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August 16, 2013

10年産のみのクラブ馬の種牡馬成績

 間もなく、東サラ、キャロット、シルクと募集が連続して始まります。
 最近は雑談的な内容が多かったですが、久しぶりにデータ的なお話をしたいと思います。

 今までにこのブログで扱ってきた「種牡馬の実力」と題したデータは、種牡馬ごとの過去4~5年のデータの集計でした。
 今日は2010年産馬、要するにクラブ所属の現3歳馬のみの種牡馬ごとの成績を比較してみたいと思います。

 とりあえず、2013年5月末まで、ダービー終了後のデータを回収率順に並べてみました。

10nen_san
※長打率は通常獲得賞金1億円以上の馬の割合ですが、3歳馬だけだとほとんどの種牡馬がゼロになってしまいますので、今回は獲得賞金5,000万円以上の割合としました。


 第1位はなんとシンボリクリスエスになりました。ただ、これは、すぐに理由がわかると思いますが、エピファネイア1頭が頑張ってデータを引き上げたからであって、打率は高くありません。このデータからすぐにシンボリクリスエスを見直すというようなことにはならないでしょう。

 第2位は、こっちのほうが驚きですかね、メイショウサムソンになりました。これについては後程詳しく述べます。

 第3位は、ゴールドアリュールになりました。クリソライトがG1を勝つ前のデータですから、他の馬もそこそこ頑張っている感じです。

 第4位はハーツクライです。種牡馬データを取ると、どんな切り口でもほぼ確実に上位に食い込む種牡馬ですね。信頼性は高いです。クラシックで上位に食い込む馬は残念ながらいなかったものの、この時点ですでに打率が3割近く、長打率も1割を超えているのは、他と比較して抜けています。

 第5位はダイワメジャー。長打は少ないものの、早熟な馬が多く、早い時期から使える馬が多いというのが回収率が高くなった理由だと思います。ダイワメジャー産駒はクラシックで勝ち負けという馬が出るかどうかは疑問ですが、今後も2歳戦からコンスタントに活躍する馬を出すでしょう。

 第6位はウォーエンブレムです。ローブティサージュが活躍したのが上位進出の原因です。産駒は少ないですが、この年は結構それなりに数がいた年です。今後も走る馬を出すでしょう。

 第7位は、ここでようやっとキングカメハメハが登場。コディーノがかなり活躍しました。しかし、何せ募集価格も高額な馬が多いので、回収率順ではもう少し活躍馬がいないと上位にはならないです。三振率も低く、種牡馬の性能の高さは示していると思います。

 第8位はクロフネ。可もなく不可もなくですね。クロフネ産駒は社台Gでは結構価格設定が高めになることが多く、それを証明するかのように、社台Gのほうが回収率は低くなっています。

 第9位にようやくステイゴールド。いくらステイゴールド産駒の活躍が目立っているとはいえ、毎年毎年クラシックに送り出せるというわけではないということですね。今後この後の世代で良血馬が続々出てくるようになってどうなるのかを予想するのがカギですね。

 第10位はスペシャルウィークです。この種牡馬も毎年コンスタントに活躍馬を送り出すタイプではないですから、まあ、このあたりの順位も納得かなというところです。

 第11位にディープインパクトとなりました。結構稼いでいる馬もいるのですが、とにかく元値が高いので、なかなか回収できないというジレンマがあります。確かに走る馬は多い。しかし、クラシックに乗るか、それに近い活躍ができないと回収には程遠いというのがディープインパクト産駒ですね。ディープインパクト産駒はクラシックを狙える馬もいますが、かといって、ディープ産駒を買い占めたとしたら、大損の可能性もあるということです。当たり前のことですが、取捨選択が大切であって、失敗すると大損もあるというのが現状でしょう。

 12位のマンハッタンカフェから15位のフレンチデピュティあたりは、まあこんなとこかなという感じですね。毎年コンスタントに活躍馬を出す感じでもないですし。

 16位と17位に、ネオユニヴァースとゼンノロブロイが仲良く並びました。ゼンノロブロイ産駒は2歳馬が好調と言われていますが、私は個人的には、そのうち頭打ちになると見ています。
 この2頭の種牡馬は、どちらも価格が高い馬が多い割に活躍馬はごく一部。その他大勢はかなり厳しい戦績というのが実情だと思います。どちらの種牡馬からも大物が出る可能性はあると思いますが、とにかく、それを引くことはとてつもなく難しいように思います。本当に上級者向けの種牡馬と言えるでしょう。

 18位以下は、さもありなんというメンバーですね。まあ産駒数もあまり多くない種牡馬ですので、一頭活躍馬が出れば大きく数字も変わるでしょうが。


 さて、ここまで上から順に見てきましたが、本当に調べたい内容は、実はチチカステナンゴとメイショウサムソンについてです。
 この2頭の種牡馬は、すでに「期待外れ」というイメージが定着しつつありますが、その辺を確かめておきたいと。
 この2頭はまだ1世代しかデータを取れる産駒がいないので、過去5年のデータで比較すると、他の種牡馬に比して著しく低い値になってしまいます。この2頭を他種牡馬と比較するために、2010年産のみのデータを比較してみたわけです。

