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February 27, 2014

本当にあった恐い馬券の話

 最近データの話ばっかりなので、今日はくだらない話を。。

※以下は完全なノンフィクションですが、役に立つような話は最後まで読んでも一切出てきませんので、あらかじめご了承ください。


 丁度20年前になります。まだ私が学生だったときのお話です。サークルの先輩の家で、その日もいつも通り麻雀をしておりました。

 すでに半荘が終わろうというときに、K先輩がやってきました。
 K先輩は、やってくるなり、「大変だ、Y(先輩)がナリタブライアンを買うって言ってる。」と深刻な表情で話し出しました。

 ちょうどその週の週末には、二冠馬ナリタブライアンがシンボリルドルフ以来、10年ぶりの三冠馬の夢を乗せて菊花賞に出走するのです。

 何が「大変」なのか、全く理解できない私は、K先輩にその意味を尋ねました。

 何でもK先輩の話では、過去にY先輩と一緒に競馬に何度も行っているけれども、とにかくY先輩が大本命の馬を買うと必ず負けるのだとか(笑)。

 私が、いくらなんでもそんなことはないでしょうと、笑いながら言うと、K先輩はY先輩の逆武勇伝を滔々と語りだし、極めつけに、前年の二冠馬ミホノブルボンもY先輩のせいで負けたのだと熱く述べるのでした。

K先輩 「おまえが買うと絶対負けるからミホノブルボンの馬券は買うな、特に単勝は絶対に買うなって言ったんだ。だけどYはそんなことあるわけないって言って、ミホノブルボンの単勝を3万買ったんだ。そのせいでミホノブルボンは負けたんだ。」

と真顔で語っていました。K先輩曰く、せっかく三冠馬が誕生すると思って楽しみにしていたのに、Y先輩のせいで、K先輩の夢もミホノブルボンの夢も崩れ去った。もう二度と同じ間違いを犯してはいけないと(笑)。

 じゃあ、具体的にどうやってY先輩にナリタブライアンの馬券を買わせないようにするのかという話になりました。

 K先輩の作戦は、サークル内で馬券もよく当てているし、何より仲間内で競馬の知識が一番豊富な私(悟空)が、Y先輩に、ナリタブライアン不安説を植え付けるというものでした。

 当時20年前はサンデーサイレンス出現前のスピード競馬の時代で、私が今も使っている「スピード指数」はよく当たりました。馬連しかない時代でしたから、高配当が出る確率は今よりもずっと少なく、そんな中で何度も万馬券を当てていた私はサークルの先輩の中でも一目置かれていたわけです。

 週末が近づくに連れ、競馬の話題が多くなります。サークルでY先輩と顔を合わせると、当然のように菊花賞はどうする?という話になりました。

 実際戦前の戦力分析では、トライアルの京都新聞杯でナリタブライアンはスターマンに敗れたものの、明らかに仕上がり途上でしたし、勝ったスターマンは距離的に本番は厳しい。ナリタブライアンの頭は堅く、2番手、3番手もエアダブリン、ヤシマソブリンの2頭で堅いだろうというのが大方の予想でした。私も実際そう思っていましたし、いくら穴党の私でも、ここでナリタブライアンに逆らうのは厳しいので、無難にナリタブライアンからエアダブリン、ヤシマソブリンの2頭の馬連で勝負のつもりでした。

 K先輩とY先輩は仲良しですし、私もどちらとも仲良しでしたが、K先輩があれだけ真剣に語っていたので、ここでY先輩にナリタブライアンの馬券を買わせるのは競馬界のためにならないと思い(笑)、心にもなく、

「ナリタブライアンは危ないかもしれませんよ。実際前走負けてますしね。距離もやってみないとわかりませんから。」
などと、穴党の人が無理やり不安点を探すようなことを言ってみました。

 私自身がY先輩に信頼されていたというのもあり、Y先輩は、「うーん。そうかあ・・。」とかなり迷った様子でした。
 その後、もちろんK先輩も、Y先輩がナリタブライアンを買わないように、あの手この手で不安を煽ったらしく、結局Y先輩はナリタブライアンは一切買わないという結論になったと、K先輩が喜んでいたのを覚えています。

 結果はご存じのとおり、ナリタブライアンが7馬身差で圧勝し、10年ぶりの三冠馬になりました。K先輩をはじめ、私も、その他の競馬仲間もほとんど馬券を当てました。

 しばらくたった後、サークルの飲み会で、不意にK先輩が、Y先輩に菊花賞のネタばらしをしました。Y先輩は、さすがに、「なんでそんなことすんの~」と、呆れていました。それでも、K先輩が、「おまえ(Y)が馬券を買わなかったおかげで、ナリタブライアンは三冠馬になれたんだ!競馬界全体の役に立ったんだ!」と熱く語ると、最後はY先輩も、「じゃあ、まあ、良かったのかな(笑)」ということで酒が進んだのでした。

