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April 17, 2014

スペシャルウィークの実力2014

 今日は残っている種牡馬の実力2014でまだ取り上げていない種牡馬の中では、まだ活躍の余地がありそうなスペシャルウィークについてです。

 前回のジャングルポケットの実力2014でもそうでしたが、クラブ別は重要性が乏しいので集計していません。また、価格別のデータは全牧場生産馬が対象となっています。


1.全馬
Spe_zentai

 全体で見ると、回収率はそこそこ、打率は良いほうで、長打は最近は少なくなってきているという感じでしょうか。ブエナビスタが集計データから外れたので、データにインパクトがなくなった感じですが、むしろこれが本来の実力に近いということでしょう。

 牡馬も長打は2007年産のゴルトブリッツ以来でていませんし、牝馬もブエナビスタ以降はそこそこ走っているものの、長打はないです。

 アピールポイントは三振率が非常に低いことでしょう。牡馬も低めではありますが、牝馬は今まで見てきた中では一番低くなっています。

 それから、理由はわかりませんが、とにかく関西馬が優勢です。関東と関西で無視できないほどの差が開いているのが特徴となります。


2.社台G
Spe_shadaig

 社台G生産馬だけで見ても、特に大きな変化はないです。そういう意味では、非常に安定しているというか、突然の一発はあるかもしれませんが、基本的には、どういう配合であってもそれなりに対応できる種牡馬ということなのでしょう。
 社台G生産馬の場合は、関東馬は特に面白味のない成績になってしまっています。


3.その他
Spe_sonota

 社台G以外の生産馬についても、特に全体と大きく変わる部分はないです。


4.社台G牧場別
Spe_shadai_bokujoubetsu

 社台G内部の牧場別に見ると、ブエナビスタがデータから外れても、まだゴルトブリッツがいるため、ノーザンFが良く見えます。ただゴルトブリッツの成績に引っ張られている感じで、牝馬のほうはノーザンFが一転して悪くなってしまっています。まあ、この辺はデータの取り方の誤差というか、実際ブエナビスタのような馬が出ているわけですから、ノーザンFの牝馬の成績が悪いということにはならないと思います。

 ただし、牡馬は全体として低調です。牡馬は見栄えがするため値段が高い馬も多かったので、回収率とかで考えるとあまりお得感はなくなっています。
 牝馬はノーザンF以外はどれも回収率が100%を超えています。値段が牡馬に比べて安い馬が多いというのもあって、長打は出ないものの、そこそこ楽しめそうな馬もいるという感じでしょう。


5.体重別

体重別牡馬
Spe_taijubetsu_boba

 体重別の牡馬ですが、小さい馬というのはほとんどいないですね。基本大きめの馬が多いと思います。スペシャルウィークの牡馬の場合、450kg台でも少し小さい印象ですね。かといって、大きければ良いかというと、大きすぎるのもちょっと難しい感じです。クラブ馬に限らず、過去の活躍馬のほとんどが出走時平均470kg台~510kg台ですので、このあたりが一番安心できるところでしょう。基本的には小さい馬はほとんどいないので、大きくなり過ぎなければ良いという感じでしょうか。


体重別牝馬
Spe_taijubetsu_hinba

 牝馬のほうは、牡馬ほど大きめの馬はいませんが、それでも小さすぎるのはやはり良くなさそうです。出走時平均が440kg台以上だと、成績的にも安定してくる感じです。牡馬同様、大きすぎるのも良くないですが、500kg台くらいまでは特に問題なさそうです。


6.価格別

価格別牡馬
Spe_kakakubetsu_boba

 牡馬を価格別で見ると、6,000万円以上の超高額帯以外は、どの価格帯も似たような感じです。6,000万円以上の馬は数が少ないですし、唯一の長打であるゴルトブリッツがいますので、それだけで高額馬が良いとは決めつけられないですね。
 どちらかというと、牡馬は母方の血統の良さをあまり多くは受け継がない感じなのかなと思います。


価格別牝馬
Spe_kakakubetsu_hinba

 牝馬のほうは、そこそこの値段の馬のほうが良さそうかなあというくらいの感じで、あまりハッキリしたことはわからないです。ただ、すごい良血牝馬につければ、またブエナビスタやシーザリオみたいな生まれる可能性はあると思います。超良血の牝馬が生産されるか、さらにクラブに募集されるかというと、今後は非常に可能性は低いと思いますが、もし出てきたら注目する価値はあるのではないでしょうか。


7.まとめ

 スペシャルウィークは歴史的名牝を残し、さらに最近は母父としても注目されていますね。牡馬に出ると、父の種牡馬能力を超えられない感じですが、牝馬に出た場合は、その限界値を超えたような馬が出現する可能性があります。母父としても、今後成績を上げていくような気がします。

 ただ、自身の種牡馬成績自体は安定しないので、社台SSから出て行ったり、また戻ってきたりと、色々な毀誉褒貶があって難しい立場にあります。牡馬は見栄えがしても、意外と大物にはならない場合も多く、その辺が生産する側からすると難しさがある馬なのでしょう。

 出資する側としては、今後は高馬は出てこないと思いますので、基本的には中庸な牝馬で良さそうな馬がいたら考えるという感じがいいかもしれません。価格は中庸でも関西所属の牝馬でそこそこ馬格がある馬がいたら、考えてもいいかもしれないですね。


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Comments

次はチチカステナンゴについてお願いしますm(__)m気になっている馬なので、是非意見を聞きたいです。

Posted by: 優美 | June 20, 2014 05:49 AM

優美さん、はじめまして、コメントいただきありがとうございます!
チチカステナンゴはすでに死亡しており、残念ながら2012年産の3世代目の産駒が最後となります。2013年産の産駒はいないため、データ化するつもりはありません。また、仮にデータを取ったとしても、2010年と2011年産の2世代のデータしかありませんので、意味のあるデータは出てこないと思います。今はtだ、最後の世代から何か大物が出てくれることを祈りたいです。

Posted by: 競馬悟空 | June 20, 2014 11:34 PM

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