« クロフネの実力 | Main | 2013/2/2(土)、2/3(日)結果 »

February 01, 2013

種牡馬の実力用の平均データ

 種牡馬の実力シリーズですでに何頭かの種牡馬について回収率を中心に見てきました。各種牡馬ごとのデータは出していましたが、その比較対象となるべき平均データというものを集計していませんでした。もちろん、最初に平均データを出してから各論に進むべきなのはわかっていたのですが、時間の都合上、後回しになっていました。
 今日はその後回しになっていた平均データを見てみたいとおもいます。この平均データを超えていれば一口馬主的に優秀な種牡馬と言えるでしょうし、下回るようなら、あまり芳しくない種牡馬ということになるかと思います。


※母集団は、2006年産~2009年産の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、グリーンの募集馬、2007年産~2009年産のウインの募集馬、2008年産~2009年産のシルクの募集馬、及び、2009年のG1の募集馬です。
※母集団の対象とした根拠は、社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、グリーンについては言うまでもないですが、ウインとシルクについては、庭先で購入した社台G生産馬を募集していると思われる年を対象としました。ウインはすでに他のグループのクラブですが、なるべく母集団を多くしたかったので加えました。G1については2009年産しかいませんので、2009年産のみとなります。
※今回の平均データには社台GOの馬は加えませんでした。単に面倒だったのと、加えなくてもデータ上大きな支障もないと判断したためです。いつかまた時間があったら加算して修正するかもしれません。
※獲得賞金等は2013年1月27日終了日のデータです。


1.全体の回収率

社台G生産馬 99.9%
その他 60.4%
その他のうちマル外のみ 56.7%

 重要なデータはあくまで社台グループでの生産馬だと考えていますので、社台G生産馬とそれ以外で、データを分けました。社台G生産馬(社台F、ノーザンF、白老F、追分Fの生産馬)の母集団の数は1049頭。それ以外の牧場の生産馬である母集団の数は242頭です。その他の牧場の生産馬には当然マル外も含まれています。
 非常に都合の良いことに、社台G生産馬の平均値は99.9%と、ほぼ100%と言っていい数値になりました。したがって、募集価格にに対する回収率が100%以上であれば平均を上回る活躍と言えるということです。つまり、リーディング上位の種牡馬で、回収率が100%以上の種牡馬であれば、一口馬主的にはひとまず安心な種牡馬ということになろうかと思います。

 対して、社台G以外の生産馬の回収率は60.4%と、まあ予想はしていましたが厳しいですね。ただしこれは、その他の牧場馬の質が悪いとか、そういう意味ではなく、あくまで、社台G生産馬を主体として募集していた、又は、今後も募集していく予定のクラブにおいて、社台G生産馬以外の馬を買うと、トータルとしては損だということです。
 社台G生産馬を一切募集せずに回収率100%超のクラブも当然ありますので、その点は誤解のないように注意してください。

 また、マル外のみを抜き出してみましたが、その他の牧場の平均よりも低いというのが現状です。もちろん個別には今後も活躍馬は少数ながら出るでしょうが、昔のマル外、外車とか言われていた時代とは全く異なる現実だということを常に覚えておいたほうがよいでしょう。


2.牡牝別

社台G生産馬 
 牡馬 98.0%
 牝馬 103.3%

その他 
 牡馬 62.0%
 牝馬 56.9%


 社台G生産馬ではやはり牝馬が若干優勢という結果になりました。やはり全体の平均値をとっても、近年は牝馬でブエナやジェンティルのような場外ホームラン級の大物が出ている関係で、全体を平均すると牝馬優勢になってしまいます。ただ、まあ、そんなに差があるわけでもないので、「募集価格に対する回収率だけ考えるなら牝馬も思っているほど悪くはない」と考えておけばよいでしょう。


3.東西別

社台G生産馬 
 東 80.5%
 西 116.2%

その他 
 東 55.5%
 西 65.9%


 東西別では、予想通りというか、西優勢ですね。くどくど言う必要もないくらい当然のデータです。社台G生産馬の場合は、東西で36ポイントの差があるのに対して、その他の牧場では10ポイント程度の差となっています。これは、おそらく、社台G生産馬の特別な期待馬はほぼすべて西に所属することとなるという最近の傾向を反映しているのかなと思います。その他の牧場生産馬については、あからさまな西偏重がない分、差は小さいのかなとも思います。
 いずれにしても、平均値を取った場合には、東が優勢となる要素は基本的にはないということです。


4.生産牧場別

社台F 100.3%
ノーザンF 104.1%
白老F 96.2%
追分F 82.3%

 これ結構面白いデータですね。ノーザンF圧勝と思われた方も多いのではないでしょうか。私もそうだと予想していたのですが、意外にも社台FとノーザンFの差は小さいです。もちろんノーザンFが4ポイントリードしていることには変わりないのですが、イメージほど差はないということです。
 クラシックを席巻するような馬がノーザンFから立て続けに出ているだけにノーザンFが突出して目立っていますが、募集馬全体から見れば、それなりに社台F生産馬の層も厚いということです。
 続く白老Fもあまり差はないですね。追分Fは今のところちょっと差がある感じではありますが、次第に差は詰まってくるでしょう。


5.クラブ別

※左の数値が社台G生産馬、右の数値がその他

サンデーR 122.8% 108.8%
東京HR 117.6% 43.1%
グリーン 114.3% 129.3%
社台RH 97.1% 93.7%
キャロット 77.0% 48.2%
G1 59.6% 175.0%
シルク 29.5% 38.4%


