« March 2013 | Main | May 2013 »

April 2013

April 30, 2013

キングカメハメハの実力

短評:「大王様はお金持ちが好き」

 今日はキングカメハメハの実力です。キングカメハメハは非サンデー系のリーディング上位の人気種牡馬ですし、クラブにも毎年多数の募集馬がラインナップされます。出資するには最優先枠や第一希望の枠を使わないといけない可能性が高いですので、取捨の選択は非常に重要になってきます。それではいつもどおり見ていきましょう。


「king_kame.png」をダウンロード


(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 110.7%

 全体の回収率は、母集団の頭数が多いにもかかわらず、平均よりも10%程度高い値を示して、貫録を示しました。非サンデー系の種牡馬としては不動の一番手の位置を確保していると言えるでしょう。


2.牡牝別

牡馬 126.0%
牝馬 71.0%

 牡牝別では牡馬が牝馬を圧倒しました。牝馬はアパパネという三冠馬がいるため、過大評価されがちですが、キングカメハメハは牡馬のほうが走っています。

 まず、牝馬について。牝馬は社台G生産でクラブに回ってくる馬の中からは活躍馬と言えるような馬はエオリアンハープくらいです。そのエオリアンハープにしても重賞までは届いていないわけですし、冷静に考えて、牝馬が走っているとは言い難いです。
 さらに厳しいのは、ネオユニヴァース産駒と同様で、牝馬の高額馬がまったく走っていません。3,000万円以上で募集された牝馬は、回収率15.4%、打率0.000、長打率0.000、三振率0.500という、かなりひどい成績です。かといって、中価格や低価格の馬が走っているかというと、そうでもありません。値段に関係なく今一つという感じです。理由はよくわからないので、今後は傾向が変わるかも知れませんが、今のところは結構な良血馬にキングカメハメハがついて産まれた牝馬でも、あまり活躍できていません。基本的に牝馬は難しいと思っておくしかないでしょう。

 次に、牡馬について。牡馬は非常に簡単で、かつ、偏った傾向があります。もうただ単純に高額馬が走るということです。4,000万円以上で回収率144.7%、打率0.323、長打率0.226、三振率0.097です。6,000万円以上で回収率179.7%、打率0.429、長打率0.357、三振率0.000となります。さらに、8,000万円以上では回収率214.1%、打率0.500、長打率0.500、三振率0.000となります。まあ、8,000万円以上ともなれば募集価格自体が1億円に近いわけですから、長打率5割といってもそんなにインパクトはないかもしれません。それ以前に、8,000万円以上の牡馬の母集団が8頭もいることのほうが驚きでもありました。
 逆に牡馬で価格3,600万円以下でデータを見ると、回収率46.1%、打率0.158、長打率0.000、三振率0.316と、非常にわかりやすい結果が出ます。
 キングカメハメハの牡馬を買うなら、とにかく良血の繁殖の仔で高額な馬を買うのが正解ということでしょう。そういう意味では、キングカメハメハは、牡馬に関しては繁殖の能力をストレートに出せる種牡馬ということかもしれません。


3.東西別

東 87.6%
西 123.6%

 東西別は、やはり良血の有力馬が関西に入ることが多いことから、関西有利となっています。まあ、特に驚くにはあたりません。


4.生産牧場別

社台F 101.6%
ノーザンF 127.6%
白老F 84.2%
追分F 54.5%

 生産牧場別ではノーザンFがトップです。高額牡馬はノーザンF産が多いので、わかりやすい結果かもしれません。


5.クラブ別

社台RH 99.6%
社台GO 78.9%
サンデーR 130.4%
キャロット 115.0%
その他 52.8%

 ノーザンファーム優位を象徴するように、サンデーR、キャロットという順に高い値となっています。 


6.打率・・・0.222

 あら、なんと打率は非常に悪いです。ということは、一部のG1級の馬が成績を引っ張り上げており、産駒が全体的に走っているというわけではないということです。この点は留意したいですね。


7.長打率・・・0.081

 長打率はリーディング上位の種牡馬としては及第点ですね。ネオユニヴァースと似たような値です。


8.三振率・・・0.232

 三振率は、まあ普通でしょうか。可もなく不可もなくという感じです。


9.デビュー率・・・0.939

 デビュー率も普通ですね。特に良いわけでもないですが、気にするほどでもないです。


10.総評

 キングカメハメハ産駒は、すべてが平均的に走るわけではなく、牡馬に関しては、基本的には良血馬が値段通りに走るということです。社台G生産馬では、4,000万円以上の馬であれば、2割以上の確率で1億円以上稼ぐわけですから、かなり楽しみが多くなります。さらに、もっと高い馬であればあるほど、走る可能性が高まるので、お金を使った人が有利な種牡馬と言えるかもしれません。もちろん1億円以上の馬でも、今一つだった馬もいるわけで、絶対ではないのですが、牡馬で超高額馬が出てきたら、迷わず第一希望又は最優先で狙い撃つという戦法もあるでしょう。
 一方、牝馬に関しては、牡馬とはまったく傾向が異なっていて、なぜか今のところ高額馬からは活躍馬が出てきません。まあ、現2歳にも良血牝馬がかなりいるので、今後変わってくるかもしれませんが、牡馬のような信頼性はないということは覚えておくべきでしょう。

 それから、キングカメハメハ産駒は、Mr. Prospectorのクロスがある馬のデータは、回収率38.1%、打率0.214、長打率0.000、三振率0.286と振るいません。こういう血統に関するデータは、なかなかうまい具合にわかりやすいデータは出ないものなのですが、ハッキリ出ました。これはうわさ通りというか、単なるイメージではなく、データの裏付けがある血統データなので留意すべきでしょう。

 キングカメハメハ産駒は必ず人気になりますし、ましてや良血の高額馬となれば、人気必至です。第一希望や最優先を使って、その争奪戦に参加するか、それとも素直に違う種牡馬の産駒を選ぶのか。人気上位の種牡馬の産駒だからといって、何でもいいというわけではないということがよくわかるデータとなりました。


| | Comments (10)

April 29, 2013

ネオユニヴァースの実力

短評:「走る馬を見抜くのは宇宙の神秘の解明よりも難しい」

 さて、種牡馬の実力のシリーズも、いよいよ本丸に近づいてきました。今日はネオユニヴァースの実力です。ハズレを出す確率も高いと感じる種牡馬ではありますが、毎年産駒がクラシックに絡んでくる種牡馬だけに無視できません。それでは見ていきましょう。

Neo_2

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 106.1%

 平均が大体100%ピッタリですから、平均よりはやや良いという感じで、まあ大体イメージ通りかなというところでしょうか。


2.牡牝別

牡馬 102.5%
牝馬 113.3%

 期待を裏切って、牝馬のほうが高くなりました。そんなに目立った差ではないですが、ネオユニヴァース産駒の牝馬はダメというのがほぼ定説と思っていたので、ちょっと意外な気はします。ただ、あくまで回収率をベースに見た場合であって、実際に買うべきかどうかはまた違ってきます。その辺のことは後で詳しく述べます。


3.東西別

東 71.5%
西 136.6%

 西が圧倒的ですね。まあ、こういう人気種牡馬の期待馬は関西に有力馬が集まる傾向にあるので、特に驚くべき内容はありません。


4.生産牧場別

社台F 94.3%
ノーザンF 128.9%
白老F 71.9%
追分F 96.5%

 ネオユニヴァース自身は社台F出身ですが、その産駒はノーザンF生産が好成績をあげています。理由はよくわかりませんが、この傾向は少し心に留めておいた方が良いです。


5.クラブ別

社台RH 81.6%
社台GO 60.8%
サンデーR 182.2%
キャロット 66.1%
その他 177.8%

 クラブ別ではサンデーRが抜きんでています。このへんの考察は後でします。その他が非常に高いのは、イタリアンレッドがデータを引っ張り上げているという事情が大きいです。


6.打率・・・0.253

 打率は高くはないですね。かといって低くもないので、まあリーディング上位種牡馬の中では許せる範囲かなという感じです。 


7.長打率・・・0.080

 長打率は平均よりも高く、クラシックを狙える種牡馬としては及第点というところでしょう。


8.三振率・・・0.213

 個人的には三振が凄い多いイメージがあったのですが、そんなこともないですね。三振率に関しては至って普通という感じです。打率、長打率、三振率を考えると、プロ野球でいうなら、長打もありうる7番打者という感じでしょうか。


9.デビュー率・・・0.947

 デビュー率もまあ、普通くらいかなという感じですね。


10.総評

 ネオユニヴァース産駒は専門家にも判別が難しいそうです。岡田牧雄氏も雑誌でそう語っていましたし、実際、POG本でも、誰もかれもが絶賛していた産駒が今一つ期待通りに走らないというのも、この種牡馬の産駒によくある話です。そう考えると、ネオユニヴァース産駒は馬体で判別すると、かえって罠にはまってしまうのかもしれません。

 ということでデータ面からのアプローチになるわけです。ネオユニヴァース産駒はかなり偏りがあります。少しずつ見ていきましょう。
 まずは、誰もが気になる牡牝の差についてです。先ほど、回収率で見ると、牝馬のほうが優勢になってしまいました。牝馬もイタリアンレッドやミクロコスモスなど、長打がないわけではなく、回収率では決して牡馬には劣りません。また、牝馬は極端な傾向があって、高額馬は走らないという不思議な傾向があります。過去、2,500万円以上で募集された牝馬は1頭も回収率は100%に達していません。全クラブ全牧場で考えたとしても、未出走も含めて、2,500万円以上の募集馬の半数が獲得賞金ゼロ。三振率5割という恐ろしい結果です。
 原因は色々あると思います。体質難、脚部不安もあるでしょうが、一番多いのは気性難(入れ込み、やる気ゼロ)でしょう。ネオユニヴァースの産駒は気性が安定しない産駒が多いのですが、牝馬は特に多い印象です。しかも、牝馬の場合はセン馬にするなどの気性対策も不可能なので、「気性難=終わり」ということになりかねません。気性面は価格に反映されていないと思うので、血統的にはいい馬だが、蓋を開けてみたら気性難等でダメでしたというパターンが多いのかなと思います。要するに、この気性に関する部分が、ネオユニヴァース産駒に関して、専門家をも悩ませる原因だと思います。まとめて、至極簡単に言うと、ネオユニヴァースの牝馬に関しては、社台Gの設定価格はあまりあてにならないということです。
 牝馬に関しては、逆に、低価格とまではいかない、中価格の馬が非常に高いパフォーマンスを発揮しています。募集価格が1,600万円以上2,400万円以下で見た場合、回収率169.1%、打率0.353、長打率0.118、三振率0.235と、全体の平均と比べてもかなり高い値になります。
 ネオユニヴァースの牝馬に関しては、毛嫌いする必要はなく、とにかく気性に問題がなさそうで、体質が良さそうな中価格馬を選べば、意外と面白いのかもしれません。

 では、ネオユニヴァース産駒全体で見た場合は何に気をつければいいでしょうか。これも、ものすごく偏ったデータが出ました。ネオユニヴァース産駒全体で言えば、「ノーザンF生産のサンデーR所属馬」に絞れば、回収率206.9%、打率0.700、長打率0.300、三振率0.100という素晴らしい成績になります。
 これは、ノーザンFのほうがネオユニヴァース産駒に合った育成ができているということでしょうか。いや、と言うよりは、キャロットの同様のデータを調べると、回収率70.1%、打率0.143、長打率0.071、三振率0.429と、あからさまな差があるので、牧場側からすれば振り分け易い種牡馬であり、良駒がサンデーRに残った結果こういう偏りが出たと考えるのが妥当な気がします。
 そう考えると、今後もサンデーRからはネオユニヴァース産駒の大物が出てくる可能性は高いと思います。ただし気性面だけは、幼いうちから見抜くのは専門家でも難しいでしょうから、データに整合しても、その点で残念な結果になってしまうことはあるでしょう。

 ネオユニヴァース産駒は、いかにも良く見える高額馬も結構多いのですが、変に馬体で判断するよりは、データである程度絞ってから判断したほうがいいのかもしれません。

| | Comments (10)

April 28, 2013

2013/4/28(日)結果

 今日は天皇賞(春)がありました。結果はフェノーメノが優勝し、圧倒的1番人気のゴールドシップは5着に敗れました。勝ち時計の3分14秒2は、普通に考えれば速い時計ですが、今日は1000万条件の1800m戦で1分45秒台が出るなど、超高速馬場でしたので、特別速い勝ち時計というわけではありません。速い流れ自体はゴールドシップのもっとも得意とするところだったのですが。。敗因はよくわからないですね。3角手前でいつもよりフットワークが悪く、思ったように上がっていけなかったので厳しい感じだなと思いましたが、最後も完全にバテているわけでもなかったので、余計にわかりません。まあ生き物ですから、こういうこともあるってことですね。

 今日は東京競馬場には行かなかったのですが、気になったレースの回顧です。


【東京11R芝1800mスイートピーS】

フロアクラフト (フジキセキ) 2着
募集時評価 D-B-A-B

 上手くスタートを決めて内の3番手を進む。終始内々を進んで直線では2頭分くらい外に出す。残り300mくらいで先頭に立ってそのまま押し切るかと思えたが、最後に勝ち馬にかわされ2着。オークス出走権を確保した。今日はオープンのレースとしてはスローな流れだったが、上手く流れに乗って前々でレースをできたのが結果として良かった。フジキセキ産駒だけに本番は距離的にどうかというのはあるが、この時期の牝馬クラシックは最終的な距離適性はあまり関係ないことも多いので、本番でも上手く流れに乗って頑張って欲しい。


