馬を独占することは不可能なわけです。
 サンデーRの高額馬、特に関西の高額馬は非常に魅力的ではありますが、当然人気も集中します。下手すると、何年たっても出資できないという事態もあるわけです。ひたすら10年に一度巡ってくる可能性のあるラッキーナンバーを待ち続けるしかないということになりかねません。
 もちろん、そういう戦法もアリでしょう。先ほど社台RHのところで書いたような作戦を使って、自分自身に合った出資計画を立てれば、結構楽しめるかもしれません。
 サンデーRに関しては、自信がなければ関東馬は避けたほうが無難でしょう。東と西で明らかな格差がありますので、迷ったら関西馬を選んでおいたほうが良さそうです。
 また、サンデーRのほうが活躍しているというイメージに取りつかれて、良く考えもせずにサンデーRの低額馬に出資するのはデータ上は考え物です。あくまで過去の実績ベースの確率論ではあるのですが、低額馬だったら社台RHが安定感があります。


キャロット

 キャロットも、サンデーRと同様、高額馬を中心に考えたほうがいいでしょう。ただ、回収率自体がサンデーRに及ばないので、やみくもに高額馬だけに出資しても、運が悪ければ大ダメージを受ける可能性もあります。
 キャロットの場合はとにかく募集馬の抽選方法等が特殊なので、色んな作戦が考えられると思います。現在は社台RHやサンデーRと同様に、最優先(第一希望)枠が最強になりましたので、最優先枠だけで埋まってしまう馬に一般枠で申し込んでも死に票となり意味がありません。ここまでは社台RH・サンデーRとまったく同様ですが、キャロットにはバツ1最優先とバツ2最優先があるので、さらに話がややこしくなってしまいます。その上、母優先枠もあるので、どのように票が分かれるのかは、最後までわからない状態です。
 今年度以降は、前年の最優先落選でバツ1になった出資者が新たに発生しますので、どのような傾向になるのかを予想するのは難しいです。
 確実に言えるのは、いくら運が悪くても、バツ2になれば、そうそう落選はないだろうということです。なので、3年に1回はほぼ確実に好きな馬に出資できると思われます。無理に毎年出資しないという戦法もありえます。ドラクエでいうところの「気合ため」戦法とでも言ったらいいでしょうか(ドラクエをやったことない方意味不明ですいません)、2年に1回、又は、3年に1回、データ上高確率で走りそうな高額馬に出資するという戦法です。
 ただ、この戦法だと、単純に自分の馬が全然出走しなくて楽しくないという根本的な問題が発生してしまいます。複数のクラブを掛け持ちしている人なら面白い戦法かも知れませんが、クラブはキャロットにしか入会していないという方では、この戦法は現実的ではありません。
 キャロットも当然のことながら最近は高額馬から人気になり埋まっていく感じですので、複数の馬を持ちたいとすると、やはり高額でない馬も視野に入れなければなりません。ただ、その場合は、回収率的にはかなり厳しい戦いを強いられるということです。もちろん、その中からいい馬を選出すればいいだけの話ですが。。
 やはり、データ上はどう考えても良い戦法は思い浮かびません。繰り返しになりますが、本物を見抜く目を試される上級者向けのクラブということになるでしょう。


東サラ

 このクラブは社台Gの傘下ではありませんが、実質的オーナーが社台Gの上お得意様である関係上、社台F、ノーザンF両方から募集馬が登場します。もちろんその他の牧場からも募集馬がラインナップされるわけですが、以前示したように、その成績の差は歴然としています。このクラブでも、素直に社台Gの生産馬を信用するのがセオリーになるかと思います。
 社台Fからも、ノーザンFからも、活躍馬は登場していますが、このクラブを代表する活躍馬であるレッドディザイア、イタリアンレッドの2頭の牝馬はいずれも社台Fの生産馬。そして今年クラシックに進む牝馬のレッドオーヴァルも社台Fの生産馬。これは単なる偶然ではないでしょう。牡馬の有力候補を、身内とは言えないクラブに出すことはなかなか難しいでしょうが、牝馬ならば案外簡単に、このクラブに出てくる可能性は今後もあると思います。ノーザンFはキャロットに加えシルクという傘下が増えましたが、社台Fが募集馬を提供しているのはグリーンのみ。新たな販売経路として、このクラブはそれなりに大事にされるはずと思います。そういう深読みも合わせて、社台F生産の牝馬を狙い撃ちにするという戦法は大いにアリかなと思います。
 次に、セオリー通りに考えるなら、このクラブも高額馬はそこそこの打率・長打率は残していますので、高額馬はそれなりに信用していいのかなと思います。しかし、過去には高額な地雷もありました。そのあたりの見極めには注意したいです。
 そういえば、昨年の募集から、何の前触れもなく最優先枠が登場しました。このクラブでは、特に何の事前連絡もなしに、ある日突然方針が決まったり、プロジェクトが始動したりすることも普通です。なので、最優先枠が突然登場した時も特に混乱はありませんでした。キャロットのように会員数が多いわけではないので、即満口の募集馬は2頭くらいという感じです。したがって、上記の3クラブのように作戦で頭を悩ませることはありません。
 ただ、最近は以前に比べ満口警報が出てから満口になるまでのスパンが短くなってきた気がします。他クラブからの流入も含めて、確実に会員数は増えていると思います。それでも、キャロットとは比較にならないくらい自由に募集馬の選定ができるクラブですので、その良さを生かして出資する側もじっくりと吟味したいですね。


グリーン

 私は会員ではないので勝手なことは申し上げられないのですが、データを見る限り、リーズナブルに楽しめそうなクラブだなと思いました。大物が登場しないのは少しさみしいですが、それでも回収率、打率ともにハイアベレージであり、魅力的なクラブです。
 このクラブもじっくり選べそうなクラブです。様子を見ながら、データ上成績のよい牝馬を中心に出資するのが面白いのかもしれません。


 何だかんだで、社台・サンデーの次の募集までもう4か月ないわけです。募集が近づいてきたら、馬そのものを見るのに精一杯で、こんな作戦だの何だのを考えている暇もありませんので、今のうちにまとめておきました。募集の時期が近づいてきたら、忘れないように自分も見直したいと思います。


 

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February 24, 2013

2013/2/24(日)結果

 昨日は阪神でしたが、今日は中山に6Rの新馬戦だけ行ってきました。その他今日の気になったレースについてです。


【中山6R芝2000m新馬】

★レッドレガーロ (ゼンノロブロイ) 7着
募集時評価 C-B-C-B

1

2

今日の中山は結構風が吹いていて、強風のせいで電車が遅れ、パドックにはギリギリ到着したのであまりじっくりとは見られなかった。パドックでは馬体はそれなりに見栄えはするものの、迫力がある馬体かというとそうでもなく、まだ若干絞れる余地はあるのではないかと思った。また、パドックで鳴いていて、まだ精神的に幼い印象だった。レースではスタートは普通に出たが、とにかく歩いているようなひどいスローペースの中、ふざけているのか何なのか、鞍上も終始気合をつけながらの追走で非常に乗りにくそうだった。残り600m辺りでは、一瞬置かれるような感じになり、あわてて鞍上がムチを入れるとなんとか集団に取りついて4角を回る。直線では外目に出して追い出すも、当然前も止まらず7着まで。今日はやたらと風が強く、新馬戦の鞍上の心理として、馬に過度の負担をかけたくないという思いからか、とてつもないスローになってしまった。全馬、最後の2ハロンだけの競馬であり、今日の競馬だけでは能力云々は測れないだろう。ただパドックでも実際のレースでも幼さを見せていたので、今後は、もう少し気性的な成長が望まれるところだ。大型馬だし一叩きして、次は今回よりは良くなるだろう。


【小倉5R芝1800m新馬】

シャイニングタイム (フジキセキ) 2着
募集時評価 E-E-A-C

スタートは互角だったが、前が速かったので無理に行かずに後ろから4番手の位置。1角までに内に入って、その後は内を進む。未勝利戦としては平均ペースで進む中、残り800mくらいから押し上げていき、直線では外へ。前に行った人気の馬が楽勝と思える中鋭く突っ込んできて2着を確保。フジキセキ産駒だがパワータイプとは思えない体つきだし、今日のレースを見ても、軽い芝が合っているのだろう。今日のようなある程度流れてくれるペースのほうがレースがしやすそうだ。繊細な面があるようなので、馬体の維持等で心配な面は残るが、今日のレースと似たような条件になれば次も好走できると思う。


【阪神5R芝2000m新馬】

レッドジェラルド (アグネスタキオン) 3着
募集時評価 D-E-C-C

外枠だったが、五分のスタートから1角までに内に入れようとする。その後1角でごちゃつき、結局外を回ることになる。新馬戦らしいスローのなか、中団からじっくり進める。ペースが上がってもしっかりついて行き、4番手で4角を回る。直線では前が止まらず、結局1頭かわして3着まで。開幕週で超スローペースだから、前に行ったほうが有利に決まってるし、この馬は今日は外を回って中団から進めたのでこの着順も仕方ないだろう。ただ、超スローの割には上りも速いわけではなく、このレース自体のレベルはやや疑問ではある。今日の段階では何とも言えないが、次のレースでどのような走りをするのかが注目となる。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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2013/2/23(土)結果

