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March 11, 2014

ハーツクライの実力2014(その2)

 ハーツクライの実力2014の続きです。価格別、クラブ別は社台G生産馬のみのデータで集計しています。


6.価格別

社台G生産価格別牡馬
Hearts_kakakubetsu_boba

 牡馬のほうは、1,800万~2,399万のところの回収率が飛び抜けていますが、これはウインバリアシオンがいるからです。全体として、価格が高くなるほど回収率が下がっていますが、これは3世代しかいないことの影響によるものと思います。ハーツクライは特に古馬になってから長めの距離で好成績を挙げる馬も多いため、高額馬の中には現役馬で、まだその本領を発揮していない馬もいるでしょう。この辺りは、来年以降にはまた違ったデータになっていると思います。
 実際、三振率のほうは値段が高くなるにつれ、下がっていく傾向ですから、価格と成績に逆進性があるわけではありません。そうは言っても、今のところは、1,800万以上4,000万未満くらいの、中価格帯のところで、長打が出ていますし、打率も良いですよね。ディープインパクト産駒と違って、青天井の値段にはならないでしょうから、このあたりを狙っていくのも手かもしれません。


社台G生産価格別牝馬
Hearts_kakakubetsu_hinba

 牝馬の方では、とにかく三振率の低さが目立ちます。1,400万以上の馬ならば、必ず掲示板には乗るということになりますから、素晴らしい安定性です。回収率は値段が上がるにつれ下がっていますが、これは先ほど牡馬のところで説明した理由と同じです。とにかくクズが出ないので、みな賞金を稼いできます。そうすると、募集価格が低い馬から順に回収率が高くなっていくということです。牝馬の方も来年以降のデータでは、おそらく回収率はもっと平均化してくると考えられます。


7.クラブ別

社台G生産馬クラブ別牡馬
Hearts_kurabubetsu_boba

 クラブ別では、やはり種牡馬自身の出身母体である社台RHが頭数も多く、牡馬では長打も出ています。他のクラブもグリーン以外は悪くはないです。来年以降データは変わっては来るでしょうが、それでもクラブによる偏りはそんなに出ないんじゃないかなと思います。


社台G生産馬クラブ別牝馬
Hearts_kurabubetsu_hinba

 牝馬のほうはグリーンがトップですが、1頭しか対象馬がいませんので、意味あるデータではないです。社台RHの回収率が低いのは、ちょっと値段が高めの馬が多いからでしょうね。来年以降どう変化してくるかでしょう。


8.まとめ

 ハーツクライの種牡馬成績を語るには、ディープインパクトの存在を抜きには語れないでしょう。現時点で最高の種牡馬であるディープインパクトと同じ年度から供用開始となっているため、当初は注目が低くならざるを得ませんでした。
 ディープ産駒よりは価格も安かったものの、同じ新種牡馬ならば皆ディープインパクト産駒のほうに目が行くのは当然のことです。そんな中、ウインバリアシオンが出て、怪物相手に善戦を繰り返していました。普通だったらとうにG1馬となっているはずですが、なかなかG1のタイトルに手が届きませんでした。
 昨年の天皇賞(秋)でようやっとジャスタウェイがG1を勝って、ついにG1馬が誕生。ハーツクライの種牡馬としての可能性に再度注目が集まっているというのが現状でしょう。

 ハーツクライの今回のデータは3世代分しかないのですが、他の4世代分のデータがある種牡馬を十分凌駕する好成績を残しています。

 牡馬は、打率も高く、長打もあって、三振は少ない。まさに野球だったらクリーンナップを打てる存在でしょう。回収率も良く、非常に安定した成績を出せる種牡馬です。
 データからは、社台G生産の関西の牡馬が、やはり長打の出る土壌と言えます。さらに、出走時平均の馬体重が490kg台~520kg台に絞り込むと、7頭いて、回収率346.0%、打率0.714、長打率0.429、三振率0.000、となり、かなりの高確率で当たりが出そうです。530kg台以上とか、あまり大きすぎると仕上がりや健康面も心配になりますが、それなりに大きさがあって500kg前後の関西牡馬が、今のところの大当たり候補となりそうです。

 牝馬は、牡馬とは違って、長打は出ていません。そのかわり、出走できた馬に限れば、中央で掲示板に乗れなかった馬もおらず、とにかくクズを出さないというのが最大の特徴でしょう。
 牝馬の回収率が、募集価格が上がるにつれて下がっているのは、ある程度のところで頭打ちになってしまうという、ハーツクライの牝馬の特性が表れているとも言えるかもしれません。3,000万~5,000万くらいの賞金を稼げる馬は結構いるのですが、突き抜ける馬は一頭もいない。しかしながら、クズも出さない。ある意味個体の能力にあまりブレが出ないというのが、今のところのハーツクライ牝馬の特徴かもしれません。
 ただし、クラブ外にも目を向ければ、1億円以上稼いでいる牝馬もいるわけですから、数は少ないでしょうが、これから長打が出る可能性は十分にあると思います。
 牝馬は特にデータに偏りがあるということはないのですが、馬体重のところで触れたように、思い切って小さい馬を狙うというのは面白いかもしれませんね。狙い方としては、いきなり最優先とか第一希望で狙うというのではなく、ハズレ1位的な押さえで狙うというのはアリかもしれません。通常は小さい牝馬は、まず間違いなく人気にならないところです。抽選等で上手くいかなかったときに、長打はあきらめ、確実性を求めて余っている小さめのハーツクライ牝馬に賭けてみるというのは裏技として覚えておいても損はないでしょう。

 あと最後に、ハーツクライは当たり配合があって、母父ストームバード系と非常に相性がいいですね。母父ノーザンダンサー系全体と相性がいいのですが、特にストームバード系とは相性が良さそうです。社台G生産のクラブ馬で見ると、6頭いて、回収率361%、打率0.833、長打率0.333、三振率0.000となります。ウインバリアシオン、ステラロッサの長打もそうですし、それ以外でも、マイネルシュライ、コレクターアイテム、レッドシェリフと頑張っている馬が該当します。この配合から今後大物が出ても何ら驚けないと思います。

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Comments

競馬悟空さん
こんばんわ

ハーツ牝馬は小さくてもOKなんですね。
ご一緒しているヴィルフランシュも大丈夫なんですかね。かなり小さく思えましたから。。
血統等はいいのでもう少し成長してクラシックにのってほしいですね。

Posted by: maya | March 11, 2014 at 11:39 PM

mayaさん、こんばんは!
ハーツ牝馬は小さくてもそれなりにやってくれそうです。他の種牡馬に比べたら小さいサイズでも頑張っている牝馬が多いと思いますよ。小さいから良いということはないのですが、悪くもないという感じでしょうか。ヴィルフランシュは確かに小さめですが、まだ成長するでしょうし、小さいままでもそんなに心配する必要はないんじゃないかなと思っています。バランスも良いしトモの良さもある馬なので、データを打ち破る活躍を期待しましょう!

Posted by: 競馬悟空 | March 12, 2014 at 06:34 PM

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