リラコサージュ (ブライアンズタイム) 1着
募集時評価 A-D-B-A

 この馬はロードの所属馬です。このブログ上では募集時評価はやらなかったのですが、友人にロードの馬の評価も教えて欲しいと言われ、カタログとDVDを見ました。個人的には、ロードのこの世代でこの馬が一番良いと思っていました。この馬はトモが牝馬としては素晴らしかったのを覚えています。ロードの会員だったらこの馬に出資したいと思っていました。友人にもこの馬がいいと言ったのですが、今時ブライアンズタイム産駒で、しかも小さいし、値段も高めということで、結局却下されてしまいました。
 自分としては、珍しく良いと思った馬が走ってくれたという嬉しさもあるので(笑)、この馬にはぜひ本番でも頑張ってもらいたいと思っています。
 この馬の半弟もロードで募集されています。半弟は確かにいい馬なのですが、姉ほどではないかなあというのが正直な感想です。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

April 27, 2013

2013/4/27(土)結果

 今日は青葉賞だけ見に行ってきました。気になった馬のレース回顧です。

【東京11R芝2400m青葉賞GⅡ】

レッドレイヴン (Smart Strike) 11着
募集時評価 D-A-C-A

Redraven

馬体はプラス4kgで出てきたが、成長分もあるだろうし、休み明けでも太いというようなことは全然なかった。ただ、プラスで出てきている割には、終始イライラしていて、馬の状態は正直良くは見えなかった。レースでは五分のスタートから外を回って中団を進む。1000m通過は61秒9で重賞としては遅い流れ。4角手前から前を追いかけるが差は詰まらず、直線でも思ったほど伸びず11着。今日の流れではある程度前につけなければ勝負にならなかったし、位置取りは結果的にやや後ろ過ぎたという気がしないでもない。ただ、それにしても直線では伸びを欠いていたので、今日の状態では完敗と言わざるを得ない。馬の能力云々以前に、休み明けでもあったし、実力を発揮できる状態には仕上がってなかったということだろう。出直してまた頑張って欲しい。


以下は写真のみです。

ラストインパクト

Lastimpact


アルヴェロン

Alveron


ダービーフィズ

Derbyfiz


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (0)

April 26, 2013

大駒

 最近、プロ棋士がコンピュータに負けたりして、色々と話題の将棋界ですが、将棋で何と言っても活躍するのは大駒。「飛車」と「角」という大駒は盤上をところ狭しと駆け回ることができる、非常に頼りになる駒です。非常に頼りになりますが、大切に扱わないと相手にとられてしまうので、気を遣います。

 一口馬主で考えた場合にも、やはり大駒がいたほうが楽しいですよね。まあ大駒がいたらいたで、怪我をしないだろうかとか、かえって心配が増えて気がすり減るというのもありますが。。私の思う大駒の条件というのは、やはり重賞で2着以内に入っていて、オープンでそこそこやれている馬でしょうか。そういう馬が毎年1頭でもいれば、最高に楽しいクラブ生活が送れるのではないでしょうか。毎年と言わずとも、2年に1頭程度いればかなり楽しくなるでしょう。

 話はそれますが、たまに、理想の分布というのを考えます。出資馬全馬が重賞勝ち馬とか、G1馬とかだったら最高なんですが、まあ、残念ながら、何年もクラブ生活を送っていると、さすがにそれは無理なんだということが理解できます。現実的には、10頭の出資馬がいたとしたら、1頭がオープン馬、2頭が1,600万下、3頭が1,000万下、4頭が500万下というのが現実的かつ理想的な布陣なのかなと思います。
 これでもかなり夢に近い布陣ですが、不可能ではないと思います。
 いずれにしても重要なのは、1頭でいいのでオープン馬が出てくれるということです。そうすれば楽しさも倍増しますし、維持費のやりくりも結構楽になると思います。1頭のオープン馬で2頭の未勝利馬を賄うという感じで、儲かりはしなくとも大駒が活躍してくれれば自然とうまく回っていくものです。

 じゃあ、その大駒はどうやったら手に入るんだという話になるわけですが、よくわかりません(笑)。すいません。
 でも、最近色々調べて、おぼろげながらわかっていることは、大駒は当たり前のことながら基本的に高額だということです。
 そして、次が最も大事かもしれませんが、大駒は基本的に上位厩舎にしかいないということです。つまり、募集価格はさておき、とにかく中位以下の厩舎の所属馬ばかり狙っていたら、かなり難しいでしょう。もちろん可能性がゼロというわけではないでしょうが、普通に考えて厳しいでしょう。

 私がもし、今から一口馬主を始めたいという人に相談されたとしたら、「まず、実績制ではないクラブに入って、最優先枠でとにかく大駒を狙え」と言うと思います。もちろん、大損の可能性もあるわけですが、3頭の低額馬に出資するよりは、結果として大駒一頭に絞ったほうが、損失は少なくて済むと思います。仮に活躍できなかったとしても、POG本や新聞などでデビュー前から注目されて、期待感で楽しむことはできそうです。
 何が正解なのかなんて誰にもわかりませんが、何事も色々経験して初めて分かることもあるんだなあと思います。


| | Comments (10)

April 25, 2013

東スポザッツPOG

 このところPOG関連の新聞・書籍が出版ラッシュですが、今日は東スポザッツPOGの発売日でした。
 ざっと見た感じですが、各スポーツ紙のタブロイド判の中では、やはりこの東スポPOGが一番まとまりがあって、読みやすい感じがします。
 他のPOGタブロイド紙と同様、オーナー別、厩舎別などに分かれて、それぞれ注目馬について写真やコメントが載っているという感じですが、他紙よりも写真が少なくて、文章量が多いのが特徴ですね。なので、非常に読みごたえがあります。また、厩舎別でも、他紙では注目していない厩舎にも取材していたりして、きめ細かい情報がうれしいところです。

 まさにその、他紙ではコメントが載っていない昆調教師のコメントが載っていたのは非常にうれしいです。昆調教師と言えば、社台Gの馬を預からず、日高地方の馬を多数預かって好成績を挙げているということで目立っています。その昆調教師が、ノルマンディーOCのラテラルアーク(タニノシスターの11)について、意気込みを熱く語っているのが非常に印象的でもあり、うれしい内容でした。先生がどれくらいこの馬に期待しているかが伝わってきます。ラテラルアークに出資している方は絶対にこの東スポPOGを買って読んだほうがいいです。

 あと、ここまで何故かどのPOG紙にも載ってこなかったレッドラウディー(スタイルリスティックの11)が、東スポPOGに初めて載っていて、少し安心しました。マンハッタンカフェ産駒ながらも早めからやれそうですから、楽しみにしたいです。

 ここまで何紙かPOG関連のものを読んでいて、各紙でとり上げられているのは、だいたい下記の馬たちでしょうか。

社台RH
オルドリン (ムーンレディの11)
ガリバルディ (シェンクの11)
モントボーゲン (レーゲンボーゲンの11)
サヴィルロウ (ジェミードレスの11)

 オルドリンはこの年のキンカメ産駒では1、2を争う良駒で、半兄がエイシンフラッシュ。楽しみしかない馬です。
 ガリバルディは実は募集時はそんなに人気にならなかったと思います。しかしPOG各紙ではほぼ全部にとり上げられていたと思います。血統的にも楽しみです。
 モントボーゲンは全姉がアニメイトバイオで血統的にもしっかりしており、仕上がりも早いそうです。募集時にもいいと思っていましたが、POGでも人気になりそうです。
 サヴィルロウはコティリオンの半弟で、ダイワメジャー産駒。平田厩舎所属ということもあって、先生もカレンブラックヒルを意識してるとか。マイル前後で楽しみです。


サンデーR
グレンシーラ (ドナブリーニの11)
ラングレー (ラヴズオンリーミーの11)
レーヴデトワール (レーヴドスカーの11)
サングレアル (ビワハイジの11)
トレクァルティスタ (ハッピーパスの11)

 グレンシーラは募集時からずっと、いつ見ても素晴らしい馬体ですね。とにかくデビューが待ち遠しいです。
 ラングレーは募集時は確かサンデーR1番人気だったかと思います。矢作厩舎のディープ産駒ということで、もちろん皆ダービー制覇を夢見ます。この馬もいつみても素晴らしい馬体です。
 レーヴデトワールはレーヴディソールの半妹で、父はゼンノロブロイ。父が変わってどうなるかですが、柔らか味は増したようなので、故障のリスクは少なくなったかもしれません。
 サングレアルは血統馬ですし当然注目ですが、体が小さいのがどう出るでしょうか。
 トレクァルティスタはコディーノの下ですから注目度が増します。値段通りの活躍が見込めそうです。


キャロット
ハープスター (ヒストリックスターの11)
ステファノス (ココシュニックの11)
エーデルグランツ (フォーシンズの11)
トゥザワールド (トゥザヴィクトリーの11)
オリエンタルポピー (トールポピーの11)
ロザリンド (シーザリオの11)

 ハープスターは優駿POGにも載っていましたし、上とは違うと調教師も言っているようですから、相当期待できそうですね。楽しみです。
 ステファノスは母父クロフネである意味ディープ産駒らしくない馬体。でもがっしりした馬体はディープブリランテと共通するところもあるという話なので、期待できそうです。
 エーデルグランツは須貝師が惚れこんでいるとか。半姉は今のところもう一つですが、牡馬に変わって楽しみです。
 トゥザワールドはいつ見ても品のある馬体です。キンカメ産駒ではオルドリンと並んで双璧でしょう。
 オリエンタルポピーはクラブゆかりの血統で、いかにもバネがありそうです。
 ロザリンドは全兄より良さそうとコメントしている記事もありましたので、期待は高まります。牝馬に変わってどうなるでしょうか。


東サラ
レッドメイヴ (シンディの11)
レッドラヴィータ (ディクシージャズの11)
レッドウォーリア (ダンスーズデトワールの11)
レッドソレイユ (リーチフォーザムーンの11)

 レッドメイヴは優駿POGでも取り上げられていましたし、各紙でとり上げられています。相当期待度は高いのでしょう。どんな走りを見せるのか楽しみです。
 レッドラヴィータは、募集時には私はあまり気に入らなかったのですが、その後成長し、デイリーの弥永氏もいいと言っていました。この馬も優駿POGでも取り上げられており、注目です。
 レッドウォーリアはルルーシュの全弟ですから注目されるのは当然ですが、仕上がりも早く、藤沢厩舎の仕上げでクラシックを目指せそうです。
 レッドソレイユはディープ産駒らしい馬体で品があります。秋以降の始動でしょうが母系の血統的な良さにディープが加わって本格派に育つかもしれません。


シルク
スナッチマインド (スナッチドの11)
エレイン (サマーナイトシティの11)

 スナッチマインドはまだ残口がありますが、この馬も優駿POGに載りました。募集時からかなり成長し、相当な切れ味を秘めていそうとのこと。牝馬のディープ産駒だけに注目度は高くなります。
 エレインも調教師の期待はかなり高いようですね。サダムパテックの半妹ですから当然ではありますが、素質は相当でしょう。この馬もまだ残口がありますが、最終的には埋まるでしょう。


ノルマンディーOC
ラテラルアーク (タニノシスターの11)
アペルトゥーラ (フサイチリニモの11)
メレアグロス (タニノホロホロの11)
ステイブレイズ (フロントアクセスの11)

 ラテラルアークは歩きのリズムが抜群の馬でした。後に力がつけば期待が膨らみます。
 アペルトゥーラは新種牡馬マツリダゴッホ産駒で国枝厩舎所属ということで注目です。2000mまではもたせたいと国枝師も考えているようです。
 メレアグロスは貴重なブライアンズタイム産駒。松田国厩舎の調教方針に合いそうなか体をしているので、鍛練で強くなりそうです。
 ステイブレイズは優駿POGにも取り上げられていましたし、意外とおもしろいところがありそうです。父のステイゴールドの能力をどれだけ引き継げるかでしょう。


 上記以外にも色々なクラブ馬が紹介されていましたし、この時期はPOG関連の新聞や本を読むだけで楽しいです。今年は雑誌とかでやってる懸賞付きのPOGに応募してみようかなと思っているので、12年産の募集が始まる前に、一度POG用に募集馬のまとめができたらいいなと思っています。


| | Comments (6)

April 24, 2013

デイリーPOG虎の巻

 昨日は社台のリストが来たと思ったら、今日はPOG関連の書籍等が発売されました。
 日刊スポーツのPOGとデイリーPOG虎の巻を早速買いました。

 日刊スポーツのほうは、まあ普通の内容で、特にこれと言って話題にするような内容はありませんでした。

 一方デイリーPOGは東サラ会員にとっては待望の、デイリー弥永氏とYオーナーの対談が載っていました。今年は東サラの馬については、Yオーナーではなく、東サラ代表がほとんど応答していました。
 東サラの11年産馬については、すべての馬について、表で、クラブ関係者の一言コメントと、デビュー時期の目安が書いてあるので、東サラ会員は買って損はないでしょう。本文のほうは、東サラの代表が弥永氏の質問に応答していて、やや誇張しすぎのような発言も多い気はしましたが、まあよくあるクラブの答えという感じです。ただ、バルドネキアの11についてはデビューは遅くなりそうなのでPOG向きではない、などの正直な発言もありました。

