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March 2014

March 31, 2014

競馬は続くよどこまでも

 今日で3月も終わりです。明日から、世の中では新年度を迎えるわけですが、競馬の世界はダービーが終わって年度末という感覚なので、特別な区切りという実感はないですね。

 個人的には、週末には重賞出走、さらには海外出走もありました。結果として今年も今のところクラシック出走はナシになりそうで、ちょっと残念です。皐月賞の出走枠はもう取れませんが、ダービーはまだ間に合う馬もいるでしょうから、一生に一度の晴れ舞台に進んでくれる馬が出るように祈りたいです。

 ドバイは、ジャスタウェイとジェンティルドンナがとにかく強かったですね。本当に素晴らしい馬たちです。ジャスタウェイはハーツクライの牡馬、ジェンティルドンナはディープインパクトの牝馬、惨敗はしましたが、ドバイワールドカップに出走した2頭はどちらもキングカメハメハの牡馬。
 私が普段から調べているデータはクラブ馬についてのみのものですが、クラブ馬以外を含めても、おそらく傾向はかわらないのだろうなと強く思いました。やはり、このあたりがクラブの募集でも人気になるでしょうし、全体的なトレンドと言えそうです。

 ここのところ年度末で色々と忙しかったというのもありますが、特に先週は海外出走などもあり、本当に胃の痛くなる一週間でした。
 何事も最初の経験は、本当にドキドキしますし、私なんかはすぐ胃が痛くなってしまいます。
 一番最初に自分の馬が出走したとき、初めて重賞に出たとき、初めてクラシックに出走したとき、初めてG1で1番人気になったとき、初めて海外出走をしたとき、などなど。
 大人になると、新しい経験というのはなかなかできないものですから、そういう緊張感を与えてくれた馬に感謝したいです。

 もう二度とないかもしれませんが、今度海外に出走するときは、今回ほど緊張することもないでしょう。それはそれで寂しくもありますが、それだけ趣味として一口を楽しめているということでしょう。いつかはどんなレースにおいても泰然自若と構えていられる人間になりたいものです。


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March 30, 2014

キングカメハメハの実力2014(その2)

 キングカメハメハの実力2014の続きです。なお、価格別、クラブ別のデータは、全牧場生産馬を対象としています。キングカメハメハ産駒は、社台G生産馬以外もデータ上無視できないと考えましたので、全牧場生産馬のデータで集計しています。


6.価格別

価格別牡馬
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 牡馬を価格別で見た場合は、やはり高額馬ほど成績が良いという傾向になると思います。2,400万~2,999万のところの回収率が非常に高いのは、ロードカナロア、グランドシチーが含まれているからですが、回収率と長打率以外は高くありません。基本的には、高額馬、特に社台G生産の6,000万円以上の超高額帯の成績が抜けて良いです。
 キングカメハメハ産駒の高額牡馬は、超良血馬が多いので、価格は青天井です。最高額は1億8,000万円のルーラーシップまでいます。それでも、その超高額馬のほとんどが活躍していて、高額馬の信頼性は非常に高いです。8,000万円のローズキングダム、1億2,000万円のトゥザグローリー、1億6,000万円のソリタリーキング、ルーラシップなど。
 中途半端な血統でそこそこの価格の馬よりは、血統的に超良血と言い切れるような馬のほうが、結果として回収できる可能性が高くなっています。


価格別牝馬
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 牝馬のほうは、それなりに値段が高めのほうが長打は出ているのですが、回収率などは、価格によってそれほど大きな差はなさそうです。牝馬のほうは、3,200万以上の一番高額帯の部分で結果が出ていないのが気になります。牝馬は、あまり母系の血統レベルや価格を気にしすぎないほうがいいかもしれません。


7.クラブ別

クラブ別牡馬
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 クラブ別の牡馬では、サンデーRが回収率・長打率ともに抜けている感じですね。平均価格も高いですし、それだけ良血繁殖につけて確実に結果を出してきたということでしょう。ただ、キンカメ産駒全般的には、サンデーRといえども打率は高くなく、それなりに当たり外れは大きい感じです。


クラブ別牝馬
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 牝馬は社台RHとグリーンが良いですね。この2つのクラブは、牝馬全体の成績も良いところです。社台F生産馬が主体のクラブでは、キンカメ牝馬はそれなりに平均的に成績を出せている感じです。
 ノーザンF生産馬主体のサンデーRも長打はありますし、打率は低いですが、そこそこの馬を出している感じでしょうか。キャロットは頭数が多い割に、回収率、打率とも低く、キンカメ牝馬は、あまり良い馬は来ていない感じですね。


8.まとめ

 芝、ダート、短距離、中距離、どんな条件でも活躍できる産駒を出すキングカメハメハは、クラブでもディープインパクト産駒に次ぐ人気の種牡馬でしょう。最近ではディープ産駒に人気が集中するのであれば、その隙をついてキンカメ産駒を狙うという戦法も有効でしょう。
 クラシック向きの馬を重視するならば、やはりディープインパクト産駒のほうが適しているのかなとも思いますが、芝のクラシックディスタンス以外にも目を向けるなら、よりオールラウンダーに近いキンカメ産駒のほうが面白そうです。

 データから見た場合には、やはり牡馬のほうが魅力的ですね。特に超良血の高額クラブ馬は、ほとんどの馬が結果を出していると言ってもいいほど成績が良いです。ローズキングダムの母はローズバド。ソリタリーキングはヴァーミリアンの半弟。ルーラーシップの母は言わずと知れたエアグルーヴ。トゥザグローリーの母はトゥザヴィクトリー。トゥザグローリーの全弟のトゥザワールドもすでに弥生賞を勝って重賞勝馬になっています。これらは超良血馬なので、活躍して当然というところもありますが、そうは言っても、良血馬でも結果が出ないことも多いのが競馬の世界です。良血牝馬につけて、結果を出せるキングカメハメハは、牝系の能力を素直に引き出せる馬なのでしょう。だからこそ、色々な繁殖に応じえ、オールラウンドに活躍する産駒を出せるのかもしれません。

 牡馬のポイントは、前にも言っていますが、まずは関西牡馬でノーザンF生産馬ですね。回収率231.2%、打率0.417、長打率0.333、三振率0.167と高い値になります。ただ、よく見ると、この区分でも6,000万未満の馬はあまり活躍しておらず、結局のところ高額の良血馬が安心確実なのかなと思います。6,000万円以上のノーザンF生産牡馬で区分すると、回収率261.3%、打率0.556、長打率0.556、三振率0.000となります。勝ち上がり率は100%で最も安定した区分なのではないかなと思います。
 あとは、馬体重のところでも触れたように、大きめの馬が良さそうです。大きめの馬が凄く良いと思いがちですが、実際にはそんなに大きくなくても、ローズキングダムやソリタリーキングなどの活躍馬もいますので、絶対条件ではありません。どちらかといえば、大きいほうが安心できるという感じでしょう。

 牝馬のほうは、データからはこれといったポイントはなく、悪くはないものの、積極的に買いたい条件というのもないです。とりあえずは小さすぎる馬は割り引くとして、あとはデータ以外の要素で絞ったほうがいいかもしれないですね。


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March 28, 2014

天栄ツアー展示馬決定

 年度末ということもあって、色々と忙しい今日この頃です。キンカメの実力の続きはは、この次ということで。

 シルクの再募集馬は、結局ウダウダ考えているうちに締め切られてしまいました。多分キャロットのほうも応募しないでしょう。まあ、宝くじ的な確率だとは思いますし、変なところで運を使わないほうがいいかもしれませんので、これでよしとします。

 それから、シルクの天栄ツアーで展示される予定の馬が決定しました。以下の通りです。

6.キッスパシオンの12(キッスアフィニティ)
13.ナイキフェイバーの12(スプリームゴールド)
15.トゥルーゴールドの12(ゴールデンワトル)
16.ルビアの12(イクシア)
18.エンゼルカロの12(アンジュデトワール)
24.サマーハの12(モルジアナ)
30.ファストフレンドの12(ディグニファイド)
40.シャルマンレーヌの12(ジュタドール)
42.オーバーザウォールの12(ノイエヴェルト)
45.サンスプリングの12(エレディータ)


 印象としては、横山光輝の三国志的に言うと(笑)、むむむ。という感じでしょうか。なにがむむむだ!って言われそうですが、自分としてはちょっと物足りないかなと。このラインナップ以外の馬で注目した馬がいたので、ツアーに来ないのは残念ではあります。

 すぐ入厩できそうな馬を厳選ということでしたから、このメンバーが仕上がり早のメンバーということでしょう。2歳重賞も充実するわけですし、世の中の流れには合っていると思います。

 実際に見てみたら、本当にいいなと思う馬もいるでしょうしね。去年の自分のツアーの記事を読んだら、サムソンズシエルがツアーの中では良いと思っていたらしく、本当に一つ勝って、これからも長く楽しめそうな馬になりましたし、そういうホームランまでとは行かなくとも、掘り出し物がいるかもしれませんね。

 メンバー次第でツアーに行くか行かないか迷う場合もあるでしょうが、去年の内容を考えるなら、きっと行って損はないんじゃないかなと思います。


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March 26, 2014

キングカメハメハの実力2014(その1)

 今日は、ディープインパクトとリーディングを争う、キングカメハメハについてです。現状まさに、ディープインパクトを伏竜とするならば、キングカメハメハは鳳雛といったところでしょうか。伏竜鳳雛のどちらかを得られれば天下も得られるとか。まさに、そんな言葉もあながちデタラメではなくなりつつある最近の傾向です。

 ちなみに、種牡馬の実力2014シリーズは、今回で第一部完結というか、主要な種牡馬は終了です。今まで見てきた種牡馬以外に、ジャングルポケット、スペシャルウィーク、デュランダル、アドマイヤムーン、タイキシャトル、ダンスインザダーク、フレンチデピュティ、タニノギムレットも一応データはあるので、今年の募集開始時期までには、暇をみて付け加えて行こうかと思っています。