 今日は阪神競馬場に遠征してきました。本当に久しぶりに阪神に行きましたが、相変わらず綺麗な競馬場でした。


【阪神11R芝1600mアーリントンC GⅢ】

★レッドアリオン (アグネスタキオン) 3着
募集時評価 E-D-A-A

Photo

パドックでは気配が目立つというほどではなかったが、仕上がり自体は良好に見えた。スタートは上手く出て、人気のコパノリチャード、カオスモスとともに先行集団を形成するが、無理には前に行かず、やや控える感じで5番手の位置取り。そのまま内を回る。1000mの通貨が35秒9とかなり緩い流れで、1000m通過も60秒7。4角から直線に入ったところで徐々に外に出していき、追い出すが、前も止まらず結局3着まで。結局人気の馬の1角までの位置取りのままの着順となった。この緩い流れでは前に行ったほうが当然有利なので、勝ち馬には有利な流れとなった。上位2頭とそんなに実力の差があるとは思わないが、ただ、流れが向かなければ、このメンバーで勝ちきるのは難しいというのが現状だろう。能力的には重賞で勝ち負けできるのは間違いないので、この先も怪我がなければそのうち重賞でも順番が回ってきそうだ。


レッドジャイヴ (アグネスタキオン) 9着
募集時評価 D-D-E-C

Photo_2

毎度のことだがパドックでは動きが硬く見え、今回も後ろ足をややひきずるような感じで、良くは見えなかった。ただこの馬は前回もそういう状態だったし、これが普通なのかもしれない。レースでは道中は7番手を進み、残り800mくらいから、流れが遅かったこともあり、まくるような感じで積極的に外を回って押し上げていく。直線に入って伸びるかと思ったが、ちょっとモタれるような感じになり、その後は鞍上も無理に追わず結局9着。近走は精彩を欠く状況なので、さすがに一息入れたほうが良いのではなかろうか。歩様が良くなれば変わってくると思うのだが。


【小倉10Rダ1700mくすのき賞】

★ブロードソード (ダイワメジャー) 2着
募集時評価 S-C-C-C

心配されたスタートは、今回は上手く出ることができた。1角までにかなり先行争いがあり、外を回されるが、コーナーの途中で内に入って、そこからは内を進む。人気馬が前に行ったこともあり、ペースはまったく緩まずそのまま4角まで速い流れが続く。残り600mでは前について行けない感じで早くもムチが入って4角へ。1番人気の馬がそのまま楽勝かと思われたか、流れが速すぎたせいで直線半ばで失速。代わって外から先頭にかわろうかとするが、一緒に伸びてきた勝ち馬にわずかに及ばず2着。とりあえず今日のところはゲートをきちんと出てくれたのは何より。レースは人気の強い馬が引っ張ってくれたせいで、3歳500万戦とは思えないような速いタイムとなった。タイム的にはかなり優秀だろう。ダートならばこの先もかなりやれると思う。次も500万条件に出てこれるので、次は確勝だろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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February 22, 2013

クラブ別の傾向(その2)

 さて、引き続いて、もう少しクラブ別の傾向を深く掘り下げたいと思うのですが、今日は、昨日のデータに加えて、募集価格帯という要素を加えて考えたいと思います。

 競走馬は商品ですから値段があります。高い馬もいれば、安い馬もいます。良血馬は当然高いし、下位種牡馬の産駒や近親に活躍馬がいない馬は当然安くなります。
 ただし、この値段というのは神様が決めているわけではなく、牧場(クラブ)の経営者が決定しているはずですので、当然恣意性が入るわけです。基本的には血統的な評価のみで値付けされていると思いますが、高い馬には当然高くなるだけの、何らかの期待値的な要素があるはずです。
 逆に、安い馬には安くせざるを得ないような要素が、期待値の逆の言葉は思い浮かばないのですが、一種のあきらめというか、「安かろう」だから、という要素が含まれると考えます。
 そういったいろいろな事情を含みながら値段が決まっているとは思いますが、そうは言っても、高い馬も、安い馬も、回収率的には、だいたい同じにならないといけません。偏りがでたら、理論上は高い馬だけが売れなくなったり、逆に安い馬だけ売れなくなったりして、商売としてはうまくいかないはずです。

 まあ、上記のようなことを色々考えた結果、一定の価格帯別に、いつものデータを比較してみようとおもいました。価格帯というのは、6,000万以上を高額、4,000万以上を高価格、3,000以上万~5,000万以下を中高価格、2,000万以上~4,000万以下を中価格、2,000万以下を低価格、1,600万未満を低額、とそれぞれ私が勝手に定義したものです。 それぞれの価格帯ごとに比較してみれば、偏りがあるなら、傾向が見えてくると思うわけです。

 あれ、価格帯って、4,000万以上の高価格帯と、6,000万以上の高額帯って完全に重なってしまってるし、また、2,000万以上と2,000万以下って、2,000万円の馬がどっちにも入ってきちゃうけど?と思われるかもしれません。これはあえて、そういう区分にしています。
 価格帯が重ならないように、2,000万以上4,000万未満、4,000万以上6,000万未満とかすることもできるのですが、そういう区分にすると、母集団も限られてしまい、「△△万円台の馬に活躍馬が多い」とか、「xx万円の馬はダメ」とか、かえって、議論が違う方向に進んでしまうことが考えられます。
 あくまで「価格帯」という大まかな枠組みから傾向をつかむのが目的ですので、あえて、重なった区分にしています。1,600万円未満だけ、「未満」にしたのは、過去の調査で1億円以上稼ぐ馬は1,600万円以上の場合がほとんどというデータがあったため、その場合本当に長打率の項目が0に近づくかを見たかっただけです。
 以下で、全体の回収率、打率、長打率及三振率について、各価格帯ごとに見ていきたいと思います。


(注)
・社台RH、サンデーR、キャロット、東サラ及びグリーンの5クラブが対象です。
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台グループ生産馬です。
・ここでの社台G生産馬とは、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のことです。
・パーセンテージでの表記のものは回収率を示します。
・回収率とは、募集価格のうちに獲得賞金の占める割合のことです。維持費などは一切考慮していないため、回収率が100%を超えているからといって、もうけが出ているわけではありません。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。
・表中の※は母集団が僅少(5頭以下)であること示します。


1.全体回収率

Zentai

 全体の明らかな傾向が出ました。社台Fグループ(社台RH、グリーン)とノーザンFグループ(サンデーR、キャロット)との間で明らかな差異が見て取れます。
 グリーンの母集団が僅少な部分を除くと、社台RHとグリーンは低価格帯になるほど回収率が上昇します。一方サンデーRとキャロットは高価格帯になるほど回収率が上昇します。
 これを考察すると次のようなことが言えるかと思います。
 「社台Fがクラブに出している馬は、全体としてクズ馬は少なめで、低価格帯でも募集価格に応じた賞金の回収がそれなりに見込める。一方、ノーザンFがクラブに出している馬は、それこそ歴史的な名馬と言えるような馬も含まれており、高額馬からスターホースが現れる一方、低価格帯の馬はまさに”安かろう”という馬が多い。」
 さらに、注目したいのはキャロットの回収率です。前回の記事では、キャロットは5項目で最下位となり、正直データ上は散々な結果でした。しかし価格帯別で見た場合は、実は回収率が高い部分もあるということです。概ね4,000万円以上の高価格帯は活躍できているということになります。逆に中価格帯以下の馬が全体の回収率を引き下げているとも言えます。
 東サラについては社台FとノーザンFの両方から募集馬がラインナップされているため、判断しづらい部分はあります。東サラの低価格帯の馬の回収率が高いのは、レッドディザイア、イタリアンレッドが引っ張っているのが大きいでしょう。


2.打率

Daritsu

 打率に関しても、サンデーRとキャロットはほとんど一次関数に近いグラフになりそうなくらい、高価格帯ほど打率も良いという傾向にあります。高い馬ほど値段分の活躍ができているということです。この2クラブでは、低価格な馬については、募集価格を回収できる馬すら見出すのも難しい作業になりそうです。
 東サラも、打率では高価格なほど高くなっていきます。やはり低価格帯の回収率が高いのは、例の2頭が引っ張っているだけというのを裏付ける内容です。東サラも比較的高価格な馬のほうが打率は高くなるのですが、4,000万円以上の高価格帯の馬は打率0.000と、判断のしづらい結果です。
 社台RHは鍋底型と言ったらいいんでしょうか、3,000万~4,000万あたりの中価格帯において値段ほどは活躍できていない馬が多いようです。6,000万以上の低額馬か、1,600万未満の低額馬の打率が高くなっているのは非常に不思議です。単なる偶然かもしれません。
 グリーンは低額な馬ほど、募集価格は回収できているということです。社台RHとグリーンを合わせて考えると、やはり社台Fは、安い馬でもそれなりには走れる馬を募集してくれているということかもしれません。


3.長打率

Choudaritsu

 長打率に関しては、社台RH、サンデーR、キャロットすべて似たような傾向になりました、高い馬ほど多く賞金を稼ぐ可能性が高いという、至極当たり前な結論です。
 ただし、ここでも、サンデーRとキャロットは4,000万円程度以上の高価格帯でなければ長打は出にくいのに対し、社台RHは2,000万~4,000万くらいの中価格帯のレベルからでも1億円稼ぐ馬をそこそこ出せているということです。社台RHはこの帯域は打率はあまり良くなかったものの、長打が出る可能性はそこそこあるということですね。
 東サラは母集団が少ないので、価格帯別の長打率はあまり参考にならないと思います。
 グリーンに関しては、そもそも長打がほとんどありませんので参考外と思います。
 あと、やはり1,600万円未満の低額馬については、ほとんど長打の可能性はないですね。もちろん、常に例外の馬はいますので、その例外を追い求めるという戦法ももちろんありうるとは思います。


4.三振率

Sanshinritsu

 三振率も非常にわかりやすい結果になりました。長打率と全く逆です。安い馬ほど、1円も稼げずに終わる可能性が高まるという当然の結果です。しかし、社台RHやサンデーRでも、運が悪ければ6,000万以上の高額馬であっても1円も稼げずに終わる可能性もありうるというのは本当に恐ろしいですね。
 もっと恐ろしいのは、キャロットの低額馬の三振率の異常な高さです。1,600万円未満の馬は、ほとんど2頭に1頭の確率で1円も稼げずに終わっているというのはちょっと衝撃ですね。キャロットで低額馬に出資する際には、今一度落ち着いて考えたほうがよさそうです。