 記事の中で何と言っても注目はレッドアルヴィス(チャールストンハーバーの11)についてです。まあ買って読んでもらえばわかりますが、東サラ代表の誇張しすぎの発言は置いておいても、誰もがいい馬だと思うということで意見は一致。私が特に興味をひかれたのは、Yオーナーの、「ノーザンFで馬を見るとき、一番いい馬は最後に出してくる。今回はこの馬(レッドアルヴィス)が最後だった」という内容です。

 これを読んで、昔何かの本に書いてあった、故・境勝太郎元調教師のお話を思い出しました。その話というのは次のような内容でした。

 境先生が社台Fに馬を見に行くと、故・吉田善哉氏が当然応対してくれる。見たい馬を見せてもらった後、急に善哉氏が、「そういえば、もう一頭いい馬がいるんですよ、見ていきませんか」と言うと。もちろん見たいので見せてもらうと、なるほど素晴らしい。
 これはぜひやってみたいと思ったところで、「ああ、間違えた、そういえばこれは売り物じゃなかったんだった。」と言って、馬を引っ込めようとすると(笑)。
 境先生からすれば、そんな素晴らしい馬を見せられた後に、やっぱり売れないと言われても引き下がれなくなってしまって、高い値段で買わされてしまうと。本当に善哉さんは商売が上手いんだ。

 というような内容だったと記憶しています。
 まあチャールストンハーバーの11を最後に見せたというのは、別に上記の話と被るわけではないのですが、いずれにしてもクラブも牧場も期待していることに変わりはないでしょう。
 ゴールドアリュール産駒ですが、クラシックを目指して当面は芝路線で行くそうです。予想外の部分もありますが、5,800万もする馬をダート専用機で使い始めるというのはクラブとしても牧場としても確かに受け入れられないだろうなというのもあります。個人的にはクラシックは厳しいと思っていますが、短いところなら芝でもやれる可能性はあると思うので、とにかくデビューを楽しみにしたいです。

| | Comments (4)

April 23, 2013

2013年度社台Gリストからの読み取り

 社台Gのリスト(価格なし)が来ました。今年はなんと、このリストの段階で、社台RH、サンデーR、G1、社台GOの一応の配分が掲載されていました。

 個人的に気になったのは以下の馬です。

社台RH
ダンスパートナーの12×キングカメハメハ 牡
ディアウィンクの12×ステイゴールド 牡
ホワイトペッパーの12×ローエングリン 牡

 ダンスパートナーの12はやはり最近特に社台Fの覚え目出度いあの厩舎でしょうか。ただ母も20歳になってしまったので、その点はさすがに気になります。
 ディアウインクの12はナカヤマフェスタの全弟に当たります。大注目です。
 ホワイトペッパーの12は最近話題のローエングリンの数少ない産駒ですが、社台RHに回ってきました。人気になるかも知れないですね。

サンデーR
リッスンの12×ディープインパクト メス
アドマイヤグルーヴの12×キングカメハメハ 牡
レーヴドスカーの12×キングカメハメハ 牡

 リッスンの12は、半姉も馬体が非常に目立っていたのを思い出します。持ち込みの次のディープ産駒で、これは注目です。
 アドマイヤグルーヴの12は牡馬なのにクラブに回ってきました。持ち主がすぐに決まりそうな血統だけにクラブに来たということがどういうことなのか、ちょっと悩みます。
 レーヴドスカーの12はキンカメの牡馬。当然大人気でしょうが、どういう馬なのか早く見てみたいです。


 あと昨年はキャロット、東サラ、シルク等で募集された母の産駒で、今年社台Gのリスト上に掲載されているため、これらのクラブでは今年は募集されないであろう馬は以下の通りです。

昨年キャロット
エンプレスティアラの12×ハーツクライ 牡 →G1
キッズトゥデイの12×ゼンノロブロイ メス →サンデーR
トップモーションの12×ステイゴールド メス →社台GO
リーサルヒートの12×Smart Strike 牡 →G1
プリンセスミラクルの12×シンボリクリスエス 牡→サンデーR
スパイラルリングの12×シンボリクリスエス メス→社台GO 
ラフアップの12×マンハッタンカフェ 牡→サンデーR

昨年東サラ
バルドネキアの12×ダイワメジャー 牡 →社台RH
コートアウトの12×ハーツクライ メス →社台RH
マチカネハヤテの12×マンハッタンカフェ メス →G1
マニエラの12×ゼンノロブロイ 牡 →社台GO(地方)
タッチフォーゴールドの12×ステイゴールド メス →社台GO
ベルモットの12×トワイニング 牡 →社台GO(地方)
ディソサードの12×スニッツェル 牡 →社台GO

昨年シルク
ストロングメモリー×キングカメハメハ メス →サンデーR
マチカネベニツバキの12×クロフネ 牡 →サンデーR(地方)
ダイワオンディーヌの12×チチカステナンゴ 牡 →G1
サルヴァドールの12××キングカメハメハ メス →社台RH

昨年グリーン
センボンザクラの12×デュランダル メス →社台GO


 パッと見ただけなので漏れがあるかもしれませんが、とりあえず上記の馬は社台RH、サンデーR、社台GO又はG1でほぼ確定でしょうから、今年は他クラブには来ないでしょう。逆に言えば、上記の馬以外は他クラブに回ってくる可能性もあるということです。

 社台系の他クラブにもどんな馬が回ってくるのか、募集開始が待ち遠しいですね。

| | Comments (14)

April 22, 2013

各クラブのキャンペーンその他

 先日キャロットの2013年度募集馬のごく一部がクラブから発表されましたが、今日はシルクから、マル外の追加募集が発表されました。Facebookに内容が出ていますが、マル外牡馬2頭の追加募集が行われるそうです。
 シルクは、まだかなり募集馬が余っている状況ですが、その状況でさらにマル外を追加募集するというのはなかなか強気ですね。
 マル外募集は例年通りキャロットで行われるものとばかり思っていましたが、今年は、キャロットはマル外は無しなのかもしれませんね。今までのマル外募集馬が思うような活躍ができていないというのもあるので、今年は手控えたというのもあるかも知れません。
 いずれにしても、個人的には、マル外は近年においてはリスクが高いと思っているので、あまり興味はそそられません。最近は国産が十分強いですから。

 さらに、今日はノルマンディーOCのキャンペーンも発表されました。新規入会してクラブが指定した馬に出資すると2,000ポイントもらえた上、月会費が1か月分無料。既会員はどの馬に出資してもクラブポイントが2倍。すでに2頭以上又は3口以上出資している場合は、クラブポイントが3倍。
 新規向けのキャンペーンは今一つインパクトに欠ける感じですが、既会員向けは、最大実質10%引きになるわけですから、多く出資する方にとってはうれしいキャンペーンですね。
 まあ、このキャンペーンを見るからには、新規をつかむのは今年はもう難しそうなので、既会員に買い増してもらいたいというところでしょうか。既会員で、今まで様子見してきた馬がいる方にとっては、なかなか魅力的なキャンペーンですね。

 2歳馬のデビューも近づいてきましたし、明日には社台・サンデーのリスト(価格なし)が手もとに届くでしょうし、いよいよ忙しい季節に近づいてきた感じがします。

| | Comments (0)

April 21, 2013

注目のゴールドアリュール産駒(2011年産)

 今日はゴールドアリュール産駒の注目馬についてです。

東サラ34 チャールストンハーバー11 (ゴールドアリュール) 牡 5,800 安田
募集時評価 S B B A

 やはり11年産のゴールドアリュールの注目馬はやはりこの馬でしょう。セレクトセールでの5,000万円という高額な落札価格もさることながら、何と言っても目を引くのは素晴らしい馬体です。特にトモは本当に目立ちますね。ゴールドアリュール産駒にありがちな目立った硬さはないようなので、芝もいけるのではないか思えますが、何だかんだで最終的にはダートになるでしょう。ただ、早期から始動するならば、短いところなら芝でもそこそこやれるかもしれませんね。ゴールドアリュール産駒を5,800万円で募集して一体誰が買うのかと話題にもなりましたが、半兄の活躍もあって早期に満口となりました。
 この馬は昨年の秋に牧場で実際に見てきましたが、ボリューム感のある見栄えのする馬体でした。気性が素直そうだったのも良いですね。
 ノーザンF産の関西牡馬というくくりで言うと、キャロットのネクタルがいます。ネクタルは故障で残念ながら道半ばで競走生活を終えてしまいましたが、この馬は無事に進めばそれ以上の活躍も当然見込めるでしょう。所属厩舎も短距離馬やダート馬で実績をあげている安田厩舎ですし、何の心配もありません。ここまで順調に来ていて、早期に入厩するという情報もあるようですが、無事に行けば楽しみな存在になってくれると思います。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (0)

April 20, 2013

ゴールドアリュールの実力

短評:「社台SSに住むダートの鬼」

 今日はゴールドアリュールの実力です。現役時代の自身の成績通り、素晴らしいダート適性を産駒に伝えています。社台SSとダートというのはあまり結びつかない感じですが、クラブ馬の成績はさてどうでしょうか。

Gold_allure

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 58.7%

 社台SSの種牡馬の産駒でありながら、最近の社台G生産馬の成績は芳しくありません。もっとも、今回のデータの範囲外である2005年産からはオーロマイスターやタケミカヅチ、スペルバインドなどが出ており、決して社台Gから活躍馬が出ていないというわけではないですが、今のところ2年目以降の産駒からはこれといった活躍馬は出ていない状況です。


2.牡牝別

牡馬 74.4%
牝馬 42.6%

 牡牝別では、やはり牡馬が優勢です。牝馬の活躍馬はスペルバインドだけと言ってもいい状態なので、イメージ通り牡馬優勢ということで間違いないでしょう。


3.東西別

東 50.0%
西 71.3%

 東西別では、データ上はやや関西優勢と言う感じですが、まあそんなに偏っているという感じでもないです。特別な人気種牡馬というわけでもないですから、有力な産駒が関西の有力厩舎に集中するようなこともないでしょう。


4.生産牧場別

社台F 54.7%
ノーザンF 57.9%
白老F 158.4%
追分F 44.6%

 生産牧場別では白老Fが抜けてしまっていますが、元の母集団が少ないのもあり、ラヴィンライフがデータを引っ張り上げてしまっているだけです。それよりも、2年目の産駒以降の追分Fの成績が芳しくないのが非常に気にかかりますね。頭数も多いし、この馬自身の出身地であるにもかかわらず、この成績はちょっと残念です。追分F産の産駒はかえって危ないということは気に留めておいた方が良いでしょう。


5.クラブ別

社台RH 21.6%
社台GO 53.8%
サンデーR 110.7%
キャロット 32.4%
その他 70.3%

 クラブ別ではサンデーRが良いですが、たまたま2006年産がそれなりに成績を出しているだけとも言えます。あまりどこが良いという偏りはない気がします。


6.打率・・・0.222

 打率は低めですね。産駒の平均募集価格は1,800万円くらいと安めにもかかわらず、打率も低いのではあまり楽しみがないです。


7.長打率・・・0.000

 長打は2006年産以降では残念ながらゼロでした。2005年産を含めれば上のほうで挙げた3頭がいるのですが、データの取り方でこうなってしまいました。実際に長打は出ていたのですから、長打がない種牡馬というわけではないです。ただ最近は今一つということですね。


8.三振率・・・0.222

 三振率はまあ、普通というところでしょう。


9.デビュー率・・・0.963

 デビュー率は良いほうだと思います。


10.総評

 芝でも短距離ならばそれなりにやれる産駒もいますが、本領はやっぱりダートでしょう。ダートでは日高からはスマートファルコンやエスポワールシチーなどトップクラスの活躍馬が出ています。
 社台G生産馬からは今のところそこまでの活躍馬はでていないのですが、初年度産駒からはオーロマイスターやタケミカヅチなど、それなりの活躍馬は出ています。ただ、その後が続かず、結局今回のデータでは今一つの成績となってしまっています。出身地でもある追分F産の募集馬がたくさんいる割には、最近の活躍は今一つというのも成績が上がらない原因かもしれません。
 もともと、社台G自体が、好んでダート馬を生産しているというわけではないので、活躍馬は今後も意外なところから出てくるのかもしれません。総じてクラブの募集馬としては買いにくい感じの種牡馬ということになると思いますが、忘れたころに一発がありそうな気もしますね。

| | Comments (6)

April 19, 2013

キャロット2013年度募集馬ごく一部発表その他

 今日キャロットのメンバーページに、なぜかごく一部だけ2013年度の募集馬が発表されていました。
 もうすぐ社台・サンデー等の募集が始まるのもあって、客を取られないように、キャロットの募集の前にお金を使いすぎるなよという警告でしょうか(笑)。今年は社台・サンデーの他に、G1、キャロット、シルク、さらには社台G直営ではありませんが、東サラ、グリーンまであるわけですから、社台G生産の馬が、どのクラブの所属になるかというのは非常に興味深いですね。

 まあ、そういう色々な兼ね合いがあっての今日のごく一部の発表となったのでしょう。
 発表になった中で特に注目したいのは、ステイゴールド×トキオリアリティー(牡)ですね。どんな馬なのか早く見てみたいです。その他、ディープインパクト×シェルズレイ(牡)、ハービンジャー×シーザリオ(牡)など、今年も注目馬が多数ラインナップされそうです。