1.全馬
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 全体として見ると、回収率・長打率ともにステイゴールドに次ぐ値です。ただし、打率と三振率はそんなに褒められるほどの値でもなく、馬ごとの個体差が大きいように思えます。
 牡馬は回収率、長打率が非常に高く、打率も結構良いですね。ただし、やはり三振率だけはディープインパクトやハーツクライに比べるとかなり高いと感じます。
 牝馬は牡馬に比べると全体的に低い値ですが、全馬データと比較した場合には、全部の項目で平均を超えています。昨年調べたときは、牝馬はかなり厳しいという感触でしたが、回収率なども上がってきています。キングカメハメハ産駒全体が底上げされている印象がありますので、今後は牝馬も無視できないですね。


2.社台G
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 社台G生産馬で見ると、打率が大きく下がってますね。社台G生産馬の場合は、募集価格が高いだけあって、そこまで稼げない馬も結構多いということでしょう。やはり、基本的には当たり外れは大きい種牡馬だということだろうと思います。
 全体のところでもそうですが、関東と関西の差が凄いですね。特に牡馬はかなりの開きがあります。意図的に振り分けているのか、それとも関西の水が合うとかでしょうか。まあ、高額牡馬のほとんどが関西所属で、かつ、その高額牡馬が結果を出しているのでこの結果になったというところでしょう。とにかく関西牡馬は抜けた成績です。


3.その他
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 キングカメハメハ産駒は、社台G以外の生産馬も活躍しています。長打も多いです。キングカメハメハ産駒はどんな繁殖につけても、それなりの結果を出す可能性がある種牡馬ということでしょう。ただ、三振は多いので、安定感があるわけではないです。それでも心強いデータですね。
 こちらもやはり関西馬が圧倒的に優勢です。


4.社台G牧場別
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 社台G内の牧場別では、やはりノーザンF生産馬が良いですね。特に牡馬は抜けています。数も多いですし、それだけ良血繁殖を用意してキングカメハメハの成功を後押ししたということでしょう。牡馬はノーザンF以外の生産馬はあまりパッとしない感じです。
 一方牝馬は、どの牧場も一長一短あって難しいですね。ノーザンF生産馬の数が多いですが、牡馬のように結果が出ているわけではありません。回収率はどの牧場も似たり寄ったりですから、あまり牧場別にこだわる必要はないでしょう。


5.体重別

体重別牡馬
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 キングカメハメハの牡馬は大きい馬が良いイメージで、やはりだいたいの牡馬に共通する通り、440kg台以下は厳しい感じですね。平均450kg台以上でレースに出れるようならば、ひとまず安心でしょう。
 やはりイメージ通り、大きな馬が安心できる感じで、490kg台以上の馬だと、回収率246.9%、打率0.370、長打率0.185、三振率0.074、となります。中サイズの馬も悪くはないのですが、迷ったら大型馬のほうがよさそうです。


体重別牝馬
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 牝馬のほうは、体重は小さすぎたり、大きすぎたりしなければ良いという感じでしょうか。430kg台~490kg台くらいであれば問題なさそうです。


 次回、価格別、クラブ別とみて、最後にまとめていきます。

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March 24, 2014

2012年産ディープインパクト産駒の注目馬

 ディープインパクト産駒の注目馬は、ハッキリ言って、全部です。・・・と言いたいところですが、それでは話になりませんので、その中から特に注目すべき馬ということで、ピックアップしたいと思っています。
 あんまり何頭もピックアップしても仕方ないですし、またPOG本が出る前くらいに、勝手にPOG用にリストアップしたいと思ってもいますので、今回は牝馬のみ2頭取り上げたいと思います。クラブ馬では牝馬で場外ホームランが出ているわけですから、やはり牝馬に注目したいです。


<サンデーR>
146 リッスンの12
父 ディープインパクト
母父 (Sadler's Wells)
メス 6000万
西 石坂正
募集時評価 B A B A
血統レベル AA
母年齢 7
ノーザンF
誕生日2月21日

 血統、馬体ともに文句なしの馬でしょう。半姉は持ち込みですが、短めの距離ですでに2勝していますし、将来的にもオープンの器だと思います。この馬は父がディープインパクトに替わって、当然に王道のクラシックを目指すことになるでしょう。すでに15秒台まで育成は進んでいて、馬体重は450kgくらい。丁度良い感じです。所属厩舎も文句なしです。来年のクラシック戦線が楽しみになる素材です。


<東京>
4 エリモピクシー12
父 ディープインパクト
メス 8,000 万
西 安田隆行
募集時評価 C C B A
血統レベル A
母年齢 14
エクセルマネジメント
誕生日 3月7日

 こちらは、何と上記の馬をも上回る8,000万円という超高額馬。ディープインパクト産駒のクラブ牝馬としては最高額です。よくよく考えると、ジョワドヴィーヴルよりも高額なのですから、ちょっとびっくりですね。セリで購入したため、元値が高かったのもあり、募集価格が高いのは仕方ないでしょう。しかし、このエリモピクシーから産まれた産駒は、リディル、クラレント、レッドアリオン、サトノルパンと今のところすべて重賞勝馬か重賞級の馬です。何頭も活躍馬を産む繁殖牝馬がいることはわかりますが、さすがに初仔から4連続で重賞級を産むというのは驚くしかないです。
 全兄のサトノルパンが重賞級の力を見せてくれたので、この母にディープインパクトの組み合わせが間違いないものであることはすでに証明されています。ジェンティルドンナと同じLyphardのクロスを持っているのも、血統ファンならずとも興味深いところです。
 唯一の難点というか、マイナスポイントは、現状まだ馬体が410kg台と、過去の名馬と比較して馬体が小さすぎる点でしょうか。こればっかりはこれからの成長を祈るしかありませんね。
 ここからは全くの雑談ということで聞き流して欲しいのですが、「サラBLOOD!」というムック本で紹介されていた「Xファクター」という、大きな心臓が遺伝するのはXの遺伝子からのみという話を考えると、おそらくエリモピクシーはダブルコピー牝馬でしょう。そして、エリモピクシーの12は、父がディープインパクトです。ディープインパクトが牝駒に対し(種牡馬からは牝馬にしかX染色体は遺伝しない)大きな心臓を持つXの遺伝子を受け継ぎやすい種牡馬であるならば・・・。ディープ牝馬のこの馬は心肺能力に優れている可能性が高いのではないでしょうか。そんなことを色々と想像して楽しむことができるほど、血統的魅力にあふれる馬ですね。

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March 23, 2014

白糸は何色にでも染まる

 昨日のレースで儲けた分を、今日の阪神1Rに全部突っ込もうかと思いましたが、結局やめました。

 阪神1Rには自分の出資馬が出ていて、圧倒的な1番人気でした。負けるわけないと思っていましたが、単勝1.2倍になっていて(最終的に1.4倍)、さすがにこれではリスクが高すぎるかなと思いました。それでも突っ込むという手もありましたが、万が一負けたときには、大損が後を引いて、今後その出資馬を愛せなくなりそうな気もしたので(笑)、バカな運試しはやめました。

 結局普通の金額で3連単を買って、普通に外れましたが、出資馬は勝ってくれました。昨年シルクに入会して2頭に出資しましたが、これで両馬とも勝ち上がり。さらに、2頭合わせて、ここまで5戦3勝、2着1回、3着1回。今のところ完璧な成績です。あくまで今のところではありますが、このクラブとは相性が合うのかなあとか、勝手に思っています。全然理論的ではないのですが、やっぱり物事何においても、何かしらの相性っていうのはあるのかなと思ったりもします。今後も好相性のまま、出資馬たちが活躍してくれることを祈りたいです。


 という話は単なる雑談で、今日は久々に三国志のお話を少し。
 三国志を読んだことない方、興味のない方もいらっしゃると思いますが、一応最後は競馬につながります。


 三国志をもの凄く大雑把に解説すると、魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権の三者三国が中国の天下統一を目指して争うという物語です。前にも書きましたが、我々が普通「三国志」と呼んでいるのは、「三国演義」という戯曲を基にした小説ですが、今回は三国演義のベースとなった実際の歴史書、いわゆる「正史三国志」というものに書かれている話で、蜀の劉備の息子である「劉禅」についてのお話です。

 劉禅は三国演義では、愚か者代表という扱いです。父の劉備が苦労して建国した蜀の国は、劉禅の代で魏に滅ぼされます。劉禅は幼名を「阿斗」といい、本当かどうかは知りませんが、現代の中国語では「阿斗」というのは、「馬鹿」という意味だとか。

 ただ、その劉禅も、生まれつき愚か者だったのかというと、そうでもなさそうです。一応ですが、父の劉備が死ぬ間際に劉禅に送った書には、「丞相(諸葛亮)は、おまえ(劉禅)の知力が非常に大きく、進歩は期待以上であると感嘆しているそうだが」と書かれていて、少なくとも成人前は普通以上ではあったのではないでしょうか。もちろん、諸葛亮も自分の主君の息子を悪くは言えなかったでしょうから、話半分かもしれませんが、それでも2世君主としてとりあえずやっていけるレベルではあったのでしょう。

 223年に劉備が死去して、劉禅が後を継ぎます。234年までは、諸葛亮が生きていたので、政治は大小問わず諸葛亮が決定していました。その間は、特に劉禅が出る幕もなく、特に皇帝としての事績もありませんが、チョンボもありませんでした。諸葛亮死亡後は、その後を継いだ、蒋琬(ショウエン)、費禕(ヒイ)、董允らが生きているときまでは、なんとか、あるべき皇帝としての務めは果たしていたようです。

 ただし、董允の伝に次のような記載があります。

 「劉禅はいつも美人を選び後宮を充たしたいと望んでいたが、董允は、古代にあっては皇帝の后妃の数は12人に過ぎない、今、宮女はすでに揃っているので増やすのは適当ではないと主張し、あくまで頑張って承知しなかった。劉禅はますます董允に気兼ねするようになった。」

 これを見る限り、成人し、諸葛亮が死に、だんだんと自分の思い通りの行動がとれそうになってくると、愚かな行動をしでかしそうになっていたことがわかります。しかしながら、董允がいる間は、董允が目を光らせ強く諫めていたので、特に大問題は起きなかったのでしょう。