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February 20, 2013

クラブ別の傾向

 種牡馬の実力シリーズもまだ途中なのですが、今日はちょっと切り口を変えて、クラブ別の傾向を見てみたいと思います。以前にもちらっと言いましたが、種牡馬の実力シリーズのデータ解析をクラブごとに当てはめて、傾向を見たいと思います。
 多分、皆心の中で何となく気づいている各クラブに対する印象が、より明らかになると思います。
 なお、募集馬のうち、社台G生産馬のみでのデータですので、その点ご注意ください。

Club1


(注)
・社台RH、サンデーR、キャロット、東サラ及びグリーンの5クラブが対象です。G1及びシルクは社台G生産馬を多く擁していますが、開業又はリニューアル後間もないため比較できないので除きました。
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台グループ生産馬です。
・ここでの社台G生産馬とは、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のことです。
・パーセンテージでの表記のものは回収率を示します。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。
・ピンク色は各カテゴリにおける1位、灰色は最下位を示しています。


社台RH
 
 各クラブで募集されている社台G生産馬全体の回収率が、99.9%であることは以前の記事で示しました。それと比較すると、社台RHは全体としては平均的な回収率ということになります。
 確かに全体としては平均的ですが、この5クラブのなかで、8項目のうち3項目で1位の値を出しています。これはさすが老舗の実力というところでしょうか。
 特に目立つのは、西高東低を通り越して完全な関西偏重とも言える今の中央競馬において、社台RHは、関東馬の回収率が108%に達し、全クラブの中で1位となっています。関東居住者にとっては心強い存在です。社台Gのなかでも、社台RHは関東にそれなりに気を遣ってくれているとも言えるかもしれません。
 そして何と言っても、長打率が1位です。サンデーRのような場外ホームランはないものの、1億円以上稼いでくれる馬の割合は一番高くなっています。これは素晴らしいですね。
 あと、意外に重要なのが三振率。獲得賞金ゼロの馬の割合は社台RHが一番低いのです。
 これらを総合して考えると、社台RHは、東西の偏りもなく、比較的たくさんの馬が平均的に活躍し、超大物は少なくなったものの、その分クズも少なく、1億円程度稼いで楽しめる馬に出会える可能性も高いと言えます。
 募集時はサンデーRの馬に人気が集中しがちですが、社台RHにも楽しめる馬は多くいるはずです。


サンデーR

 サンデーRはさすが近年の王者の風格です。全体、牡馬、西、の3項目で1位になりました。しかし、牡馬で1位になっているものの、実は牝馬のほうが回収率は高いです。まあこれは、ブエナビスタなど一部の活躍馬がデータを引っ張っているというのもあります。
 サンデーRの場合は明らかな関西偏重で、関東にはなかなかいい馬が回ってこないというのが現実です。数少ない関東馬の活躍馬にはフェノーメノがいますが、本当にそれくらいで、なかなか関東から長打を期待するのは難しそうです。
 3項目でトップのサンデーRですが、すべてにおいて優れているわけではなく、打率、長打率、三振率はいずれも社台RHを下回っています。
 これらを総合して考えると、サンデーRは、ブエナビスタ、オルフェーヴルなどの一部のスーパーホースがクラブ全体の成績を底上げしている一方で、社台RHに比べると全く活躍できない馬の比率も多く、募集馬全体で考えれば、長打が出る確率自体は社台RHよりも低いと言えます。募集時の段階で出資実績等の関係で思うように出資できず、変にサンデーRにこだわって欲しくもない関東馬を買ってしまうと嵌ってしまう可能性もあるということでしょう。


キャロット

 公表されているわけではありませんが、おそらく会員数ナンバー1のクラブでしょう。会員サービスも非常に充実していて、G1馬も多く出していますし、人気になるのは当然です。
 しかしながら、今回のデータでは8項目中5項目で最下位を独占してしまいました。一番の問題は、全体の回収率が77%と他のクラブに比して明らかに低いということです。馬券で考えれば、平均よりも20%以上も控除率の高い券種の馬券(そんなものありませんが)を買っているような状態ということになります。これはかなり厳しい現実ですね。
 回収率、打率、ともに悪く、長打率も実は平均よりも低い値です。しかも三振率だけは非常に高い。しかし、G1馬を多く出しているというのも事実です。データ上からは、値付けが非常に強気であるため、実は上級者向きの難易度の高いクラブであると言えると思います。


東サラ

 実は全体の回収率は117%もあり、サンデーRに次ぐ2位につけています。クラブの方針が今一つ定まっていないということもありましたが、その中でも、社台G生産馬だけに注目すれば、老舗の社台RHや、目立っているキャロットをも凌ぐ回収率を上げているというのは素晴らしいですね。
 このクラブは藤沢厩舎と非常につながりが強く、関東馬が活躍しているのかと思いきや、実は関東馬のカテゴリでは最下位と、なんだかイメージと異なる結果になりました。
 牝馬の項目で1位になっているのは、やはりレッドディザイア、イタリアンレッドの牝馬2頭がクラブの代表馬と言える活躍をしているので納得です。
 あと、意外かもしれませんが、社台G生産馬だけで考えた場合には、長打率が0.071と社台RHに次ぐ2位というのも素晴らしいですね。他のクラブと比較して、1次募集で抽選になる確率は格段に低いクラブですので、長打を狙うならこのクラブが意外と一番なのかもしれません。


グリーン

 グリーンは強みと弱みがはっきりしています。まず、良い点は全体の回収率が114%と高いこと。さらに、打率は0.364と極めて高い値になっています。募集価格が比較的安いというのもあり、それなりの活躍で募集価格を回収してくれる馬が多いのはうれしいですね。
 一方、弱みは何といっても長打がほとんどないこと。残念ながらこのクラブで1億円稼ぐ馬に出会うのは非常に難しそうです。あと、募集価格が安いのはいいのですが、三振率も高めになってしまっています。値段なりに稼ぐ馬を上手くつかめれば良いですが、外してしまうと、ハズレばっかりということにもなりかねませんね。


 今日はここまでですが、クラブ別の傾向については、次回もう少し別の切り口から見てみたいと思っています。
 

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February 17, 2013

2013/2/17(日)結果

 今日は用事があったのですが、5Rの新馬戦だけなんとか見てきました。

【東京5R芝1800m新馬】

コメットシーカー (ディープインパクト) 1着
募集時評価 A-E-A-A

1

2

午前中用事があってギリギリパドックの最後の1週に間に合った状態だったので、じっくりと馬を見れなかった。とりあえず、うわさ通りの良い馬だということだけしかわからなかった。レースではスタートをポンと出て、楽に3番手につける。4角までずっと最内を進み、直線に入るとやや外目に出す。残り400mくらいで少し気合を入れると楽に先頭に立ち、残り250mくらいで追い出すと、2着馬も迫っては来たが楽に抑え込んでそのまま優勝。今日のレースぶりは強いの一言で、さすがディープインパクト産駒らしく、東京コースでその力を如何なく発揮してくれた。勝ち時計の1分49秒5も上りの33秒7も特に優れているというほどではないが、もっと追ってれば上りはもっと速くなっただろうし、新馬戦の勝ち方としてはベストに近い内容ではないだろうか。これだけの素晴らしい素質馬だから、当然次が気になる。次はまだ決まっていないらしいが、次走次第では今年のクラシックにおける、最大の秘密兵器になるかも知れない。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


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February 16, 2013

2013/2/16(土)結果

 今日は2Rの新馬戦だけ、東京競馬場に見に行ってきました。

【東京2Rダ1400m新馬】

ダブルウォー (ウォーエンブレム) 2着
募集時評価 A-C-D-C

Photo

募集時同様素晴らしいトモをしており、いかにもダートに向きそうな体だった。馬体は十分仕上がっているように見えた。レースでは外目の3番手を進み、直線では先頭に並びかけ、手ごたえにはまだ余裕があった。直線半ばで勝ったかと思ったが、いい脚で伸びてきた勝ち馬に差し切られ2着。今日は勝った馬に強い競馬をされてしまったので、仕方ないだろう。ここを使って次はもっと良くなるだろうし、やはりダートが向いていそうだ。


ローズミラクル (フジキセキ) 5着
募集時評価 C-A-C-C

Photo_2

パドックでは黒光りしてこの季節にしては毛ヅヤも良く、馬っぷりは抜けて良く見えた。この馬こそ、ダート向きと言えるような立派な馬体だった。歩様も力強く、パドックで周回するごとにオッズも下がっていった。ただ一方で凄く優しい顔をしていて、あまり競走馬という雰囲気には見えない部分はあった。レースでは緩い流れのなか、4番手を外目を回って進み、そのまま4角を回って直線へ。直線でも余裕があり、一瞬楽勝かと思ったが、追い出してからが案外と伸びず5着。馬体は良く見えたが、まだ今日のところは気持ちが乗ってこなかったというところだろうか。馬体ももう少し絞ったほうが良さそうな気もした。大型馬だし、ここを叩いて次はもっと良くなるだろう。


以下はお友達の出資馬です。

レイキッシュボーイ

1

2

直線で凄い脚で伸びてきて優勝。ユニオンの募集馬ですが、スマートボーイの産駒で新馬勝ちというのも素晴らしいです。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


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February 15, 2013

ノルマンディーOC追加募集馬

 ノルマンディーOCの会員ページ内で、追加の外国産馬募集があるとのお知らせがありました。Bright Edgeの11というマル外の牡馬が追加募集となるそうです。週明けの月曜日に公式サイトで詳しい案内があるそうで、会員にとっては非常に楽しみです。
 マル外牝馬は最初からハンデがあるのでかなり厳しいのですが、牡馬ならば面白そうです。

