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March 10, 2013

タニノギムレットの実力

短評:「BTの貴重な後継も今は娘の威光が頼り」

 今日はあの名牝ウオッカの父としても有名なタニノギムレットについてです。

Gimlet

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 39.7%

 タニノギムレットは昨年のリーディング18位。リーディング17位だったスペシャルウィークとは獲得賞金の差はほとんどないものの、今回のデータでは大きく差が開いています。回収率はブエナを除外したスペシャルウィークの半分くらいであり、非常に厳しい成績です。


2.牡牝別

牡馬 48.5%
牝馬 29.7%

 牡牝別では牡馬のほうがやや成績が良いです。ただ、牡馬のほうが良いとは言っても全体の回収率自体が低いので、あまり気にする必要はなさそうです。


3.東西別

東 42.9%
西 37.1%

 東西の差もほとんどありません。


4.生産牧場別

社台F 59.6%
ノーザンF 36.6%
白老F 22.1%
追分F -

 生産牧場別では社台Fの生産馬が良さそうです。ただ、母集団自体も少ないですし、そこまで抜けた成績ではないので、あまり気にする必要はなさそうです。追分F産は今回のデータの中にはいませんでした。


5.クラブ別

社台RH 33.0%
社台GO 76.0%
サンデーR 22.7%
キャロット 36.4%
その他 64.8%

 クラブ別では特に抜けているというわけでもないですが、社台GOの所属馬が良い感じです。社台RH、サンデーR、キャロットはいずれも低い値です。


6.打率・・・0.125

 打率は0.125とかなり低いです。募集馬8頭のうち1頭しか募集価格を回収できていないというのは、一口馬主的には不利な状況です。しかも募集馬の平均価格も決して高くないのに、それでも打率が低いというのは上級条件に上がれる馬も少ないということですから、その点も厳しいです。


7.長打率・・・0.000

 今回のデータでは長打はゼロとなってしまいました。


8.三振率・・・0.313

 全般的に低いデータのなか、三振率だけ高いという、非常に芳しくない状況です。 


9.デビュー率・・・0.938

 デビュー率は高めですので、脚元はそんなに心配はなさそうです。


10.総評

 ブライアンズタイムの貴重な後継種牡馬であるタニノギムレットですが、一口馬主的には成績は芳しくありません。全体の回収率が39.7%というのは今まで見てきた種牡馬の中で最も低い値ですし、打率、長打率も極めて低い値です。それでいて三振率だけは高いという状況で、社台系の一口馬主では、買うべき要素がみつからない種牡馬となってしまっています。クラブ馬としては、スピリタスが稼ぎ頭で、今も現役で頑張っているのですが、最近はそれに続く馬は出ていません。
 一口馬主的には、値付けをもう少し安くしてもらわない限り、今後も難易度の高い種牡馬となるでしょう。
 成績は芳しくないものの、社台SSに在籍し、12年産も社台グループ全体で11頭います。したがって、今年も何頭かはクラブで募集されることになるでしょう。もちろん、種牡馬という切り口のみで判断するのはどうかと思いますが、産駒は統計的には強気の材料がないのも確かなので気を付けたほうがいいでしょう。
 特に、タニノギムレットの場合は、何と言ってもウオッカという強烈すぎる孝行娘がいたために、種牡馬としての印象が良いほうに向いてしまいがちです。そのイメージに騙されないよう、冷静に考えたいものです。
 ただ、一方で、今まで社台グループ生産馬で、3,000万円を超えるような募集馬がほとんどいないのも事実です。もっと良血につけられていたら結果を出せる可能性は残しているとは思います。今から良血繁殖を集めるのは非常に難しいでしょうが、そこにBT直系の命運とともに賭けてみたい気はします。

