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April 17, 2013

デュランダルの実力

短評:「捨てられた伝説の聖剣に意外な斬れ味」

 今日はデュランダルの実力です。あまり目立たない種牡馬ですが、オーナーズからはクラシック勝ち馬も出ており、実はクラブ馬としては相性が良かったりもします。もう社台SSにはいませんが、少数ながら12年産の社台G生産馬もいますので、今年も募集馬にラインナップされる可能性が高いでしょう。では見ていきましょう。

Durandal

(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 204.2%

 デュランダル産駒は2007年産が初年度産駒ですので、3世代での統計となります。したがって、2006年産がいる種牡馬よりも統計上不利になるはずです。しかし、社台G生産のクラブ馬に限れば素晴らしい回収率を誇っています。理由はよくわかりませんが、とにかく社台系のクラブ馬としては活躍しているのです。


2.牡牝別

牡馬 188.4%
牝馬 233.5%

 牡牝別ではやや牝馬のほうが高い値ですが、そんなに差はないでしょう。牝馬では何と言ってもクラシックホースのエリンコートがいます。牡馬ではG1級は出ていませんが、フラガラッハは重賞を勝っています。


3.東西別

東 114.2%
西 456.3%

 東西別では西が高いです。エリンコート、フラガラッハ、ジュエルオブナイルと関西馬に活躍馬が多いので、関西馬により注目です。


4.生産牧場別

社台F 307.2%
ノーザンF 80.6%
白老F 885.9%
追分F -

 牧場別では社台Fと白老Fが高いです。白老F産はフラガラッハだけですので、社台F産が一番の狙い目となるでしょうか。追分F産は対象となる馬がいませんでした。


5.クラブ別

社台RH 258.0%
社台GO 228.0%
サンデーR 137.9%
キャロット 152.2%
その他 324.8%

 クラブ別ではどのクラブも高い値になっていますが、その他が一番高くなっているのは、グリーンのジュエルオブナイルが引っ張り上げているせいです。


6.打率・・・0.333

 打率も高いです。なんかもっと打率が低い印象だったのですが、社台G生産のクラブ馬に限ればかなり高い値です。


7.長打率・・・0.190

 なんと長打率は2割近くになります。まあ母集団が少ないというのもありますが、それでも素晴らしいですね。ステイゴールドのような場外ホームランは出ていませんが、長打率はステイゴールドに次ぐものがあります。


8.三振率・・・0.143

 三振率も意外なまでに低いです。もっと三振が多いイメージでしたが、まったく逆でした。


9.デビュー率・・・1.000

 特別丈夫というイメージもありませんがデビュー率は100%です。母集団が少ないので運よく高くなったというのもあるかもしれませんが、それでも全馬デビューしているのは立派です。


10.総評

 すでに社台SSを追放になっていますが、オーナーズとはいえ、クラブ馬でクラシックホースを出している種牡馬です。ただ、やはり通常の種牡馬の指標であるアーニング・インデックス等はとても褒められるような値ではないので、激しい種牡馬争いのなかで、外に出されたのはやむを得ないところなのかなと思います。
 しかしながら、何故だかわかりませんが、とにかく社台系クラブ馬の成績は非常に素晴らしいです。大ホームランはないものの、長打率自体は高く、ステイゴールドに次ぐ高さを誇っています。さらに、長打率だけでなく、回収率、打率、三振率、デビュー率、いずれも優秀です。
 社台系のクラブ馬のみが走っている理由を、無理やりつけるとすれば、現役時代のイメージからクラシックという方向性が希薄なため、あまり個人馬主には好かれず、クラブにそこそこいい馬が回ってきたとか、そんなところでしょうか。または、あまり馬体に見栄えする馬がいないので、その点でもセリに回らなかったとか、そんな理由でしょうか。でも、結構高い値でセレクトセールでも落札されているので、そんなことない気もしますが。まあ、どんな理由があるにせよ、クラブ募集馬としては隠れた名刀だということです。
 ただまあ、やっぱり種牡馬のイメージとして、クラシックの王道に突き進んで行くという感じはしないので、クラブでも人気にならないでしょう。ある意味そこは考えようで、社台・サンデーの募集であれば第2・第3希望で狙っていくということもできそうです。
 残念なのは、もうあまり社台Gではこの馬の産駒を生産していないことです。12年産は社台Fで5頭とノーザンFで1頭のみの生産。その中でクラブでの募集馬が出てきたら、敢えて狙ってみる価値はあるかも知れません。


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Comments

競馬悟空さん、おはようございます^^

これは意外ですね~w(゚o゚)w
頭数が少ないから、こういう結果になったのでしょうか?
打率だけでなく長打率もこんなに高いなんて、
全然想像もしてませんでした( ̄Д ̄;;
丈夫で外れが少ないなんて文句ないじゃないですか。
10年産募集の時はレッドフェンサーに出資を
一度考えたことあったんですけどね(^-^;
今年も募集されるようなことがあったら、ちゃんと検討してみます( ̄ー ̄)ニヤリ

Posted by: レプティリア | April 18, 2013 at 08:19 AM

競馬悟空さん、はじめまして。
悟空さんのブログ、いつも大変参考になります。
特に種牡馬や厩舎成績のデータを統計学的に考察されているのが素晴らしいです。
どうしても印象やイメージに囚われていましたので・・・。
私はキャロット、ラフィアン・ウイン、シルクで一口馬主を楽しんでいます。
悟空さんとはローブデソワがご一緒のようです。
これからどのように成長していくか、楽しみですね。
ブログの更新、これからも頑張って下さい。
今後も馬選びの参考にさせて頂きたいと思いますのでよろしくお願い致します。

Posted by: akibon | April 18, 2013 at 09:44 AM

レプティリアさん、こんにちは!
確かに母集団の頭数自体が少ないというのも偏りが出る大きな原因だとは思えますが、それにしても、クラブ馬だけに活躍馬が集中しているのは説明はつきません。オカルトっぽい部分もありますが、クラブ馬と相性のいい種牡馬ということでしょう。逆にフジキセキのようにクラブ馬としては相性の良くない種牡馬もいますし、まあそういう感じで納得したいなと思っています。
レッドフェンサーは私も同じく出資を考えてはいたのですが、脚元が気になって結局やめました。でも関西所属の社台F産のクラブ馬はこれだけだと思うので、デビューすれば期待できると思っています。今後が楽しみです!


Posted by: 競馬悟空 | April 18, 2013 at 01:33 PM

akibonさん、はじめまして、コメントいただきありがとうございます。これからも楽しんでいただける記事が書けるよう、自分なりに頑張りたいと思います。
 確かに種牡馬とかってどうしてもイメージ先行になりがちで、普段からなんとなく疑問に思っていました。実際調べてみたら結構イメージと違うので自分でも驚きです。
 ローブデソワは順調そうですし、早期始動もあるみたいなので、楽しみです!
 もし差支えなければ、akibonさんのブログをリンクさせていただければと思っております。よろしければご連絡いただければと思います。よろしくお願いいたします。

Posted by: 競馬悟空 | April 18, 2013 at 01:39 PM

コメントありがとうございます!
リンクの件、全然構わないですよ。
私のブログなんて自己満足の幼稚なものですが…。
せめて更新頻度だけでも上げたいと思ってます。
よろしくお願いします。

Posted by: akibon | April 18, 2013 at 02:16 PM

akibonさん、こんばんは!
ご連絡ありがとうございます。早速リンクさせていただきました。ブログ楽しみにしていますね。今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: 競馬悟空 | April 18, 2013 at 10:14 PM

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