 ただ、昔と違いマル外の成績はまったく振るいません。いい機会ですので、前にもちょっと触れましたが、いつもの種牡馬の実力シリーズに合わせてマル外の成績を探ってみました。今回は社台グループだけでなく、全クラブの募集馬が母集団です。

※2006年産~2009年産の全クラブ馬マル外成績(2013/2/15時点)

全体回収率 54.5%
牡馬 65.2%
牝馬 43.2%
打率 0.164
長打率 0.014
三振率 0.343


 う~ん、ある程度予想はついていましたが、かなり低いですねえ。まず、長打はまったくないと言っていいほどで、この4世代で1億円を超えているのは、グリーンのアースサウンドのみという状態です。
 また、打率も非常に低く、1割代という厳しい現実です。ただ、牡馬に限定すれば打率は0.286とそこそこ頑張っています。牡馬だけであれば、募集価格分は稼げる馬が3割近くはいるということです。一方マル外牝馬は打率0.077という本当に厳しい状態です。やはり混合戦しか出れないハンデは想像以上に厳しいということでしょう。

 あと、三振率が異常に高いです。わざわざ海外から仕入れた馬の3割以上が獲得賞金ゼロというのは、結構驚きです。関係ないですが、マル外の三振王というと、昔、広島にいたランスを思い出してしまいます(プロ野球に興味ない人は知らないと思いますが。。)。
 いずれにしても、最近は一時期のような、マル外に日本が征服されてしまうのではないかという活躍はまったくなく、さらには中程度の活躍もほとんどない状態です。

 マル外募集は確かに魅力的なのですが、データ上からは、難易度の高い取捨選択を強いられるということです。一方で、難易度が高いとわかってはいても、ノルマンディーのマル外募集馬を早く見てみたいという気持ちもありますね。

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February 13, 2013

競馬最強の法則 2013年3月号

 競馬最強の法則3月号を買って早速読みました。
 今号は岡田牧雄氏がディープインパクト産駒の配合を語るという、「これがディープ失敗!の配合だ」というかなりセンセーショナルな題の記事が載っていました。
 ディープの瞬発力にパワーを加えるためには、欧州の重い血を持つ牝馬との組み合わせがよいと。ディープと同じような繊細で柔らかい筋肉を持った繁殖牝馬よりは、比較的硬めでかっちりした筋肉の繁殖が良さそうだということです。ディープ産駒は馬格があるほうがトップレベルまで行く可能性が高いので、そういう組み合わせにより、馬格のある馬が産まれる可能性も高いとしています。
 また、ステイゴールドにも言及していて、岡田さんは個人的にはディープよりもステイゴールドのほうが好みだそうです。
 そのほかにも色々と興味深い内容がありますので、この記事はぜひ読んでおきたいですね。

 それから、今月号にはビュイック騎手のロングインタビューも載っています。先日ルール改正後に起きた走行妨害の件についても、ビュイック騎手が見解を示してくれています。これも読んでおいて損はないでしょう。

 一口馬主的には気になるのはこの辺ですが、今月号は読んで損はない内容と思います。特に岡田牧雄さんの記事はぜひ読んでおきたいですね。

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February 12, 2013

注目のハーツクライ産駒(2011年産)

 今日は注目のハーツクライ産駒についてです。関西の牡馬がやはり有力だろうということで、その中からピックアップしてみました。


キャロ77 サワズソングの11 (ハーツクライ) 牡 2,000万 今野
募集時評価 A E D C

募集時からトモは目立っていましたし、最近の写真でも非常にバランスが良く、見栄えのする好馬体に成長しています。関西所属の牡馬でノーザンファーム生産というのは、ウインバリアシオンと重なりますし、活躍中の先輩に追いつけるよう頑張って欲しいところです。この馬は昨年の12月まで残口があったので、以前にも注目馬に取り上げたこともありました。その後満口となりましたが、やはり皆さん注目していたということでしょう。ここまで非常に順調に来ているようだし、データ的にも今後が楽しみです。


東サラ21 スターベゴニア11 (ハーツクライ) 牡 1,800 友道
募集時評価 C C C C

ハーツクライの実力の記事で活躍馬として例示したウインバリアシオンとギュスターヴクライには共通点があります。それは、両馬とも、Northern DancerとAlmahmoudのクロスを持っているということです。Almahmoudのクロスは5×5ですので、影響があるのかどうかはわかりません。単なる偶然かも知れませんが、偉大な名牝のクロスでもありますし、ハーツクライの配合においてスパイス的な要素となっていると考えたら面白いかもしれません。その5×5のクロスが、この馬にもあるわけです。さて、そのNorthern DancerとAlmahmoudのクロスを持っている馬は、ハーツクライの実力で示したデータ上では8頭いて、そのうち5頭勝ち上がり、回収率は287.4%。もちろん上記2頭が引っ張っているから高い値が出るのですが、上記2頭以外の馬もそこそこ頑張っています。関西入厩の牡馬で、所属厩舎は厩舎ランクでもトップクラスの友道厩舎。データ上は走る要素満載の馬ということになります。牡馬で募集価格が1,800万と安すぎるのが気になりますが、ウインバリアシオンも同じ値段だったわけですし、かえって縁起がいいと思ってもいいでしょう。募集開始時は体が小さくどうなることかと思いましたが、順調に成長しています。途中OCDで少し休んだものの、その後は問題ないようです。まだ気性も子供だし、非力な面が残っているとのことですので、もう少し様子を見たいところではありますが、成長次第では非常に楽しみな馬です。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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February 11, 2013

ハーツクライの実力

短評:「現役時代同様一矢報いるのはきっとこの馬」

 今日はG1馬は出していないものの、そこそこの成績を出しているハーツクライ産駒についてです。ハーツクライ産駒は2008年産と2009年産しか集計対象になっていませんので、データ上、今まで調べた種牡馬の中では一番不利な条件になっています。

Hearts_2

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象とする。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになる。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではない。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬。


1.全体の回収率

全体 112.9%

 たった2世代しか産駒がいないのに、要するに5歳馬と4歳馬しか集計対象になっていないのに、なんと全体の回収率は100%を超えました。これだけでも思った以上に優秀な種牡馬と言えるでしょう。同世代の産駒には、何と言ってもやっかいなディープインパクト産駒がいるわけで、繁殖のレベルも、周囲の期待も、この馬にとって有利な条件は何一つなかったはずです。その不利をものともせず、この成績。今のところ順調と言ってよいと思います。
  

2.牡牝別

牡馬 131.4%
牝馬 70.7%

 牡牝別では牡馬が牝馬を大きく引き離しました。理由は単純で、ウインバリアシオンとギュスターヴクライの重賞勝ち馬2頭が牡馬を引っ張っています。ステラロッサも頑張ってますし。牝馬も全然ダメというわけではないのですが、今のところこれといった目立つ活躍馬がクラブからは出ていない状態です。


3.東西別

東 74.8%
西 145.0%

 東西別ではやはり関西が優勢です。上記の活躍中の牡馬3頭も皆関西馬ですし、まあそうだろうなという結果です。セオリー通りというか、関西に良い馬が行く傾向にあるのでしょう。


4.生産牧場別

社台F 96.3%
ノーザンF 152.9%
白老F 61.8%
追分F 113.9%

 牧場別ではノーザンFが抜けていますが、ウインバリアシオンが1頭で引っ張っているので、あまり参考にはならないかもしれません。その他の牧場が特に成績が悪いというわけではないです。まだ2世代しか対象としていないデータですし、このへんはあまり深く考えないほうがいいかもしれません。


5.クラブ別

社台RH 117.0%
社台GO 49.3%
サンデーR 47.3%
キャロット 59.9%
その他 349.2%

 クラブ別では、その他が高くなっています。その他でまとめてしまっていますが、これもウインバリアシオンが一頭で引っ張っている結果です。その他を除くと、社台RHが元所属だけに高い値となっています。


6.打率・・・0.279

 打率も.279と、2世代しかいない割に高い値です。


7.長打率・・・0.047

 長打率は平均的と言えるでしょうか。こつこつ稼いで最終的に1億超えてきそうな馬も何頭かいますので、将来はもっと長打率も上がってくる可能性はあります。


8.三振率・・・0.070

 三振率に関しては、母集団となる世代が多かろうが少なかろうが関係ありません。ハーツクライ産駒の三振率は超優秀と言っていいでしょう。1割を切ってくるのは多分全種牡馬の中でもこの馬だけではないでしょうか。よっぽどのことがない限りは、掲示板にも上れないような馬は出現しないということです。これは一口馬主的には非常に頼もしいデータです。いくらデビュー率が高くても、まったくダメの馬が多くてはあまり意味がないのですが、ハーツクライの場合は、デビューできれば、ほぼ確実に中央競馬で掲示板に載れるような馬を送り出せるということです。
 まあ掲示板に載ったからってうれしいのかどうかというのもありますが、少なくとも掲示板に載れる馬であれば、仮に中央でダメだったとしても、地方競馬に引き取られる可能性は高くなるでしょう。


9.デビュー率・・・0.930

 デビュー率も良いほうだと思います。実は、デビューできた馬で1円も賞金を稼げなかった馬というのは、今回の母集団の2世代では1頭もいません。デビューさえできればなんかしら見せ場はつくれる馬を輩出してくれるということでもあります。


