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December 29, 2013

究極の二択

 今日は一口の世界に入ってみたい、又は、入ってみたけど馬をどんな基準で選んでよいのかわからないというう方のために、簡単な二択で色々なポイントを考えたいと思います。今までの記事で取り上げたことばかりですが、そんなもの全部読んでいられないというときのために、重要な内容を簡単にまとめておきたいと思います。

 競馬で予想をして馬券を買うのが競馬の醍醐味であるのと同様に、一口で募集馬を選ぶというのは、まさに一口馬主の醍醐味そのものです。自分で何もかも判断するのが後悔しないためには重要ではあります。しかし、そうは言っても最初は何が何だかわからない部分も多いと思います。今回の2択は、何だかわからない部分について、迷ったらどう判断すべきかという基準にしてもらえれば良いなと思います。
 なお、一口の世界に入って長い方、及び、このブログをいつも読んでいる方にとっては、新しい内容は特にないと思います。
 馬体、血統、厩舎について、全然難しくない話を各3つずつピックアップしてみました。あたりまえのことばかりですが、色々考え始めると、あたりまえのことを忘れてしまいがちでもあります。迷ったら初心にかえってみるのも良いかもしれません。


1.馬体について

(1)トモは大きいほうがいいのか小さいほうがいいのか

→大きいほうが良い

 一口馬主を長く続けてれば当たり前とも思える内容ですが、最初のうちはよくわからないと思います。ここでいうトモは腰から後、飛節の上くらいまでの全体を意味していると考えてください。馬、トモで検索すれば詳しいことはわかると思います。良くわからない場合は、まあだいたい馬を左を頭にして横から見て(正姿勢)、横に3分割した場合の一番右の1/3に当たる部分と思ってもいいでしょう。
 トモは馬のエンジンとか、色々な例え方をされます。どういう役割なのかを細かく知る必要はありません。とにかく、まずは大きいのを選んだほうがいいです。他のすべてを無視しても、トモの大きい馬だけを選んでいれば、毎回大ハズレということはないでしょう。トモの薄い馬は未来がない場合が多いです。専門家に話を聞いた時に、この質問をしたら、逆に、「小さくて走る馬なんていないでしょ」と聞き返されてしまいました。
 まあ本当に小さくて走る馬がいないのかどうかというのは、人それぞれの感じ方にもよりますので、あまり突っ込まないことにして、ここではとにかく大きいほうがいいということにしておきたいと思います。


(2)背中は長いほうがいいのか短いほうがいいのか

→短いほうが良い

 まあ、これは少し暴論気味なところがあるかもしれませんが、私は経験則で、短いほうが良いと思っています。長躯短背という言葉があるように、馬の世界では、背中が短く腹が長いのが良いとされてきたそうです。背中が短いと短めの距離向き、長いと長距離向きということも言われますが、そういう向き不向きも含めても、背中は短めのほうが良いでしょう。2歳戦ではあまり長い距離のレースはありませんし、長距離向きの馬というのは勝ち上がれないことも多いです。確実性を取るなら背中が長くて妙に間のびしたような感じがする馬は避けたほうがよいでしょう。短いか長いか良くわからない場合は、カタログの写真を定規で測ったりしても良いでしょう。馬鹿らしいと思うかもしれませんが、何もしないよりはマシだと思います。


(3)馬体(重)は大きいほうがいいのか小さいほうがいいのか

→大きいほうが良い

 これも暴論気味に聞こえますが、前に調べたデータ上は、小さい馬、特に小さすぎる馬は明らかに成績が劣るということがわかっています。牝馬は出走時平均馬体重が430kg以上がベスト、牡馬は450kg以上がベストです。これより小さい感じの馬は苦戦が予想されますので、最初のうちは避けたほうが良いでしょう。そうは言っても、募集時の馬体から出走時の馬体を推測するのは難しいことです。同じクラブで同じ種牡馬の産駒の過去データが見れるなら、そのデータを参考に将来の予測をするしかないです。
 不安ならば、基本的にとにかく大きそうな馬を選んだほうがいいでしょう。牡馬の場合は大きすぎて競走能力がないということはないはずです。ただし、怪我するリスクは増えるということです。牝馬は妙にデカすぎるのはやめておいたほうがよい気がします。
 いずれにしても、小さすぎるよりは大きすぎるくらいのほうが良いと思います。


2.血統について

(1)クロスはあったほうがいいのかアウトブリードのほうがいいのか

→特にこだわる必要はないが、極端な近親交配は避けたほうが無難

 これも前に調べたときには、3×4程度のクロスがあったほうが成績的には少し良かった感じでした。ただし、決定的な差ではなく、あくまでも気持ち程度の話なので、特に神経質になる必要はないと思います。ただし、3×3よりも濃いくらいになると、明らかに成績は低下していました。近親交配による体質の低下なのか何なのかわかりません。競走馬は才能があっても健康でなければ意味がないですから、あまりに極端な近親交配の馬は避けたほうがいいでしょう。