 後に蜀の国は宦官の黄皓によって劉禅が籠絡され、デタラメ政治が行われるようになっていくのですが、董允の伝には、その黄皓については、次のように書かれています。

 「劉禅が成長してくると、宦官の黄皓を寵愛するようになった。黄皓は巧みなへつらいと、ずるがしこさによって、劉禅に受け入れられるよう立ち回った。董允はいつも上には厳しい態度で主君(劉禅)を匡正し、下はたびたび黄皓を咎めた。黄皓は董允を怖れ、思い切って悪事を働こうとはしなかった。」

 このとおり、少なくとも董允が生きている間までは、とりあえず「まともな」君主であったと言えるでしょう。

 ところが董允が死に、董允のポジションを継いだ陳祗(チンシ)が黄皓と結託しだすと、黄皓はどんどん政治の中枢を支配していき、完全に劉禅を籠絡してしまいます。陳祗(チンシ)の代になってからは、劉禅がダメ人間になっていく様子も次のように記述されています。

 「劉禅は、陳祗(チンシ)や黄皓が寵愛を受けるようになってから、死んだ董允に対する怨みの念が日ごとにつのり、自分を軽んじたと思い込むようになった。それは陳祗(チンシ)が皇帝に媚びへつらい、黄皓の告げ口がだんだんしみこんでいったためである。」

 忠臣である董允を怨み、奸臣である黄皓を寵愛するようになって政治が乱れ、最後は魏に攻め込まれて蜀の国は滅亡します。

 正史三国志では、各重要人物の伝の最後に、著者である陳寿の「評」がつくのですが、劉禅を陳寿はこう評しています。

 「劉禅は賢明な宰相に政治を任せているときは道理に従う君主であったが、宦官に惑わされてからは暗愚な君主であった。伝え聞くに、『白糸はどうにでも変わるものであり、ただ染められるままになる』とあるのは、なるほどもっともなことである。」

 この「白糸はどうにでも変わるものであり、ただ染められるままになる」というのは、「墨子」にある内容を陳寿がアレンジしたようですが、いい言葉だと思います。

 劉禅が真に愚か者だったのかどうかは何とも言えないところですが、元々皇帝の息子という立場で真っ白の存在だったのが、色々な人によって染められていったということだけは確かでしょう。
 諸葛亮がもっと長生きをしていたら、果たしてどうなっていたのかとは思いますが、結局のところはどうにもならなかったのかもしれません。

 人間は自分の意志で行動するので、基本的には劉禅の様に周りからの影響で大きく左右されることは少ないかもしれませんが、動物の場合、馬の場合はどうなんだろうかと、いつも思ってしまいます。

 馬の性格もそれぞれでしょうし、種牡馬ごとに気性のキツさとかも違うので、世話する方は本当に大変だと思います。自分の出資馬でも、やれ飼葉を食わず体重が減っただの、やる気を出さないだの、ゲートに入らない、言うことを聞かない、臆病すぎる、などなど。過去に色々な問題を抱えた馬がいました。

 それらの問題せいで、残念な結果になってしまった馬もいましたが、牧場・厩舎の努力によって、幼駒の頃の問題は何だったのかと思うくらい成長を遂げた馬もいます。

 馬が走るスピード自体は、ほとんど生まれつきで変えられないとは思いますが、その能力を真に発揮できるかどうかは、最後は人の手にかかっているのだと最近強く思います。

 馬券だけを買っていた頃は、馬と騎手だけ、拡大して考えてもさらにコースや馬場状態くらいが競馬の要素だと思っていましたが、一口をやると、そこには他の人間の努力が大きくかかわっているというのがわかります。

 もちろん、人の手によって壊されるということも起こり得ます。素質が高いと思われた馬でも、人の手によって壊されたということが過去にはたくさんあったと思います。

 白糸である馬をどのような色に染めていくのかというのは、育成段階から始まり、厩舎に入って仕上げ、レースに出走するまで、さらには、その後引退するまで続けられる作業でしょう。

 先の三国志の話を例にすれば、育成から厩舎、騎手に至るまで、すべてが諸葛亮に匹敵するような超一流であれば、やはり成功する可能性は高いのだろうと思います。もちろん、馬の素質自体があまりにも劣っていては話にならないでしょうが、ある程度のレベルにあれば、人の手による差分というのはかなり大きいのかなと思います。

 くどくどと当たり前のことを書きましたが、馬ばっかり見て、人を見ないということがないよう、常に注意しておきたいと思っています。

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March 22, 2014

すごい母系

 今日は久しぶりにスピード指数が炸裂しました。私は馬券を買うとき(新馬戦を除く)は、常にスピード指数(西田式)を使用して予想しています。

 色んなスピード指数がありますが、スピード指数は基本的にペース補正がしにくいという特徴があります。スローペースが増えた現在の競馬では、その有効性は昔に比べて低くなっていると感じます。

 逆に言えば、スローにならない短距離戦や、基本的にスローになりにくいダート戦であれば、今でも通用すると思っています。

 今日はファルコンSの3連単で会心の一撃が決まりました。しかも10点買いで仕留めたので、本当に久々の大ホームランとなりました。

 この距離なら、サトノルパンが強いと思っていましたし、指数も上位でしたので頭にしたかったのですが、鞍上のチョンボがやや心配でした。それでタガノグランパとの2頭軸1着・2着づけで、5頭に流して10点。3着に来た人気薄のアルマエルナトが、なんとその5頭に入っていたので大当たりとなりました。

 サトノルパンには元々注目しています。東サラゆかり?の血統ですし、自分もこの血統に出資していますので、思い入れは深いですね。半兄のリディル、クラレントは重賞勝ち馬。同じく半兄のレッドアリオンは重賞2着でオープン勝ち。そして今日、サトノルパンも重賞2着。兄弟全部がすでに重賞で2着以上になっていて、もしかすると全馬重賞勝ち馬になるかもしれないということです。これら兄弟の母のエリモピクシーという繁殖は本当にすごい繁殖ですね。

 こうなってくると、下のエリモピクシーの12は、いやが上にも期待が高まりますね。サトノルパンの全妹になるわけですし、まともなら重賞クラスに育つでしょう。あとは少しでも大きくなってくれることを祈りたいです。

 さて、今日の獲得資金を明日のレースでダブルアップするか、それともこれを元手にキャンセル募集に応募するか。明日の朝までゆっくり考えようと思います。

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March 20, 2014

キャンセル募集

 今日はキャロットとシルクのキャンセル募集馬が発表されました。

 キャロットのほうは一次募集で満口になった馬にはキャンセル番号が振られていたこともあり、今回キャンセルが出ているのは、一時募集締め切り後に満口になった馬が多い感じでしょうか。
 自分としては、キャンセル募集のラインナップの中で、特にこの馬のキャンセルが出たか!という感じはしなかったです。キャロットの場合は、口数には制限はないですが、申し込めるのは1頭のみですから、慎重に選ばないといけないですね。

 シルクのほうは、かなり目を引くキャンセル募集のラインナップですね。こっちは私も運試しで応募してみようかなあとも思います。個人的にはルシルクの12、フェートデュヴァンの12、アーマインの12、マチカネタマカズラの12、スペリオルパールの12、シーズライクリオの12、に注目したいですね。どれも順調ですし、面白そうです。シルクのほうは、何頭でも申し込めるけれども各馬1口しか申し込めないということですね。キャロットよりは会員数は少ないでしょうが、複数の馬に申し込めるのであれば、やはりこちらも激戦になりそうです。

 ルシルクの12は、馬体は募集時から変わらずいいですね。走るはずと信じていますが、自分自身ステイゴールド産駒では結果を出せていないのであまり自信が出ないです。この馬が全然ダメだったら、もうステイゴールド産駒は選べないなあと自分では思っています。

 フェートデュヴァンの12は、募集時は普通かなあと思っていたのですが、良くなって来てますね。厩舎とかを含めて考えた場合にどう判断するかでしょう。

 アーマインの12は順調ですね。いい馬ですがあとは値段との折り合いでしょう。

 マチカネタマカズラの12は、大きなフットワークで走れていて、ここまで順調に来ていましたがトモに疲れが出たとかでちょっと一休み。でもほとんど問題はないでしょう。

 スペリオルパールの12は、募集時からトモは良かったですが、さらに良くなっている感じです。馬体を見る限りは期待が高まりますね。キャンセル募集でもかなり人気するでしょう。

 シーズライクリオの12も順調ですし、見映えのする馬体になってきました。厩舎も魅力ですし、これも人気するでしょうね。

 キャンセル募集で目移りするというのも珍しいですが、この時期に色々と考えることができるのは楽しいですね。


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March 19, 2014

ディープインパクトの実力2014(その2)

 ディープインパクトの実力2014の続きです。価格別、クラブ別は、社台G生産馬のみで集計しています。


6.価格別

社台G生産価格別牡馬
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 牡馬はほとんどの馬が4,000万以上で、あまり価格別で集計する意味がないですね。2,000万円台で募集される馬は今後は存在しないでしょう。サンデーサイレンス産駒がいたところと同じで、最低5,000万くらいの値付けになっていくのかもしれません。まだ3世代しかいませんので、元々の募集価格が高額なのもあって、高額の馬のほうが回収率は低くなってしまっています。今後高額馬も賞金を順調に積み上げていくことにより、次第に平均化していくと思われます。
 三振率はほとんどゼロで、6,000万以上のところで三振が出ていますが、これはシルクで募集された、ちょっと募集経緯が特殊な馬でもあったので、除外して考えてもいいのかもしれません。
 牡馬はとりあえず、それなりに値段に素直な活躍をすると考えてよいでしょう。


社台G生産価格別牝馬
Deep_kakakubetsu_hinba

 牝馬は価格別に見ると、高いほど良い傾向にあることがわかります。価格が上がるにつれ、三振率が下がり、長打率が上がる。打率や回収率も高額馬のほうが高いですから、母系のレベルを素直に反映させている傾向にあると言えるでしょう。つまり、ディープの牝馬は、母系の良さを素直に引き継ぐ馬が多いということかもしれません。
 データを見る限りは、牝馬はやっぱり高額馬が狙い目ですね。ジェンティルドンナがデータを引き上げているとはいえ、打率も長打率も高く、三振率も低いのですから、非の打ちどころはありません。あまりひねくれた考え方はせずに、ここはデータを真っ直ぐにとらえたほうがよさそうです。


