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May 03, 2013

ディープインパクトの実力

短評:「相手はステイゴールドだけ、王者の風格」

 お待たせしました。ラストを飾るのはこの馬、今日はディープインパクトについてです。初年度産駒から当然のようにクラシックホースを輩出し、2年目には三冠牝馬とダービー馬も現れ、本当に順風満帆です。今日はディープインパクトの実力のほどをデータではっきりさせておきましょう。

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(注)
・母集団は2006年産から2009年産までの4世代の社台RH、サンデーR、キャロット、東京HR、G1、グリーン、シルク及びウインで募集の社台グループ生産馬です。
・募集馬のうち原則として、社台F、ノーザンF、白老F及び追分F生産馬のみを対象としています。
・馬主・・・社台GO→社台グループオーナーズの略です。
・回収率・・・募集価格に対する獲得賞金の割合です。100%を超えていれば募集価格分は回収したことになります。ただし維持管理費などは考慮されていない値なので、100%超だから利益が出ているというわけではありません。
・表中ピンク色は回収率100%以上、グレーは未出走馬を示します。。
・打率とは、募集馬全体のうちに、回収率100%以上馬の占める割合のことです。
・長打率とは、募集馬全体のうちに1億円以上獲得した馬の占める割合です。
・三振率とは、募集馬全体のうちに獲得賞金が0円の馬が占める割合です。獲得賞金0円の馬とは、レースに出走したものの1回も掲示板に載らなかった馬及びデビューできなかった馬の合計となります。


1.全体の回収率

全体 115.9%

 全体の回収率は、2008年産及び2009年産の2世代しか母集団がないにもかかわらず、キングカメハメハをも超える貫録の数値でした。種牡馬としての能力は疑いようがありません。なお、社台G生産ではありませんが、さすがにダービー馬を抜くのはどうかと思ったので、ディープブリランテを含んで計算しています。


2.牡牝別

牡馬 99.6%
牝馬 139.6%

 牡牝別では牝馬のほうがかなり高めの値になっています。ジェンティルドンナをはじめ、クラブ馬では牝馬の活躍も目立っていますし納得のいく話です。決して牡馬が悪いというわけでもないのですが、今のところ牝馬に大当たりがいる可能性は高いと判断できます。キングカメハメハとは逆で積極的に牝馬を狙うというのもアリでしょう。


3.東西別

東 77.0%
西 139.6%

 東西別では、他の人気上位種牡馬と同様、関西が圧倒的ですね。良血の大駒が関西上位厩舎に入ることが多いので当然の結果とも言えます。


4.生産牧場別

社台F 82.9%
ノーザンF 131.0%
白老F 74.8%
追分F 67.0%

 牧場別では、やはりノーザンFが抜け出していますね。ジェンティルドンナの活躍の影響が大きいとは思いますが、やはりノーザンFが一番手というのは動かないでしょう。その他の牧場間では、今のところ大きな差はなさそうです。


5.クラブ別

社台RH 95.7%
社台GO 52.0%
サンデーR 199.0%
キャロット 100.4%
その他 41.1%

 クラブ別ではサンデーRが圧倒的です。ダービー馬、三冠牝馬を出しているわけですから当然と言えば当然ですね。


6.打率・・・0.321

 データ上2世代しかいないのに、3割以上の打率というのは素晴らしいですね。しかも母集団もかなり多いわけですから、底知れぬ実力を秘めていると思います。


7.長打率・・・0.103

 長打率も、2世代のみにもかかわらず1割超えというのは本当に素晴らしいですね。まさに4番打者の風格です。これからもどんどん長打が出るでしょう。


8.三振率・・・0.128

 さらに素晴らしいことに三振も少ないですね。ハーツクライの次に三振率が低いです。ハーツクライに比べて母集団の数は倍近くですから、データとしてはこちらのほうが優秀と思えます。


9.デビュー率・・・0.962

 デビュー率も高めで安定しています。本当に穴がない種牡馬です。


10.総評

 今回のデータの対象となったのは2世代のみにもかかわらず、また、母集団の数も多いにもかかわらず、回収率は平均を15%上回るという優秀さ。もともとの募集価格がかなり高くても、その価格設定が正しかったことを裏付けるように回収率も高くなっています。打率は3割2分、10頭に1頭以上は確実に長打になり、三振は少ないという、本当に非の打ちどころがない成績です。
 能力的に現役種牡馬で太刀打ちできるのはステイゴールドだけでしょう。そりゃあ、サンデーサイレンスと比較したら大したことない、ということになるのかもしれませんが、これだけの圧倒的な数値を見せられると、そういう議論は単なる粗探しにも思えてきます。

 牡牝別で見た場合、牡馬については、どの馬も高額で、この価格帯が走るとかそういう傾向はありませんでした。
 牝馬については、ある程度傾向があって、3,200万円以上の関西牝馬に絞り込むと、回収率318.5%、打率0.600、長打率0.300、三振率0.100となります。これは狙う価値はありそうです。ただ、当たりまえですが人気になる条件ですので出資すること自体が難しいでしょう。
 逆に3,000万円以下の牝馬で絞り込むと回収率54.3%、打率0.167、長打率0.000、三振率0.267と芳しくない成績になります。牝馬を狙うなら高い馬が面白そうです。

