2013年天栄ツアー(その3)
今日は天栄ツアーの続きです。
お昼休みのお話のさらに続きから。
話が進んでいくうちに、いい馬をどうやって選ぶのかという、非常に核心的な話になりました。お話を聞かせてくれたノーザンFのスタッフの方は、人と同じ考え方では難しいとおっしゃっていました。例えば、いい馬は上位厩舎に行くと思われているけれども、必ずしもそうでもないと。競馬の世界はすべてが人間関係、人付き合いで成り立っているから、義理とかそういうもので決まってくることもあるのだと。
確かに、社台RH・サンデーRでも、いい加減この厩舎に預けるのはやめればいいのになあ、と思う厩舎に毎年預託されています。もちろん、義理とかそういうことがあってのこととは承知していますが、最大手の社台でも、何もかもがビジネスライクということでもないということですね。そう考えると、意外な厩舎に宝が眠っているということもあるのかもしれないですね。ただ、私は個人的にはそんな冒険はしたくありませんが。。
それから、ディープインパクト等の馬主としても有名なKオーナーの話になりました。Kオーナーの馬選びのポイントは「目」だとか。結構有名な話らしいですが、やっぱりそうなんですね。じゃあ、その「目」の何を見たらいいんですか!という流れになるわけですが、「そこはご自身で考えてください(笑)。」ということでした~。
まあ、そりゃあ、こういう目の馬がいいとか、単純に言葉にできるものじゃないでしょうし、それこそ、自分自身の中にあるデータベースの積み重ねということになるのでしょう。
カタログでは「目」で判断するというわけにはいかないですから、こういうツアーでこそ、「目」を見るチャンスかもしれないです。そして、その積み重ねで何か新たな発見があるのかもしれないですね。
ということで、今日はツアーに来ていた牡馬についてです。
3 プレストウィック(フーラクサの11) 父ダイワメジャー
仕上がりは早そうだし、トモも後ろから見ると立派です。公開調教でも速い時計を出してました。馬体には見どころがありますが、なんせ上が全然走っておらず、何をつけてもダメという感じなので、ダイワメジャーで一変となるかというとちょっとわからないですね。
10 グロリアストレイル(レジェンドトレイルの11) 父ネオユニヴァース
すでに満口ですが、仕上がりは良さそうでした。ただ何かすごく目立つ馬というわけでもなかったです。
13 ウイングオブハーツ(ウイングオブラックの11) 父ハーツクライ
この馬はまだもう少し時間がかかりそうな感じで、早期入厩とはいかなそうでした。悪くはないですが、あまりこれといった印象はなかったです。
17 ポーラメソッド(タイキポーラの11) 父チチカステナンゴ
もう入厩するということで、公開調教でも速い時計を出して仕上がりをアピールしていました。DVDでも良く見せていたし、実物も芦毛の割に良く見えて本当にいい馬だとは思うのですが、あまり大物感というのは感じなかったです。公開調教の走りも頭が高い感じでした。あとは、この父をどう評価するかによって判断が変わってくるでしょう。
22 サヴァティアーノ(レツィーナの11) 父スペシャルウィーク
預託厩舎の萩原師がゲストで来場していて、あまり速い時計で乗らないでくれと言っていたそうで、そんなに速い時計ではなかったですけど、動きは良かったです。個人的には、この父の産駒は他に良いのが他所でいるので、あまり興味は持てませんでした。
23 ディールフロー(コーレイの11) 父スペシャルウィーク
結構色々なところで、色々な方がこの馬を推していたようです。調教の動きも普通に良かったですが、良くも悪くも普通の馬という感じでした。
24 サムソンズシエル(ヴィヴィッドカラーの11) 父メイショウサムソン
この馬は内国産の馬の中では一番よく見えましたね。入厩も近いそうで、調教の動きも良かったですし、周回の雰囲気も良かったです。立ち姿は迫力があって特に良かったです。ただこの馬は血統的に難しそうな感じですね。活躍馬から少し離れていますし。でも1勝さえできれば、その後は楽しめる馬になるんじゃないかなあと思いました。
33 ザッツフェイマス(シルクスウィフトの11) 父シルクフェイマス