7.クラブ別

社台G生産馬クラブ別牡馬
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 クラブ別で見ると、牡馬の回収率は意外なことに、キャロットが昨年までの通算では一位になります。社台・サンデーは価格が高い牡馬に思ったほどの爆発がなかったのが影響したでしょうか。ただ、牡馬はまだこれから賞金を積み上げていく馬が多いと思うので、今後は変わるかもしれません。今のところは社台・サンデー・キャロットの三つ巴の争いというところでしょうか。
 それにしても、募集価格の平均値の高いこと。改めて見るとびっくりしますね。


社台G生産馬クラブ別牝馬
Deep_kurabubetsu_hinba

 牝馬はサンデーRが抜けていますね。場外ホームランがあるので、回収率は当然としても、長打率の0.250というのは本当にすごいですね。サンデーRのディープ牝馬が活躍するというのは誰もがわかっていることではありますが、改めて凄いと感じます。問題は人気なのでなかなか出資できないということですね。
 他では、社台RHはやはり牝馬に強い感じでデータも良いですね。東京サラブレッド、G1レーシングも狙い目がありそうです。
 まだ3世代分しかいませんので、この辺のデータもまだまだこれから変化があるでしょう。


8.まとめ

 ディープインパクト産駒も今年のクラシックで4世代目を迎えます。すでにダービーもオークスも産駒が制しており、クラシック向きの馬を狙うなら、外せない種牡馬になりました。

 データから感じるディープ産駒の特徴は、まず第一に、とにかくクズを出さないということ。もともとそれなりの繁殖レベルの牝馬につけられているわけですから、早々クズが出ないというのはわかりますが、それにしてもすごいなと思います。いくら牧場側が力を入れて、繁殖のレベルを上げて種付しても結果が出ない種牡馬もいるわけですから、ここは素直に評価したいと思います。

 次に、怪我が少なく、特に、デビューまでの間に故障する馬が少ないと感じます。もちろんゼロではないですし、競馬場に行ってから故障してしまう馬もいますが、それでも少ないほうだと思います。
 普通、競走能力が高ければ、怪我が起きやすいのですが、ディープ産駒の場合は、あまり馬体が大きくない馬が多いからなのか、仕上がりやすい馬が多いようです。まずはデビューしてもらわないことには始まらないわけですから、これは安心できる要素です。

 あとは、偏りが少ないということも特徴だと思います。馬体重で見ても、特定の範囲に偏るということがほとんどないです。小さくても大きくても活躍馬を出していますし、素軽いタイプもいれば、パワータイプもいるのですが、どういうタイプであっても、現状はそこそこ活躍できていると感じます。素直に気に入った馬を選んで良さそうな感じです。

 そうは言っても、良いことばかりではありません。問題は値段との折り合いということになるでしょう。もう種付け料も2,000万円にまで達してしまいましたし、今後はさらに募集価格の高騰が予想されます。
 クラブ馬もかなり活躍している印象であるにもかかわらず、平均すると回収率が100%を超えないのは、単純に募集価格が高いからです。もちろん、何度も言うように、まだ3世代分のデータですから、来年以降で回収率は上がってくるはずですが、それでも、募集価格の高さが足を引っ張って、回収率の平均値自体はそんなに高止まりはしないと予想します。

 そうすると、やはりハイリスク・ハイリターンの種牡馬ということになるでしょう。データから見る限りはハイリスクと言えるような要素はないのですが、個別に考えれば、1億円の馬を買って故障ということもゼロではないわけです。そういうリスクは常に背負わざるを得ないということです。

 一方で、虎穴に入らずんば虎児を得ず、ということで、出資しなければクラシックの夢も見られません。ディープ産駒は、京都、阪神、東京のコースに強く、クラシック5レースのうち、4レースがこれら3コースで行われるのですから、その適正は恐るべしです。今後もクラシックレースではディープ産駒がその能力をいかんなく発揮するでしょう。

 話が脱線しますが、CSのフジテレビで「競馬予想TV」という番組があり、私はだいたい毎週見ています。毎週4~5人の予想家さんが各週のメインレースについて議論するのですが、その予想家さんの中に、血統ビームとかの書籍を書かれている亀谷氏がいます。
 先日の番組で、亀谷氏が、「3頭以上ディープ産駒が出走するなら、とりあえず買っておいたほうがいい」と言っていました。他の予想家からは、そんな予想でいいのか、とか、予想家としてそれでいいのか、などの言葉も飛び交っていましたが(笑)、「そうはいっても、来るんだから仕方ないでしょ。他の予想した馬が来てるのに、ディープ産駒を嫌って外れたら悔しいでしょ」と亀谷氏が言っていました。
 私も実にその通りだなあと思いました。少なくとも、現時点の日本の芝レースは、ディープ産駒を中心に展開されていると考えて間違いないところなので、できればうまい具合にディープ産駒と付き合っていきたいですね。

 前置きが長くなりましたが、データからの狙い目を考えてみましょう。牡馬は、本来のディープ産駒らしくないということで嫌われるのであれば、あえて大きめの馬を狙ってみるのもアリだと思います。500kg台以上のディープインパクト産駒としては明らかな大型馬は、父のような飛ぶような走りはしないかもしれませんが、馬体重のところで見た通り、狙う価値はありそうです。大型馬は故障しそうということで人気が今一つのようであれば、あえて狙ってみる価値があるところかもしれません。

 牝馬は単純に良血の高額馬を狙えばいいでしょう。なんのひねりもありませんが、それが今のところの正解だと思います。問題は、間違いなく高実績が必要か、又は、厳しい抽選をくぐ抜ける必要があるということでしょう。

 自分の出資予定リストにディープインパクト産駒を入れるか入れないかで、各クラブにおける出資時の作戦も変わってくるでしょう。そう考えると、常に全出資者に対して影響を与えている種牡馬と言えそうです。

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March 18, 2014

ディープインパクトの実力2014(その1)

 お待たせしました。いきなり本丸に到達です。これで終わりではありませんが、先にディープインパクトについて見ておきたいと思います。


1.全馬
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 まず目立つのは、牝馬の回収率ですが、これは多分にジェンティルドンナ1頭が影響していると言えます。これだけだと牝馬が良いとは言えないですね。しかし、ディープ牝馬は長打率も高く、長打率の高さは牝馬では特筆ものだと思います。今まで色々な種牡馬を見てきてわかるように、牝馬が長打を出すのは基本的に難しいわけです。だからこそ、牝馬のほうが募集価格も安いわけです。しかしながら、ディープインパクト産駒に限っては、その常識を打ち破るくらい牝馬が活躍していると言えるでしょう。

 それから、もう一つ特徴的なのが、三振率の低さです。全体の三振率はハーツクライ産駒よりも低く、全種牡馬でナンバーワンです。さらに、クラブ牡馬に限れば、中央競馬で掲示板に載れないような産駒が出てくる確率は、およそ30頭に1頭です。いかにクズを出さないかがわかります。私自身は、あまり勝ち上がり率という指標は重視していないのですが、クラブのディープ牡馬に限れば、勝ち上がり率は実に87%。さらに関西馬に限れば93%の勝ち上がり率となります。本当に驚異的な勝ち上がり率です。

 いきなり結論みたいな話になってしまいますが、ディープインパクトの種牡馬としての能力は疑うべくもないです。むやみにディープインパクト産駒に逆らうのはやめたほうがよさそうです。ちなみに、ディープインパクトも2008年産が初年度産駒で、ハーツクライ同様3世代しかいませんから、その実力たるや、本当に恐るべしです。


2.社台G
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 社台G生産馬で見てみても、やはり牝馬が頑張っていますね。特に関西馬です。関西馬は、なんと牝馬のほうが長打率が高くなってしまっています。牡馬のほうが募集価格が高いのに、牝馬のほうが長打が出る確率が高いというのは、値付けの根本がゆらぐ事態にもなりかねません。

 ただし、これには少し裏があって、牝馬のほうが仕上がりが早く、若いうちに賞金を稼ぎやすいというのはあると思います。今回のデータは、あくまで2013年末時点でのデータですが、その後、ラストインパクト、ハーキュリーズが獲得賞金1億超えで長打となっており、牡馬はこれからまだまだ長打が出る可能性が高いです。
 おそらく、4世代分のデータが揃ってくる来年のデータでは、長打率は牡馬が追い越すでしょう。

 同じことは回収率についても言えそうです。牡馬の回収率は、全馬総合データの回収率を下回ってしまっており、これだけみると、なんだディープはダメじゃないかとも思えます。しかし、これは牡馬の場合各馬の募集価格が非常に高いのが影響して、まだ募集価格を回収するところまで行っていない馬がたくさんいるということだと思います。牡馬のほうが息が長いですから、やはり回収率も来年データを取ればもっと良くなってるのかなと思います。ただ、募集価格のほうもしばらく青天井が続くかもしれませんので、その辺の兼ね合いでデータは変わってきそうです。


3.その他
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 社台G以外の生産馬もそれなりにクラブに出てきています。牡馬の回収率はディープブリランテが引っ張り上げている感じですが、他の牡馬も長打はないものの頑張っていると言えるでしょう。
 牝馬は、社台G生産馬とうってかわって、急に普通の種牡馬の産駒になってしまった感じです。おそらくですが、ディープの牝馬は、母系の血統レベルに素直に受け継ぐタイプが多いのではないかと推測されます。これは後で出てくる価格別にも関連するので、そこで再度言及します。


4.社台G牧場別
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 社台G内部の牧場別では、やはり社台FとノーザンFが良いですね。ノーザンFのほうがもっと抜けた成績なのかなと思いましたが、クラブで見る限りは、平均するとそんなに極端な差はないですね。ノーザンFの牝馬はジェンティルドンナのせいもあって、回収率が抜けていますが、それ以外は、社台F産とノーザンF産で特別な開きはないです。
 白老F産と追分F産も普通に考えれば悪いデータではないのですが、長打が出てないのが残念です。今年になってから、ラストインパクトが賞金を積み増して長打に該当していますので、実は白老Fからも長打は出ています。そう考えると、ディープ産駒であれば、そんなにどの牧場産かは気にしなくていいのかなとも思います。