 クラブ別では大方の予想通りサンデーRが122.8%とやや抜け出した印象です。結構驚くのは、2位に東京HRが来たこと。社台G生産馬に限れば、東京HRは相当程度に楽しめる馬が集まっていると言っていいでしょう。現3歳馬が好調なのも頷けますし、2歳馬はさらに社台G生産馬の募集が増えているので、より楽しめそうです。
 3位はグリーンになりました。グリーンの募集馬は1億円を稼ぎ出すような長打は少ないのですが、コンスタントに稼いでいる馬が多く、全然ダメな馬もそこそこいるにもかかわらず全体では好成績です。しかも、社台G以外の牧場生産馬のほうが回収率が良いというのも特徴的です。
 伝統と実績の社台RHは4位です。ちなみに東京HRとグリーンで募集の社台F生産馬の回収率はなんと128%。社台FとノーザンFでは差がなかったのに、社台RHとサンデーRでは差が出てしまうのは、結果として社台Fは結構他のクラブにもいい馬を出していたということになるかも知れません。この辺のことは運、不運とか、色々なしがらみがあるでしょうから難しいですね。
 5位のキャロットは77%と上位4つとはかなり差が開きました。キャロットは活躍馬が目立つますが、それ以上に全然ダメだった馬も多いということでしょう。ノーザンF生産馬主体のサンデーRとキャロットでこれだけの差がつくというのは、まあやはり、牧場側でそれなりの振り分けがなされているというのは確かでしょう。そう考えると、キャロットは実は一番上級者向けのクラブなのかもしれませんね。
 G1とシルクについては、母集団の数もまだ少ないので、何らの参考にもならないデータだと思います。この2つは今後大きく変わっていくことでしょう。

 その他の牧場生産馬については、G1とシルクは母集団が少ないので置いておくとして、サンデーR、社台RHについては、結構やるなという印象です。やはり募集馬としてラインナップするからには、他の牧場生産馬といえども適当にやっているんじゃないんだなと思います。
 グリーンは先ほどもも書きましたが、社台G以外の生産馬でもコンスタントに成績を出していて素晴らしいですね。クラブ内に相当な目利きがいるのでしょうか。
 キャロットと東京HRについては、あからさまな差が出ました。この2クラブでは社台G生産馬以外の馬を狙い撃ちにしてもいいことは何もなさそうです。このその他牧場生産馬にはマル外も含まれておりますので、マル外もすぐに飛びついていいのかどうかは考えものですね。

 クラブ別の成績については、また別の機会を設けて、いつか分析してみたいなと思っています。


6.打率

社台G生産馬 0.235
その他 0.165

 2割3分5厘が全体の平均打率ということになりました。まあそんなもんかなという感じです。これをベースにすると、打率が0.250を超えている種牡馬であれば、及第点と言える成績なのかと思います。
 また、社台Gとその他の生産馬では、打率も結構な差が出ました。今回の母集団ではやはり素直に社台G生産馬を重視すべきでしょう。


7.長打率

社台G生産馬 0.051
その他 0.021

 社台G生産馬であれば20頭に1頭の割合で1億円以上稼ぐ馬に当たる可能性があるということです。これ以上の成績であれば大物を出しやすい種牡馬と言えるかもしれません。
 長打率も社台Gとその他の生産馬では倍以上の差が出ています。今回の母集団で社台G生産馬以外を買い続けても、1億円以上獲得する可能性があるのは50頭に1頭くらいの割合ですから、ちょっと確率が低すぎますね。


8.三振率

社台G生産馬 0.233
その他 0.380

 三振率は打率とほぼ同じでした。募集価格分稼ぐ馬と、1円も稼げない馬に当たる確率はほぼ同じということです。
 三振率自体は、そんなに気にする必要はないデータだと思うのですが、ただ、社台Gとその他生産馬での差は大きいですね。今回の母集団で、社台G以外の生産馬は4割近くが獲得賞金0円となるわけですから。その他の牧場の生産馬を買うのはそれなりに勇気がいりそうです。


 さて、今回は全体の平均値を見てきました。平均値はあくまで平均値で、これ自体が大事なわけではありません。ただ、種牡馬の比較など、色々な比較をする上ではこのデータが基礎となるので、色々と考える上で、たまにこのデータを思い出してもらえたらと思います。

|

« クロフネの実力 | Main | 2013/2/2(土)、2/3(日)結果 »

Comments

競馬悟空さん、こんばんは^^

すごく平均値と言える値になってますね(^_^;)
これで各種牡馬の能力が把握しやすくなりました(^^)/
やはりマンカフェは優秀なんですね(^_^)v
特に打率と長打率は平均値を大きく上回っており、
出資者としては心強いデータです(*^_^*)
あとはNF産の関西偏重志向だけですね…(-_-)

Posted by: レプティリア | February 01, 2013 at 10:52 PM

レプティリアさん、こんにちは!
平均値を調べてみると、やはりマンハッタンカフェは少ない募集馬の数ながらも長打を出しており、能力の高い種牡馬ですね。スタイルリスティックの11もますます楽しみになってきました。関東馬は確かに不利ですが、関東でも数少ない優良厩舎の国枝厩舎ですから、その点に期待したいです!

Posted by: 競馬悟空 | February 02, 2013 at 09:50 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« クロフネの実力 | Main | 2013/2/2(土)、2/3(日)結果 »