この馬はタイキポーラの11と併せてましたが、この馬も良く見えました。フットワークはこっちのほうが良さそうにも思いました。集合展示の時はちょっとパニックになってうるさかったですが、そんなに心配はなさそうです。シルクフェイマス産駒が欲しいかどうかということになりますが、同じシルクフェイマス産駒だったらこちらがいいかなと思いました。
43 カイザーヴァルツァ(プンティラの11) 父ゼンノロブロイ
近くで見ると、雰囲気があって良い馬です。ただちょっと牡馬にしてはトモを含めた後ろに迫力がないかなあという感じでした。血統も厩舎も良いだけに、面白い馬だとは思うのですが。
61 アドミッション(ハッピーチケットの11) 父ホワイトマズル
この馬はデカいですね。デカいからといって必ずしも怪我するわけではないのですが、デカい馬は一旦頓挫が発生すると、そこからが大変です。凄くバランスがいいというわけでもないので、あらかじめある程度の覚悟は必要かもしれません。
62 フェイマスエンド(シルキーウィズの11) 父シルクフェイマス
うーん、何の印象もなかったです。この父の産駒が欲しいならということでしょう。
65 Great Deep Bay11 父Dunkirk
マル外は検疫の関係で周回のみでした。一緒に行った私の友人たちはこの馬に興味津々でした。確かに馬体は良かったですね。友人は東サラの11年産のレッドルーファスに似ていると言ってました。馬体だけなら飛びつきたくなりますが、そもそもマル外自体が昔のように成績を出せていませんので難しいところです。ただちょっと頓挫があったらしく、大したことはないものの少し調整は遅れ気味のようです。でもいい馬でした。
66 Turtle Creek Babe11 父Zensational
これもいい馬でした。私はマル外ではこちらのほうが気に入りました。芦毛ですが非常に良く見えました。トモの筋肉の迫力は凄かったです。お昼をご一緒させていただいたノーザンFのスタッフの方はマル外ではこちらのほうが今のところいいと言ってましたね。
天栄ツアーについては、これで終わりです。ツアーには初めて参加しましたが、馬と触れ合うことができるのは楽しいですね。カタログではわからない雰囲気を知れるのも良かったです。来年も都合がつけばぜひ参加したいです。
Comments
競馬悟空さん、こんばんは。ツアーお疲れ様でした。自分も初めて牧場見学に行って、カタログでは伝わらない部分が見るとわかりますね。馬と触れ合うと癒されますし。今年はもう一度、北海道に行く予定です。愛馬がいれはの話ですが…。また遊びに来ます。
Posted by: パパディー | May 22, 2013 10:47 PM
競馬悟空さん、こんばんは^^
お疲れ様でした(*^_^*)
よくこれだけ写真撮りましたね~(^_^)v
結構スタッフの方といろいろなお話ができるのはいいですね。
Kオーナーの話はよく聞きますが、他の方ならまだしもKオーナーなら「なるほど~」と思ってしまう引きですからね(^_^;)
またツアーとかで見る機会があったら、目を見たいと思います(^^)/~
Posted by: レプティリア | May 22, 2013 11:42 PM
パパディーさん、こんにちは!
ツアーは初めていきましたが、思った以上に楽しめました。天栄は北海道ほど遠くないのもよかったです。カタログに載せられない雰囲気などを感じるにはいいですね。私も今年はできる限りツアーとかで北海道に行ってみたいなあと思っています。
Posted by: 競馬悟空 | May 23, 2013 02:10 PM
レプティリアさん、こんにちは!
馬を後ろから見たいと思う人はあまりいないので、写真を撮れました。前からのアングルは他の方もたくさんおられたのでなかなか難しかったです。ただ、写真を撮ってばっかりいると、実馬の雰囲気とかを見る時間が無くなってしまうので、その辺の配分が難しいですね。目は重要だという意見がアンカツを含め、最近多いので、今後は私もツアーとかに行ったらよく見てみたいと思っています。その前に、片目が白目がちなレッドラウディーに注目ですね!
Posted by: 競馬悟空 | May 23, 2013 02:14 PM