5.体重別

体重別牡馬
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 ディープ産駒は小さいというイメージがあります。実際、確かに牡馬でも小さい馬も結構多く、しかも、小さくてもそこそこ走っています。430kg台以下の牡馬だと、13頭いて、回収率65.3%、打率0.308、長打率0.077、三振率0.077、となり、悪い数字ではありません。フレールジャックがここに入ります。したがって、他の種牡馬ほどには馬体の小ささがネックになることはなさそうです。
 と言いつつも、500kg台以上で区分してみると、7頭いて、回収率234.2%、打率0.429、長打率0.286、三振率0.000、となり、 狙い目としては大型馬のほうが今のところ面白そうです。リアルインパクト、ディープブリランテ、ファイナルフォームなんかがここに入ります。

 ディープ産駒の牡馬に関しては、基本的には、そんなに馬体重を気にする必要はなさそうです。


体重別牝馬
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 ディープ産駒の牝馬は、大きい馬というのはほとんどいないです。ステイゴールド産駒と似ていますね。そうは言っても、小さすぎるのもあまり良いとは言えず、410kg台以下だと、9頭いて、回収率37.3%、打率0.111、長打率0.000、三振率0.111、となってしまいます。それでも9頭中5頭は勝ち上がっていますので、他の種牡馬の様に小さいから全然ダメとまでは言いきれない感じでしょうか。
 あまりデカすぎても良くない感じなので、ベストは430kg台から460kg台ということろでしょう。ただ、これも牡馬同様、馬体重によって、そんなに大きな差が出るわけではないので、あまり馬体重にこだわる必要はないと思います。


 次回は、価格別、クラブ別を見てからまとめていきます。

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March 17, 2014

2012年産ハーツクライ産駒の注目馬

 ハーツクライ産駒で注目したい馬についてです。
 実を言うと、注目馬にしたかった馬が募集取消になってしまいました。データ面から考えるとかなり面白そうな馬だったので残念です。

 ということで、注目馬なし・・・ということも考えたのですが、それだとちょっと寂しいので、1頭ピックアップしてみました。


<シルク>
33 スペリオルパール12
父 ハーツクライ
母父 (ティンバーカントリー)
牡 3,000 万
須貝尚介
募集時レビュー B B C B
血統レベル AA
母年齢 14
白老ファーム
誕生日 1月13日

ハーツクライ産駒では、やはりこの馬が良さそうですね。非常に順調ですし、馬体の大きさもデータ上好成績の枠からはみ出ない感じです。所属厩舎も関西ですでに一流厩舎の風格のあるところで、マイナス要素がありません。血統的には祖母がパシフィカスですから期待しないわけにはいきません。母父Mr. Prospector系も、クラブ馬ではありませんが、ツルマルレオンなど長打が出ていますので悪くなさそうです。募集時からトモに良さがある馬で、動きも良かったですし、このまま順調に進めば非常に楽しみです。


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March 16, 2014

2014/3/16(日)結果

 今日は中京競馬場に行ってきました。10Rの昇竜Sを見てきました。

【中京10Rダ1400m昇竜S】

★ローブデソワ (スペシャルウィーク) メス1,600万 3着
募集時評価 C-C-C-B

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胸前が非常に発達していて、馬格もあって、牝馬には見えないくらいしっかりとした馬でした。ただ、やはり硬さが目立つタイプで、ダート向きの馬なのだろうと思えました。レースでは流れに乗れていはいたものの、結果から言うともう1列前で競馬をしていたほうが良かったでしょう。人気薄の前に行った馬に残られてしまいましたが、この馬の力は見せられたと思います。馬体を見る限りはもう少し距離はあったほうが良さそうな気もしますが、この距離でも結果を出しているので、ダートならばある程度距離の融通はききそうです。今日は負けましたが、将来的にはオープンで活躍できると思いますし、ダートで牝馬同士ならば重賞でも通用するでしょう。


アナザーバージョン (クロフネ) 牡2,800万 10着
募集時評価 B-C-C-C

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筋肉質なダート向きの馬という印象でした。今日はレースの流れが前残りだったのもあり、今日の位置取りではうまく流れに乗れなかった感じです。1400mは少し短いかもしれないですね。


<おまけ>

9R ミニョネット 2着

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硬さはありますが、馬っぷりは良いですし、上のクラスでも通用しそうです。決め手がないので勝ち切れないですが、次もメンバーと展開次第でチャンスでしょう。


11R オレニホレルナヨ 9着

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入れ込みは大分ましになって、まともなレースができるようになりました。今日も着順ほど負けていません。左回りは確かに乗りにくそうなので、右回りで期待したいです。このクラスでも十分やっていけそうです。

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March 14, 2014

天栄ツアーの広告

 今日東スポを買ったら、シルクの天栄ツアーの全面広告がありました。
 今年も4月26日に天栄ツアーがあることは、すでにクラブから発表されて募集も行われていますが、全面広告では、シルクの社長が、どのようなツアーになるのかについて語ってくれています。
 午前中にキャンターなどの走りを見た後、午後には引き馬と集合展示というのは、やはり確定みたいですね。
 今年は10頭くらいに絞って展示ということですが、坂路で15秒くらい出ていて、すぐに入厩できそうな馬を厳選して天栄に連れてくるようです。非常に楽しみですね。

 それから、広告にはシルク社長のオススメの5頭もピックアップされていました。
 5頭は、ファストフレンドの12、ルビアの12、プルーフオブラヴの12、ナイキフェイバーの12、エンゼルカロの12でした。各馬のコメントも載っているので、出資している方又は出資を検討されている方は東スポを見てみてください。

 天栄ツアーに興味がある人は、今日の東スポをぜひ買ってみて下さい。

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March 12, 2014

相撲部屋

 子供のころから相撲は結構好きです。八百長やら何やら色々問題はありましたが、最近はまた新しいスターも出てきそうな雰囲気で嬉しいですね。

 相撲の世界では、十両以上がいわゆる「関取」で、幕下以下とは区別されています。以前何かで見た記憶によれば、十両でだいたい月100万円くらいの収入になるとか。さらに、関取が部屋にいると、養成奨励金とかも入ってきて、部屋も潤ってくるわけですね。だからどの親方も、まずは関取を誕生させるというのが、部屋の使命でもあるのでしょう。

 とまあ、相撲のことを書きましたが、相撲ブログではありませんので(笑)、私としてはこの相撲の話を競馬につなげたいわけです。

 一口って相撲部屋に似てるかなと何となく思いました。いい力士(馬)が自分の部屋にたくさんいれば、潤いますし、活躍できる関取クラスがいないと、資金繰り的には厳しくなってきます。

 色々考えると、相撲で言うところの関取かそうでないかの分かれ目は、1,000万条件で8着以内、できれば掲示板にコンスタントに載ってこれるかというところかなと。

 一口を始めたころは、やはり勝ち上がるかどうかがとにかく重要で、勝ち上がれば良いし、未勝利で終わってしまうとガックリという感じでした。それは気持ち的には今でもそうなのですが、金銭的な収支までを考えると、必ずしも未勝利を勝ち上がったから安心というわけでもないとわかります。

 未勝利を勝ち上がっても、500万条件でまったく歯が立たなかったり、それなりに走れても、たまに掲示板に乗る程度では、維持費ばかりがかさんでしまいます。結果として、その出資馬に関する金銭的な損失が膨らんでしまうということはよくある話です。

 確かに出資馬が1、2頭しかいない最初の頃は、とにかく出走機会が大事です。500万条件で頭打ちになろうと何だろうと、とにかく現役を続けて走り続けて欲しいという思いでしたが、頭数が増えてくるとそうも言ってられません。

 他の金融商品であれば、自らの意思で「損切り」も可能ですが、一口では個別に損切りはできません。ファンドの運用はクラブに一任しているわけですから、それに文句を言うこともできません。仮に自分が損切りしたいと思っていても、他にまだ一回でも多く走って欲しいと思っている会員の方がいるかもしれないわけですから、誰が正しいとかそういうのはありません。結局のところクラブの判断に従うしかないわけです。

 厳しい言い方をすれば、一旦出資したら、引退するまで損がついて回って自分を追いかけてくるという状況にもなりかねません。

 そういうことを色々考えると、やはりまずは1,000万条件でそこそこレースの流れに乗れて、着を拾えるくらいになってもらうのが、出資者にとっては一番損失が少なくなるパターンかなと思います。8着以内には入れれば、だいたいその月の維持費は賄える感じですから、1,000万条件で月イチで走ってもらえる分には、出資額は回収できないかもしれませんが、基本的に出資額以上の新たな損失の発生は防げるだろうということです。

 そうすると、金銭的な収支を気にした上で出資馬を選ぶときに考えるのは、まずは1,000万条件まで行けそうかどうかということになるのかなと。

 でも、1,000万条件までいけるかなと思って出資したら未勝利でした、500万条件で頭打ちでした、ということになりがちですよね。
 なので、自分としては、少なくとも「募集時においては」OPまで行けるだろうと、信じて疑わない馬にのみ出資し、その結果、残念ながら1,000万条件で頭打ちだったらとりあえずヨシとしていいのではないかと最近は思っています。

 もちろん馬の値段によっては、1,000万条件で頭打ちでは結果として大損ということもあるのでしょうが、それはもう納得するしかない。藤沢師の本に書いてあった、シンボリの故・和田オーナーのように、「馬っていうのは、走らないもんだ。」と言って、ひとまず納得するしかないかなと。
 これは相撲だと、学生相撲出身で鳴り物入りで部屋に入ってきたが、結局十両止まりで終わってしまったというような感じでしょうか。

 逆に、OPまで行くと思って出資したところ、怪我も何もなく、元気いっぱいで飯を食い、調教をこなしたが、レースに出たらビリ(笑)というような感じになってしまった場合は、やはり反省するしかないでしょう。さすがにこのパターンまで仕方ないと納得してたら自分自身の進歩もないのかなと思います。
 これは相撲界でいうと、鳴り物入りで部屋に入ってきたが、親方に暴力をふるって夜逃げしたというパターンでしょうか。そんな人いませんけど(笑)。