 さらに今日は、東スポの競馬面の隣の一面全面に、シルクの天栄トレーニングツアーのPRがありました。スポーツ紙にこんなデカいクラブの広告が出るのは、見たことないので非常に驚きました。

 そのPR記事では、阿部代表のおすすめ展示予定馬というコーナーがあり、そこで、タイキポーラの11、プンティラの11、スナッチドの11及びエスティメーションの11がピックアップされていました。
 タイキポーラの11はスタッフが「これは走る」と絶賛しているとか。ちょっと気になりますね。

 気になる方は今日の東スポをぜひ買ってみてくださいね。
 

| | Comments (9)

April 18, 2013

2011年産シルク募集時評価 (完全版関西その3)

 前回から日が空いてしまいましたが、今日はシルクの募集時評価の続きです。今日は関西その3となります。これで11年産のシルクの募集時評価も全馬終了です。6月から早くもデビューする馬もいると思いますが、競馬場で見るのが本当に楽しみです。

 すでに出資されている方もおられる状況ですので、下記を読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。愚か者の妄想にすぎませんので、どうか枯葉も山のにぎわいとして受け流していただければと思います。


46 ブリージーキスの11 マンハッタンカフェ メス 1500万 庄野靖志
募集時評価 D E C D

 母父カーリアンというのは確かに心強いが、しっかり歩けているとは言い難いし、馬体のバランスもあまりよくない。所属厩舎も今一つ。


49 ベッラレイアの11 ネオユニヴァース メス 2500万 平田修
募集時評価 D D D C

 煩い面があったが最近は大人しくなってきているとのこと。額面通り受け取っていいのかわからないが、この父の牝馬の割には大人しいという解釈だろう。トモももう一つという感じだし、動きも小さく、血統に見合った馬とは言い難い気がする。


51 アドマイヤレッドの11 フジキセキ メス 1000万 木原一良
募集時評価 B E E E

 トモはそれなりに大きさがあってよいのだが、魅力的なのはそこだけ。動きにまったく力強さが感じられず、最近の写真だと変に胴伸びがある上に、背中も気に入らない。値段通りの馬という評価でいいだろう。


53 ディナシーの11 チチカステナンゴ メス 3000万 吉田直弘
募集時評価 E C D B

 歩きのリズムは悪くないのだが、肩も硬めだし、トモも迫力がない。前後のバランスも今一つという感じ。父も今のところ成績不振なので、後は母系の血統的な後押しでどこまでやれるかというところか。


54 ディアアドマイヤの11 ジャングルポケット メス 1200万 千田輝彦
募集時評価 D D D D

立ち姿は悪くないのだが、動かすともう一つかなという感じ。値段なりの馬という感じ。


56 ベルベットローブの11 スペシャルウィーク メス 1600万 今野貞一
募集時評価 C C C B

 前後のバランスが良く、リズムよく歩けているのは良い。若干繋ぎが立ち気味で柔軟性に欠ける感じなのはやや気になるが、全体としてはまとまりがある。所属厩舎は新人だが、その分大事にしてもらえるだろう。


57 フィールドソングの11 ダンスインザダーク メス 1300万 野村彰彦
募集時評価 E D D D

 トモ薄い。ダンスインザダークの牝馬だし、あまり多くを望むのは難しそうだ。


63 エヴィータアルゼンティーナの11 Smart Strike メス 2500万 松田博資
募集時評価 C C E C

 悪くはないと思うのだが、体型的にも血統的にも、とても日本の芝が向くとは思えない。立ち肩で非常に硬い感じの馬だけにダート向きだろう。所属厩舎は最高レベルなのだが、こういう持ち込み馬は最近ほとんど活躍できていない点も気にかかる。


64 ボシンシェの11 Footstepsinthesand メス 1800万 池江泰寿
募集時評価 A C E C

 立ち肩で繋ぎも短め、胴も詰まっていて、短距離のダート向きだろう。前後のバランスは整っていて、トモも大きいので、短いところなら結構出世できるかもしれない。厩舎は長打の多い厩舎なのだが、その分厩舎内での争いが激しくなる。きちんと使ってもらえるかどうかがカギだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

April 17, 2013

デュランダルの実力

短評:「捨てられた伝説の聖剣に意外な斬れ味」

 今日はデュランダルの実力です。あまり目立たない種牡馬ですが、オーナーズからはクラシック勝ち馬も出ており、実はクラブ馬としては相性が良かったりもします。もう社台SSにはいませんが、少数ながら12年産の社台G生産馬もいますので、今年も募集馬にラインナップされる可能性が高いでしょう。では見ていきましょう。

Durandal

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 204.2%

 デュランダル産駒は2007年産が初年度産駒ですので、3世代での統計となります。したがって、2006年産がいる種牡馬よりも統計上不利になるはずです。しかし、社台G生産のクラブ馬に限れば素晴らしい回収率を誇っています。理由はよくわかりませんが、とにかく社台系のクラブ馬としては活躍しているのです。


2.牡牝別

牡馬 188.4%
牝馬 233.5%

 牡牝別ではやや牝馬のほうが高い値ですが、そんなに差はないでしょう。牝馬では何と言ってもクラシックホースのエリンコートがいます。牡馬ではG1級は出ていませんが、フラガラッハは重賞を勝っています。


3.東西別

東 114.2%
西 456.3%

 東西別では西が高いです。エリンコート、フラガラッハ、ジュエルオブナイルと関西馬に活躍馬が多いので、関西馬により注目です。


4.生産牧場別

社台F 307.2%
ノーザンF 80.6%
白老F 885.9%
追分F -

 牧場別では社台Fと白老Fが高いです。白老F産はフラガラッハだけですので、社台F産が一番の狙い目となるでしょうか。追分F産は対象となる馬がいませんでした。


5.クラブ別

社台RH 258.0%
社台GO 228.0%
サンデーR 137.9%
キャロット 152.2%
その他 324.8%

 クラブ別ではどのクラブも高い値になっていますが、その他が一番高くなっているのは、グリーンのジュエルオブナイルが引っ張り上げているせいです。


6.打率・・・0.333

 打率も高いです。なんかもっと打率が低い印象だったのですが、社台G生産のクラブ馬に限ればかなり高い値です。


7.長打率・・・0.190

 なんと長打率は2割近くになります。まあ母集団が少ないというのもありますが、それでも素晴らしいですね。ステイゴールドのような場外ホームランは出ていませんが、長打率はステイゴールドに次ぐものがあります。


8.三振率・・・0.143

 三振率も意外なまでに低いです。もっと三振が多いイメージでしたが、まったく逆でした。


9.デビュー率・・・1.000

 特別丈夫というイメージもありませんがデビュー率は100%です。母集団が少ないので運よく高くなったというのもあるかもしれませんが、それでも全馬デビューしているのは立派です。


10.総評

 すでに社台SSを追放になっていますが、オーナーズとはいえ、クラブ馬でクラシックホースを出している種牡馬です。ただ、やはり通常の種牡馬の指標であるアーニング・インデックス等はとても褒められるような値ではないので、激しい種牡馬争いのなかで、外に出されたのはやむを得ないところなのかなと思います。
 しかしながら、何故だかわかりませんが、とにかく社台系クラブ馬の成績は非常に素晴らしいです。大ホームランはないものの、長打率自体は高く、ステイゴールドに次ぐ高さを誇っています。さらに、長打率だけでなく、回収率、打率、三振率、デビュー率、いずれも優秀です。
 社台系のクラブ馬のみが走っている理由を、無理やりつけるとすれば、現役時代のイメージからクラシックという方向性が希薄なため、あまり個人馬主には好かれず、クラブにそこそこいい馬が回ってきたとか、そんなところでしょうか。または、あまり馬体に見栄えする馬がいないので、その点でもセリに回らなかったとか、そんな理由でしょうか。でも、結構高い値でセレクトセールでも落札されているので、そんなことない気もしますが。まあ、どんな理由があるにせよ、クラブ募集馬としては隠れた名刀だということです。
 ただまあ、やっぱり種牡馬のイメージとして、クラシックの王道に突き進んで行くという感じはしないので、クラブでも人気にならないでしょう。ある意味そこは考えようで、社台・サンデーの募集であれば第2・第3希望で狙っていくということもできそうです。
 残念なのは、もうあまり社台Gではこの馬の産駒を生産していないことです。12年産は社台Fで5頭とノーザンFで1頭のみの生産。その中でクラブでの募集馬が出てきたら、敢えて狙ってみる価値はあるかも知れません。


| | Comments (6)

April 16, 2013

東サラWEBリニューアル

 東京サラブレッドクラブのWEBがリニューアルされましたね。なんか前回のリニューアルも結構最近だったような気もするのですが、確かに見やすくなったと思うので、これはこれでいいんじゃないでしょうか。

 外見上の変更もさることながら、うれしかったのは、何年か前の募集馬まで載っていた、募集馬についての調教師のコメントが復活したことです。これは社台・サンデーやキャロットにもないサービスなので、復活は非常にうれしいですね。東サラが預託している厩舎はどれも有名厩舎やリーディング上位の厩舎ばかりなので、自分の出資馬でなくとも、それらの厩舎の調教師のコメントを読めるのは非常に楽しいです。
 まあ、読んでいくとほとんどの馬がクラシックに出走している未来を想像してしまうのですが、どの先生もそういう意気込みでやっていると思えば安心できますね。

 さらに、望田氏及び栗山氏による配合診断というコンテンツも加わりました。私自身は特に血統に詳しいわけではないので、お二方の解説を読んでもすぐに全部理解できるわけではないのですが、読み物としても楽しいです。また、後で自分の持っている血統関係の本を読みながら内容を理解したいなとも思います。
 血統関連の話って内容が複雑すぎてどうしても頭に入りきらないのですが、自分の出資馬であれば面倒でも色々と調べてみたりしたくなるものです。そういう意味でも、血統に親しむきっかけとして素晴らしいコンテンツかもしれません。

 今年は3歳馬の成績も優秀ですし、東京サラブレッドクラブの今後がますます楽しみになってきました。

| | Comments (4)

April 15, 2013

競馬は故障との戦い

 今日はシルクの募集時評価の続きをやろうと思っていたんですが、ちょっと、あまり気が乗らないのでまたにして、少しばかり雑談を。

 先日晴れてシルクの会員になったので会員ページを見れるようになりました。今日何気なくお知らせを見たら、ウミラージの11が骨折したとのこと。私自身は出資していないのですが、まさに先日一気の差しで満口になったばかりの募集馬でこういうアクシデントが起きると本当に辛いです。

 誰もが馬を大事に扱って、最善を尽くしているとは思うのですが、競走馬である以上故障が生じるのは避けられません。先日紹介した競馬王5月号では、ノーザンF天栄に関する記事で、天栄などの育成は、とにかくいかに遅い時計で馬を鍛えて行くかがカギであると書かれていました。速い時計はそれだけでリスクであると。ただ、現実的にはいつまでも遅い時計を続けるわけにも行かず、どこかのタイミングでペースアップすることになるでしょう。暖かくなってきて、今ぐらいの時期からペースアップし出す馬も多いでしょうから、やはり今の時期くらいから頓挫が生じる馬が増えてくるのかもしれません。

 私も10年産では1頭、2歳の前半で引退を余儀なくされた馬がいました。大変残念でしたが、それも競馬のうちとあきらめるしかありません。金銭的な損失は、馬券でも、株式投資でも、FXでも生じるものですから、それは勝つときもあれば負ける時もあると割り切っています。ただ、馬の場合は、そうは言っても、やっぱり走るところが見たかったなあというのはありますね。

 今日もキャロットと東サラで2歳馬情報の更新がありましたが、だんだん調整が進んでくると、成長の楽しみよりも頓挫のリスクのほうが心配になってきて、情報を見るのも怖くなってきます。
 まあ、ウミラージの11については、単なる骨折ですので、回復してデビューするのを楽しみにしたいです。

| | Comments (8)

April 14, 2013

2013/4/14(日)結果

 今日は牡馬クラシック第一弾の皐月賞でした。社台オーナーズのロゴタイプが4連勝。レコードで優勝しました。ローエングリンの2年目の産駒からクラシックホースが誕生しました。最近は1年目の産駒が期待通りとは行かなくても、2年目の産駒がブレイクすることがよくあるので、今回のケースもそれほど驚くには当たらないのかもしれません。それでも、正直あまり期待されていなかった種牡馬ですし、こういう種牡馬から活躍馬が出るというのも競馬の面白さですね。
 そう考えると、現在1年目の産駒が不振のあの種牡馬の産駒も、もしかすると2年目の産駒から爆発があるかもしれないなと思いたくなります。
 また、桜花賞に続き、皐月賞も関東馬が制しました。両方関東馬が制したのは2004年のダンスインザムード及びダイワメジャーのとき以来でしょうか。田中剛調教師は当然クラシック初制覇となりますが、今年はいい馬が回ってきそうですね。
 それでは、皐月賞のレース回顧です。


