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February 11, 2013

ハーツクライの実力

短評:「現役時代同様一矢報いるのはきっとこの馬」

 今日はG1馬は出していないものの、そこそこの成績を出しているハーツクライ産駒についてです。ハーツクライ産駒は2008年産と2009年産しか集計対象になっていませんので、データ上、今まで調べた種牡馬の中では一番不利な条件になっています。

Hearts_2

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象とする。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになる。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではない。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬。


1.全体の回収率

全体 112.9%

 たった2世代しか産駒がいないのに、要するに5歳馬と4歳馬しか集計対象になっていないのに、なんと全体の回収率は100%を超えました。これだけでも思った以上に優秀な種牡馬と言えるでしょう。同世代の産駒には、何と言ってもやっかいなディープインパクト産駒がいるわけで、繁殖のレベルも、周囲の期待も、この馬にとって有利な条件は何一つなかったはずです。その不利をものともせず、この成績。今のところ順調と言ってよいと思います。
  

2.牡牝別

牡馬 131.4%
牝馬 70.7%

 牡牝別では牡馬が牝馬を大きく引き離しました。理由は単純で、ウインバリアシオンとギュスターヴクライの重賞勝ち馬2頭が牡馬を引っ張っています。ステラロッサも頑張ってますし。牝馬も全然ダメというわけではないのですが、今のところこれといった目立つ活躍馬がクラブからは出ていない状態です。


3.東西別

東 74.8%
西 145.0%

 東西別ではやはり関西が優勢です。上記の活躍中の牡馬3頭も皆関西馬ですし、まあそうだろうなという結果です。セオリー通りというか、関西に良い馬が行く傾向にあるのでしょう。


4.生産牧場別

社台F 96.3%
ノーザンF 152.9%
白老F 61.8%
追分F 113.9%

 牧場別ではノーザンFが抜けていますが、ウインバリアシオンが1頭で引っ張っているので、あまり参考にはならないかもしれません。その他の牧場が特に成績が悪いというわけではないです。まだ2世代しか対象としていないデータですし、このへんはあまり深く考えないほうがいいかもしれません。


5.クラブ別

社台RH 117.0%
社台GO 49.3%
サンデーR 47.3%
キャロット 59.9%
その他 349.2%

 クラブ別では、その他が高くなっています。その他でまとめてしまっていますが、これもウインバリアシオンが一頭で引っ張っている結果です。その他を除くと、社台RHが元所属だけに高い値となっています。


6.打率・・・0.279

 打率も.279と、2世代しかいない割に高い値です。


7.長打率・・・0.047

 長打率は平均的と言えるでしょうか。こつこつ稼いで最終的に1億超えてきそうな馬も何頭かいますので、将来はもっと長打率も上がってくる可能性はあります。


8.三振率・・・0.070

 三振率に関しては、母集団となる世代が多かろうが少なかろうが関係ありません。ハーツクライ産駒の三振率は超優秀と言っていいでしょう。1割を切ってくるのは多分全種牡馬の中でもこの馬だけではないでしょうか。よっぽどのことがない限りは、掲示板にも上れないような馬は出現しないということです。これは一口馬主的には非常に頼もしいデータです。いくらデビュー率が高くても、まったくダメの馬が多くてはあまり意味がないのですが、ハーツクライの場合は、デビューできれば、ほぼ確実に中央競馬で掲示板に載れるような馬を送り出せるということです。
 まあ掲示板に載ったからってうれしいのかどうかというのもありますが、少なくとも掲示板に載れる馬であれば、仮に中央でダメだったとしても、地方競馬に引き取られる可能性は高くなるでしょう。


9.デビュー率・・・0.930

 デビュー率も良いほうだと思います。実は、デビューできた馬で1円も賞金を稼げなかった馬というのは、今回の母集団の2世代では1頭もいません。デビューさえできればなんかしら見せ場はつくれる馬を輩出してくれるということでもあります。


10.総評

 ハーツクライの産駒は2008年産から出現したわけですが、同期の種牡馬にはディープインパクトがいる関係上、常にその陰に隠れてしまっています。もちろん、まだG1馬も出ていませんし、ディープインパクトよりも優秀な種牡馬であるとは言えないのですが、それでもかなり頑張っていると思います。繁殖牝馬の質はディープインパクト産駒よりも低いにもかかわらず、これだけの成績を出せているのは素晴らしいと言えるでしょう。
 産駒のウインバリアシオンは、同期に怪物がいなければ、クラシックを勝てていたはずですし、G1勝ち馬はいずれ出るでしょう。
 牡馬と牝馬については、今のところ、牡馬のほうが成績が良いので、牡馬が良さそうではあります。ただ、牝馬からもコレクターアイテムなどの重賞勝ち馬も出ていますので、これからに期待したいです。
 打率は平均以上で長打率もほぼ平均値。2世代の産駒しかいないのにもかかわらず、これは非常に立派だと思います。
 さらに素晴らしいのは、何といっても三振率が非常に低いということです。クズを出さない種牡馬と言えるので、良血繁殖につけられれば、もっと成績が上がってもいいはずです。
 ディープ産駒の陰に隠れていますが、良さそうな馬がいたら、積極的に狙っていきたい種牡馬です。


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Comments

競馬悟空さん、こんばんは^^

毎度お疲れ様ですm(_ _)m
ハーツはディープの陰に隠れて地味な存在になってますが、非常に優秀なんですね(^_^)v
打率、長打率はそこそこですが、三振率の低さは特筆モノでしょう(*^_^*)
これまでハーツ産駒は出資検討したこともなかったのですが、
東サラにも残ありの馬がいますので、今一度カタログと近況を見てみたいと思います(^^)/

Posted by: レプティリア | February 12, 2013 at 10:46 PM

レプティリアさん、こんばんは!
私もハーツクライだったらディープだよなあ~といつも思ってしまっていたので、あまり注目していない種牡馬でした。調べてみると思っていた以上に確実性のある種牡馬だったので、自分でもびっくりです。ディープ産駒はあっという間に売れ切れてしまいますが、ハーツ産駒はまだまだ様子見できそうな馬もいますので、これからが楽しみです!

Posted by: 競馬悟空 | February 13, 2013 at 12:13 AM

ハーツクライのデータがここまでいいとは、意外でした。確かにディープの陰に隠れてしまってた感はありますね。

噂では今年のシルク募集馬に、ウインバリアシオンの全弟が回ってくるかもしれないとか。
本当に募集馬になったら、出資候補になりそうです。

Posted by: youchan | February 13, 2013 at 08:42 AM

youchanさん、こんにちは!
ウインバリアシオンの全弟はシルクですか!確かに11年産もシルクですし、ウインはすでに社台Gとの関係は切れてますから、12年産の目玉として募集される可能性は高そうですね!ただ、値段にもよりますが、ディープ産駒ほどは高くならないでしょうし、人気になるでしょうねえ。
ハーツ産駒はクズが出ず、ほぼ全部の値が平均値を上回っているにもかかわらず、そんなに人気にならないというのが嬉しいところなので、12年産も積極的に狙ってみたいです。

Posted by: 競馬悟空 | February 13, 2013 at 12:31 PM

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