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April 02, 2013

ジャングルポケットの実力

短評:「長打もあるが予想通りの大型扇風機」

 今日はジャングルポケットの実力です。クラブからG1馬も複数出ているのですが、当たり外れが大きいような印象もあります。さてどうでしょうか。


Jungle

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 120.2%

 全体の回収率は思ったよりも高いです。ただし、これは一部の馬が引っ張っているというのが大きいと思います。また、産駒の募集価格自体がそんなに高くないというのもあるかもしれません。


2.牡牝別

牡馬 79.9%
牝馬 178.2%

 牡牝では牝馬のほうが非常に高くなりました。これもアヴェンチュラとアプリコットフィズの牝馬2頭が大きくデータを引っ張り上げています。母集団の頭数が少ないので、ある意味仕方ないです。実際にはジャングルポケット産駒からはトーセンジョーダンやオウケンブルースリなど牡馬のG1馬も出しており、種牡馬として牡馬から活躍馬が出ていないということではありません。
 しかし、クラブ馬からは牡馬の活躍馬はなかなか出ていないのが現状です。クラブの牡馬で大活躍したのはタスカータソルテくらいで、過去のクラブ馬を考えても、トールポピー及びアヴェンチュラの姉妹、クィーンスプマンテ、アプリコットフィズと、クラブ馬のG1馬や活躍馬は牝馬ばかり。ちなみに社台G以外の全クラブ馬を調べてみてもやはり牝馬のほうが回収率は高くなります。そう考えると、ジャングルポケットの牡馬は引き合いが多いので、良駒はセリや庭先で売れてしまってクラブにはあまり出てきていないのかもしれません。


3.東西別

東 102.3%
西 136.3%

 東西別では西が高くなりました。西高東低の競馬界ですから、これ自体は特に不思議ではありません。ただ、ジャングルポケット産駒は基本的に総じて坂のあるコースが苦手で、良績は京都に集中しています。京都意外なら急坂のない東京コースが良いということになるでしょう。そのせいもあって、京都コースのある関西馬のほうが成績が良くなっているのかもしれません。ただし、詳しく調べたわけでもないので、これはタダの憶測です。ちなみに
社台G以外の全クラブ馬を調べてみてもやはり関西馬のほうが回収率は高くなっていました。


4.生産牧場別

社台F 114.7%
ノーザンF 147.1%
白老F 9.1%
追分F 6.8%

 生産牧場別では、ノーザンFが好成績です。白老Fと追分Fではこの種牡馬の産駒はほとんど生産していないのであまり参考にならないかもしれません。


5.クラブ別

社台RH 156.3%
社台GO 35.9%
サンデーR 119.6%
キャロット 151.3%
その他 0.0%

 社台RH、キャロットが高い値です。これも上記で示した一部の馬が値を引っ張っているためです。社台Gの生産馬であれば、クラブは特に気にする必要はないでしょう。


6.打率・・・0.258

 打率はまあ平均レベルですが、思ったよりは高いかなという印象です。もっと低いような印象すらあったのですが、まあ普通と言っていいでしょう。


7.長打率・・・0.097

 長打率は高めです。この種牡馬の唯一の売りと言えるでしょう。やっぱり長打が出る種牡馬は引き合いも多いし、自然と人気も高くなります。
 

8.三振率・・・0.387

 まさしく、これを大型扇風機と言わずしてなんと言おうかというくらい高い値です。実に産駒の4割は獲得賞金ゼロ。しかも下を見ればわかりますが、全馬デビューして4割ゼロですから、これはかなり恐ろしい値です。


9.デビュー率・・・ 1.000

 あまり丈夫というイメージはなかったのですが、デビュー率はなんと10割です。今回のデータ上の産駒は1頭の例外もなく、すべて中央でデビューできていました。ただし、ギリギリでデビューして1、2回使って引退という馬も結構いたので、必ずしもすごく丈夫な馬が多いということではないと思います。ちなみに社台G以外の全クラブ馬を調べてみてもやはり今回のデータの範囲だとデビュー率は10割でした。
 パーフェクトなデータはなかなか達成できないので、素直に素晴らしいと思います。