【中山11R2000m皐月賞 G1】

エピファネイア (シンボリクリスエス) 2着
募集時評価 C-B-C-C

 TVで見た限り、力強く落ち着いて歩けていたし、仕上がりは万全だったように思う。ただ、この馬の場合パドックで落ち着いていたからといってレースでも折り合えるというわけではなく、レースでは案の定引っかかった。制御不能というほどではなかったが、外枠だったこともあり、ポケットに入れることもできないため少しずつ消耗して最後に響いたということだろう。能力的には勝ち馬と同じか、むしろそれ以上の素質もあるとは思うが、競馬は馬だけで走るものではないため、折り合いがつかないとG1では難しい。
 この後は当然ダービーを目指すことになると思うが、ダービーでも気性面の心配が付きまとうので、今回以上の着順は、より難しいだろう。ただ、昨年のダービー馬であるディープブリランテも、この馬同様に折り合いが難しい馬だったが、レース本番では奇跡的に折り合って優勝した。基本的には難しいとは思うが、残りの期間でどれだけ折り合い面に進境を見せられるかのみがカギとなるだろう。


レッドルーラー (キングカメハメハ) 18着
募集時評価 D-B-A-C

 TVのパドックで見る限りは仕上がりは万全だったし、戦前の予想では展開も向くだろうと思われた。レースでは残念ながら途中でトモを滑らせたそうで、最後は鞍上も追わずに最下位でゴール。今日の馬場ではおそらく直線一気は決まらなかったとは思うが、それでもまともに走れていたら見せ場はつくれたかもしれない。今のところ大事には至っていないようだが、とにかく無事を祈りたい。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

2011年産シルク募集時評価 (完全版関西その2)

 今日はシルクの募集時評価の続きです。今日は関西その2となります。

 すでに出資されている方もおられる状況ですので、下記を読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。愚か者の妄想にすぎませんので、どうか枯葉も山のにぎわいとして受け流していただければと思います。


58 スーパーバレリーナの11 ブラックタイド 牡 3000万 松永昌
募集時評価 B C B C

 半兄のウインバリアシオンの伸びのある馬体とは違い、少し寸詰まった感じの馬体。そのかわり、トモはなかなか良いものを持っていて、全体としてまとまってはいる。この父をどう判断するのかが非常に難しい。基本的に半兄の父ハーツクライより上という評価はありえないと思うが、重賞勝ち馬も輩出するなど、侮れない活躍を見せてはいる。ただ、近年において、競走成績が今一つでありながら種牡馬となった馬が、種牡馬として爆発するというのは考えにくいことでもあるので、あんまり変な期待をするのも危ない気がする。そう考えると種牡馬のランクが低下していながらこの値段ということになると、やっぱり割高かなとも思う。一方で、この馬の半兄は、同世代にあんな化け物がいなかったらもっともっと評価されていただろう馬なだけに、半弟のこの馬にはやはり期待したくもなる。何にしても難しい判断になってしまう馬だ。


60 クイーンオブタイムの11 キンググローリアス 牡 1300万 加用
募集時評価 C C C C

 かなり繋ぎが寝ている馬で、長さもあるので普通に考えて芝向きだろう。このクラブゆかりの血統で、馬体も前後のバランスがとれていて悪くない。ただ、今時この種牡馬から長打が出るとも思えないので、値段相応の活躍を見込めればというところだろう。


61 ハッピーチケットの11 ホワイトマズル 牡 800万 飯田雄
募集時評価 D D E E

 ホワイトマズル産駒らしく、正姿勢でも頭が高く、ものすごく肩が硬く見える。血統面にも特に目立つところはなく、値段なりの馬だろう。


62 シルキーウィズの11 シルクフェイマス 牡 1100万 鮫島
募集時評価 C E E E

 後脚の送りが非常にぎこちない。クラブゆかりの血統ということで募集されることとなったと思うが、中央競馬では厳しそうな感じだ。


36 レトⅡの11 ディープインパクト メス 3500万 大久保龍
募集時評価 C D D C

 素晴らしい血統なのだが、牝馬にしてもちょっと細すぎる感じ。馬体はまとまっているのだが、若干硬さもあり、後ろにもあまり力を感じない。ディープ産駒の牝馬だからそれでもいいのかもしれないが、難しいところだ。最近の写真だとさらに細くなって体重も増えていないのが気がかり。


37 スナッチドの11 ディープインパクト メス 3000万 岡田
募集時評価 C C C C

 とにかく体が小さいのが難点だったが、4月生まれということもあって、だんだんと体が増えてきたのは好材料。馬体は小さめながらもまとまっていて、立ち姿は36番のほうが品があって見栄えがするが、こちらのほうが使い減りする心配は少なそう。動きもディープ牝馬としては平均的な感じ。所属厩舎は、期待している馬は大事にするが、馬脚をあらわした馬に対してはきめ細かな対応はしないという印象。社台G生産馬でもあまり成績は残せていない。同配合のアユサンが桜花賞を制したこともあり注目されるが、判断が難しい馬だ。


38 サマーナイトシティの11 キングカメハメハ メス 2800万 西園
募集時評価 A D C C

 トモが非常に目立つサダムパテックの半妹。半兄に比べてこちらのほうが背が短く、兄同様マイル前後が適正な馬だろう。トモには張りがあり、前後のバランスも整っている。背は短いが、短距離馬としては確実性は増すだろうし、早い時期に勝ち上がればクラシックを目指せそう。ただし、ミスタープロスペクターの3×3という非常に望ましくないクロスがあり、ミスタープロスペクターのクロスのあるキンカメ産駒に出世馬がいないことをどうとらえるか。さらには、キンカメの牝馬はアパパネの印象が強すぎて過大評価されがちだが、社台Gからはそんなに活躍馬は出ていない。ディープ牝馬と比較するとよくわかる。その点もどうか。また、後ろにやや不安があるのか、調整もあまり進んでいないので、できるかぎり様子見したい馬ではある。


40 ストロングメモリーの11 ダイワメジャー メス 2200万 荒川
募集時評価 A C C C

 トモが大きく、素軽いというよりは肉厚のパワータイプ。要するに父似ということだ。脚元に問題が生じなければかなり高い確率で1勝はするだろう。それ以上は血統的な助けも必要かと思うが、叔父、叔母にG1馬もいるし、血統的にも期待してよいのではないかと思う。兄弟の成績は奮わないが、この馬は違うと思いたい。所属厩舎も社台G生産馬ではそれなりに成績を出しているので信用できる。


41 ダイワオンディーヌの11 ダイワメジャー メス 1800万 中尾秀
募集時評価 D D D D

 小さくまとまった感じの馬で、動きが小さく、あまり後ろにも力を感じない。しかし、ダイワメジャー産駒の牝馬では、こういう体つきで結構走っている馬もいるので、これはこれでいいのかも。父も母もダイワで、何でクラブに出てくるのかを考えると少し躊躇してしまう部分はある。


44 ストームホイッスルの11 ゼンノロブロイ メス 1600万 宮
募集時評価 E D D D

 牝馬とはいえ、単純にトモが薄すぎる。動きも小さく、後ろに力もない。この年はゼンノロブロイ産駒はいくらでもいいのがいるので、それらと比較するとどうしても見劣りする。半兄が重賞勝ちしているが、あまり過信しないほうがよいかも。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

April 13, 2013

サクラバクシンオーの実力

短評:「最後まで頑張るが長打力は低下」

 今日はサクラバクシンオーの実力です。歴史的な名スプリンターも一昨年死亡してしまいました。12年産がラストクロップとなりますが、社台G生産馬も10頭くらいいますので、今年も募集馬のラインナップに産駒が出てくるでしょう。それでは最近の傾向を調べてみましょう。

Sakurabakushino

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 94.2%

 全体の回収率は100%にはやや及ばなかったものの、このクラスの種牡馬としては十分検討している値ではないでしょうか。サクラバクシンオーは本当に最初から最後まで安定感のある種牡馬でした。12年産がラストクロップになりますが、ラストクロップからも堅実に走る馬が出ることでしょう。


2.牡牝別

牡馬 97.1%
牝馬 88.4%

 牡牝の差はほとんどありませんでした。牡馬のほうが活躍馬が多い気がしますが、最近のクラブ馬については、回収率で見た場合はそんなに差はありませんでした。


3.東西別

東 96.5%
西 91.1%

 最近のクラブ馬に関しては東西での差はほとんどありませんでした。


4.生産牧場別

社台F 203.2%
ノーザンF 87.3%
白老F 36.6%
追分F 77.8%

 牧場別では社台Fが抜け出しています。社台F産の産駒はラストクロップも注目したほうがいいかもしれません。


5.クラブ別

社台RH 152.6%
社台GO 28.7%
サンデーR 112.5%
キャロット 63.4%
その他 195.1%

 クラブ別ではその他が一番高い値になっていますが、これはグリーンのオレンジティアラが引っ張っている感じです。社台RHも高い値です。サンデーRも悪くないですね。


6.打率・・・0.267

 打率はまあまあ、可もなく不可もなくという感じでしょうか。


7.長打率・・・0.000

 残念ながら最近はクラブ馬からは長打は出ていません。グランプリボスなど、産駒全体からは活躍馬も出ているのですが、クラブにはあまり高めの産駒が出てこないこともあり、活躍馬と言えるような馬はいないのが現状です。長打が見込めないのはなんとも残念なところです。


8.三振率・・・0.233

 三振率も、まあ及第点というところでしょう。


9.デビュー率・・・ 0.967

 デビュー率も高めで、あまり脚元の心配をする必要はなさそうです。


10.総評

 スプリンターズSでの1分7秒1は、当時は本当に衝撃的なレコードでした。そのスプリント能力を余すところなく産駒に伝える遺伝力は素晴らしいものです。
 ただ、元々社台系のクラブからはあまり活躍馬といえるような馬は出ておらず、ブランディスも障害で活躍しましたが、平地で稼いだものではありません。最近はどんな条件でも、とにかくサンデー系の血が重要なわけですが、母父サンデー系での活躍馬は非常に少なく、グランプリボスのみと言ってもいい感じです。
 そう考えると、社台系のクラブからあまり活躍馬が出ていないのも納得できます。
 ただし、活躍とは言わないまでも、母父サンデー系の産駒は、クラブではそこそこ走っているのです。今回のデータで、母父サンデー系の産駒は、打率0.444です。回収率も129%となり、やはり母父サンデー系はそれなりに信用できるのです。
 サクラバクシンオー産駒は筋肉質で、とにかくトモに力がないと厳しいことが多いので、比較的取捨は容易かも知れません。産駒が募集時に人気になることはないでしょうが、第2希望以下の押さえとしては捨てがたい魅力もあります。ラストクロップから予想外の掘り出し物があるかも知れませんね。

| | Comments (2)

April 12, 2013

2011年産シルク募集時評価 (完全版関西その1)

 今日はシルクの募集時評価の続きです。今日は関西その1となります。

 すでに出資されている方もおられる状況ですので、下記を読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。愚か者の妄想にすぎませんので、どうか枯葉も山のにぎわいとして受け流していただければと思います。


34 ペンカナプリンセスの11 ディープインパクト 牡 4500万 友道
募集時評価 C C B B

 トモに容量はないが、ディープ産駒はだいたいそういうものだし、平均的なタイプのディープ産駒と思う。ディープ産駒は馬体から判断するのは難しいことを考えると、全兄がある程度結果を出してくれているので、この馬の確実性はかなり高いだろう。ディープインパクト産駒の牡馬で厩舎も好き嫌いはあるだろうが一流厩舎に所属するし、値段的には結構良心的かなとも思う。


35 ダンツクレバーの11 ディープインパクト 牡 5000万 石坂
募集時評価 B B C B

 馬体はまとまっていて、34番よりもむしろこちらのほうが良いと思えるくらいだが、血統的に活躍馬から遠ざかっているのがやはり気になる。ディープインパクト産駒については母方の血が特に重要になると感じるので、その点がどうか。


39 カムホームウィズミーの11 ダイワメジャー 牡 2500万 佐々木晶
募集時評価 B C B B

 トモも大きくリズムよく歩けていて馬体もまとまりがある。2月生まれで仕上がりも早そうな感じなので、早期デビューしてポンポンと行けたら面白そう。


42 ブラッシングプリンセスの11 ゼンノロブロイ 牡 1600万 牧浦
募集時評価 D B B B

 動き自体は悪くないというか、むしろ良いほうだと思うが、ちょっとトモが足りないかなという感じ。速いところを始めたら化ける可能性もあるかもと思うが、現実的にはこの価格帯の牡馬からはほとんど長打はないので、値段なりの馬ということだろう。


43 プンティラの11 ゼンノロブロイ 牡 2800万 音無
募集時評価 C C B B

 やわらかい動きをする見栄えのする馬。体を大きく使って歩けていて、バランスも良い。ただ、トモのボリュームは牡馬としてはちょっと物足らない感じ。ドイツ牝系にサンデー系種牡馬をつけた期待の組み合わせだが、ゼンノロブロイ産駒は今年は大売出し中でもあり、他のクラブを含むともっといい馬はいくらでもいる。そう考えると、このクラブの中だけで考えればゼンノロブロイ産駒として上位の存在だが、世の中全体から考えるとそこまで特別でもないかなという感じ。馬体も厩舎も悪くないが値段も安くもないので迷うところだ。


45 ウミラージの11 マンハッタンカフェ 牡 2000万 平田
募集時評価 B C C C

 トモもしっかりしていて、全体的にまとまりはあるのだが、特別良いという感じでもない。母もそこそこ高齢だし、マンハッタンカフェ自体が母系がドイツであり、この馬の母系もドイツ系。一つ勝てれば面白いと思うが、勝ち味に遅かったりすると厳しいかもしれない。