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Comments

競馬悟空さん、こんばんは^^

予告通りギムレットですね(^_^)v
しかし、その結果は惨憺たるもので、厳しいですね(-o-;)
思えばブライアンズタイムこそたくさん大物を出しましたが、
基本的にロベルト系は一発大物を出す系統なんでしょうねf(^_^;
だからギムレットもその父のいいとこを受け継げば良かったんですが、
そうは問屋が卸さなかったようです(><*)ノ~~~~~
今後もサンデー系の良血牝馬はキンカメに持ってかれそうですし、
ここらで一発活躍馬を出さないと、このままフェイドアウトしそう(/_;)/~~
松国さんが種牡馬としての価値を高めるためにマイルC―ダービーの
ローテを選択したわけですから、そのスピードと底力を伝えた
産駒が出てくることを願いたいと思います( ̄人 ̄)

Posted by: レプティリア | March 10, 2013 at 11:30 PM

競馬悟空さん、おはようございます(o^-^o)
予告通り取り上げて頂いて感謝してます!
しかし、おっしゃられた通りの驚愕のデータに改めて自制心を持たなきゃいけないと感じました。
やはり好きだけで追いかけても結果が伴わないのでは、今後一口継続することが難しくなりますので、今年はギム産への出資検討は省いて考えたいと思います。
有り難いデータに感謝致します。

Posted by: ねこだねこきち | March 11, 2013 at 09:23 AM

レプティリアさん、こんにちは!
おっしゃるとおり、ロベルト系はやはり一発大物という血統の呪縛からは逃れられないのかもしれないですね。。サンデー系の良血はキンカメや輸入種牡馬に奪われていくでしょうし、見通しも明るくないですね。まだ社台SSに残って頑張ってはいるので、クラブ馬でもなんとか一発を期待したいところです。

Posted by: 競馬悟空 | March 11, 2013 at 12:34 PM

ねこだねこきちさん、こんにちは!
ウオッカ以外にもスマイルジャックとかの活躍馬いるのも事実なのですが、クラブ馬の最近の馬に限るとこうなってしまいました。スピリタスとかの世代が含まれればもう少しデータ的には良くなったのかもしれませんが、その後の世代が芳しくないのは事実です。
 私は一口馬主を始めたときに、先輩から、リーディング上位種牡馬の産駒を選ぶように口すっぱくして言われました。どのような選び方をするかは完全に個人の自由なのですが、やはり継続を前提にすると、思い入れだけでは難しいということになりますよね。

Posted by: 競馬悟空 | March 11, 2013 at 12:45 PM

競馬悟空さん、こんばんわ!
思い入れと継続は別物ですものね。今年御三家は多分無理でしょうから一番手オリエンタルアート12で突撃、二番手にシンクリ産駒で申し込もうかと発表前から考えています。
この考えてる時間が楽しいですよね!
外れたら無理して出資せず、ノルマンデイに絞って出資するので良いかなって考えています。

Posted by: なこだねこきち | March 11, 2013 at 08:04 PM

競馬悟空さん、こんにちは!

予想通りギムレットは厳しい結果ですね。
特に牝馬は気性的に難しい馬が目に付きます。母父サンデーとの組み合わせも最近はもう一つですね。

シャンギロンゴは馬体が良いと思い出資したのですが、脚部不安や屈腱炎で長期休養し先日帰厩。これまでの2勝は豪快に差しての勝利でしたので、出来ればもう一度、直線差してくる勇姿を見たいです。

Posted by: うりうり | March 12, 2013 at 03:31 PM

ねこだねこきちさん、こんばんは!
もうあと3ヶ月でもう募集時期になってしまいますし、今からある程度作戦を考えておいたほうがいいかもしれないですね。オリエンタルアートの12は超人気でしょうねえ~。私はリヤンドファミユのときに申し込んで見事玉砕したので今回はやめておこうかと思います(笑)。私も外れたら他のクラブで補充するつもりで、ある程度大胆にいきたいです。

Posted by: 競馬悟空 | March 12, 2013 at 10:12 PM

うりうりさん、こんばんは!
そうですねえ、サンデー牝馬に対する種牡馬として期待されながらも、母父サンデーからもスマイルジャック以外はパッとしない感じですし、やはり難しい種牡馬です。シャンギロンゴはクラブ馬の産駒の中では優秀な成績を残していますし、もうひと押しあるとさらにうれしいですね!

Posted by: 競馬悟空 | March 12, 2013 at 10:17 PM

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