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March 18, 2014

ディープインパクトの実力2014(その1)

 お待たせしました。いきなり本丸に到達です。これで終わりではありませんが、先にディープインパクトについて見ておきたいと思います。


1.全馬
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 まず目立つのは、牝馬の回収率ですが、これは多分にジェンティルドンナ1頭が影響していると言えます。これだけだと牝馬が良いとは言えないですね。しかし、ディープ牝馬は長打率も高く、長打率の高さは牝馬では特筆ものだと思います。今まで色々な種牡馬を見てきてわかるように、牝馬が長打を出すのは基本的に難しいわけです。だからこそ、牝馬のほうが募集価格も安いわけです。しかしながら、ディープインパクト産駒に限っては、その常識を打ち破るくらい牝馬が活躍していると言えるでしょう。

 それから、もう一つ特徴的なのが、三振率の低さです。全体の三振率はハーツクライ産駒よりも低く、全種牡馬でナンバーワンです。さらに、クラブ牡馬に限れば、中央競馬で掲示板に載れないような産駒が出てくる確率は、およそ30頭に1頭です。いかにクズを出さないかがわかります。私自身は、あまり勝ち上がり率という指標は重視していないのですが、クラブのディープ牡馬に限れば、勝ち上がり率は実に87%。さらに関西馬に限れば93%の勝ち上がり率となります。本当に驚異的な勝ち上がり率です。

 いきなり結論みたいな話になってしまいますが、ディープインパクトの種牡馬としての能力は疑うべくもないです。むやみにディープインパクト産駒に逆らうのはやめたほうがよさそうです。ちなみに、ディープインパクトも2008年産が初年度産駒で、ハーツクライ同様3世代しかいませんから、その実力たるや、本当に恐るべしです。


2.社台G
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 社台G生産馬で見てみても、やはり牝馬が頑張っていますね。特に関西馬です。関西馬は、なんと牝馬のほうが長打率が高くなってしまっています。牡馬のほうが募集価格が高いのに、牝馬のほうが長打が出る確率が高いというのは、値付けの根本がゆらぐ事態にもなりかねません。

 ただし、これには少し裏があって、牝馬のほうが仕上がりが早く、若いうちに賞金を稼ぎやすいというのはあると思います。今回のデータは、あくまで2013年末時点でのデータですが、その後、ラストインパクト、ハーキュリーズが獲得賞金1億超えで長打となっており、牡馬はこれからまだまだ長打が出る可能性が高いです。
 おそらく、4世代分のデータが揃ってくる来年のデータでは、長打率は牡馬が追い越すでしょう。

 同じことは回収率についても言えそうです。牡馬の回収率は、全馬総合データの回収率を下回ってしまっており、これだけみると、なんだディープはダメじゃないかとも思えます。しかし、これは牡馬の場合各馬の募集価格が非常に高いのが影響して、まだ募集価格を回収するところまで行っていない馬がたくさんいるということだと思います。牡馬のほうが息が長いですから、やはり回収率も来年データを取ればもっと良くなってるのかなと思います。ただ、募集価格のほうもしばらく青天井が続くかもしれませんので、その辺の兼ね合いでデータは変わってきそうです。


3.その他
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 社台G以外の生産馬もそれなりにクラブに出てきています。牡馬の回収率はディープブリランテが引っ張り上げている感じですが、他の牡馬も長打はないものの頑張っていると言えるでしょう。
 牝馬は、社台G生産馬とうってかわって、急に普通の種牡馬の産駒になってしまった感じです。おそらくですが、ディープの牝馬は、母系の血統レベルに素直に受け継ぐタイプが多いのではないかと推測されます。これは後で出てくる価格別にも関連するので、そこで再度言及します。


4.社台G牧場別
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 社台G内部の牧場別では、やはり社台FとノーザンFが良いですね。ノーザンFのほうがもっと抜けた成績なのかなと思いましたが、クラブで見る限りは、平均するとそんなに極端な差はないですね。ノーザンFの牝馬はジェンティルドンナのせいもあって、回収率が抜けていますが、それ以外は、社台F産とノーザンF産で特別な開きはないです。
 白老F産と追分F産も普通に考えれば悪いデータではないのですが、長打が出てないのが残念です。今年になってから、ラストインパクトが賞金を積み増して長打に該当していますので、実は白老Fからも長打は出ています。そう考えると、ディープ産駒であれば、そんなにどの牧場産かは気にしなくていいのかなとも思います。