48 フィックルフレンズの11 ネオユニヴァース 牡 2000万 大久保龍
募集時評価 B B C C

 ネオユニヴァース産駒の牡馬としてはトモも大きさがあって、良く見える。ただ、この母は体質が弱いというか、最近の産駒は不幸続きなので今一つ信用ならないのがどうか。


50 レストレスハートの11 クロフネ 牡 1800万 中尾秀
募集時評価 D B D C

 クロフネ産駒だけに硬い感じがする馬で、体つきからは芝ダート両方行けそうだが最終的にはダートになりそう。トモも良いとは言えず、上は全然走っていない。動きは悪くはないのだが、期待よりもリスクのほうが高そうな感じがする。


52 シルキーラグーンの11 ゴールドアリュール 牡 2000万 村山
募集時評価 C C D C

 ゴールドアリュール産駒らしく硬さがあり、ダート向きだろう。クラブゆかりの血統だが上が走っていないし、特に可もなく不可もなく、値段なりと感じる。


55 スーヴェニアギフトの11 スペシャルウィーク 牡 2500万 須貝
募集時評価 C D D D

 馬体にまとまりはあるのだが、若干後ろが弱いかなと言う感じ。硬いというよりも動きが小さい感じで、募集時の段階ではあまり興味は感じない。ただ、この馬は4月生まれでもあり、その後かなり成長している。速いところをやり始めてからが勝負だろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (2)

April 11, 2013

競馬王2013年5月号

 普段は買わないのですが、競馬王を買ってみました。というのも、「馬体メジャー」という、透明なシートがついていたんですね。それを馬体写真に重ねると、馬体を色々測れるいうものです。
 まあ、そのシートが役に立つかどうかは別として(笑)、非常に面白い試みだとは思います。本屋に行ったらぜひ見てください。

 本の内容も、この5月号には、繋ぎ、肩の角度などの馬体についての詳しい解説が入っています。馬体についての解説はよくまとまっていますので、一口馬主的には買っても良い内容だと思います。興味がある方はぜひ読んでみてください。まあ、本当かな?という部分もありますが、それは馬体の解釈自体に完全な正解がないと思われるので、一つの見方ということでいいのではないかと思います。自分の納得のいく部分だけ信じればよいということでしょう。

 その他にも、他の本では見られない「馬糞」についてや、ノーザンファーム天栄の話など、この5月号に関しては買って良かったなと思えるような興味深い記事がたくさんありました。普段買っていない方も一読してみてはいかがでしょうか。

| | Comments (6)

April 10, 2013

2011年産シルク募集時評価 (完全版関東その3)

 今日もシルクの募集時評価の続きです。今日は関東その3となります。

 すでに出資されている方もおられる状況ですので、下記を読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。愚か者の妄想にすぎませんので、どうか枯葉も山のにぎわいとして受け流していただければと思います。


11 エスティメーションの11 (ネオユニヴァース) メス 1500万 黒岩
募集時評価 B C B B

 トモも牝馬としては張りがあって良いほうで、肩も柔かめ。前後のバランスも整っている。仕上がりは早そうな感じ。ただしネオユニヴァースの牝馬はとにかく気性。この馬も調整過程のコメントで「前向きな気性」、「ムキになる傾向」とやや気になるコメントがあるので、見た目だけで判断しないほうがいいかもしれない。血統的にも母系が地味だし、その辺がどうか。


14 サルヴァドールの11 (クロフネ) メス 1600万 久保田
募集時評価 A B C B

 大きなトモが目立つ牝馬。硬そうに見えるが歩かせるとそんなことはなく、ダイナミックな動きをする。軽さとは正反対の馬ではあるので、ダート向きになるのかなと思いつつも馬体は魅力的。若干、右後ろが気になるし、調整のスピードが遅いする気もするのが少し気にかかるところではある。できる限り様子見したい馬だ。


15 タガノアイリスの11 (シンボリクリスエス) メス 1000万 大和田成
募集時評価 D C C C

 シンボリクリスエスの牝馬としては平均的な感じ。悪いところもないが、特に目立つところもない。この種牡馬の牝馬を無理して買う必要もないし、母もそこそこ高齢。所属厩舎も今一つで手を出しにくい。


16 ウエディングメリーの11 (ゴールドアリュール) メス 1200万 尾形
募集時評価 E D C D

 牝馬のゴールドアリュール産駒でトモが薄く、牝馬らしいと言えば確かにそうだが、運動神経も良さそうには見えない。血統的にも買う材料がない上に、所属厩舎も個人的には論外厩舎なので、私は手を出せない。


18 カデンツァの11 (チチカステナンゴ) メス 1500万 加藤征
募集時評価 D D D D

 前後のまとまりはあるが、後ろももう一つという感じ。この父の産駒が不振でもあり、どういうのが走るのか見当もつかない。体が増えてきていないのも心配なので様子見したほうが良さそうな馬だ。


19 トップエクセレントの11 (チチカステナンゴ) メス 1000万 高柳
募集時評価 B A B C

 後に非常に力のある馬できびきびした動きは好感が持てる。母系も祖母にファイトガリバーがいて筋の通った血統。値段の割にはお買い得感のする馬だ。ただし、何せ父の産駒が振るっていないので、あまり過度の期待はできないかも。


21 イサドラの11 (ジャングルポケット) メス 1200万 菊川
募集時評価 C C C E

 非常にギクシャクした動きで、体全体のバランスが取れていない感じ。早い時計を出した時にどうなるかが少し心配。


25 ティックルピンクの11 (ステイゴールド) メス 1600万 田島俊
募集時評価 C B C C

 今をときめくステイゴールド産駒。体は小さめだがこの父の産駒の牝馬だし特に問題ないだろう。動きに特に目立つところもないし、所属厩舎も上位とは言えないのだが、このクラブでの貴重なステイゴールド産駒。迷うならこれという手もあるかも。


28 セクシーココナッツの11 (オペラハウス) メス 1300万 畠山吉
募集時評価 E D D C

 線が細すぎるし、繋ぎにもあまり柔軟性がなく好きなタイプではない。父がオペラハウスというのもどうだろうか。


29 ベツレヘムスターの11 (グラスワンダー) メス 1000万 粕谷
募集時評価 C C C C

 可もなく不可もなくという感じで、特に悪いところもないが目立つところもない。血統的にも地味と言わざるを得ず、所属厩舎も良いというわけでもないし、値段なりの馬ということだろう。


30 ショウナンガッドの11 (フレンチデピュティ) メス 1000万 二ノ宮
募集時評価 D C D C

 この父の産駒らしい適度に硬さのある感じだが、全体として悪いところはない。この馬も値段なりの馬だろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (2)

April 09, 2013

2011年産シルク募集時評価 (完全版関東その2)

 今日はシルクの募集時評価関東その2です。

 すでに出資されている方もおられる状況ですので、下記を読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。毎度のことですが、愚か者の妄想にすぎませんので、どうか枯葉も山のにぎわいとして受け流していただければと思います。


22 レツィーナの11 (スペシャルウィーク) 牡2500万 萩原
募集時評価 C B C C

 トモの大きさはまあまあというところだが、前後のバランスは整っているし、繋ぎの柔軟性もあってしっかり歩けてはいる。ただ母方の血に見るべきものがなく、また首が太めでやや詰まった感じの馬体はこの父の走る産駒の特徴とは一致していないのがどうか。


23 コーレイの11 (スペシャルウィーク) 牡1600万 尾関
募集時評価 C D D D

 カタログの時点で馬体のバランスがあまり良くない。歩かせても硬めの動きで後ろも棒脚気味。値段なりの馬ということでいいだろう。


24 ヴィヴィッドカラーの11 (メイショウサムソン) 牡1500万 伊藤大
募集時評価 B B B C

 メイショウサムソン産駒自体が全然走っていないので、どういうのが良いのか見当がつかないが、後も力強く、肩も柔かく、大きな動きのできる馬。面白味はある。ただ、この父に母ダンスインザダークというギャンブル的な配合。一つ勝てれば楽しめる馬だとは思う。


27 ナイキフェイバーの11 (デュランダル) 牡1600万 古賀史
募集時評価 B D D C

 立ち姿は良いと思ったのだが、歩かせると今一つ。筋肉質なので余計にごつごつ見えるのだと思うが、疲れがたまらないか心配。ただ、遅生まれなのでこれから変わってくる可能性はある。


31 マチカネベニツバキの11 (アグネスデジタル) 牡1600万 杉浦
募集時評価 C D D D

 トモはまあまあ。バランスが悪いというわけではないが、後にもあまり力を感じないし、肩も硬め。総合して全体のリズムもあまり良くない。血統背景、厩舎ともにアピールポイントがなく手を出しづらい。


32 ライラックノカオリの11 (シニスターミニスター) 牡1200万 中川
募集時評価 C B C C

 後脚の蹴りが非常に強力な馬で、その点は素晴らしい。ただ母方の血統にも、この父にも見どころはなく、上級条件では頭打ちになりそうだ。ダートでまず1勝が目標になる感じだろう。


33 シルクスウィフトの11 (シルクフェイマス) 牡1000万 松山将
募集時評価 D E C E

 馬体に見るべきところは特になさそう。血統的にも今の中央競馬ではちょっと厳しいと言わざるを得ない感じだ。


6 シルクユニバーサルの11 (ゼンノロブロイ) メス1600万 菊沢
募集時評価 E D C C

 トモが非常に薄く、後ろに力を感じない。血統的にも特に見どころはないし、牝馬とはいえ少し厳しい気がする。


7 リングレットの11 (ゼンノロブロイ) メス1400万 田中剛
募集時評価 D D B B

 前後のバランスは整っていて、歩くリズムは良い。しかしトモが薄めで後ろには力を感じない現状だ。しかし何といっても血統的に叔母にエアグルーヴがいるのが魅力。この馬は遅生まれで、これから変わってくる可能性はある。体が増えてくれば面白いところはあるかもしれない。


8 アーティストチョイスの11 (マンハッタンカフェ) メス1500万 勢司
募集時評価 B B B B

 トモの大きさもあり、しっかり歩けている。母父ストームキャットという配合も面白い。ただ、左前の出し方が気になるのでその点がどうか。厩舎は好き嫌いの分かれるところだろう。繋ぎは立ち気味だがそれなりに柔軟性はあるのでそんなに心配はないだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。


| | Comments (4)

April 08, 2013

注目すべき関東の厩舎

 桜花賞は関東居住者にとっては大変うれしいことに関東馬が勝ってくれました。今さらくどくど言うまでもないですが、競馬はもう20年も前から西高東低が続いていて、その傾向に変化は見られません。関東居住者としては非常に困ったことですが、これが現実なので受け入れるしかありません。対処としては関東馬は買わないという方法もあるのですが、やはり現地観戦したいというのもあり、関東馬を買わないわけには行かないというのが悩みどころです。そこで今日は注目に値する関東の厩舎を挙げてみたいと思います。

 本当はもっと後にこの記事を書こうと思ったのですが、タイムリーな内容であったため、今日書くことにしました。

 さて、厩舎の良し悪し、優劣を評価するには色々な視点があると思いますが、まず以下の5つのデータに注目してみたいと思っています。


1.厩舎ランク

 厩舎ランクとは、「京介式馬券厩舎ランク:金子 京介 (著)」に書いてあった厩舎ランクのことです。これを元に厩舎の優劣を判断するのが、一口馬主における所属厩舎の選択にも役に立つのではないかということで以前記事にもしました。実際、厩舎を判断するうえで役に立つと思うのですが、あまりにも単純な計算式ですし、この計算式ではクラブ馬と相性がいいのか等については判断できません。さらに言うと、リーディング上位であれば基本的に厩舎ランクも高くなるわけですから、厩舎ランクが高い厩舎は自然と人気厩舎となってしまいます。人気厩舎の所属馬には票が集中してしまい出資できない可能性もあります。そう考えるとやや物足りないです。


2.厩舎ごとのクラブ馬回収率

 回収率とは、種牡馬の実力シリーズでも使っている数値のことです。「募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。」というやつです。
 厩舎の回収率が高いということは、その厩舎の馬だけ出資していれば良いということになるわけですから、重要な指標であることには間違いないです。ただし、回収率の困った点は、1頭とんでもない活躍馬がいれば、その馬に引っ張られて非常に高くなってしまいます。また逆に、高馬を1頭壊してしまっただけでも一気に値が下がってしまうため、必ずしも公平な指標とは言えない部分もあります。例えば、8,000万円の馬で1億6,000万円稼ぎ、2,000万円の馬で1,000万円稼いだ場合、回収率は200%と50%で平均すると170%になります。一方、8,000万円の馬で4,000万円稼ぎ、2,000万円の馬で4,000万円稼いだ場合、回収率は50%と200%ですが、平均すると80%になってしまいます。種牡馬の優劣を判断するのであればこれでも合理性があると思いますが、厩舎の場合は高かろうと安かろうとどちらも一頭は一頭。回収率だけで判断すると、高馬1頭だけで成功して安馬で失敗ばかりしている厩舎であっても優れた厩舎となってしまう可能性があります。


3.厩舎ごとのクラブ馬打率

 打率も種牡馬の実力シリーズでも使っている数値のことです。「募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合」のことです。厩舎としては、どんな馬であれ、走らせるのが使命なわけですから、安馬・高馬にかかわらず、募集価格までどれくらいの割合で回収できたかを示すこの値は、厩舎を評価するのにある程度適していそうです。