 あと、本当につまらないデータですが、サンデーRの関西馬であれば、回収率232.2%、打率0.500、長打率0.250、三振率0.063と、やはり素晴らしい値になります。予想通り過ぎて何の驚きもありませんが、これが現実だということです。

 ディープ産駒に出資するには、基本的に第一希望又は最優先で行くしかありませんが、データ上は最優先枠を使うにふさわしい種牡馬ということになります。


 さて、長きにわたってお送りしてきた種牡馬の実力シリーズもこれで完結です。暇があったら、もしかしたらオマケでもう1頭くらいやるかもしれませんが、ひとまず終了です。
 なんとか今年の募集開始までに終われてよかったです。今年の募集では、今まで調べてきたデータも含めて色々考えていきたいと思っています。

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Comments

競馬悟空さん、こんばんは。
ディープの凄さがわかる数字ですね。
キャロの牝馬の回収率は50%ぐらいでしょうか。その数字で走る馬を引くのは至難の業ですね。
この種牡馬シリーズ、今年度の出資に向けて大変参考になりました。
どうもありがとうございました!

Posted by: うりうり | May 04, 2013 at 12:21 AM

競馬悟空さん、こんばんは^^

長らくの分析、お疲れ様でしたm(_ _)m
毎回楽しみに見ていましたので、僕も感慨深いものがあります(笑)これで、僕もブログで発表することができます(^_^)v
ディープは予想通りですが、ステイより安定感があって、やはりサンデー後継種牡馬として一番ふさわしいですね(^_^)v
僕も一度は行ってみたいと思いますが、価格と競争率の高さでどうなることやら‥(-_-)
全部で17頭、こうして各馬の値を見てると、意外な結果を見てる馬もいますし、妥当な結果の馬もいた。ぜひとも2012年産選択に生かしたいですね(^^)/

Posted by: レプティリア | May 04, 2013 at 12:22 AM

うりうりさん、こんばんは!
今年度の出資に関して色々と考える材料になったのであれば良かったです!馬体も重要ですが、最近は、競馬はどこまで行ってもデータとは切り離せないということを改めて感じているので、データからも切り込んでいきたいです。

Posted by: 競馬悟空 | May 04, 2013 at 12:59 AM

レプティリアさん、こんばんは!
長らくお待たせしましたが、やっと終わってホッとしています(笑)。ディープはまだ若いですし、これからの可能性は無限大ですね。下手に逆らわないほうがいいとは思いますが、そうはいっても人気ですので、他の種牡馬の産駒も大事にしたいです。レプティリアさんのブログ楽しみにしていますね!

Posted by: 競馬悟空 | May 04, 2013 at 01:02 AM

競馬悟空さん初めまして。すごい分析能力で感服いたします。まずはお疲れ様でした。やはりディープとステゴですね。クラシックの結果がそのまま出ている感じがします。今年はすごい人気になるでしょうね。自分の興味があるのは他の馬達です。悟空さんの分析のおかげでいろいろ見えなかったものが見えて大変参考になりました。社台・G1に年にどちらか1頭づつ出資しています。去年は抽選でミセススノー11に出資できました。が、データー的にはかなり厳しいですね(笑)これからも参考にさせていただきます。よろしくお願いいたします。

Posted by: パル | May 04, 2013 at 09:50 AM

競馬悟空さん、こんにちは。

人気種牡馬の実力、大変参考になりました。

早熟?、古馬になると・・、クラスが上がって来ると・・、
いろいろ言われていたディープ産駒ですが、
打率を見ると、さすがと感じさせられますね-。
あの募集価格でこの成績ですものね。
軽さと瞬発力を伝える馬のようなので、重厚な血または
スピード強化になる配合(クロス)の産駒が走ることが
分かっているので、これからも良い産駒を出し続けるでしょう。
人気種牡馬の地位は安泰でしょうね-。

Posted by: バングル | May 04, 2013 at 09:53 AM

パルさん、はじめまして、コメントいただきありがとうございます!
楽しんでいただけたなら何よりです。種牡馬の分析は馬券に関するものはよくあるんですが、一口馬主に関するものはないので、自分で調べました。私自身も勘違いしていたり、よく理解できていなかった点も多かったので、やってみて良かったなと思っています。ただ、データはあくまで過去のデータですから、とらわれ過ぎないようにもしたいなと思います。今年は社台・サンデーとG1の募集時期が重なっているようなので、色々と考えて、悔いのない投票をしたいですね!
またぜひ遊びに来てくださいね。お待ちしています!

Posted by: 競馬悟空 | May 04, 2013 at 06:28 PM

バングルさん、こんばんは!
ディープ産駒については、やはり基本的には逆らわないほうがいいでしょうね。穴がない種牡馬だと思います。ただ、出資できるかどうかは話が別なので、その他の種牡馬の中からも、適宜いいのを見つけたいです。
 ディープ配合の繁殖は本当に多種多様で、社台Gがディープに賭けていた意気込みを感じます。配合面でも抜かりはなさそうなので、しばらくはステイゴールド以外は太刀打ちできないかもしれませんね。

Posted by: 競馬悟空 | May 04, 2013 at 06:36 PM

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