 言うのは簡単ですけど、よくよく考えると、募集時にOPまで行けるだろうと信じて疑わない馬なんて、そんなに何頭もいないですよね。馬の値段との折り合いもあります。社台G生産の1,000万円の馬で、絶対OP馬になれると思うのもちょっとムシが良すぎる気もします。

 結局は、ある程度頭数を揃えた上でなるべく損失を出さないようにするには、「安めの馬」で、「1,000万条件で勝負になる馬」を見つけないといけないということになるでしょう。

 何を目指すのか、何を重視するのかは人それぞれなので、「こうでなければいけない」というのがないのが一口の世界なのですが、抽選や実績、資金の割り振りを含めて、色んな面に気をつけなければいけません。ある意味、相撲部屋の経営シュミレーションみたいなものかもしれませんね。

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March 11, 2014

ハーツクライの実力2014(その2)

 ハーツクライの実力2014の続きです。価格別、クラブ別は社台G生産馬のみのデータで集計しています。


6.価格別

社台G生産価格別牡馬
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 牡馬のほうは、1,800万~2,399万のところの回収率が飛び抜けていますが、これはウインバリアシオンがいるからです。全体として、価格が高くなるほど回収率が下がっていますが、これは3世代しかいないことの影響によるものと思います。ハーツクライは特に古馬になってから長めの距離で好成績を挙げる馬も多いため、高額馬の中には現役馬で、まだその本領を発揮していない馬もいるでしょう。この辺りは、来年以降にはまた違ったデータになっていると思います。
 実際、三振率のほうは値段が高くなるにつれ、下がっていく傾向ですから、価格と成績に逆進性があるわけではありません。そうは言っても、今のところは、1,800万以上4,000万未満くらいの、中価格帯のところで、長打が出ていますし、打率も良いですよね。ディープインパクト産駒と違って、青天井の値段にはならないでしょうから、このあたりを狙っていくのも手かもしれません。


社台G生産価格別牝馬
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 牝馬の方では、とにかく三振率の低さが目立ちます。1,400万以上の馬ならば、必ず掲示板には乗るということになりますから、素晴らしい安定性です。回収率は値段が上がるにつれ下がっていますが、これは先ほど牡馬のところで説明した理由と同じです。とにかくクズが出ないので、みな賞金を稼いできます。そうすると、募集価格が低い馬から順に回収率が高くなっていくということです。牝馬の方も来年以降のデータでは、おそらく回収率はもっと平均化してくると考えられます。


7.クラブ別

社台G生産馬クラブ別牡馬
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 クラブ別では、やはり種牡馬自身の出身母体である社台RHが頭数も多く、牡馬では長打も出ています。他のクラブもグリーン以外は悪くはないです。来年以降データは変わっては来るでしょうが、それでもクラブによる偏りはそんなに出ないんじゃないかなと思います。


社台G生産馬クラブ別牝馬
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 牝馬のほうはグリーンがトップですが、1頭しか対象馬がいませんので、意味あるデータではないです。社台RHの回収率が低いのは、ちょっと値段が高めの馬が多いからでしょうね。来年以降どう変化してくるかでしょう。


8.まとめ

 ハーツクライの種牡馬成績を語るには、ディープインパクトの存在を抜きには語れないでしょう。現時点で最高の種牡馬であるディープインパクトと同じ年度から供用開始となっているため、当初は注目が低くならざるを得ませんでした。
 ディープ産駒よりは価格も安かったものの、同じ新種牡馬ならば皆ディープインパクト産駒のほうに目が行くのは当然のことです。そんな中、ウインバリアシオンが出て、怪物相手に善戦を繰り返していました。普通だったらとうにG1馬となっているはずですが、なかなかG1のタイトルに手が届きませんでした。
 昨年の天皇賞(秋)でようやっとジャスタウェイがG1を勝って、ついにG1馬が誕生。ハーツクライの種牡馬としての可能性に再度注目が集まっているというのが現状でしょう。

 ハーツクライの今回のデータは3世代分しかないのですが、他の4世代分のデータがある種牡馬を十分凌駕する好成績を残しています。

 牡馬は、打率も高く、長打もあって、三振は少ない。まさに野球だったらクリーンナップを打てる存在でしょう。回収率も良く、非常に安定した成績を出せる種牡馬です。
 データからは、社台G生産の関西の牡馬が、やはり長打の出る土壌と言えます。さらに、出走時平均の馬体重が490kg台~520kg台に絞り込むと、7頭いて、回収率346.0%、打率0.714、長打率0.429、三振率0.000、となり、かなりの高確率で当たりが出そうです。530kg台以上とか、あまり大きすぎると仕上がりや健康面も心配になりますが、それなりに大きさがあって500kg前後の関西牡馬が、今のところの大当たり候補となりそうです。

 牝馬は、牡馬とは違って、長打は出ていません。そのかわり、出走できた馬に限れば、中央で掲示板に乗れなかった馬もおらず、とにかくクズを出さないというのが最大の特徴でしょう。
 牝馬の回収率が、募集価格が上がるにつれて下がっているのは、ある程度のところで頭打ちになってしまうという、ハーツクライの牝馬の特性が表れているとも言えるかもしれません。3,000万~5,000万くらいの賞金を稼げる馬は結構いるのですが、突き抜ける馬は一頭もいない。しかしながら、クズも出さない。ある意味個体の能力にあまりブレが出ないというのが、今のところのハーツクライ牝馬の特徴かもしれません。
 ただし、クラブ外にも目を向ければ、1億円以上稼いでいる牝馬もいるわけですから、数は少ないでしょうが、これから長打が出る可能性は十分にあると思います。
 牝馬は特にデータに偏りがあるということはないのですが、馬体重のところで触れたように、思い切って小さい馬を狙うというのは面白いかもしれませんね。狙い方としては、いきなり最優先とか第一希望で狙うというのではなく、ハズレ1位的な押さえで狙うというのはアリかもしれません。通常は小さい牝馬は、まず間違いなく人気にならないところです。抽選等で上手くいかなかったときに、長打はあきらめ、確実性を求めて余っている小さめのハーツクライ牝馬に賭けてみるというのは裏技として覚えておいても損はないでしょう。

 あと最後に、ハーツクライは当たり配合があって、母父ストームバード系と非常に相性がいいですね。母父ノーザンダンサー系全体と相性がいいのですが、特にストームバード系とは相性が良さそうです。社台G生産のクラブ馬で見ると、6頭いて、回収率361%、打率0.833、長打率0.333、三振率0.000となります。ウインバリアシオン、ステラロッサの長打もそうですし、それ以外でも、マイネルシュライ、コレクターアイテム、レッドシェリフと頑張っている馬が該当します。この配合から今後大物が出ても何ら驚けないと思います。

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March 10, 2014

ハーツクライの実力2014(その1)

 第9弾はハーツクライの実力2014です。いよいよ本丸に近づいてきた感があります。
 なお、ハーツクライは今回のデータの対象となるのは2008年産~2010年産の3世代分のみです。他の4世代分産駒がいる種牡馬に比べると、回収率、打率及び長打率において不利な状況となっています。その点ご注意ください。


1.全馬
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 まだ3世代分しか産駒がいないのですが、回収率、打率、三振率とも文句なしに良いデータが出ています。残念なのは牝馬でまだ長打がないことくらいでしょう。
 牡馬、牝馬ともに打率は4割近くに達しています。まだ3世代しかおらず、他の4世代いる種牡馬に対してビハインドがあるはずですが、このデータは心強いですね。もちろん4世代目が三振ばかりだったらデータは悪くなるわけですが、そういう大崩れは考えにくいですね。
 データ上は関東牝馬と関西牡馬のデータが良いです。


2.社台G
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 ハーツクライ産駒のクラブ馬は、9割が社台G生産馬となりますので、1の全馬のデータとあまり変化はないです。やはり関東牝馬と関西牡馬のデータ良く、関東牝馬は三振率ゼロです。牝馬で三振率ゼロというのは非常に珍しいですね。


3.その他
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 社台G以外の生産馬は非常に少ないので、データとしてはあまり意味がないですね。あえて言うなら牡馬のほうが良さそうということくらいでしょうか。


4.社台G牧場別
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 社台Gの牧場別では、やはりノーザンFが抜けて良いですね。ウインバリアシオンがいるので回収率が高いのは当然ですが、ノーザンF生産馬の三振率がゼロというのには驚きますね。ノーザンF生産クラブ馬の牡馬も牝馬も全馬最低でも掲示板には載っているわけですからね。これぞまさに、クズを出さない種牡馬の典型と言えるでしょう。
 ノーザンFが目立っていますが、社台G内の他の牧場も全然悪くはないというか、他種牡馬と比較したら十分良いと言えるデータですね。追分Fの牝馬がちょっと残念な感じですが、牝馬も他の3牧場はすべて回収率は100%を超えていて、打率も良いです。安定感なら全種牡馬の中でもトップでしょう。


5.体重別

体重別牡馬
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 牡馬を馬体重別で見てみましょう。ハーツクライ産駒の牡馬には馬体重による偏りはあまりないですね。牡馬の一般的事項の通り、450kg以上あればまったく心配ないでしょう。
 大物狙いを考えるのであれば、490kg以上が良いかもしれません。回収率207.8%、打率0.500、長打率0.167、三振率0.000、となり、長打がある上に三振ゼロという素晴らしい成績です。ウインバリアシオン、ギュスターヴクライ、ステラロッサといった牡馬の長打はすべてここに入ります。クラブ馬ではありませんが、ジャスタウェイなんかも490kg台以上になると思うので、説得力のあるデータではあります。


体重別牝馬
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 牝馬は馬体重別に見ると非常に幅広く、400kgに満たない馬から、500kg台の馬までいます。牝馬のほうも、特に馬体重による偏りはあまり感じられません。非常に珍しいのは、430kg台以下で区切ると、5頭いるのですが、回収率154.3%、打率0.800、長打率0.000、三振率0.000となり、非常に安定してます。牝馬ですし、元の値段が安いから打率が高くなるというのもあるのですが、それでも立派なデータだと思います。ハーツクライの牝馬は小さいからといって、それだけで切り捨てるのは早計かもしれません。
 逆に、490kg台以上の大きい馬で区分すると、4頭しかいませんが、回収率10.4%、打率0.000、長打率0.000、三振率0.250、となります。ハーツクライの牝馬は、大きすぎるのはちょっと注意したほうがいいのかもしれません。


