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October 07, 2014

ガイセンモン

 日曜の凱旋門賞は、もちろん私も見ていました。結果は残念と言う他ないのでしょうが、今回の3頭の挑戦の結果を見ると、現状では日本馬が凱旋門賞を勝ち切るのは難しいのかもしれないなと思いました。

 3頭それぞれ力いっぱい頑張ったとは思いますが、日本馬にとって特殊な馬場であるこの競馬場で勝ち切る力は持ち合わせていなかったと考えます。

 3頭の中でも、ハープスターは斤量の恩恵がありますし、実際その恩恵もあって3歳牝馬が凱旋門賞で好成績を収めているというデータもありますから、つい余計に期待してしまいました。ただ、やはり現実は甘くなかった。斤量が軽ければ良いとかそういう問題でもないのかなと思いました。

 優勝馬の騎手が言っていました。日本馬が凱旋門賞を勝つためには、この特殊馬場に合った馬で、かつ、勝つための作戦がなければダメだろうと。今まではそういうこと言われるたびに、何を、日本馬を見くびりおって、騎手が・・・、天候が・・・、前哨戦を使っていれば・・・、と思っていましたが、なるほどその通りなのかもしれないなと、今回は思いました。

 まず、馬場に合う馬という点ですが、スピードに特化して進化している日本の血統ではやはり難しい。現在の代表的な種牡馬であるディープインパクト産駒では、勝つのはこれからも難しいのかなと思いました。

 ふと、競馬予想TVに出ている亀谷氏の「馬場ビーム」を思い出しました。いつも、へえ、そうなんだ~という感じで、そんなに馬場について真剣に考えたことはなかったですが、その亀谷氏の言うところの「馬場ビーム」に合う馬でないと、勝ち切るのが難しいのがロンシャンなのだなと、納得できました。

 極端な話を考えると、父オルフェーヴル×母父ハービンジャーというような馬が生産されるのを待つしかないのかなと思いました。そういう馬が出てくる頃の日本の競馬がどうなっているのかは知る由もないですが、現時点で考えるのであれば、こういう組み合わせでないと期待し難いかなと思った次第です。

 それから、作戦・戦術については、アンカツも言ってましたが、まずはその国の競馬を知る人間、要するに外国人騎手を乗せなきゃどうにもならんだろうということですね。日本人騎手の場合は毎年何か月かフランスに送り込むとかして育てない限り、ヨーロッパでの競馬に対応できない。決して日本人騎手が下手だとか、劣るとかということではなくて、その土地でのルールに従えなければダメだということですよね。

 色々考えると、競馬ファンとしては、凱旋門賞勝利の夢を見たいというのも確かにありますが、しばらくはドバイの芝とか香港とか、適材適所で日本馬は競馬して行ったらいいんじゃないかなという思いもあります。

 それこそ、さっき言ったような血統の馬、ザ・凱旋門みたいな血統の馬が出てきたときに、改めて凱旋門賞のことを考えるというのでも良い気がしました。

 それでも、今回の3頭の挑戦は大きな意義があったと思います。関係者は色々と深く考えるところがあったでしょうし、将来の挑戦に向けて、また技能が蓄積されたことと思います。とりあえず頑張った3頭には無事に日本に帰ってきて疲れを癒し、そしてまた元気な姿を競馬場で見せてくれることを楽しみにしたいです。


 最後に、まったくどうでもいい話ですが、昔友人が、「ガイセンモン勝った!」と言っていて、私が、「え?凱旋門賞の馬券って日本で買えるの?」と訊いたら、「いや、違う、ガイセンモンっていう名前の馬を買ってて、それが勝ったんだ」と言われたのを思い出しました(笑)。

 凱旋門というと、凱旋門賞よりも、ガイセンモンのことをいつも思い出してしまう競馬ファンも他にいるはずと思うのですが、どうでしょうか。

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Comments

今晩は。
5年連続6回目の凱旋門賞観戦でしたが、今回が一番ガッカリでした。ロンシャン経験がほとんどないジョッキーで大丈夫かな?と思ってたのですが悪い予感が的中してしまいました。色々なところで既に書かれてますが、インを突いて欲しかったですね、特にハープスター。
向う正面で行われた1レース以外、すべてインを突いた馬が勝ってましたから。
でも、ロンシャンで君が代を歌いたいので引き続き日本馬が挑戦した時は応援に行くつもりですが。

Posted by: Nashwan | October 07, 2014 at 10:17 PM

ホースマンの夢,夢だったんだ...

昔懐かしいウイニングポストで凱旋門を勝つとこんな字幕が流れてきます

なんでこの夢に手が届かないんですかね

結局4回の2着があってうち3回はサドラーズウェルズの系統に破れている訳です.そしてワークフォースにしてもBMSはサド君な訳です
この結果を鑑みたときに凱旋門勝利に一番近かった日本馬はテイエムオペラオーだったのではなかろうかと私は勝手に思っています.オペラオーの皐月賞勝ちっぷりがそのまま凱旋門の舞台で大外一気の形で再現イメージしてしまうのは私だけでしょうか

さて凱旋門で負けてしまうとみんな勝手なことを言いよりますよね

やれ騎手が 戦術が 前哨戦が ペースメーカーが,揚げ句の果てに当日ペリエは暇してたよとか

たられば言いたくなるのよく分かるけど調教師も騎手も厩務員さんもいろいろ頭悩ませた末に悔いのない乗り方をしようと 覚悟をきめて挑んだ結果があの結果なのですからもう我々はとやかく言う資格はないと思うのです

まわりくどくなりましたが、何故負けたとか考える前に、エルコンドルパサーをも撃破してしまったサドラーズという血統の本質にもっと迫る必要があると思うんですね.例えば欧州サドラーズ系を超えた和製サドラーズを送り込むんだといった大局的な戦略を考えることをしたほうがよっぽど生産性のある考え方のように思われるのですがいかがでしょうか
例えば父ハリケーンランまたは父ガリレオで母の父ディープインパクトを目指すとか

ちなみに私の中の最強馬は父トウカイテイオーで母の父ディープインパクトです.これこそがまさしく夢 夢だったんだ!