10.総評

 ハーツクライの産駒は2008年産から出現したわけですが、同期の種牡馬にはディープインパクトがいる関係上、常にその陰に隠れてしまっています。もちろん、まだG1馬も出ていませんし、ディープインパクトよりも優秀な種牡馬であるとは言えないのですが、それでもかなり頑張っていると思います。繁殖牝馬の質はディープインパクト産駒よりも低いにもかかわらず、これだけの成績を出せているのは素晴らしいと言えるでしょう。
 産駒のウインバリアシオンは、同期に怪物がいなければ、クラシックを勝てていたはずですし、G1勝ち馬はいずれ出るでしょう。
 牡馬と牝馬については、今のところ、牡馬のほうが成績が良いので、牡馬が良さそうではあります。ただ、牝馬からもコレクターアイテムなどの重賞勝ち馬も出ていますので、これからに期待したいです。
 打率は平均以上で長打率もほぼ平均値。2世代の産駒しかいないのにもかかわらず、これは非常に立派だと思います。
 さらに素晴らしいのは、何といっても三振率が非常に低いということです。クズを出さない種牡馬と言えるので、良血繁殖につけられれば、もっと成績が上がってもいいはずです。
 ディープ産駒の陰に隠れていますが、良さそうな馬がいたら、積極的に狙っていきたい種牡馬です。


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February 10, 2013

2013/2/9(土)、2/10(日)結果

 今週の気になった3歳戦についてです。今週は日曜の新馬戦だけ東京競馬場で見てきました。

2/9(土)

【東京1Rダ1400m未勝利】

クロムレック (Smart Strike) 1着
募集時評価 B-E-E-E

スタートから若干かかり気味で、そのまま結局行ってしまう。4角で先頭に立って、そのまま力任せに振り切って優勝。このクラスの短距離ダートでは明らかに力が違う印象だった。とりあえず勝ち上がって一安心というところだが、上のクラスでもこういう競馬を繰り返してしまうと、先々頭打ちになって苦労することになる。今後はいかに鞍上との呼吸を合わせられるかがカギになるだろう。いずれにしても、短い距離で勝負したほうがよさそうだ。芝かダートかで言えば、ダートのほうが良さそうではあるが、芝もまだ捨てきれない感じがする。人間の側の努力で馬が変わってきそうなだけに、魅力もある反面、難しい課題のある馬た。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


【京都9R芝1800mつばき賞】

★レッドジゼル (アグネスタキオン) 4着
募集時評価 B-A-C-B

小頭数の芝1800mで、予想通りのスローペースとなった。気性的に不安のある馬だけに、慎重に乗られていた。変に動かすとかかってしまう恐れがあったのか、終始あまりいい位置は取れず、4角で勝ち馬に置かれてしまい、直線で追い出すも、ややもたれるような感じで、すぐには反応できず。最後はそれなりに伸びてはいるものの4着まで。昇級戦も混合戦で4着なら上出来というところだろう。切れ味鋭いというタイプではなく、また、気性的に常に不安を抱えているだけに、こういう極端なスローで位置が取れないと勝ち負けに持ち込むのは難しそうだ。このクラスで戦っていくにはもう少し成長が必要とは思うが、牝馬限定戦なら現状でもそれなりには通用するだろう。メンバーよりも、ある程度上がりがかかる展開になることが勝利へのポイントになりそうだ。


2/10(日)

【東京5R芝1600m新馬】

カドリーユ (Dalakhani) 7着
募集時評価 B-C-A-B

Photo

パドックでは、やはり前脚の繋ぎのクッション性はあまり感じられなかったが、それでも今日のメンバーの中ではそれなりに仕上がりは良さそうに見えた。ただし、やや肩の出は硬い感じだった。レースでは中団からじっくり構え、直線では大外に出して、上りはかなりいい脚を使って7着まで突っ込んできた。直線入り口では最後方で、見せ場なく終わるかと思ったが、最後は目立つ脚を使ってくれた。今の東京の馬場で、かつ、新馬戦の緩い流れで最後方にいたのでは勝負にならないのは当然で、今日は脚を測っただけということでいいだろう。ただ、今日のような硬い馬場を続けて使っていくと脚元が非常に心配なので、そのへんとの兼ね合いが今後難しそうではある。


ストライクルート (Smart Strike) 9着
募集時評価 C-E-E-E

Photo_2

パドックで見た限りは、硬さはあまり感じなかった。今日はかなり冬毛が目立っていて、正直調子が良さそうとは言い難いと感じた。レースでは4角まで外を回って、直線では外から伸びかけるが、坂を登ったところで止まってしまった。確かに直線では突っ張ったような走りで、今日の時計の出る硬い馬場を気にしたのもあると思うが、まだまだ仕上がっていないというのが本当のところだろう。今日のところは芝ダート云々はあまり関係ないかなとも思う。一回使って体が今後しっかりしてくるのであれば変わってきそうだ。暖かくなってきたら、より期待できそうだ。


【東京6Rダ1600m新馬】

ルルドノヒトミ (シンボリクリスエス) 7着
募集時評価 C-C-B-B

Photo_3

この馬はパドックでは少し動きが硬く感じた。体もまだ若干緩い感じで、まだ仕上がり途上という感じに見えた。レースでは中団に控えて、4角では外にだし、、直線では馬群の中に突っ込んでしぶとく伸びてはくるものの、7着まで。今日は混合戦でもあり、仕上がり切った状態でもなかったので、一度使った次は変わってきそうだ。


以下は写真のみです。

ニューキングダム

Photo_4


【東京11R芝1800m共同通信杯GⅢ】

ゴットフリート (ローエングリン) 2着
募集時評価 A-E-E-D

小頭数で緩い流れ。今の東京の馬場状態では、この展開では前に取りつかなければ勝負にならない。当然位置を取りに行って、3番手で進む。勝馬をマークするような感じで4角を回って追い出すも、前も止まらず。結局直線に入ってからの位置取りそのままで2着でゴール。予想されていたとはいえ、完全な上がり勝負。ただ馬場状態が良かったこともあり、勝ち時計は非常に速かった。この2着は評価が難しいが、とりあえず賞金を加算したのは何より。陣営はクラシックはあきらめて短距離路線を目指すことを検討しているようだが、ちょっともったいないような気もする。東京向きの馬とは思えなかったが、それでも今日も2着。中山だったらもっといいレースができると思うし、2000mなら乗り方ひとつでこなせなくはないと思う。皐月賞トライアルの結果を見て考え直すのかもしれないが、いずれにしても今日の2着で選択肢が増えたことは非常に喜ばしい。次にどのレースに出るとしても注目だ。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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February 07, 2013

2013年一口馬主と確定申告その2

 今日は確定申告について、その2です。関係ない方もいるとは思いますが、将来関係する方もいるでしょうし、また、ご友人が疑問を持っているという方もいると思います。そういうときのためにも、疑問が起きやすい内容について整理しておきたいと思います。
※確定申告に興味のない方、確定申告の必要がない方が今読んでも、まったく面白くありませんので、ご注意ください。


Q6:会社から給料をもらっている給与所得者(他の所得は一口馬主だけ)ですが、結局のところ自分が確定申告しなければいけないのかどうなのかがはっきりしません。一番怖いのは、確定申告する必要もないのに確定申告をして、余計に税金を払うことにならないのかということです。余計なことをして損をしたくありません。

A6:必要もないのに確定申告をして余計に税金を払うという事態は発生しません
 どういうことかというと、所得税法120条の確定申告(確定所得申告)は義務であり、選択制ではないということです。要するに、税金を払わないといけない人は、必ず確定申告をして税金を払うように法律で定められているということです。
 逆に、給与所得者で、所得税を源泉徴収されており、かつ、何らの還付も生じない人は、確定申告したくてもできません。こういう人は、法律上、「確定申告の義務がない人」になります。この場合、「義務がない=申告できない」ということを意味しており、私は税務署が好きだからとか、自分の勉強のためにとかで税務署に行って確定申告させてくれと言っても受け付けてもらえません。そういう変な人が税務署に押し寄せたら、税務署の事務が混乱して行列がさらに長くなってしまうため、そういう意味のないことはできないようになっています。
 クラブからの案内に書いてある、「給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計が20万円超の方」というのは、申告して得になろうが損になろうが、法律上必ず申告をしなければいけない人のことです。この人が確定申告をしないと、確定申告義務違反です。要するに法律違反になります。
 比較のために言うと、給与所得者(源泉徴収されており、医療費控除その他の申告による所得控除がないことが前提)で、一口馬主の雑所得が△10万円、かつ、その雑所得について1円も源泉徴収されていない人は、確定申告する必要はない(したくてもできない)人です。この場合は、仮に申告しても1円も戻ってこないし、1円も支払うこともないので、当然といえば当然ということになります。


Q7:余計なことをして税金が増えるということはなく、法律違反になりたくなければ、義務がある場合は必ず確定申告しなければならないということはわかりました。しかし、上記の説明を読んでも、自分が確定申告義務があるのかないのか今一つはっきりしません。というより、余計混乱してしまいました。何かパターン別の事例とかありませんか?