 次回、価格別、クラブ別と見てからまとめていきます。

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March 09, 2014

2012年産クロフネ産駒の注目馬

 昨日、今日と、クラシックを占う重要なトライアルレースがありましたね。ハープスターとトゥザワールドが人気に応えて勝ち、クラシックがますます楽しみになってきました。本番ではどんな争いが繰り広げられるのか楽しみです。

 特にトゥザワールドは自分自身、 募集時から「この馬こそ」と思って見てきた馬ですので、そういう馬がクラシックに堂々と駒を進めるのは非常にうれしいです。ぜひクラシックでも最良の結果を出してもらって、「わしの眼に狂いはなかった」と言いたいです。


 さて、今日は2012年産のクロフネ産駒の注目馬についてです。クラブ馬の中ではやはりこの馬に注目したいです。


117 エイグレットの12
父 クロフネ
母父 (サンデーサイレンス)
牡 3400万円
東 萩原清
募集時評価 B A A A
血統レベル C
母年齢 12
ノーザンF
誕生日3月7日

牡馬で馬格があって、もうすでに510kgくらいあるようです。データを平均すると大きな馬が必ずしも良いということにはならないのですが、実際にブラックシェルとか過去の活躍馬は大きめの馬が多いので、長打の可能性と言う意味では面白そうです。血統的には超良血というわけではないですが、募集時の動きは非常に良かったですし、今後が楽しみです。

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2014/3/8(土)結果

 中山6Rだけ見てきました。

 本日の阪神の新馬戦で、ついに2011年産の出資馬全馬がデビューしました。頭数をそれなりにそれなりに揃えるようになってからは、なかなか無事に全馬デビューとは行きませんでした。昨日書いたように、避けられない出来事もありましたし、後から考えると馬自身の健康面に最初から問題があったなと感じたこともありました。少なくとも毎年、1頭か2頭はデビュー前に頓挫していました。この世代はそういうことなく無事にデビューできたことは非常にうれしいです。元々成績が良い人から見たら、大したことないことかもしれませんが、私は自分の過去の出資馬のことを考えると、この世代の12頭が全馬デビュー、しかも新馬戦があるうちにデビューできたというのは無上の喜びです。デビュー後に骨折してしまった馬もいますが、それでも、とりあえず全馬デビューできたということをまずは喜びたいです。
 もちろん運もあると思いますが、昔デタラメに出資馬を選んでいた頃に比べれば自分自身成長したと思います。それと同時に、やはりある程度は募集時の時点で健康面で不安のある馬は選別できるのだという手応えも感じます。


【中山6R芝2000m未勝利】

ルミナスウォリアー (メイショウサムソン) 牡2,000万 5着
募集時評価 E-D-D-D

140308rumi

目立つ感じではありませんでしたが、仕上がっているように見えました。切れる感じではないので、中山のほうが向くのかと思いましたが、体が大きいわけでもないのでパワーが必要な今の中山よりは東京のほうが合っているのでしょう。メンバーと馬場次第で次回はもっと良いレースができそうです。


レテルノアモーレ (コンデュイット) 牡1,600万 7着
募集時評価 C-D-D-D

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この馬も目立つ馬ではないのですが、まとまりがあって、このクラスなら十分勝負になる感じに見えました。ただ今日のレース振りを見ると、勝ち上がるにはレースの流れとか何か後押しが必要にも感じました。


パラドーロ (ステイゴールド) メス1,600万 11着
募集時評価 D-D-D-C
140308para

牝馬らしい感じで、パワータイプという感じではないでしょう。今日の馬場ではちょっと厳しかったようです。


★レッドリベリオン (ステイゴールド) 牡3,000万 15着
募集時評価 C C E D
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パドックでは終始イラついているような感じで、精神面に不安がありそうでした。レースでもチグハグな感じでした。馬体のほうは以前よりもしっかりしてきたように見えましたが、気持ちの面がもう少し前向きにならないと次回も前進は難しそうです。

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March 07, 2014

避けたい失敗

 確定申告の申告期限も近づいてきました。各クラブから送付された資料を見ると、自分の昨年の収支が一目瞭然になります。

 私は今年は少しだけプラス収支でした。え?もっとプラスなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、マイナスが出ている馬も多くいますので、なかなかそうはならないのです。あと、年末近くの賞金は、実際に分配されるのは年明けだったりして、そういう年ズレの影響もあります。
 過去10世代に出資して、プラスになったのは今回を含めて2回。いずれも、私の言うところの大駒が活躍してのものです。やはり収支をゼロ以上にするには、いかに大駒を掴むかにかかっているのかなと思います。

 と同時に、やはりマイナスを積み上げてしまう馬には、なるべく出資しないように気をつけないといけません。
 わかってはいますが、なかなかというか、非常に難しい命題です。

 理想は未出走及び未勝利ゼロですが、それを達成するのは極めて難しいですよね。
 しかしながら、私の友人にもいますが、ほぼそれに近い人もいるのは事実ですので、不可能ではないと思います。

 そうは言っても、通常は何事にも失敗はつきものですから、あまり保守的になり過ぎても色々と弊害が出るでしょう。お金をたくさん貸したり、未収の債権がたくさんあったら、そのうち1%や2%くらいは貸倒れが生じてしまうのは避けられないというのが常識的な考え方です。だから貸倒引当金をあらかじめ引き当てておくわけです。
 貸倒れるのが嫌だからお金貸さないというのでは商売が成り立ちません。それと同じで、一口で出資を続けるなら、ある程度は未出走・未勝利の覚悟は必要かと思います。

 それら残念な結果になった出資馬について、後々になっていろいろ考えたときに、これは避けられなかったなというのと、もっとよく考えれば避けられたかもしれない、という選定における失敗があると思います。


 避けられないのではないかなと思うのは、これらです。

・ボーンシスト、腰フラなどの疾患

・ノド鳴り等の疾患

・病気・事故(人為的ミスでないもの)

・気性の問題


 さすがにボーンシストや腰フラは見抜けないんじゃないでしょうか。私も出資馬がボーンシストになって残念な思いをしたことはありますが、運が悪かったと思うしかないですね。
 ノド鳴りとかも厳しいです。馬に関する医療技術も日進月歩ではありますから、今後はもっと予後が良くなるかもしれないですが、一般的には100%の能力を出すのは難しくなるでしょう。これも仕方ないですね。
 病気や事故も、馬は生き物ですから当然発生します。ここは心配し過ぎても仕方ないでしょう。
 気性は・・・うーん、難しいですよね。いつどこで爆発するかわからないのは、馬も人間も同じでしょう。牧場では大人しかったけど、競馬場に行ったら・・・というのも何度も見てきましたし、見抜くのは非常に難しいと思います。

 これら避けることが難しい事態に直面してしまった場合は、本当に残念ですが、受け入れて割り切るしかないです。


 一方、避けられそうなものとしては、こういうのが挙げられそうです。

・立ち姿、歩様等からわかる脚元の不安

・非常にトモが小さい(トモに必要な筋肉量・質が足らないということ)

・パッと見で明らかにバランスが悪い

・近親の競走成績の不振

・過度な近親交配

・リーディング下位種牡馬の産駒

・リーディング下位厩舎の所属

・新人厩舎の所属

・よく見たらやっぱりロバだった


 脚元の不安というのは、何をもって不安なのかというのは人それぞれだと思います。牧場側が気にすることないと言っても責任を取ってくれるわけではないですし、また、友人がこれは危ないと言っていたとしても、全然問題なくバリバリ走る馬もいるでしょう。どこで線引きするかは、自分自身の経験則に照らすしかないのかなと思います。

 トモの大きさとか形とか、これも自分自身の経験則に照らして考えていくしかないと思いますが、明らかに小さいと思える馬は、やはり難易度が高い馬だと思います。ただ、単純に大きければいいのかというと、ただ単にトモがデカいだけの馬はある程度で頭打ちになるということも、自分の経験として学びました。スーパーファミコン版のウイニングポスト2みたいに、トモが膨らんでいる幼駒が必ずスーパーホースということだったら楽なんですけど(笑)、現実はそうはいかないですね。
 トモ云々については、違う考え方をお持ちの方もいるとも思いますが、私は重視したいですね。以前、関係者の方に、「トモが小さくても走る馬っているんですか?」と質問したことがありました。そうしたら、その方から間髪入れずに、「そんなのいるの?」と聞き返され(笑)、非常に恥ずかしい思いをしました。これが私の今のところの答えです。

 パッと見で明らかにバランスが悪いかどうかを判断するには、やはり1頭でも多く馬を見るしかないんでしょうね。カタログやPOG本を捨てずに見返したり、可能ならツアーなどに参加して感性を磨くのが良さそうです。

 近親が全然走ってなくても、活躍馬は出ます。でもやっぱり、競馬は血統のゲームですから、無秩序に血統からかけ離れた産駒が産まれてくることはありません。血統については、細かいことを言いだしたらキリがないのですが、基本的には血統背景の優れた馬が活躍しやすいはずです。もちろん、価格にも影響する部分ですので難しいのですが、血統背景に見どころがない馬から宝を探すのは容易ではないです。

 近親交配については、以前調べたときは、3×4程度であれば、全然気にする必要はなくて、むしろ歓迎という感じでした。アウトクロスのほうが必ずしも良いということではないと、個人的には思います。
 一方で3×3以上に濃くなってくると、悪影響も出てきているように思えました。私は3×3がある馬はなるべく避けたいと思っています。

 種牡馬の重要性は、競馬の根幹に関わるところですから、無視する人はいないでしょう。以前にも書きましたが、一口の先輩から受けた教えは、とにかくリーディング上位種牡馬を重視するということでした。実際、その教えに従った結果、自分自身の成績も上向いたと思います。種牡馬の実力シリーズの記事を書く所以でもありますから、私にとっては非常に重要な項目です。
 リーディング上位でない種牡馬からも活躍馬が出ることはありますが、総帥並みの眼があるならともかく、私のような者には難易度が高すぎます。

