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April 30, 2013

キングカメハメハの実力

短評:「大王様はお金持ちが好き」

 今日はキングカメハメハの実力です。キングカメハメハは非サンデー系のリーディング上位の人気種牡馬ですし、クラブにも毎年多数の募集馬がラインナップされます。出資するには最優先枠や第一希望の枠を使わないといけない可能性が高いですので、取捨の選択は非常に重要になってきます。それではいつもどおり見ていきましょう。


「king_kame.png」をダウンロード


(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 110.7%

 全体の回収率は、母集団の頭数が多いにもかかわらず、平均よりも10%程度高い値を示して、貫録を示しました。非サンデー系の種牡馬としては不動の一番手の位置を確保していると言えるでしょう。


2.牡牝別

牡馬 126.0%
牝馬 71.0%

 牡牝別では牡馬が牝馬を圧倒しました。牝馬はアパパネという三冠馬がいるため、過大評価されがちですが、キングカメハメハは牡馬のほうが走っています。

 まず、牝馬について。牝馬は社台G生産でクラブに回ってくる馬の中からは活躍馬と言えるような馬はエオリアンハープくらいです。そのエオリアンハープにしても重賞までは届いていないわけですし、冷静に考えて、牝馬が走っているとは言い難いです。
 さらに厳しいのは、ネオユニヴァース産駒と同様で、牝馬の高額馬がまったく走っていません。3,000万円以上で募集された牝馬は、回収率15.4%、打率0.000、長打率0.000、三振率0.500という、かなりひどい成績です。かといって、中価格や低価格の馬が走っているかというと、そうでもありません。値段に関係なく今一つという感じです。理由はよくわからないので、今後は傾向が変わるかも知れませんが、今のところは結構な良血馬にキングカメハメハがついて産まれた牝馬でも、あまり活躍できていません。基本的に牝馬は難しいと思っておくしかないでしょう。

 次に、牡馬について。牡馬は非常に簡単で、かつ、偏った傾向があります。もうただ単純に高額馬が走るということです。4,000万円以上で回収率144.7%、打率0.323、長打率0.226、三振率0.097です。6,000万円以上で回収率179.7%、打率0.429、長打率0.357、三振率0.000となります。さらに、8,000万円以上では回収率214.1%、打率0.500、長打率0.500、三振率0.000となります。まあ、8,000万円以上ともなれば募集価格自体が1億円に近いわけですから、長打率5割といってもそんなにインパクトはないかもしれません。それ以前に、8,000万円以上の牡馬の母集団が8頭もいることのほうが驚きでもありました。
 逆に牡馬で価格3,600万円以下でデータを見ると、回収率46.1%、打率0.158、長打率0.000、三振率0.316と、非常にわかりやすい結果が出ます。
 キングカメハメハの牡馬を買うなら、とにかく良血の繁殖の仔で高額な馬を買うのが正解ということでしょう。そういう意味では、キングカメハメハは、牡馬に関しては繁殖の能力をストレートに出せる種牡馬ということかもしれません。


3.東西別

東 87.6%
西 123.6%

 東西別は、やはり良血の有力馬が関西に入ることが多いことから、関西有利となっています。まあ、特に驚くにはあたりません。


4.生産牧場別

社台F 101.6%
ノーザンF 127.6%
白老F 84.2%
追分F 54.5%

 生産牧場別ではノーザンFがトップです。高額牡馬はノーザンF産が多いので、わかりやすい結果かもしれません。


5.クラブ別

社台RH 99.6%
社台GO 78.9%
サンデーR 130.4%
キャロット 115.0%
その他 52.8%

 ノーザンファーム優位を象徴するように、サンデーR、キャロットという順に高い値となっています。 


6.打率・・・0.222

 あら、なんと打率は非常に悪いです。ということは、一部のG1級の馬が成績を引っ張り上げており、産駒が全体的に走っているというわけではないということです。この点は留意したいですね。


7.長打率・・・0.081

 長打率はリーディング上位の種牡馬としては及第点ですね。ネオユニヴァースと似たような値です。


8.三振率・・・0.232

 三振率は、まあ普通でしょうか。可もなく不可もなくという感じです。


9.デビュー率・・・0.939

 デビュー率も普通ですね。特に良いわけでもないですが、気にするほどでもないです。


10.総評

 キングカメハメハ産駒は、すべてが平均的に走るわけではなく、牡馬に関しては、基本的には良血馬が値段通りに走るということです。社台G生産馬では、4,000万円以上の馬であれば、2割以上の確率で1億円以上稼ぐわけですから、かなり楽しみが多くなります。さらに、もっと高い馬であればあるほど、走る可能性が高まるので、お金を使った人が有利な種牡馬と言えるかもしれません。もちろん1億円以上の馬でも、今一つだった馬もいるわけで、絶対ではないのですが、牡馬で超高額馬が出てきたら、迷わず第一希望又は最優先で狙い撃つという戦法もあるでしょう。
 一方、牝馬に関しては、牡馬とはまったく傾向が異なっていて、なぜか今のところ高額馬からは活躍馬が出てきません。まあ、現2歳にも良血牝馬がかなりいるので、今後変わってくるかもしれませんが、牡馬のような信頼性はないということは覚えておくべきでしょう。

 それから、キングカメハメハ産駒は、Mr. Prospectorのクロスがある馬のデータは、回収率38.1%、打率0.214、長打率0.000、三振率0.286と振るいません。こういう血統に関するデータは、なかなかうまい具合にわかりやすいデータは出ないものなのですが、ハッキリ出ました。これはうわさ通りというか、単なるイメージではなく、データの裏付けがある血統データなので留意すべきでしょう。