4.厩舎ごとのクラブ馬長打率

 長打率も種牡馬の実力シリーズでも使っている数値のことです。「募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合」のことです。出資者としてはなるべく活躍馬がいる厩舎に所属する馬に出資したいですよね。厩舎の活躍馬がリードホースとなって若駒を引っ張ってくれるというのはよく聞く話です。これもやはり気になる値です。


5.厩舎ごとのクラブ馬三振率

 三振率も種牡馬の実力シリーズでも使っている数値のことです。「募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。」というやつです。三振率自体がネガティブなデータなので、このデータのみでどうこういうことはできませんが、あまりに高い値だとちょっと嫌ですね。


 さて、上記5つの項目から関東の注目すべき厩舎を見てみたいと思います。
 まず前提として、2006年産~2009年産までの社台グループ(社台F、ノーザンF、白老F及び追分F)生産馬の上記2~5のデータの平均値(2013年3月31日現在)は以下の通りです。なお、今回のデータにはオーナーズの馬は含んでいません。
 なお、このデータはあくまで各馬の最後の所属厩舎でデータを拾ってしまっているので、名門厩舎には追放した馬のデータは反映されないことになります。追放された馬は一部の例外を除き成績不振が原因ですので、名門厩舎は馬房に余裕のある厩舎に追放馬のデータを押し付けるような形になってしまっています。したがって、名門厩舎の成績はより上昇し、転厩を受け入れた側はデータが下がるという不具合が生じている点はご了承ください。


【平均値】
回収率 101.3%
打率 0.238
長打率 0.053
三振率 0.248

 これら数値を全部上回っていれば(三振率は下回っていれば)、間違いなく狙い目厩舎と言えるのではないかと思います。では注目厩舎を見てみましょう。


手塚厩舎

対象馬 6頭
2012年厩舎ランク 22.9
回収率 209.1%
打率 0.500
長打率 0.167
三振率 0.167

 この厩舎を一番手に挙げようと思っていたんです。そうしたら今日早くもクラシックを勝ってしまいました。勝ったのはクラブ馬ではなかったですが、今後クラブ馬から活躍馬が出ても不思議はないと思います。社台Gの管理馬自体は多くないのですが、その多くない中でアルフレードというG1馬を出していますし、覚えは目出度いはずです。今日のクラシック勝利で社台Gからもより注目されるかもしれません。
 厩舎ランク自体は高くないですが、管理馬6頭中半分の3頭について募集価格以上に活躍させていますし、腕は確かでしょう。いい馬が入ってくれば爆発する可能性のある厩舎としてマークしておきたいです。


鹿戸雄厩舎

対象馬 16頭
2012年厩舎ランク 28.7
回収率 151.7%
打率 0.375
長打率 0.125
三振率 0.125

 久しく重賞勝ちがないのがマイナスポイントではありますが、高額馬を預かっていない割には、打率、長打率とも高く侮れません。イメージとしては地味な厩舎なのですが、三振率も低いですし、どんな馬でもそれなりの成績を出せているのは素晴らしいと思います。この厩舎も関東の厩舎の中では注目したいです。


大久保洋厩舎

対象馬 12頭
2012年厩舎ランク 17.9
回収率 263.1%
打率 0.417
長打率 0.083
三振率 0.167

 美浦の名門厩舎ですが最近ではサンカルロが目立つくらいで、厩舎ランクもお世辞にも良いとは言えません。それでも安馬を可能な限り使って勝ち上がらせる腕は、稀有のものかもしれません。ただ残念ながら定年が近づいているので、今後有力馬が入ってくるかどうかはちょっと疑問ではあります。


 これら3厩舎が回収率、打率、長打率及び三振率のすべてにおいて優れていた厩舎です。次に、全部の項目とまではいかないまでも、見るべきところがある厩舎を挙げたいと思います。

宗像厩舎

対象馬 7頭
2012年厩舎ランク 22.2
回収率 124.1%
打率 0.429
長打率 0.143
三振率 0.286

 データ上のクラブ馬の長打はエオリアンハープだけですが、今年クラブ馬からフェイムゲームという重賞勝ち馬が出ました。安馬を預かっても、その安馬でそこそこ結果を出せているのが頼もしいです。高めの馬のフェイムゲームで結果を出していますし、この厩舎も注目しておきたい厩舎です。


田中剛厩舎

対象馬 5頭
2012年厩舎ランク 18.2
回収率 130.7%
打率 0.200
長打率 0.200
三振率 0.000

 開業してまだ実質3年目の厩舎ですが、フェデラリストを再生し、今年は安馬のロゴタイプをクラシックに送り出します。すでに昨年から注目していましたが、予想通り爆発の可能性が見えてきました。新しめの厩舎だけに、このデータ自体はあまり意味がありませんが、今年所属する募集馬は当然注目すべきと思います。先生自身の評判も牧場ではすこぶる良かったです。


 参考までに美浦の御三家厩舎のデータを載せておきたいと思います。

堀厩舎

対象馬 23頭
2012年厩舎ランク 44.7
回収率 105.1%
打率 0.217
長打率 0.087
三振率 0.261


藤沢厩舎

対象馬 15頭
2012年厩舎ランク 39.8
回収率 89.4%
打率 0.467
長打率 0.000
三振率 0.000


国枝厩舎

対象馬 22頭
2012年厩舎ランク 38.5
回収率 87.3%
打率 0.318
長打率 0.045
三振率 0.136


 最後に、このブログを丹念に読まれている方ならご存知かも知れませんが、私が論外厩舎と普段から言っている、美浦のある厩舎のデータを示しておきます。厩舎はあまり重視しないという方もいるかと思いますが、そういう方でも、このデータを見ると見方が変わるかも知れません。

美浦の論外厩舎X

対象馬 18頭
2012年厩舎ランク 15.9
回収率 21.3%
打率 0.000
長打率 0.000
三振率 0.222

 18頭と、御三家厩舎並みに社台Gの馬を預かってこの成績。本当に論外と言わざるを得ません。ちなみにこの厩舎は安馬ばかりなわけではなく、5,000万以上の馬も預かっていました。
 どんなにいい馬でも、最後の仕上げをするのは人間です。厩舎の大切さが身に染みるデータでした。


| | Comments (8)

April 07, 2013

2013/4/7(日)結果

 今日はクラシックの第一弾、桜花賞のレース回顧です。クラシック本番で思うのは、やはり上位でない種牡馬の産駒は人気になっても疑うべきということでしょうか。それにしても関東馬の桜花賞優勝は個人的にうれしいことだし、優勝馬の所属厩舎は着実に実力をつけています。


【阪神11R芝1600m桜花賞 GⅠ】

レッドオーヴァル (ディープインパクト) 2着
募集時評価 C-D-D-D

 プラス体重で出てこれた。この時点で戴冠に大きく近づいていた。レースではスタートしてすっと控えて当然のように後方から。アンカツはテレビで緩い流れと言っていたが、それは4ハロン目、5ハロン目で若干緩んだだけで、レース全体としては毎年の桜花賞同様のハイペースだったし、この後方4番手の位置取りが常識的にはほぼベストの位置取り。4角でも外を回って余裕の手ごたえ。おそらく鞍上はこの時点でほぼ勝利を確信していたはずだ。直線でも大外から他馬が仕掛けるのを待つ余裕を見せて残り300mくらいから一気に仕掛ける。一旦はアユサンをかわしたように見えたが、坂を上りきったところでまさかの差し返しにあって2着。
 正直言うと、なんでこの競馬で負けたのかよくわからない。鞍上もさすがはM.デムーロというベストの騎乗をしたし、流れも完全にこの馬に向いた。どう考えても差し返される理由はないのだが。。昨日にアユサン騎乗予定の丸山騎手が大変な大怪我をされ、その代打としてC.デムーロ騎手が騎乗したわけだが、その、ある意味、代打としての気楽さというか、そういう心理も重なって、また、怪我をした丸山騎手の気持ちもアユサンに乗り移って大仕事をやりのけたのかもしれない。コース取りとしては、距離損もなかったアユサンのほうがベストだったとも言えるが、そういうことも含めてC.デムーロ騎手のファインプレーだったと納得するしかない。
 さて、次走はどこを目指すのか定かではないが、やはり距離はマイル以下がベストと思う。ただし、この時期の牝馬は実質マイル以下が得意の馬でも2400mをこなすこともよくある。オークス向きではないが、オークスに出れば上位争いは可能であると思う。


サンブルエミューズ (ダイワメジャー) 6着
募集時評価 A-C-C-C

 今日は鞍上もまったく迷いがなく、スタートして抑えて最後方待機。直線でも大外に出して懸命に追うが6着まで。頑張ってはいたが、現状では力は出し切れたというところだろう。今回は前も流れてこの馬にも流れが向いたと言えるが、こういう競馬を続けていけば、これからもっと出世できるだろう。次走はどうなるのかわからないが、血統的にはオークスは厳しい感じなので、やはり短いところを中心に使って行ったほうがいいのかもしれない。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (0)

April 06, 2013

2013/4/6(土)結果

 今日はメインレースだけ中山競馬場に見に行ってきました。11Rの直前から激しく雨が降り始め、時折弱くなったりしながらレースの時間となりました。


【中山11R芝1600mニュージーランドT GⅡ】

★レッドアリオン (アグネスタキオン) 2着
募集時評価 E-D-A-A

Photo

パドックでは降り出してきた雨にも負けずしっかりと歩けていた。今日は体も大きく見せて、デキ自体は前走よりも良く見えた。レースではスタートで出遅れて2馬身ほどの不利。しかし押して行ってスピードの違いですぐに先団4番手につける。前半35秒7のマイル戦としては緩い流れのなか、そのまま最内を通って進み、4角でも慌てずに迷いなく最内に突っ込んだ。直線では最内を伸びてきた外から伸びてきたエーシントップと前で粘ったストーミングスターとの叩き合いとなり、一旦は前に出るが最後はエーシントップにかわされ2着。今日は出遅れてしまったが鞍上の好騎乗ですぐに先団につけて流れに逆らわず、また最内を突いてロスのない競馬ができた。勝ちきるまでには至らなかったが、NHKマイルCの優先出走権を得ることができたので上々の内容だろう。中山コースは関西の騎手では不安だが、東京コースはそんなに騎手を選ぶコースでもないので、本番も今日のコンビで大丈夫だろう。あとは無事に行ってくれれば本番でもいいレースをしてくれそうだ。


ゴットフリート (ローエングリン) 9着
募集時評価 A-E-E-D

Photo_2

休み明けになるが、パドックでは馬体に張りもあって良く見えていた。休み明けでも力は出せそうな感じには見えた。レースではこの馬も出遅れて2馬身くらいの不利。鞍上は位置を取りにいかず、そのまま後方2番手の位置。
レースの流れが落ち着いてしまったので、4角手前から外を通って押し上げていくが、そこで脚を使ってしまったし直線では前も止まらず結局9着。結果としては今日のようなスローの流れでは位置取りが悪すぎた。おそらく鞍上は流れが速くなると決め込んで、出遅れたからには後方待機したのだと思うが、まったく裏目に出た。あと、仕上がり自体も余裕残しのところがあったのかもしれない。今日も最後はそれなりの脚は使っているので、力負けではない。ただ今日の結果から、本番の東京コースでどういう競馬をするのか迷いが出てしまう可能性はある。そのあたりを鞍上が手の内に入れられれば、本番は今日の結果とは当然に違う結果となるだろう。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (2)

April 05, 2013

2011年産シルク募集時評価 (完全版関東その1)

 めでたくシルクホースクラブの会員になりましたので、以前一部のみやってあった募集時評価を完全版にしておきたいと思います。募集時のカタログとDVDのみからの判断で、最近の動画については加味していません。
 すでに出資されている方もおられる状況ですので、下記を読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。愚か者の妄想にすぎませんので、どうか枯葉も山のにぎわいとして受け流していただければと思います。
 今日は関東の牡馬の一部についてです。


1 キャリアコレクションの11 (ディープインパクト) 牡4,000万 藤沢和
募集時評価 C C C B

馬体的にはコンパクトにまとまったという感じだが、変な伸びがあるよりはこういうタイプのほうが計算が立つので良いと思う。ディープ産駒としては平均的なタイプで馬体的に特に目立つようなところもない。血統的には母は重賞勝ち馬だが、兄姉に活躍馬はおらず中途半端な感じではある。また母も高齢馬であるのも難点だ。悪いところはない馬なので、関東でディープ産駒が欲しいとか、この厩舎が好きというのであればというところか。


2 マチカネハナサソウの11 (キングカメハメハ) 牡2,500万 大竹
募集時評価 C C C B

そんなに硬さはなくキンカメ産駒としてはこれくらいで普通だろう。特別目立ったところもないのだが、遅生まれでもあるし、これから成長する可能性はある。前脚の出し方がやや気になるが、そこ以外は特別気になるところはない。叔父にダークシャドウがいて、血統的にも面白い。順調に成長してくれれば楽しみだ。