 リーディング下位となってしまっている厩舎にはそれなりの理由があります。経営者が時代についていけない、営業力がない、スタッフの能力の問題、などなど。馬がいくら良くても、仕上げるのは人間ですから、会社と同じで、人が大切なのは言うまでもありません。
 そうは言っても、厩舎の良し悪しは自分の経験則で判断するしかないでしょう。誰かにとっては良い厩舎が、自分にとってはダメな厩舎の場合もありますし、その逆もあります。リーディングは、成績という尺度で一覧にしただけですが、何よりも客観的な指標ですので、大事にしたほうが良いと思っています。

 新人厩舎からも、活躍馬が出ることはあります。ただ、プロ野球の選手みたいにいきなりレギュラーとか、そういう待遇はほとんどないです。ビジネス全般において、新規参入は既得権を崩す活躍が必要になるのが常です。よっぽどのコネとかがない限りは、いきなり活躍することはありません。
 大事な高馬や期待馬をいきなり新人に預ける人は基本的にはいません。新規開拓は非常に難しいのが今の競馬界ですから、リスクを避けたいのであればすでに「過去の成績」という指標がある厩舎を選ぶのが無難でしょう。

 最後の項目はもちろん冗談ですが、大昔のツービートの漫才を思い出してしまいました(笑)。ただ、冗談でない部分もあります。冷静に、サラブレッドとしてどうなのかなと、考えることは重要かと思います。未出走・未勝利で終わってしまう馬を避けるためには、単純にサラブレッドとして格好良いと思えることが大事かなと思います。
 ペットならカワイイで良いですが、競走馬なのでカッコイイにこだわったほうがいいんじゃないかなと最近は思います。


 あたりまえのことばかり書いてしまいましたが、実際には資金的なことや、抽選などもあるので、全部クリアするのは結構難しいですよね。でも、ある程度数を絞って出資するならば、結構簡単かつ確実な項目なのかなとも思っています。

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March 05, 2014

クロフネの実力2014(その2)

 クロフネの実力2014の続きです。価格別、クラブ別ともに、社台Gに限らず、全牧場の生産馬を対象にしています。クロフネ産駒のクラブ馬は社台G生産とそれ以外とで半々くらいですので、全牧場生産馬で見たほうがよいだろうと判断し、そのようにしました。


6.価格別

価格別牡馬
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 牡馬を価格別で見ると、高めの馬のほうがそこそこ安定しており、回収率も高めで、三振率も低めです。ある程度母系のレベルに素直な産駒を出すタイプだと思って良さそうです。6,000万以上の馬の活躍が今一つだったので、高いほど良さそうだとも言いにくいです。2千万円台の後半より高めくらいのところが、一応の狙い目となるでしょうか。


価格別牝馬
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 牝馬は1,399万以下の低額帯に半数が固まってしまっていますので、ちょっと傾向は読みにくいです。それでも、三振率は価格帯が上がるにつれ下がっています。したがって、牝馬の方も、おおよそ母系の血統レベルに素直な産駒を出すと考えて良いでしょう。


7.クラブ別

クラブ別牡馬
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 クラブ別の牡馬で見ると、キャロットが相性が良さそうです。バトードールがいますので長打もあります。次がサンデーRですね。この2クラブのクロフネの牡馬は、ノーザンFと追分F生産の牡馬で構成されていますので、社台G牧場別の表と連動しています。結局のところノーザンF生産馬が信頼が置けそうということになりそうです。


クラブ別牝馬
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 牝馬は最近はどのクラブもあまり成績的には芳しくないです。正直、不作の年代なのかなと思いますね。


8.まとめ

 クロフネ産駒は、牝馬で活躍馬が多く出ているので、クラブ馬でも牝馬を重視してしまいがちですが、最近のデータを見る限りでは牡馬のほうが安定しています。
 社台G生産の牡馬であれば三振率は非常に低く1割を切ります。さらにノーザンF生産の牡馬だけで見れば、三振率はゼロになります。回収率とか打率とかを考えると、お得感はないのですが、それでも、社台Gの、特にノーザンF生産の牡馬であれば安定感はあります。体が大きく丈夫な馬が多く、未出走で終わってしまう可能性はほとんどないでしょう。小さい馬はほとんどいないので、むしろ大きくなりすぎる方が心配でしょう。少なくとも、箸にも棒にもというような馬はほとんどいないので、一口を始める場合の1頭目とかには最適かもしれません。

 ただ、データから見ると、どのような切り方をしても、大体似たようなデータが出てきてしまい、注目すべきポイントがなかなか見つけられないというのもあります。あまりデータにはこだわらず、馬体その他で判断したほうが有益かもしれません。

 牝馬のほうは、回収率、打率、三振率、いずれも全体平均以下で、近年のクラブ馬は不振と言えるでしょう。理由はよくわかりません。牝馬の方も、「買い」と言えるような条件はとくになく、データから探るのは現状無理があると言えるでしょう。
 過去の馬やクラブ馬以外も考えると、長打を狙うなら大きめの牝馬のほうが良さそうだということくらいは言えるかもしれません。
 牝馬もデータ以外の点を重視したほうが近道かなと思います。

 過去のデータは振るわないものの、種牡馬リーディングでは毎年ベスト10に入ってくるわけですから、単純に考えると、クラブ馬は値付けが高めで推移しているということだと思います。
 安定感のある種牡馬なので、今後も需要はなくならないでしょうし、クラブにも生産馬がラインナップされるでしょう。データから考えた場合には、その値付けが納得のいくものかどうかをよく吟味したほうがよさそうです。

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March 03, 2014

クロフネの実力2014(その1)

 第8弾はクロフネの実力2014です。一般的には牝馬でホームランが出ている種牡馬ですが、最近はどうでしょうか。


1.全馬
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 クロフネというと、牝馬が走るというイメージが先行しますが、クラブ馬で統計を取ると、実はそうでもないということになります。確かに以前にはスリープレスナイトなど、牝馬で長打もあったのですが、スリープレスナイトは2004年産ですし、最近はクラブ馬での牝馬の活躍馬は出ていないということになります。
 データ的には牡馬のほうが良くて、安定しています。ただ、牡馬の方も長打はバトードールしかおらず、ギリギリの長打という感じです。一発大きなホームランが出る可能性は高くはなさそうです。


2.社台G
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 クロフネ産駒は社台G生産とその他の牧場生産のクラブ馬が丁度半々くらいです。社台G生産のクラブ馬は、牝馬はその他の牧場よりも高めですが、牡馬はその他の牧場とほとんど同じで、三振率と長打率が高めな程度です。牡馬の三振率の低さは素晴らしいですね。
 やはり社台G生産馬は、特に牡馬のクロフネ産駒は、やや値段設定が高めな気がしますね。最近はだんだんと値段も下がりつつある気がしますので、これからは変わってくるかもしれません。


3.その他
Kuro_sonota

 クロフネ産駒は丈夫で安定感があるので、社台G以外でも人気があります。そのため、社台G以外の牧場で生産されたクラブ馬も多いです。社台G以外の牧場で見た場合は、牡馬がやはりデータ的に良いですね。
 牝馬は牡馬に比べるとデータ的には今一つで、イメージと乖離がある感じです。


4.社台G牧場別
Kuro_shadai_bokujoubetsu

 社台G内の牧場別で見ていくと、3頭しかいませんが追分産がデータ上はすごく良いですね。全馬勝ち上がっています。
 その他の社台G内の牧場別では特に目立った傾向はないです。


5.体重別

体重別牡馬
Kuro_taijubetsu_boba

 クロフネの牡馬というと、なにか大きい馬のほうがいかにも良さそうな気がするのですが、データを取ると、出走時平均が450kg~490kg台くらいが一番良いです。回収率112.8%、打率0.412、長打率0.000、三振率0.176、となります。一方500kg以上で見ると、回収率56.1%、打率0.111、長打率0.056、三振率0.222 となります。
 過去のクラブ馬全部で見ても、やはりこの傾向は見れますので、大きければ良いというわけではなさそうです。
 とは言っても、バトードールなどは500kgを超えているわけですから、大きいからダメとも言えません。
 クロフネの牡馬は小さい馬がほとんどいませんので、あまり体重に神経質になる必要はないでしょう。


体重別牝馬
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 クロフネ産駒の牝馬については、特に馬体重における傾向はないですね。ただ、過去の長打は、スリープレスナイトやベストロケーションとも、出走時平均が480kg台と牝馬としては大きな馬ででした。カレンチャンも大きい馬でしたね。そう考えると、長打は大きめの馬から出るのかもしれません。


 次回は、いつもどおり、価格別、クラブ別と見て、最後にまとめていきたいと思います。


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March 02, 2014

データの捉え方

 種牡馬の実力シリーズも半分を超えた感じです。一応、重要なリーディング上位種牡馬については全部やるつもりです。もうしばらく時間はかかりますが、都度更新していきますので、全部揃うまではもうしばらくお待ちください。

 種牡馬の実力シリーズのデータですが、データは、あくまで過去のデータです。必ずしも未来を予言するものではありませんので、過去のデータに合致しないからといって、あまり考え込まないようにしてくださいね。

 ネオの牝馬はデータ上は買いにくい存在ですが、最近は走っている馬も出てきています。種牡馬の能力自体にも経年による変化があるのかもしれませんが、それよりも、育成技術の進化のほうが影響しているのかもしれません。そういうことを考えると、成績が出ていない種牡馬でも徐々に盛り返すということもあるのかもしれません。

 ただ、現在の種牡馬リーディングの競争は熾烈なものですし、一度落ち目になってしまうと、復活するのは容易ではないですよね。厳しい世界ですので、仕方ありません。
 保守的な考え方で行くなら、データ的に芳しくない種牡馬は避けるというのも一つの方法だと思います。

 血統的なことを考えるなら、父方と母方からそれぞれ半分ずつ能力を引き継ぐはずなわけです。種牡馬を調べたところで、それは結局最大で半分を調べただけに過ぎません。
 しかしながら、母系は種牡馬のようには統計が取れませんので、データとしては、その半分の内容である種牡馬のデータが重要視されてくるわけです。

 考え方は色々だとは思いますが、種牡馬の実力シリーズのデータを、眺めていると色々と参考になることはあるかもしれません。これからリーディング上位のあの馬とか、あの馬とかも登場しますので、楽しみにお待ちください!

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