 馬券が外れて良かったもないんですが(笑)、楽しい学生時代の一コマを思い出しました。


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Comments

競馬悟空さん、こんばんは。
この様な都市伝説は本当にあると思います。職場の方でも馬券を買う方がいてその中の1人が軸にした馬が飛ぶということが多々ありますからね。理論的には説明出来ませんが…。
最近はその人の軸を聞いた上で馬券検討します(笑)
また遊びに来ますね。

Posted by: パパディー | February 27, 2014 at 10:12 PM

競馬悟空さん、こんばんは!
ごぶさたさしております。
なかなかコメントできずに恐縮ですが、
種牡馬の実力シリーズも毎回とても興味深く読ませていただいてます。
今回の話は読みながらニヤニヤしてしまいます(笑)
なんだかホッコリするお話ですねー!
Y先輩のおかげでナリタブライアンの歴史的な三冠が達成されていたとは(・∀・)

Posted by: RDQ | February 27, 2014 at 11:41 PM

パパディーさん、こんにちは!
確かに理論的に説明できない不思議な話は結構ありますよね。このような都市伝説的な馬券の話も意外と多いのかもしれないです。できれば、理論的には説明できないが、なぜか大当たりっていう話があればいいですよね(笑)。

Posted by: 競馬悟空 | February 28, 2014 at 01:15 PM

RDQさん、こんにちは!
いえいえ、コメントありがとうございます。種牡馬の実力シリーズはまだ続きますので、今後もご自身のスタイルに合わせて活用してみていただければと思います。
そうなんですよ、実は三冠馬達成の裏には、色々な人の努力があったのかもしれませんね(笑)。オルフェーヴルのときとかも、もしかして、どこかであったのかな?なんて、色々考えると楽しいですね。

Posted by: 競馬悟空 | February 28, 2014 at 01:21 PM

競馬悟空さん、おはようございます!
ナリタブライアンの三冠を京都競馬場で目撃させて頂きました!その時私も同じく学生でしたが“目指せ、かなざわいっせい氏”を地で行く生活しておりました(笑)。

その後社会人となり仕事の関係で土日は休めなくなり競馬場とは疎遠になったのでディープの三冠、オルフェの三冠は目撃する事が出来なくなりました(泣)。

ただ今の趣味は一口馬主。いつかはクラッシックにご縁がある仔に出資出来れば理想ですけど、今は早く未勝利脱出することが先決ですね!

あの当時の競馬ってホント楽しかったですよね♪

Posted by: ねこだねこきち | March 02, 2014 at 09:42 AM

ねこだねこきちさん、こんばんは!
歴史的な瞬間を目撃されていたんですね!私も学生の頃は競馬中心の生活のときもありました(笑)。何か熱中できるものが欲しかったというのもありましたし、当時の競馬ブームの後押しもありました。土日休みでないと中央競馬の観戦はなかなか難しいですよね。私も社会人になってから土日に仕事していたこともありましたが、その頃は馬券はあまり買いませんでした。PATが普及している今だったら、もっと大損こいていたかもしれません(笑)。馬券と同じで、一口も流れがあるとは思います。ただ馬券の様に1日1日で完結するわけではないので、じっくりと忍耐強く望まないといけないですね。でもその分、やりがいもあるというものだと思います!

Posted by: 競馬悟空 | March 02, 2014 at 11:22 PM

よくある話。
類似する話は俺が応援するとWBCで負けるなんて言ってる。だからアメリカに行かないなんてね。おいお前のせいで負けたなんて無い。こじつけだよ。確かにナリタブライアンが勝ったかもしれないけど配当は滅茶苦茶低い。
地動説唱えてもな~一言...世界は貴方を中心には回っておりません。ちょんちょん。
早い話が与太話でしかない。

Posted by: 田吾作 | November 24, 2014 at 01:14 AM

田吾作さん、こんばんは!
そうですよねえ。一口でも、あいつが出資すると縁起が悪いとか、いろいろあったりします。雨男とか、そういう類と一緒で、決めつけられたほうはたまらんですよね。まあ、仲良しの間だからこその冗談でもあったんでしょうが、オカルト以外の何物でもないですね。

Posted by: 競馬悟空 | November 24, 2014 at 08:55 PM

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