10.総評

 ジャングルポケットはある意味非常にわかりやすい種牡馬で、走る馬はほとんど社台Gの生産馬です。クラブ馬で調べてみても、社台系のクラブ以外では長打はありません。つまり、社台系の繁殖と相性が良いということでしょう。よく言われるサンデーサイレンス牝馬とのニックスについてですが、高額な賞金を稼いでいる産駒は母父サンデーが確かに多いです。しかし一方で、表を見てもらえばわかりますが、母父サンデーでもかなりの数の低級馬がいるということも覚えておきたいです。
 ジャングルポケット産駒の特徴はなんといっても三振率が非常に高いということです。一方で当たれば長打の確率も高いので、当たり外れが大きい種牡馬とも言えます。三振が多くても、それなりに人気があるのは、やはりこの長打の魅力が大きいからでしょう。クラブではG1馬は牝馬のみですが、今後もクラブからG1馬が出てくる可能性は高いと思います。クラブに出てくる産駒数はそんなに多くないので、それこそ、ジャングルポケットの牝馬ばっかり買っていればそのうちG1馬に巡り合えるかもしれません。ただ、その場合、出資馬の4割は獲得賞金ゼロという事態になってしまいますが。。
 狙うならやはり牝馬でしょう。牡馬の活躍馬はいずれも社台G生産馬であるにもかかわらず、ほとんどすべてが個人の有名馬主所有です。牡馬の良駒がクラブに回ってくる可能性に賭けるよりは、素直にクラブでの実績がある牝馬を狙ったほうが良さそうです。
 そうは言っても、打率が高いわけでもなく、三振率は極めて高いことに変わりはありません。選ぶ人の眼が試される上級者向きの種牡馬と言えるかもしれません。


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Comments

競馬悟空さん、おはようございます^^

ジャンポケは完全にランスですねw(゚o゚)w(笑)
牡馬はみんな個人オーナーのところに流れてますねぇ(。>0<。)
僕は2歳馬レッドオーディンに出資してるので、焦ってます(ノ_-。)(汗)
母父サンデーはすでに当たり前になってますから
ステゴ×マックみたいな貴重さはありませんし、
取捨選択は難しいですよね~(;;;´Д`)

Posted by: レプティリア | April 02, 2013 at 08:29 AM

競馬悟空さん、おはようございます。

大型扇風機でもギムレットよりマシなので安心しました(*^-^)
実は今ジャンポケ産駒の1歳馬で注目してる仔が居りますので募集されれば是非診断願いたいです。早く募集リスト発表されないものですかね~?

Posted by: ねこだねこきち | April 02, 2013 at 09:41 AM

レプティリアさん、こんにちは!
もう本当に、これこそランスですね(笑)。
私自身すでにジャングルポケット産駒で2三振を喰らっているということもあり、このデータも自然と受け入れられました。確かに牡馬は、今までのところ、なぜかクラブ馬では今一つ活躍していないですが、別に牡馬の成績が全体的に悪いわけではないので、あとは運次第かもしれませんね。母父サンデーは活躍馬もいる代わりに、多数のそうでない馬もいるということで、決して信頼性が高いわけではなさそうです。

Posted by: 競馬悟空 | April 02, 2013 at 01:23 PM

ねこだねこきちさん、こんにちは!
タニノギムレットと違うところは、やはり長打があるというのが大きいですよね。今年の募集馬でも各クラブでジャングルポケット産駒は出てくるはずですので、楽しみですね。募集されたら当然募集馬評価はやりますので、それまでは色々とデータ集めをしましょう(笑)。

Posted by: 競馬悟空 | April 02, 2013 at 01:44 PM

競馬悟空さん、こんばんは!
マージービートやワイズミューラーは途中関東転厩ですから数字以上に関西馬が優勢ですね。
 トールポピー、アプリコットフィズ、カルドブレッサ、ダイワファルコンといった長打が出るのは、母父サンデーでしかも兄弟や母の兄弟にかなりの大物がいる等の良血馬達ですね。
 今後ニックスの母父サンデーやNTの繁殖が年を取ると、それ以外のどういう配合で長打が出るか不明なので手が出しづらいです。
これから多くなる母父ダンス、キセキ、タキオンとの組み合わせでは他のサンデー系種牡馬の仔に対して分が悪いようですね。

Posted by: うりうり | April 02, 2013 at 11:14 PM

うりうりさん、こんばんは!
そうですね。マージービートやワイズミューラーは元々関西馬ですね。最終的な所属厩舎でデータを出してしまっているので関東になってしまいました。申し訳ないです。そう考えると、やはり関西馬のほうが良さそうですね。ある程度血統背景がしっかりしていれば長打が出そうですが、それ以上に三振の可能性も高いのが怖いところです。確かに母父フジキセキとの組み合わせとかでは結果が出ていないですし、母父サンデー以外で何がいいのかと言われると困ってしまいます。色々な意味で難しい種牡馬ですね~。

Posted by: 競馬悟空 | April 03, 2013 at 12:26 AM

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