 キングカメハメハ産駒は必ず人気になりますし、ましてや良血の高額馬となれば、人気必至です。第一希望や最優先を使って、その争奪戦に参加するか、それとも素直に違う種牡馬の産駒を選ぶのか。人気上位の種牡馬の産駒だからといって、何でもいいというわけではないということがよくわかるデータとなりました。


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Comments

競馬悟空さん、こんばんは。2日連続遊びに来ました。自分のキンカメ産駒は2頭いまして、その母親がトゥザヴィクトリーという馬です。よくご存じだと思いますが…。データはやはり正直ですね…トゥザワールドはともかく、トゥザレジェンドは今のところデータ通りです。しかも池江先生は牝馬が余り…。暗い事ばかり言っても仕方がないので前向きに行きます。

Posted by: パパディー | April 30, 2013 at 08:59 PM

競馬悟空さん、こんばんは^^

ほー待望のキンカメですが、これまたイメージとは違う結果ですね(^_^;)
ただ、かなり母集団が多いので、データ通り高額馬が稼いだものを低額馬が引き下げてるんでしょうね(>_<)
望田潤さんが「キンカメは配合に素直な種牡馬」とおっしゃってましたが、高額馬=名繁殖でしょうから、わかりやすい種牡馬ということで、我々にとってはある意味、ありがたいことだと思います(-人-)
シルクには今年ウインドインハーヘア11の牝馬がいて非常に魅力的なんですが、高いでしょうし、難しいところです(-_-;)
一度はキンカメにも行ってみたいんですけどね~(^^)/

Posted by: レプティリア | April 30, 2013 at 09:29 PM

競馬悟空さん、こんばんは。
キンカメは牡馬が良いみたいですね。
トールポピー12やブルーメンブラット12は大人気必至ですが、牝馬なのでどうでしょうか。
牡馬ではリッチダンサー12が来て、関西ならば最優先で行ってみたいです。

Posted by: うりうり | April 30, 2013 at 11:05 PM

競馬悟空さん、おはようございます。
本家募集馬は低実績の私には流石に敷居が高いので私には無理でしょうね!
やっぱりシンクリですかね!

Posted by: ねこだねこきち | May 01, 2013 at 07:09 AM

パパディーさん、こんばんは!
キンカメの牝馬は、クラブ馬は今一つ活躍できないのが多いですね。。でも、そのかわり、トゥザワールドは、全部の活躍条件に当てはまっている馬ですから、よっぽどのことがない限りは重賞の一つや二つは勝てると思っています。出資されているパパディーさんが本当にうらやましいです!

Posted by: 競馬悟空 | May 01, 2013 at 07:12 PM

レプティリアさん、こんばんは!
やはりキンカメ産駒は、牡馬に関しては「配合に素直」ということで良さそうですね。わかりやすい種牡馬ですが、その分牡馬は人気になるので熾烈な争いになりますね(笑)。一方牝馬は、超良血でも、人気になるなら避けたほうがいいかなと個人的には思っています。第一希望や最優先をそこに使うのは惜しいかなと。。でも今後もキンカメ産駒の良血牝馬はどんどん出てきますし、この傾向が続くのかどうか見守りたいです。

Posted by: 競馬悟空 | May 01, 2013 at 07:15 PM

うりうりさん、こんばんは!
キンカメ牝馬はちょっと怖い気がしますね。。しかも良血馬は第一希望か最優先かでなければ取れないわけですから、リスクが高い気がして。。同じ最優先なら牡馬がいいなあと思いました。リッチダンサーの12いいですねえ。厩舎がどこになるかも重要ですが、キャロットに来るなら、注目したいですね!

Posted by: 競馬悟空 | May 01, 2013 at 07:20 PM

ねこだねこきちさん、こんばんは!
社台・サンデーでは、キンカメ牡馬は間違いなく人気になりますから、ラッキーナンバー以外ではなかなか難しいですよね。。私も昨年は玉砕でした(笑)。シンボリクリスエス産駒の牡馬は、今年も社台・サンデーで募集されますし、厩舎次第では面白いと思いますよ。

Posted by: 競馬悟空 | May 01, 2013 at 07:24 PM

競馬悟空さん、お世話になります。
いつも興味深い考察ありがとうございます。
キンカメは非サンデーの雄という印象ですが、データだとまた印象が違いますね。
私は今年の2歳馬で2頭のキンカメ産駒に出資しています。
データでいくと1頭は走る傾向、もう1頭は厳しい傾向となりました(笑)
さてさて、どうなりますか。
でもMr. Prospectorのクロスの件は知りませんでした。
今後の参考にさせて頂きます!

Posted by: akibon | May 01, 2013 at 07:43 PM

akibonさん、こんばんは!
リーディング上位だからといって、キンカメ産駒なら全部走るというわけではないということですよね。まあ、データはあくまで過去のデータであって、未来の予言ではないのですが、高額牡馬が走っているというのは事実ですので、今後はその点はやはり留意したいです。Mr. Prospectorのクロスが入っているオープン馬は1,2頭しかおらず、相性が悪そうだというのは知っていたのですが、データで見ても、やはり間違いなさそうです。これも絶対ではないですが、できれば避けたいデータですよね。

Posted by: 競馬悟空 | May 02, 2013 at 12:05 AM

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