(2)高くてもリーディング上位種牡馬を重視する方がいいのか、安めのリーディング下位種牡馬でも構わないのか

→高くてもリーディング上位種牡馬の産駒を重視する

 これは鉄則だと思います。母系ももちろん重要なのですが、統計的なデータをとれないこともあり、種牡馬ごとにデータを取ることが多いです。そういう事情もあって、実際には父方母方から半分ずつ血を受け継いでいるはずであっても、競馬の世界では父方である種牡馬が重視されます。競馬に詳しければ詳しいほど、色々考えすぎてしまい、この鉄則からズレて行ってしまうことが多いですが種牡馬が9割と考えてもいいくらいです。それくらい種牡馬は重要です。迷った時はとにかく少しでも上位の種牡馬の産駒を選んだほうが結局は大ハズレを引く可能性は低くなると思います。


(3)母は高齢馬でもいいのか、やはり若いほうがいいのか

→若いほうが良い

 これも色々と反論はあるかもしれませんが、データ上はやはり若いほうが良いです。最近も高齢の母からG1馬が出ていますが、そういうのはあくまで例外と考えたほうがいいでしょう。素直に若い母の産駒を買ったほうが無難だと思います。例外的に、高齢になっても繁殖能力が衰えにくい繁殖牝馬もいます。そういう母は大体の場合、すでに重賞馬を出していたり、産駒のほとんど全部が勝ち上がっていたりします。そういう特別な牝馬の場合は少し甘めに考えてもいいかもしれません。何歳からが高齢かを線引きするのは非常に難しいのですが、あくまで私が調べたところでは、母15歳以上で要注意というところです。


3.厩舎について

(1)関東か関西か

→関西が良い

 これは言うまでもないというか、わかりきったことですね。成績的には、関西居住なら関西馬だけに出資したほうがいいと思うくらいですね。関東の厩舎は組合の問題とかもあって預託料も高めですし、何もいいことがないと思います。関東居住者の場合は関西馬ばかりだと競馬場で出資馬を見ることができなくなってしまうので、そこが問題ですね。


(2)若手で成績がもう一つの厩舎とベテランで今一つの厩舎

→若手のほうが良さそう

 若手とベテランで一括りにしても仕方ない気はしますが、ベテラン厩舎で成績不振のところは今後急に上向くことは考えにくいです。最近の調教師にとって一番重要な要素は経営者としての資質があるかどうかだと思います。成績が不振ならそれ相応の改革を行うのが経営者の使命でもあるはずなのですが、開業して何十年も経っているところにとっては改革は難しいですよね。そういう意味で、若手のほうがまだ成績が向上する余地があるだろうとも思います。
 ただし、関東の若手厩舎の場合は、成績不振の厩舎を引き継いでいるところもありますので、急な成績向上は難しいかもしれません。でも、そこから這い上がって来れるのが、将来のリーディング厩舎ということになるのでしょう。


(3)上位厩舎に入る安馬と中位以下の厩舎に入る安馬

→中位以下の厩舎に入る方が無難

 リーディング上位の厩舎に所属予定の安馬は魅力的ですよね。G1や重賞勝馬と一緒に稽古できる可能性もありますし、厩舎の人材も当然優秀でしょう。自分の出資馬の将来にとってはいいことばかりと思えます。しかしながら、リーディング上位の厩舎の場合は、馬房の関係で、そもそも厩舎に入らせてもらえるかどうかが問題です。リーディング上位の厩舎であればあるほど、順番待ちが生じます。他の馬が放牧とかで出て行かない限り新たに入厩できないということが発生してしまいます。もちろん、G1勝てるような有力馬や超良血馬であれば他馬よりも優先してもらえますが、そこまでの期待馬でもない場合は、なかなか入厩できないということが発生しがちです。さらに、入厩しても、結果が出なかったらすぐに放牧になります。その後再度入厩できるかどうかは馬房次第という繰り返しに陥ってしまいます。
 一方、そこまで預託馬が多くないリーディング上位以外の厩舎であれば、馬房の都合で入厩できないということは少ないと思います。もちろん、馬自体が仕上がっていなければレースでは使えないので、必ず早く入厩できるとは限りませんが、リーディング上位厩舎で起こるような悲劇的な事態は生じないでしょう。特に安馬で使ってなんぼと思える馬の場合は、変にリーディング上位厩舎に入ってしまうと悲劇が生じることがあります。適材適所ということも考えておきたいです。


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Comments

今年も押し迫って参りましたがご挨拶遅れました。今年も競馬悟空さんのブログを参考にさせて頂いて納得出来る出資が出来ました!

大変有意義な記事を今後も期待して止みません。
来年も引き続き、お付合い頂けます様宜しくお願い致します。
よいお年をお過ごし下さい!

Posted by: ねこだねこきち | December 31, 2013 at 06:52 PM

ねこだねこきちさん、こんばんは!
今年はねこだねこきちさんも色々なクラブを検討されて大忙しでしたし、このブログが何かの参考になったのであればうれしいです。来年もまた色々とお互い悩みながらも楽しくいきましょう~。良いお年を!

Posted by: 競馬悟空 | December 31, 2013 at 08:38 PM

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