A7:以下に考えうる限りのパターンを示します。

※特に断りがない限り、給与所得者で年末調整を受けており、かつ、医療費控除等の申告による所得控除がない人が前提です。
※その年において支払いを受けるべき給与の額が2,000万円以下の方が前提です。年収2000万円超の方は必ず確定申告しなければなりません。
※一口馬主の所得とは、クラブから来た計算書の、(収入金額-必要経費)、のことです。クラブの書類上はマイナスの金額でもゼロと表示されている場合がありますが、他の一口馬主クラブの所得と内部通算するときは、ゼロではなく、マイナスの金額を使います。


①給与所得者で、一口馬主の雑所得の合計が20万円以下の方

(例1)
給与所得 500万円
一口馬主クラブAの所得 30万円
一口馬主クラブBの所得 △50万円
源泉徴収税額 6万円

 この場合、クラブAとクラブBの雑所得を通算(内部通算)すると、△20万円となり、「給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計が20万円超の方」には該当しないこととなりますので、確定申告義務はありません。
 しかし、この方の場合、雑所得がマイナス(△20万円)で、かつ、源泉徴収税額がありますので、所得税法122条(還付を受けるための申告)の規定により、確定申告することができます。
 確定申告義務がない人が全員確定申告できないことになってしまうと、こういう、損しているのに税金だけ取られたままの人を救うことができなくなってしまいます。そのため、確定申告義務がなくても確定申告できるという規定が別途設けられているわけです。この122条は、あくまで、「できる」規定で、義務ではありませんので、源泉徴収税額が1,000円に満たないなど、時間の無駄だと思われる場合は、そのまま確定申告しないでおいても何ら問題はありません。税務署側は、得するだけで、損はないですから、来ないでくれればむしろありがたいという感じです。源泉徴収税額というのは、あくまでその年分の支払うべき税額の前払い分です。この場合、前払い分が多すぎただけなので、「返して欲しければ税務署まで来い、面倒なら来なくてもいいよ。」ということです。


(例2)
給与所得 500万円
一口馬主クラブAの所得 △10万円
源泉徴収税額 1万円

 この方も上記の例1と同じで、雑所得がマイナス(△10万円)で、かつ、源泉徴収税額がありますので、法122条の確定申告(還付を受けるための申告)により、源泉徴収税額が還付されます。
 源泉徴収税額というのは、もうかった利益に対する税金の前払いだから、何で損してるのに源泉されてるんだ?と不思議に思うかもしれません。これは、Aクラブ内の、X馬が結構活躍して、出資返戻金以上の配当があったためそのX馬の配当について所得税が源泉徴収されたものの、X馬以外の馬が軒並み活躍できず大損失だったため、Aクラブでの所得としては、合計したら△10万円になったというケースです。
 オレは今年は大損だから確定申告しなくていいんだ、と間違った理解をしてしまうと1万円損することになりますので注意してください。なお、法122条の申告ですから、上記と同じ「できる」規定で、義務ではありません。1万円ごときで税務署など行ってられるか!という太っ腹な方は、もちろん何もしなくても大丈夫です。


(例3)
給与所得 500万円
一口馬主クラブAの所得 △10万円
一口馬主クラブBの所得 △20万円
源泉徴収税額 ゼロ

 この方は例2の方と何が違うかと言うと、源泉徴収税額がありません。つまり、残念ながら、いずれのクラブのいずれの出資馬も出資返戻金を超えるような配当を得られなかったという、大変残念な成績だった方ということになります。この場合も、もちろん確定申告義務はありません。また源泉所得税額がゼロですので、法122条の確定申告(還付を受けるための申告)により、還付を受けることもありません。したがって、このパターンの場合は、「何もしない」というのが正解となります。例2の場合と例3の場合を混同してしまうと、例2に該当した場合に損をすることにもなりかねませんので、心配な方は、もう一度よくクラブからの資料を見直してみてください。


②給与所得者で、一口馬主の雑所得の合計が20万円超の方

※この場合の確定申告は、法120条の確定申告(確定所得申告)となりますので、「できる」規定ではなく、「しなけれればならない」という規定です。したがって、万が一、源泉徴収税額が「還付」となる場合であっても、必ず確定申告をする必要があります。ちょっと変な感じはしますが、「還付」だから何もしなくてもいいというわけではないのでご注意ください。


(例4)
給与所得 500万円
一口馬主クラブAの所得 30万円
源泉徴収税額 6万円

 一番わかりやすい、「確定申告しなければいけない人」の代表的なパターンです。「給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計が20万円超の方」に当たりますから当然ですね。この方の場合、追納(追加で税金を支払う)となるか還付となるかは細かい計算をしなければわかりませんが、仮に追納になるとしても数千円でしょう。そんなにビクビクすることはありません。いずれにしろ、「確定申告しなければいけない」、要するに確定申告義務があることだけは確かですので、2/16から3/15までの間に最寄りの税務署で確定申告を行ってください。


(例5)
給与所得 200万円
一口馬主クラブAの所得 30万円
源泉徴収税額 6万円

 この方も、当然、「確定申告しなければいけない人」です。理由は上記例4と同じです。ただし、この方の場合は、おそらく還付になると思われます。この方の場合、本年分の給与所得が200万円と、一口馬主のようなお金のかかる趣味をやられている方の中ではかなり低いほうだと思います。ご病気等で休職されていた方とかの場合に、こういうパターンがありえると思います。
 雑所得がある(プラス)のになぜ還付になるかについてですが、それは税率のマジックがあるからです。昨年に書いた、「一口馬主と税金に関するよくある事例」の記事でも詳しく書きましたが、源泉徴収の税率よりも、実際の税率が低くなるという逆転現象が起きるためです。
 一口馬主は、「匿名組合契約」であり、匿名組合契約の場合の源泉徴収の税率は20%と決まっています。だから、所得の30万円に対して20%の6万円が源泉徴収されているわけです(注:実際にはクラブから支払われる際に色々と細かい内容があるので、ピッタリ2割が源泉されているわけではない)。
 しかしながら、この例の方の場合は、給与所得が200万円で、雑所得の30万円を加えても230万円です。これらの所得を合計しても330万円以下であり、所得税の税率は10%となります。このため、30万円に対して6万円は取られ過ぎであり、30万円の10%の3万円が適正な税額ということになります。
※話の都合上、基礎控除を含めた所得控除は無視しています。
 源泉徴収税額というのは、あくまで本来払うべき税額の前払い分だと言いました。この方の場合、本年は国が予想していたほど本業で稼がなかったため、その前払い分6万円のうち、3万円が戻ってくるということになります。
 還付になるけれども、忙しいし、面倒だから確定申告しなくてもいいやと思うかもしれませんが、このパターンの場合は、確定申告は義務です。給与所得があり、かつ、「給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計が20万円超の方」に当たりますので、法120条による確定申告(確定所得申告)を行う義務がありますので、必ず確定申告を行ってください。申告しないほうが税務署が得するんだからいいじゃないかと思うかもしれませんが、法律上は申告しなければいけないということになります。まあ実際は、還付ですから放っておいても何も起きないと思いますが。。


(例6)
給与所得 1,900万円
一口馬主クラブAの所得 30万円
源泉徴収税額 6万円

 この方はもちろん確定申告義務があります。理由は上記と同じです。しかも、この方の場合は給与所得が1,800万円を超えていますので、税率が最高税率の40%となり、ほぼ確実に追納となるでしょう。大雑把な計算で、さらに6万円程度の追納になるでしょう。まあ、本業でたくさんの利益が出ている以上、税率が高くなるのは仕方ないですね。


Q8:よく、一口馬主でもうけ過ぎて税率が上がってしまい、損をするというようなことを聞きますが、せっかくもうかったのにもかかわらず、税金で損をするなんて、おかしくないですか?

A8:いや、これは、損したように感じるだけで、実際には損はしてません。超過累進税率の計算を誤って理解している人が結構多いです。この間、何かのテレビでクイズにもなっていましたが、所得が一定額を超えたからといって、その所得全体の税率が上がるわけではありません。具体的に見てみましょう。

Aさん
給与所得 300万円
一口馬主クラブAの所得 40万円
合計340万円

Bさん
給与所得 330万円

 先ほど説明したとおり、所得が195万円超330万円以下の人は税率10%、330万円超695万円以下の人は税率20%と計算してしまうと、

Aさん:340万円×20%=68万円
Bさん:330万円×10%=33万円

と、所得が10万円しか違わないのに、税金は25万も違うというとんでもない逆転現象が起きてしまいます。
 実際はこんな理不尽なことは発生しません。

 なぜなら、0円~195万円までの部分は5%、195万円超330万円以下の部分は10%、330万円超695万円以下の部分は20%と、段階的に計算されるからです。
 この計算方式に従って、Aさん、Bさんの計算を行うと次の通りになります。

Aさん:195万円×5%+(330万円-195万円)×10%+(340万円-330万円)×20%=252,500円
Bさん:195万円×5%+(330万円-195万円)×10%=232,500円

 これなら納得です。Bさんのほうが10万円所得が多いので、その10万円についてのみ、20%である2万円を余計に納税しなければならないのは当然のことですよね。

 で、何で損した気分になる人がいるのかというと、さっきの(例6)のようなパターンで、追納になる場合があるからなんですよね。一口馬主で儲かったと思ったのに、3月になったら、税金を追加で納めろって話になった。損した。と、まあこういうわけです。一口馬主でも源泉徴収でもう税金払っているのに、もちろん給与からも源泉徴収税額が天引きされているのに、また税金払うのか!と腹が立つやら損した気分になるやら。でもこれは仕方のないことです。もうけが出たら、税金も発生するのは当たり前のことですから。気を付けておきたいのは、一口馬主でもうかったからといって、お金を全部使ってしまわないことでしょうか。大きく儲かっている場合は、万が一の追納に備えておく必要がありそうです。
 いろいろ考えると、実は一番損した気分にならないのは、一口馬主の損益がぴったりプラマイゼロになる人なのかもしれませんね。

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February 06, 2013

注目のクロフネ産駒(2011年産)

 税金の話ばかりでもつまらないので、今日は注目のクロフネ産駒についてです。
 クロフネ産駒は、調べたデータからは良さそうなのを選び出すことはできそうもないので、主に馬体や厩舎を重視して注目してみました。そうは言ってもあまりコレという注目馬はなかなかおらず、1頭のみとなってしまいました。しかし、まだ募集中の馬ではあります。


シルク14 サルヴァドールの11 (クロフネ) メス1,600万 久保田
募集時評価 A-B-C-B

とにかくトモが素晴らしく、クロフネ産駒にしては動きがあまり硬くないのが良いところですね。関東馬ですが、所属厩舎は昇り調子の久保田厩舎というのもプラス材料になりそうです。ただ、白老F産、関東馬の牝馬のクロフネ産駒の回収率は2.2%と、大変残念な実績というのは少し気にかかりますが。白老F産ですが、リリーバレーで育成中ですので、その点がどう出るのかもやや不安ではあります。しかし、順調に乗り込まれているようですので、このまま無事に仕上がっていくようなら楽しみです。まだ様子見できそうでもありますし、シルクへの入会を考えるのであれば悪くないかなと思っています。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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February 04, 2013

2013年一口馬主と確定申告

 今年も確定申告の時期が近づいてきました。昨年も同時期に、「一口馬主と税金に関するよくある事例」という記事を書きましたが、ほんの少しだけ改正点もありますので、リニューアル版ということで、ありがちな疑問についてQ&A方式で書いておきたいと思います。今日はとくに混乱しがちな、損益通算がらみのところを明確にしておきたいと思います。


Q1:所得税では「損益通算」により、損失の金額を利益と通算できるという規定があると聞きました。給与所得者の私でも、一口馬主で出た損失の金額を、給与所得から控除して税金の還付を受けることができますか?