3 フーラクサの11 (ダイワメジャー) 牡2,000万 武藤
募集時評価 C C B B

まとまりがあって、リズム良く歩けているのはいいが、体が大きいのがどうか。上も走っていないし厩舎も今ひとつで手を出しにくい。


4 マイベストスターの11 (ゼンノロブロイ) 牡2,500万 萩原
募集時評価 D B C C

後脚もしっかりしていて全体としてまとまりがあるのが良い。厩舎も良いところと思うが、トモがさみしいのが何とも残念。


5 ビワパシフィカスの11 (ゼンノロブロイ) 牡2,500万 小笠
募集時評価 E E C D

トモがさみしすぎるし、後脚も頼りない。厩舎も今一つ。血統的には非常に魅力的なものがあるのでそこに期待したい。


10 レジェンドトレイルの11 (ネオユニヴァース) 牡2,500万 小島茂
募集時評価 D D D D

ネオユニヴァース産駒ならトモがもう少し欲しい。後も頼りなく、肩も硬め。この父の産駒としてはちょっとどうか。


12 レイサッシュの11 (ハーツクライ) 牡1,800万 武市
募集時評価 D D D E

歩かせると脚がバラバラになる感じで危なっかしい。母も高齢で厩舎も今一つのところ。


13 ウイングオブラックの11 (ハーツクライ) 牡2,500万 伊藤圭
募集時評価 D D D D

悪くはないのだが、小さくまとまっている感じで強調点がない。厩舎も社台G生産馬で結果を出しているとは言い難いところなのがどうか。


17 タイキポーラの11 (チチカステナンゴ) 牡1,600万 金成
募集時評価 C A A B

肩も柔かく後脚の踏み込みも良い。確かに運動神経は良さそう。芦毛なので立ち姿は良く見えないが、動かすとよく見える。かなり面白い存在かも。あとはこの種牡馬と厩舎をどう考えるか。


20 レアクラシックの11 (ジャングルポケット) 牡1,800万 小笠
募集時評価 C C C C

特に強調すべき点はなく、可もなく不可もなくという感じだが、遅生まれなので変わり身はあるかもしれない。ただこの種牡馬の産駒の活躍馬は社台G生産馬に偏っているので、無理にこれに行く必要もないかも。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (8)

April 04, 2013

ダンスインザダークの実力

短評:「4億9,000万円も今は昔」

 今日はダンスインザダークの実力です。かつてはセールで高額で取引されたり、クラブでも高額馬が多数いました。さて最近はどうなっているでしょうか。


Dance

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 65.8%

 高くはない、というか、低いですね。タッチミーノットを含む社台GOの馬を含まなければもっと低くなります。オーナーズの所属馬を除く実質的な一口クラブの馬だけで考えると39.2%と非常に低くなります。最近は特にその傾向が高いのですが、ダンスインザダーク産駒で走る馬はほとんど個人馬主の所有となっている感じで、クラブにはいい馬は回ってきていないという印象です。まあそれも2007年産までの話で、それ以降は社台G生産馬でも活躍馬はいないのが現状です。


2.牡牝別

牡馬 103.2%
牝馬 44.9%

 一般に言われているように牡馬優勢となりましたが、これもタッチミーノットが頑張って引っ張り上げているだけです。それを除けば、最近のクラブ馬に関しては言われているほど牡馬優勢ではありません。むしろ、牡馬については2007年産くらいまでは非常に高い値段がつけられていたこともあり、どのクラブにも高額地雷が発生した関係上、むしろ牡馬のほうが回収率は悪いと言ってもいいくらいです。


3.東西別

東 90.0%
西 41.7%

 東西別もタッチミーノットが東のデータを押し上げているだけで、特別な偏りはなさそうです。


4.生産牧場別

社台F 165.0%
ノーザンF 20.9%
白老F 39.0%
追分F 100.1%

 最近は社台F生産馬が高い値です。ノーザンFは逆に低くなっています。社台Fではまだ細々と産駒が生産されていますし、社台F産が一番期待できそうです。


5.クラブ別

社台RH 46.5%
社台GO 243.1%
サンデーR 28.9%
キャロット 20.2%
その他 108.9%

 非常にわかりやすく、社台GOが飛びぬけています。純粋なクラブ馬ではグリーンのオルトリンデが頑張っていて、その他のクラブのデータが高くなっています。


6.打率・・・0.175

 打率も悪いです。社台GOの馬を除くと0.114となり、さらにひどい値になります。ここ最近でダンスインザダーク産駒に出資して満足な成績を収めた人はかなり少ないのではないでしょうか。


7.長打率・・・0.025

 40頭の母集団に対して長打はタッチミーノット1頭のみです。純粋な一口クラブ馬としてはゼロということになります。

8.三振率・・・0.150

 意外にも三振率は高くないです。元々はG1馬も複数出している種牡馬ですから、クズばかり出すということではないということでしょう。


9.デビュー率・・・ 0.975

 デビュー率は良い値です。最近は安い馬が多いですが、デビューまではたどり着けている馬が多いのは心強いです。


10.総評

 デルタブルースやザッツザプレンティをはじめ、クラブでもG1馬を輩出してきましたし、一時はサンデーの後継一番手という感じの期待がかかっていた時期もありました。有名馬主のお二方がセリで産駒を争い、4億9,000万円という破格の値段がついたこともありました。今となっては、早くも懐かしい感じがしてしまいます。
 最近でも、2009年産のクラレントなど、ごくわずかに活躍馬が出てきていますが、ほとんど例外に近い存在です。2008年産以降では、クラブ馬に限らず、ほとんど活躍馬はいません。
 クラブ馬に関しては、最近はオーナーズ所属の馬を除くと、本当に成績が低迷しています。打率も悪く、長打もなし。デビュー率は高く、三振率は低いですが、逆に言えば下級条件でくすぶってしまう馬が多いということでもあります。
 2011年に社台SSを追放となっていますが、まだわずかながら社台Gでも産駒の生産は続いており、今年もクラブで募集されると思います。しかし、この種牡馬によっぽどの思い入れがあるか、または母方に思い入れがない限りは、手を出すのは避けておいたほうが無難でしょう。


| | Comments (2)

April 03, 2013

注目のジャングルポケット産駒(2011年産)

 今日はジャングルポケット産駒の注目馬についてです。西の牝馬ということで考えると、やはりこの馬かなと思います。

社台RH70 マンハッタンセレブの11 (ジャングルポケット)
牝2,800万 大久保龍志 募集時評価 C-D-A-B

 ジャングルポケット産駒らしい非常に柔らか味のある歩様で、血統的にも叔父にマンハッタンカフェがいる良血。兄姉からは活躍馬は出ていませんが、この馬には活躍の期待がかかります。現状はソエが出たりしてペースダウンしているようですが、秋の京都から使うのであれば別に焦る必要もないでしょう。血統的に成長力もありそうですから春よりも3歳秋の京都に期待したくなる馬です。


 まだ残っている馬から考えると、この馬が気になるところです。

キャロ27 セシルカットの11 (ジャングルポケット)
牝1,400万 松山将 募集時評価 C C B B

 叔母にエアグルーヴがいるのが何とも心強い、血統的に筋の通った馬です。この馬もジャングルポケット産駒らしい柔らかい大きな動きができる馬です。ただ体が小さく、また、現状は調整もあまり進んでいないのが残念です。デビューは遅めになるかもしれません。関東馬ですし所属厩舎が上位の厩舎ではないというのも、あまり強気になれない部分でしょうか。繋ぎの角度や肩の傾斜などは芝の中距離に丁度良いので、うまく仕上がってくれば楽しめる馬ではないでしょうか。


(注)左から、トモ-後脚-肩-全体のリズム、の評価です。
トモはトモの大きさ及び迫力で評価しています。後脚はクセがないか、スムーズか等で評価しています。肩は肩の出のスムーズさ、硬さで評価しています。全体のリズムはスムーズな全身運動ができているかを評価しています。

| | Comments (6)

April 02, 2013

ジャングルポケットの実力

短評:「長打もあるが予想通りの大型扇風機」

 今日はジャングルポケットの実力です。クラブからG1馬も複数出ているのですが、当たり外れが大きいような印象もあります。さてどうでしょうか。


Jungle

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 120.2%

 全体の回収率は思ったよりも高いです。ただし、これは一部の馬が引っ張っているというのが大きいと思います。また、産駒の募集価格自体がそんなに高くないというのもあるかもしれません。


2.牡牝別

牡馬 79.9%
牝馬 178.2%

 牡牝では牝馬のほうが非常に高くなりました。これもアヴェンチュラとアプリコットフィズの牝馬2頭が大きくデータを引っ張り上げています。母集団の頭数が少ないので、ある意味仕方ないです。実際にはジャングルポケット産駒からはトーセンジョーダンやオウケンブルースリなど牡馬のG1馬も出しており、種牡馬として牡馬から活躍馬が出ていないということではありません。
 しかし、クラブ馬からは牡馬の活躍馬はなかなか出ていないのが現状です。クラブの牡馬で大活躍したのはタスカータソルテくらいで、過去のクラブ馬を考えても、トールポピー及びアヴェンチュラの姉妹、クィーンスプマンテ、アプリコットフィズと、クラブ馬のG1馬や活躍馬は牝馬ばかり。ちなみに社台G以外の全クラブ馬を調べてみてもやはり牝馬のほうが回収率は高くなります。そう考えると、ジャングルポケットの牡馬は引き合いが多いので、良駒はセリや庭先で売れてしまってクラブにはあまり出てきていないのかもしれません。


3.東西別

東 102.3%
西 136.3%

 東西別では西が高くなりました。西高東低の競馬界ですから、これ自体は特に不思議ではありません。ただ、ジャングルポケット産駒は基本的に総じて坂のあるコースが苦手で、良績は京都に集中しています。京都意外なら急坂のない東京コースが良いということになるでしょう。そのせいもあって、京都コースのある関西馬のほうが成績が良くなっているのかもしれません。ただし、詳しく調べたわけでもないので、これはタダの憶測です。ちなみに
社台G以外の全クラブ馬を調べてみてもやはり関西馬のほうが回収率は高くなっていました。


4.生産牧場別

社台F 114.7%
ノーザンF 147.1%
白老F 9.1%
追分F 6.8%

 生産牧場別では、ノーザンFが好成績です。白老Fと追分Fではこの種牡馬の産駒はほとんど生産していないのであまり参考にならないかもしれません。


5.クラブ別

社台RH 156.3%
社台GO 35.9%
サンデーR 119.6%
キャロット 151.3%
その他 0.0%

 社台RH、キャロットが高い値です。これも上記で示した一部の馬が値を引っ張っているためです。社台Gの生産馬であれば、クラブは特に気にする必要はないでしょう。


6.打率・・・0.258

 打率はまあ平均レベルですが、思ったよりは高いかなという印象です。もっと低いような印象すらあったのですが、まあ普通と言っていいでしょう。


7.長打率・・・0.097

 長打率は高めです。この種牡馬の唯一の売りと言えるでしょう。やっぱり長打が出る種牡馬は引き合いも多いし、自然と人気も高くなります。
 

8.三振率・・・0.387

 まさしく、これを大型扇風機と言わずしてなんと言おうかというくらい高い値です。実に産駒の4割は獲得賞金ゼロ。しかも下を見ればわかりますが、全馬デビューして4割ゼロですから、これはかなり恐ろしい値です。


9.デビュー率・・・ 1.000

 あまり丈夫というイメージはなかったのですが、デビュー率はなんと10割です。今回のデータ上の産駒は1頭の例外もなく、すべて中央でデビューできていました。ただし、ギリギリでデビューして1、2回使って引退という馬も結構いたので、必ずしもすごく丈夫な馬が多いということではないと思います。ちなみに社台G以外の全クラブ馬を調べてみてもやはり今回のデータの範囲だとデビュー率は10割でした。
 パーフェクトなデータはなかなか達成できないので、素直に素晴らしいと思います。


10.総評

 ジャングルポケットはある意味非常にわかりやすい種牡馬で、走る馬はほとんど社台Gの生産馬です。クラブ馬で調べてみても、社台系のクラブ以外では長打はありません。つまり、社台系の繁殖と相性が良いということでしょう。よく言われるサンデーサイレンス牝馬とのニックスについてですが、高額な賞金を稼いでいる産駒は母父サンデーが確かに多いです。しかし一方で、表を見てもらえばわかりますが、母父サンデーでもかなりの数の低級馬がいるということも覚えておきたいです。
 ジャングルポケット産駒の特徴はなんといっても三振率が非常に高いということです。一方で当たれば長打の確率も高いので、当たり外れが大きい種牡馬とも言えます。三振が多くても、それなりに人気があるのは、やはりこの長打の魅力が大きいからでしょう。クラブではG1馬は牝馬のみですが、今後もクラブからG1馬が出てくる可能性は高いと思います。クラブに出てくる産駒数はそんなに多くないので、それこそ、ジャングルポケットの牝馬ばっかり買っていればそのうちG1馬に巡り合えるかもしれません。ただ、その場合、出資馬の4割は獲得賞金ゼロという事態になってしまいますが。。
 狙うならやはり牝馬でしょう。牡馬の活躍馬はいずれも社台G生産馬であるにもかかわらず、ほとんどすべてが個人の有名馬主所有です。牡馬の良駒がクラブに回ってくる可能性に賭けるよりは、素直にクラブでの実績がある牝馬を狙ったほうが良さそうです。
 そうは言っても、打率が高いわけでもなく、三振率は極めて高いことに変わりはありません。選ぶ人の眼が試される上級者向きの種牡馬と言えるかもしれません。


| | Comments (6)

« March 2013 | Main | May 2013 »