Posted by: ウィングス | October 07, 2014 at 11:44 PM

Nashwanさん、こんばんは!
現地まで行ってこられたんですね。お疲れ様でした。東スポで読んだだけなので本当かどうかはわかりませんが、陣営は最初から大外を回すつもりだったみたいですね。そういう戦法が通用するほど甘くないのが凱旋門賞の重みなのでしょう。インでじっくりいけないと厳しいですよね。まだこれからも挑戦は続くでしょうし、次にNashwanさんが行かれたときには、日本馬に最高の結果が出るよう祈ります。

Posted by: 競馬悟空 | October 08, 2014 at 06:18 PM

ウィングスさん、こんばんは!
そうそう、そのコメントですよね(笑)。調教師から凱旋門賞のオファーがあったときに、断ると、「本気ですか?オーナーの事情もあるのでしょうが、これがホースマンの夢であることも忘れないでください」というような嫌味を言われるんですよね(笑)。初代ウイニングポストは本当にある意味リアルでした。
 なるほど、テイエムオペラオーは確かに可能性があったかもしれませんね。私はメジロマックイーンが一番可能性があったんじゃないかと最近まで思っていましたが、オルフェーヴル、ゴールドシップとその血が入った馬でも勝ち切るまでに至らなかったことを考えると、やはり違うのかなと考えを改めました。サドラーズウェルズなど、その土地に合った血がないと難しいのは間違いないと思っています。
 和製サドラーズウェルズは確かに魅力的ではありますが、今現在でそういうタイプを日本で作ると、今度はまず最初に日本で通用するのかという問題が出てくるかもしれませんね。あと、そういう馬に出資したがる人がいるのかとか。。昔そういう血統の自分の出資馬が新馬戦に出たとき、新聞の一言コメントに「欧州の芝向き」と書いてあって腰を抜かしたことがあります(笑)。ここは日本なのだが・・という心配の通り、案の定と言うか勝ち上がれずに終わってしまいました。オールマイティの馬を作るのは難しいですし、何を重視するのかで変わってきますから、やはり凱旋門制覇にはもう少し時間がかかるのかなとも思ってしまいます。トウカイテイオーに母父ディープだと、良馬場では無類の強さを発揮しそうですよね!

Posted by: 競馬悟空 | October 08, 2014 at 06:19 PM

競馬悟空さん こんばんは
ウイニングポストネタ大盛り上がりですね!!
初代ウイポがやっぱり私は一番好きですよ。スーパーファミコンでしたが最初にプレゼントされた持ち馬でミホシンザン×マックスビューティで七歳時に凱旋門賞勝ちました。何回かリセットしましたが(爆笑)
日原で「今日は何となく逃げで行きたいがよろしいか?」てコメントでの逃げ切りです(笑)
大外枠の逃げ切りがあのゲーム一番強いんですよね。ゲームの世界では何頭かリセット無しで凱旋門3連覇馬を作ったのでトレヴにも目指して欲しかったですが、引退で大正解だと思います。

あと初代ウイポですが牧童イベントが好きでした
日吉丸とかアリタブとかツバサ 1500万の馬がイベント発生後に12000万円とかに変化するんですよね。たまらなく面白かった。そして最強に強いのがメジロマックイーンとメイジキンパリーの牡です。
この馬なら競馬悟空さんの見立て通り本物の凱旋門も圧勝だったと思うくらい強かった。

ボワルセルもシーホークもパーソロンもトウショウボーイもマルゼンスキーもニホンピロウイナーも全てサンデーという大きな津波に丸ごと飲まれて跡形も無く消えてしまった。最初からここには何も無かったんですよと言わんばかりに・・・・

Posted by: ウィングス | October 09, 2014 at 11:48 PM

ウィングスさん、こんにちは!
ウィングスさんもかなり初代をやりこんでますね(笑)。最初の馬で凱旋門勝ちなんてできるんですね、すごいです。初めて知りました。本当に、日原の「なんとなく今日は・・」のセリフには驚かされますよね。元祖天才のはずなのに。。っていうか、もう今現在はJRA的に語ってはいけない人になってしまいましたが(笑)。個人的には、芦口師の「いまちょっと、詰まってまんねん」にも驚きますよね。モデルとなっている師は、絶対そんなしゃべり方じゃないだろうと(笑)。
牧童イベントも懐かしいですね。私は主にPC版をやっていたんですが、PC版だと、牧童イベントが起きた馬で、「間違いなくクラシック級」と言われても結局未勝利で終わるとかいうこともあったりしました。妙なところが実にリアルだなと今にして思います。
初代ウイニングポストには、まだ結果が出る前にもかかわらずサンデーサイレンスが種牡馬で入っていました。さすがKOEIは先見の目があったなと思いつつも、まさか将来ここまでサンデー旋風が吹き荒れるとは、誰も予想できなかったでしょうね。

Posted by: 競馬悟空 | October 10, 2014 at 12:15 PM

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