A1:できません。
 まず、一口馬主の所得(利益)及び損失は所得税法上、「雑所得」に区分されます。損益通算というのは、「不動産所得、事業所得、山林所得又は譲渡所得の金額の計算上生じた損失の金額は、一定の順序・方法により、他の各種所得の金額と通算できる。」という規定です。この中に「雑所得」は入っていません。したがって、一口馬主の所得及び損失は、給与所得を含めた他のいずれの所得とも損益通算はできません。


Q2:一口馬主も匿名組合契約で金融商品ですし、上場株式も金融商品の仲間ですから、上場株式の利益又は損失と一口馬主の損失又は利益を通算することはできますか?

A2:できません。
 上場株式の所得は分離課税です。一方、一口馬主の所得は総合課税の雑所得です。その名の通り、株式の所得は他の所得と「分離」して課税する仕組みであるため、原則として他の総合課税の所得と通算することはありません。したがって、総合課税である一口馬主の所得及び損失とは通算できません。


Q3:確か昨年まではFX(くりっく365以外のもの)の所得及び損失は、一口馬主の損失及び所得と通算できましたよね?これは今年も大丈夫ですよね?

A3:改正により今年から通算できなくなりました。
 確かに、昨年まで(平成23年分まで)はFXと一口馬主は通算できました。なぜなら、いずれも同じ「総合課税の雑所得」であったため、雑所得内での内部通算が可能だったからです。ところが、今年からは、FXのほうが、「分離課税の雑所得」の区分に引っ越してしまいました。一口馬主が総合所得、FXが分離所得と分かれてしまったため、平成24年分からは一口馬主とFXは通算できなくなりました。
 これは、決して納税者に不利な改正が行われたわけではありません。FXのほうは分離課税になったことにより、所得税の税率も今まで最高40%の税率だったのが、定率(15%)になりました。また、何より大きいのは、3年間の損失の繰越が認められるようになりました。昨年まではFXも一口馬主と同じ、一番不利な税制だったのが、今年から大きくランクアップし、納税者有利な取り扱いとなっています。
 まあ、その代償として一口馬主とは通算できなくなってしまいましたが、これはやむを得ないですね。


Q4:じゃあ、何か一口馬主の所得及び損失と通算できるものって残っていないんですか?

A4:上で話した通り、一口馬主の所得及び損失は損益通算はできません。可能なのは同じ「総合課税の雑所得」に区分されるもの同士での内部通算だけです。総合課税の雑所得となるもので、一般人に関係ありそうなものと言ったら、あとは外貨預金の為替差損益くらいでしょうか。外貨預金の為替差損益と一口馬主の所得及び損失は、今までも、これからも、通算できます。


Q5:雑所得は損益通算できないっていうのは納得しましたが、所得税法には、「雑損失の繰越控除」という規定があると聞きました。ということは、雑所得の損失である一口馬主の損失も、来年以降に繰り越して、来年利益がでたら通算して税金の還付を受けられるんじゃないですか?

A5:まったく違います。一口馬主の損失は翌年以降に繰り越せません。
 確かに、所得税法には「雑損失の繰越控除」という規定があります。しかし、ここで言う「雑損失」は、「雑所得の損失」とは全然違うものです。
 所得税法上の雑損失というのは、震災などの災害等により、住宅・家財などの生活に通常必要な資産について生じた損失の金額のことです。こういう天変地異のような災害によって損失を被った人から税金を取るのは忍びないので、その損失を控除し、また控除しきれない場合は翌年以降3年間繰り越して、税金を軽減又は免除してあげるというのが「雑損失の繰越控除」というものです。
 一口馬主の損失は、私たちが、単なる趣味、要するに無駄遣いで生じた損失ですので、「雑損失」とは似ても似つかない種類の損失です。「雑所得の損失」には、繰越控除の規定など一切ありませんので、損失を翌年に繰り越すことはできません。損失の金額が余ったとしても、その損失の金額は今年で打ち切りということです。


※税金に関する事情は個人ごとに千差万別であり、すべてをフォローすることはできませんので、疑問等がある場合は、最寄りの税務署に相談してください。

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February 03, 2013

2013/2/2(土)、2/3(日)結果

 今週は土曜に府中に行ってきました。今週の3歳戦で気になったレースについてです。

2/2(土)

【東京4R芝1600m未勝利】

アンレール (ディープインパクト) 6着
募集時評価 C-E-E-D

Photo

パドックで見た限りは確かに硬い馬で、その点は募集時から変わっていないようだった。真冬ではあるが気温が高かったこともあり少し発汗していたが特に問題はなさそうだった。レースでは直線で内を突いて伸びてくるかと思ったが、狭くなったこともあり6着まで。今の東京の芝コースは状態が良く、中山で苦杯をなめたディープ産駒が軒並み上位に来ているのでこの馬にもかなり有利であったと思う。それでも上位にこれなかったのは、現状ではやや実力不足というところか。ただ着差自体は差がないし、未勝利レベルは今日のような良馬場が条件になるとは思うが、メンバー次第ですぐに勝ち上がれるだろう。


以下の馬は写真のみです。

インナーアージ (ディープインパクト) 1着

Photo_3


【東京5R芝2000m新馬】

レッドカチューシャ (ディープインパクト) 2着
募集時評価 A-E-C-C

1

2

パドックで見ると、やや硬さのある感じだったが、出来自体はそれなりに良さそうに見えた。レースでは外々を回って中団からじっくり進める。新馬戦らしい緩い流れをそのままの位置で追走し、4角も外を回って直線に。直線半ばから仕掛けて坂上では一旦完全に抜け出すが、最後の最後に同じディープ産駒に差し切られて2着。キレが生きる東京コースを選んだのは陣営の大正解で、京都だったらこうは行かなかっただろう。パドックでは勝った馬のほうが仕上がっているように見えたので、今日は運が悪かったと思うしかないだろう。続けて東京コースを使えるならば次走は確勝と言えるが、残念ながらブロック制で未勝利戦では東京コースは使えないだろう。終いの脚が生きるコース及びレース展開でさえあれば次で決められると思うが、どこを使うかに注目したい。


以下の馬は写真のみです。

ワープドライブ (ディープインパクト) 1着

Photo_4


【京都5Rダ1800m新馬】

トランザムスター (ウォーエンブレム) 6着
募集時評価 A-C-B-C

他馬より一回り大きい立派な馬格で、スタートでは若干体を持て余すような感じだったが、二の脚が速く、外を通って中団に取りつく。各コーナーで外に降られるというか、いかにも経験不足の走りで、直線コースでは余力はなく6着。大型馬だけに初戦でこの結果はやむを得ないだろう。むしろよくここまで仕上がったという感じで、叩いた次は今回よりは間違いなく良くなるだろう。なるべく広めのコースのこれくらいの距離がレースがしやすそうだ。とにかく馬体が大きいので、脚元への負担が心配ではあるが、順調なら次は一変の可能性もありそうだ。


【中京6R芝2000m新馬】

センティナリー (フレンチデピュティ) 1着
募集時評価 D-C-C-C

内々を通って4、5番手からの競馬。4角も内を回るが、直線では一旦外目に出す。しかし内目に空きができるとそこに突っ込み抜け出す。後から1頭一気に来られて、捕まったと思ったが、そこからもう一度伸びて抜かせず優勝。牝馬ながら非常に味のある競馬だった。初戦から人気の牡馬を打ち破っての勝利は非常に価値が高く、さすがは良血馬というところか。狙ったレースを確実にものにするこの厩舎の仕上げも良かったのだろう。また中京の力のいる芝コースもこの馬には良さそうだ。2000m戦を勝ち上がって次にどこを使っていくのかが気になるところだが、無理せず長めの距離を使っていくなら次のレースも非常に楽しみだ。関係者の皆様優勝おめでとうございます。


【京都11R芝1800mきさらぎ賞GⅢ】

マズルファイヤー (ホワイトマズル) 2着
募集時評価 B-C-A-C

小頭数で誰も行かなかったのもありハナに立つ。1800m戦で1000m通過が1分2秒2だから重賞としてはかなり緩い流れを淡々と逃げ、4角を回ったところでは一瞬やったかという感じだったが、残り100mで叩き合いとなってかわされ、惜しくも2着。流れが向いたのもあるし、今日のようなそこそこ時計のかかる馬場も向いているのだろう。大きなフットワークで、ある程度パワーが生かせる展開になれば今後も良いレースができそうだ。ここで賞金を上積みしたのは非常に大きいが、このレース自体はクラシックそのものにはあまり関係がなさそうな展開だったので、次のトライアルでどういうレースをしてくれるか楽しみにしたい。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