 まず、チチカステナンゴですが、イメージとデータはほぼ一致していますね。6月以降に連勝した馬もいたりして、少し成績も上がってきてはいるでしょうが、5月までの回収率が10%程度では、やはり失敗種牡馬ということでしょう。
 今年の募集馬はほとんど全部格安で出てくると思いますが、安かろう・・・という可能性が高いので、上級者であると自負される方以外は気を付けたほうがよいでしょう。

 一方、メイショウサムソンはどうでしょう。なんと2位に入りました。銀メダルですね(笑)。2位に食い込めたのは、もちろん元々の募集価格が安いというのが一番の理由であって、回収率で2位でも、クラシックで通用する産駒を輩出できたというわけではありません。
 そうは言っても、何だかんだでダービーにも出走馬を送り込んだわけですし、初年度の成績としては存在感を見せてくれたのではないでしょうか。クラブ馬9頭のうち6頭が勝ち上がっていますし、値段の割に楽しめる馬はいるかもしれません。
 特に意外だったのは、牝馬が4頭中3頭勝ち上がっていること。のこり1頭も勝ち上がる可能性はまだあるので、そうしたら全頭勝ち上がりもあるかもしれません。メイショウサムソン産駒は、予想通り距離伸びていい馬が多いですが、牝馬は距離が延びると牡馬と戦わなければならないため苦戦すると思っていたのですが意外でした。

 ということで、チチカステナンゴとメイショウサムソンならば、メイショウサムソンのほうが楽しみがありそうです。安めの価格でコツコツ稼ぐタイプを狙うのならば、ゼンノロブロイ産駒やネオユニヴァース産駒よりも面白いかもしれませんね。


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Comments

競馬悟空さん、こんばんは^^

サムソンがそんな回収率いいとは露とも思いませんでした!!(゚ロ゚屮)屮(笑)やはりサンデー的な軽い血を入れたほうがいいのかと思いきや、どうやらエルコンと相性が良いようですね(^-^;しかも牡馬しか走らなさそうなのですが、東サラはその辺も押さえてて、2頭とも牡馬です、さすが(笑)すぐには行く必要はありませんが、一考の価値ありという感じでしょうか( ̄ー ̄)ニヤリ

Posted by: レプティリア | August 16, 2013 at 10:49 PM

競馬悟空さん、こんばんは!
こういうデータは暑くなった頭を冷やすのに、大変参考になります。ありがとうございます!
ハーツ、メジャーの回収率、打率の良さが目立ちますね。一方でネオ、ロブロイの数字を見ると、今年のキャロやシルクの募集馬で4000万円以上のネオ、ロブロイの高額馬に行くリスクの高さも感じてしまいます。またマンハッタンカフェも思ったほど数字が良くない印象です。キャロでシルヴァースカヤ12を考えているのですが、ノーザンF産のマンカフェ産駒で活躍馬が出ていない事を、改めて頭に入れておいた方がいいなと思いました。サムソンの仔は晩成ですが、割と丈夫で数を使えて勝てないまでも入着賞金を稼げる仔が多い印象があります。サムソンズシエルが今週デビューしますね。

Posted by: うりうり | August 16, 2013 at 11:22 PM

レプティリアさん、こんばんは!
メイショウサムソンは高額な賞金を稼いでいるわけではないのですが、実にしぶとくコツコツと賞金を稼いでいます。一口馬主的に回収率も考えるなら、意外と無視できない存在かもしれませんね。東サラの牡馬2頭は、すぐに満口になることは考えられないので、じっくり様子見しながら、良さそうなら考えるという手もありそうですね!

Posted by: 競馬悟空 | August 17, 2013 at 09:08 PM

うりうりさん、こんばんは!
ありがとうございます。楽しんでいただけたなら何よりです。ハーツクライ、ダイワメジャーともにクラブから大物は出ていない印象ではありますが、確実性は非常に高そうですよね。迷ったらこの2頭の種牡馬を重視するというのは十分ありだと思います。マンハッタンカフェは今まで日高中心で社台Gはあまりつけていなかったということもあるので、今年の2歳馬次第で傾向が見えてくるかと思っています。ネオ、ロブロイは難しいですね。どちらも今の2歳の新馬の成績は良いようですが、中央場所に移ると、今みたいな快進撃は続かないのではないかなと思っています。メイショウサムソン産駒は、一つ勝てれば楽しめると思うんですよね。高額馬を嫌うのであれば、面白い種牡馬だと思います。サムソンズシエルもどんなレースぶりを見せるのか楽しみです。

Posted by: 競馬悟空 | August 17, 2013 at 09:16 PM

競馬悟空さんこんにちは^^

チチカステナンゴとメイショウサムソンのデータ面白いですね!
絶対数や賞金上位などで普段比較しがちですから、こうした下位の細かいデータが見えていないのでとても参考になります。

父カスさん・・・ダスカを嫁に用意されたり、あれだけプッシュされてもだめな物はだめなんですね。

Posted by: コズン | August 18, 2013 at 12:02 PM

コズンさん、こんばんは!
2頭とも、普段なかなか注目しない種牡馬ですよね。回収率がいいというのは、あくまで募集価格に対する回収なので、必ずしもメイショウサムソン産駒が活躍しているというわけではないのですが、それでも、今後も楽しみがありそうな種牡馬ですよね。チチカステナンゴのほうは、やっぱりちょっと厳しいのかなあと思いますね。元々3世代しか産駒はいないわけですし、よっぽどの思い入れがない限りは様子見が無難かもしれませんね。

Posted by: 競馬悟空 | August 18, 2013 at 09:35 PM

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