5.体重別

体重別牡馬
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 ディープ産駒は小さいというイメージがあります。実際、確かに牡馬でも小さい馬も結構多く、しかも、小さくてもそこそこ走っています。430kg台以下の牡馬だと、13頭いて、回収率65.3%、打率0.308、長打率0.077、三振率0.077、となり、悪い数字ではありません。フレールジャックがここに入ります。したがって、他の種牡馬ほどには馬体の小ささがネックになることはなさそうです。
 と言いつつも、500kg台以上で区分してみると、7頭いて、回収率234.2%、打率0.429、長打率0.286、三振率0.000、となり、 狙い目としては大型馬のほうが今のところ面白そうです。リアルインパクト、ディープブリランテ、ファイナルフォームなんかがここに入ります。

 ディープ産駒の牡馬に関しては、基本的には、そんなに馬体重を気にする必要はなさそうです。


体重別牝馬
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 ディープ産駒の牝馬は、大きい馬というのはほとんどいないです。ステイゴールド産駒と似ていますね。そうは言っても、小さすぎるのもあまり良いとは言えず、410kg台以下だと、9頭いて、回収率37.3%、打率0.111、長打率0.000、三振率0.111、となってしまいます。それでも9頭中5頭は勝ち上がっていますので、他の種牡馬の様に小さいから全然ダメとまでは言いきれない感じでしょうか。
 あまりデカすぎても良くない感じなので、ベストは430kg台から460kg台ということろでしょう。ただ、これも牡馬同様、馬体重によって、そんなに大きな差が出るわけではないので、あまり馬体重にこだわる必要はないと思います。


 次回は、価格別、クラブ別を見てからまとめていきます。

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Comments

おっしゃるように三振は少ない種牡馬ではありますね。ただ500万クラスが越えられなかったりする場合もあり。値段のわりに活躍できなかったりと。難しい一面もありますね。

Posted by: ラロ | March 19, 2014 at 08:41 AM

こんにちは!自分もディープ牡馬に出資したことがあるんですが未勝利戦を勝ったあとに1回も走らず屈腱炎になり即引退しました。収支は大幅マイナスです。それ以来、いくら勝ち上り率が高くても怖くて出資できなくなってしまいました。1つや2つの勝利では到底回収不可能なので夢を買う種牡馬なんでしょうかね?

Posted by: ポンタ | March 19, 2014 at 01:53 PM

競馬悟空さん、こんにちは!
ディープ産駒は有る意味堅実だとは思いますが回収率など考えると産駒価格を考えるとなかなか出資する勇気が起こりません。
(と云うより本家では実績ないから出資出来ないのが事実ですが…。)

ただ優秀な産駒が多くて競馬界を楽しませてくれる産駒が多いので個人的には注目して今後も応援したいと思います。

Posted by: ねこだねこきち | March 19, 2014 at 02:04 PM

ラロさん、こんばんは!
そうですね、確かにあくまで平均値で見ると長打の確率も高いですが、元値が高いですから、1勝クラスで頭打ちになると厳しいですよね。種牡馬としての能力は疑うべくもないですが、出資するとなると、コストパフォーマンスを考えてからということになりそうですよね。

Posted by: 競馬悟空 | March 19, 2014 at 10:42 PM

ポンタさん、こんばんは!
勝った後に屈腱炎は厳しいですね。。確かに、高額の馬ばかりですから、三振はせずとも低額条件で頭打ちになってしまうと厳しい部分はありますね。おっしゃるとおり、クラシックの夢を見るというのが前提となるような感じなのかもしれないですね。いい馬を掴めれば、夢が広がりますが、金銭的なリスクもありますし、難しいところです。

Posted by: 競馬悟空 | March 19, 2014 at 10:49 PM

ねこだねこきちさん、こんばんは!
実績的にも難しいですが、社台・サンデーの場合は、無理にディープ産駒に突っ込んで、第一希望枠を無駄にしてしまうというリスクもありますし、難しいところです。でも本当にクラシックを毎年賑わせる産駒が多いですから、無視することもできないですし、悩みは尽きないですねえ~。

Posted by: 競馬悟空 | March 19, 2014 at 10:54 PM

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