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February 01, 2013

種牡馬の実力用の平均データ

 種牡馬の実力シリーズですでに何頭かの種牡馬について回収率を中心に見てきました。各種牡馬ごとのデータは出していましたが、その比較対象となるべき平均データというものを集計していませんでした。もちろん、最初に平均データを出してから各論に進むべきなのはわかっていたのですが、時間の都合上、後回しになっていました。
 今日はその後回しになっていた平均データを見てみたいとおもいます。この平均データを超えていれば一口馬主的に優秀な種牡馬と言えるでしょうし、下回るようなら、あまり芳しくない種牡馬ということになるかと思います。


※母集団は、2006年産~2009年産の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、グリーンの募集馬、2007年産~2009年産のウインの募集馬、2008年産~2009年産のシルクの募集馬、及び、2009年のG1の募集馬です。
※母集団の対象とした根拠は、社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、グリーンについては言うまでもないですが、ウインとシルクについては、庭先で購入した社台G生産馬を募集していると思われる年を対象としました。ウインはすでに他のグループのクラブですが、なるべく母集団を多くしたかったので加えました。G1については2009年産しかいませんので、2009年産のみとなります。
※今回の平均データには社台GOの馬は加えませんでした。単に面倒だったのと、加えなくてもデータ上大きな支障もないと判断したためです。いつかまた時間があったら加算して修正するかもしれません。
※獲得賞金等は2013年1月27日終了日のデータです。


1.全体の回収率

社台G生産馬 99.9%
その他 60.4%
その他のうちマル外のみ 56.7%

 重要なデータはあくまで社台グループでの生産馬だと考えていますので、社台G生産馬とそれ以外で、データを分けました。社台G生産馬(社台F、ノーザンF、白老F、追分Fの生産馬)の母集団の数は1049頭。それ以外の牧場の生産馬である母集団の数は242頭です。その他の牧場の生産馬には当然マル外も含まれています。
 非常に都合の良いことに、社台G生産馬の平均値は99.9%と、ほぼ100%と言っていい数値になりました。したがって、募集価格にに対する回収率が100%以上であれば平均を上回る活躍と言えるということです。つまり、リーディング上位の種牡馬で、回収率が100%以上の種牡馬であれば、一口馬主的にはひとまず安心な種牡馬ということになろうかと思います。

 対して、社台G以外の生産馬の回収率は60.4%と、まあ予想はしていましたが厳しいですね。ただしこれは、その他の牧場馬の質が悪いとか、そういう意味ではなく、あくまで、社台G生産馬を主体として募集していた、又は、今後も募集していく予定のクラブにおいて、社台G生産馬以外の馬を買うと、トータルとしては損だということです。
 社台G生産馬を一切募集せずに回収率100%超のクラブも当然ありますので、その点は誤解のないように注意してください。

 また、マル外のみを抜き出してみましたが、その他の牧場の平均よりも低いというのが現状です。もちろん個別には今後も活躍馬は少数ながら出るでしょうが、昔のマル外、外車とか言われていた時代とは全く異なる現実だということを常に覚えておいたほうがよいでしょう。


2.牡牝別

社台G生産馬 
 牡馬 98.0%
 牝馬 103.3%

その他 
 牡馬 62.0%
 牝馬 56.9%


 社台G生産馬ではやはり牝馬が若干優勢という結果になりました。やはり全体の平均値をとっても、近年は牝馬でブエナやジェンティルのような場外ホームラン級の大物が出ている関係で、全体を平均すると牝馬優勢になってしまいます。ただ、まあ、そんなに差があるわけでもないので、「募集価格に対する回収率だけ考えるなら牝馬も思っているほど悪くはない」と考えておけばよいでしょう。


3.東西別

社台G生産馬 
 東 80.5%
 西 116.2%

その他 
 東 55.5%
 西 65.9%


 東西別では、予想通りというか、西優勢ですね。くどくど言う必要もないくらい当然のデータです。社台G生産馬の場合は、東西で36ポイントの差があるのに対して、その他の牧場では10ポイント程度の差となっています。これは、おそらく、社台G生産馬の特別な期待馬はほぼすべて西に所属することとなるという最近の傾向を反映しているのかなと思います。その他の牧場生産馬については、あからさまな西偏重がない分、差は小さいのかなとも思います。
 いずれにしても、平均値を取った場合には、東が優勢となる要素は基本的にはないということです。


4.生産牧場別

社台F 100.3%
ノーザンF 104.1%
白老F 96.2%
追分F 82.3%

 これ結構面白いデータですね。ノーザンF圧勝と思われた方も多いのではないでしょうか。私もそうだと予想していたのですが、意外にも社台FとノーザンFの差は小さいです。もちろんノーザンFが4ポイントリードしていることには変わりないのですが、イメージほど差はないということです。
 クラシックを席巻するような馬がノーザンFから立て続けに出ているだけにノーザンFが突出して目立っていますが、募集馬全体から見れば、それなりに社台F生産馬の層も厚いということです。
 続く白老Fもあまり差はないですね。追分Fは今のところちょっと差がある感じではありますが、次第に差は詰まってくるでしょう。


5.クラブ別

※左の数値が社台G生産馬、右の数値がその他

サンデーR 122.8% 108.8%
東京HR 117.6% 43.1%
グリーン 114.3% 129.3%
社台RH 97.1% 93.7%
キャロット 77.0% 48.2%
G1 59.6% 175.0%
シルク 29.5% 38.4%


 クラブ別では大方の予想通りサンデーRが122.8%とやや抜け出した印象です。結構驚くのは、2位に東京HRが来たこと。社台G生産馬に限れば、東京HRは相当程度に楽しめる馬が集まっていると言っていいでしょう。現3歳馬が好調なのも頷けますし、2歳馬はさらに社台G生産馬の募集が増えているので、より楽しめそうです。
 3位はグリーンになりました。グリーンの募集馬は1億円を稼ぎ出すような長打は少ないのですが、コンスタントに稼いでいる馬が多く、全然ダメな馬もそこそこいるにもかかわらず全体では好成績です。しかも、社台G以外の牧場生産馬のほうが回収率が良いというのも特徴的です。
 伝統と実績の社台RHは4位です。ちなみに東京HRとグリーンで募集の社台F生産馬の回収率はなんと128%。社台FとノーザンFでは差がなかったのに、社台RHとサンデーRでは差が出てしまうのは、結果として社台Fは結構他のクラブにもいい馬を出していたということになるかも知れません。この辺のことは運、不運とか、色々なしがらみがあるでしょうから難しいですね。
 5位のキャロットは77%と上位4つとはかなり差が開きました。キャロットは活躍馬が目立つますが、それ以上に全然ダメだった馬も多いということでしょう。ノーザンF生産馬主体のサンデーRとキャロットでこれだけの差がつくというのは、まあやはり、牧場側でそれなりの振り分けがなされているというのは確かでしょう。そう考えると、キャロットは実は一番上級者向けのクラブなのかもしれませんね。
 G1とシルクについては、母集団の数もまだ少ないので、何らの参考にもならないデータだと思います。この2つは今後大きく変わっていくことでしょう。

 その他の牧場生産馬については、G1とシルクは母集団が少ないので置いておくとして、サンデーR、社台RHについては、結構やるなという印象です。やはり募集馬としてラインナップするからには、他の牧場生産馬といえども適当にやっているんじゃないんだなと思います。
 グリーンは先ほどもも書きましたが、社台G以外の生産馬でもコンスタントに成績を出していて素晴らしいですね。クラブ内に相当な目利きがいるのでしょうか。
 キャロットと東京HRについては、あからさまな差が出ました。この2クラブでは社台G生産馬以外の馬を狙い撃ちにしてもいいことは何もなさそうです。このその他牧場生産馬にはマル外も含まれておりますので、マル外もすぐに飛びついていいのかどうかは考えものですね。

 クラブ別の成績については、また別の機会を設けて、いつか分析してみたいなと思っています。


6.打率

社台G生産馬 0.235
その他 0.165

 2割3分5厘が全体の平均打率ということになりました。まあそんなもんかなという感じです。これをベースにすると、打率が0.250を超えている種牡馬であれば、及第点と言える成績なのかと思います。
 また、社台Gとその他の生産馬では、打率も結構な差が出ました。今回の母集団ではやはり素直に社台G生産馬を重視すべきでしょう。


7.長打率

社台G生産馬 0.051
その他 0.021

 社台G生産馬であれば20頭に1頭の割合で1億円以上稼ぐ馬に当たる可能性があるということです。これ以上の成績であれば大物を出しやすい種牡馬と言えるかもしれません。
 長打率も社台Gとその他の生産馬では倍以上の差が出ています。今回の母集団で社台G生産馬以外を買い続けても、1億円以上獲得する可能性があるのは50頭に1頭くらいの割合ですから、ちょっと確率が低すぎますね。


8.三振率

社台G生産馬 0.233
その他 0.380

 三振率は打率とほぼ同じでした。募集価格分稼ぐ馬と、1円も稼げない馬に当たる確率はほぼ同じということです。
 三振率自体は、そんなに気にする必要はないデータだと思うのですが、ただ、社台Gとその他生産馬での差は大きいですね。今回の母集団で、社台G以外の生産馬は4割近くが獲得賞金0円となるわけですから。その他の牧場の生産馬を買うのはそれなりに勇気がいりそうです。


 さて、今回は全体の平均値を見てきました。平均値はあくまで平均値で、これ自体が大事なわけではありません。ただ、種牡馬の比較など、色々な比較をする上ではこのデータが基礎となるので、色々と考える上で、たまにこのデータを思い出してもらえたらと思います。

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