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November 10, 2014

新田明男の言葉

 新田明男って誰だよって話ですが、タッチの新田です。

 タッチの新田と言っても、何だそれは、という人もいるでしょう。
 「タッチ」は、あだち充の大ヒット漫画で、アニメや映画にもなりました。マンガ自体は大分古くなりましたが、以前アメトーークで、タッチ芸人として取り上げられたりもするほどの名作マンガです。

 わからない方は、マンガ喫茶なりで原作を読んでもらうとして(笑)、新田の言葉についです。

 ものすごく大雑把に背景を説明すると、新田明男は、タッチの主人公である上杉達也のライバルです。両者は高校野球の同じ地区の別の高校におり、両者とも当然甲子園出場を目指しているわけです。上杉達也は投手で、新田は打者です。

 さらに、上杉達也は事故で亡くなった伝説の名投手上杉和也の双子の兄で、新田は甲子園準優勝チームの天才スラッガーという設定です。

 ある日、主人公の上杉達也の所属する明青学園と、新田明男の属する須見工業とが練習試合を行います。
 ところが、色々あって、明青の監督は控え投手を先発させ、達也は外野の守備に回されます。

 達也としては、一刻も早く新田に控え投手を打ち崩してもらって、自分と新田の対決を実現させたい。そういう心境にありました。

 ところが、第一打席で、新田はその明青の控え投手に対し、見逃しの三振に終わります。

 新田ともあろうものが、一体どうなっているのかと達也の心中は穏やかではありません。

 明青の攻撃中、三塁に進塁した達也は、サードの守備についている新田に話しかけます。


達也 「なんなんだよ、さっきの三振は?オレにずっとライトを守らせるつもりか。」
   「さっさとKOして、オレに投げさせてみろよ!」

新田 「かんたんに言うな。いいピッチャーだぜあいつ。うちの打線でも相当てこずるよ。」

達也 「なにいってやんでぇ、見逃しの三振なんてしやがって。」
   「とにかくバット振らなきゃしようがねえだろ。」

新田 「野球が一回勝負なら、そうするよ。」


 とまあ、こういうシーンがあります。原作読んでない人には、状況が頭に浮かばず、なんだかわからないことだらけだと思います。すいません。

 このシーン、達也の言うことももっともですよね。大事な場面で見逃しの三振。本当にガッカリだと。
 それに対する新田の言葉は、深いものがあります。「一回勝負ならそうする。」とだけ答えて、あまり多くを語りません。まあ、あだち充のマンガ自体が、こういうやたらと伏線を含んだセリフまわしが多いのですが、まあ言いたいことはわかります。

 要するに、一打席ですべてが決まるわけではなく、要は大事な場面で打てるかどうかが大事だと。そういうことも含めて駆け引きだし、勝負であると。

 さすが、甲子園準優勝校の4番打者。言うことが違いますね(笑)。


 マンガの話はここまで。この話、競馬にも通ずるなと、いつも読むたびに思ってしまいます。

 控えて届かなかった。抑えて掛かった。内を突いて包まれた。などなど。なんとも納得のいかない騎乗があります。

 それに対し、先行していたら届いていた。無理に抑えずに行かせていたら勝っていた。外に出していたら差し切っていた。などなど。いろんな感情が出てきます。

 実際、単純に按上のミスということもあるでしょうが、先を見据えてということもあるわけです。まさに、一回勝負ではないからこそ、あえてそういう騎乗になったということもあります。

 逆に、勝ちにこだわったせいで、その後のその馬の一生が左右されることもありえます。逃げるしかなくなってしまったり、うまく脚をためることができなくなったり。

 馬券を買うだけの立場であれば、その日そのときのレースだけが大事であるので、見逃し三振のようなレース振りに腹が立つのは至極当然です。私だって、悪態をつくでしょう。

 しかし、一口の視点で考えた場合は、先ほどの新田明男の言葉をよく玩味する必要がありそうです。

 前づけしていれば確かに勝ったかもしれないが、本当にそれで良いのだろうか。無理に抑えずに行かせてやれば今回は着順が上がったかもしれないが、この先クラスが上がったときに本当にそれで通用するのだろうか。

 色々と考えることもあるでしょう。立場が変われば視点も変わります。


 昨日競馬場で、知らんおじさんが隣で、

 「馬鹿野郎め!何で前に行かないんだよ!」

 と大変怒っておりました。

 しかし、乗ってるほうからすれば、

 「競馬が一回勝負なら、そうするよ。」

 ということになるのかもしれません。 


 せっかく一口の視点でも競馬を見れるチャンスを得たのですから、馬券を買う視点だけでなく、常に色々な角度からレースを見れたらいいなと思っています。

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Comments

競馬悟空さん、こんばんは!

外人騎手は良い位置に付けても折り合えるイメージがあります。技術も有るでしょうがおっしゃる通り一回勝負なんですね。後コスモやマイネルの馬は前目に付けてしぶとく勝つのをよく見ますが、あれは育成技術なのか、オーナーの指示なのでしょうか。厩舎によっては芝馬は皆差し馬になる事もありますね。

Posted by: Peroxide | November 11, 2014 at 12:51 AM

いつも勉強になります。

G1の舞台となると、今までの結果を踏まえた騎乗になって、とんでもない奇襲を掛けてくる騎手もいますよね。
(だから荒れるのですが)

よく武騎手や福永騎手など後方からどのくらい伸びるのか試していると思いますが、それでも勝利に結びつけて欲しいと思うのです。
馬券が絡んで、そこまで読まないといけないと言われれば仕方ありませんが。

でも勝負の世界は、みんなこんな感じでしょうか。

Posted by: cme225 | November 11, 2014 at 11:58 AM

Peroxideさん、こんばんは!
外国人騎手は、ある意味あとくされがないというか、一発勝負で勝ちに出ちゃうのが、後々その馬にとって影響することもあると思います。エピファネイアの弥生賞とかみたいな無茶されると後で困ることもあると思いますが、基本的には皆上手ですよね。
ラフィアンの場合はやはり育成の段階でそういう方向性にしているのでしょうか。私ももうラフィアンから離れて久しいので詳しいことはわかりませんが、オーナーサイドの意向も多分に影響してそうですよね。

Posted by: 競馬悟空 | November 11, 2014 at 08:57 PM

cme225さん、こんばんは!
G1は全馬が基本は万全の仕上げで出てくるので、皆色気を持って乗るだけに、面白いですよね。
確かに、新馬戦とかでは、明らかに脚を測っている乗り方があると思います。私も自分の出資馬がそういう乗り方をされたときには、最初疑問に思ったこともありました。しかし、後々考えるとそういう乗り方が、その馬が大成するためには必要だったのだと納得したことがあります。まあ、脚を測りつつ勝ちきってもらうのが一番なのですが、そうならないこともありますね。
最近は馬の将来を考えた騎乗というのが以前よりも増えた気はするので、競馬はこれからそういう面も予想に含んだ知的ゲームに進化していくのかもしれないですね。

Posted by: 競馬悟空 | November 11, 2014 at 09:11 PM

競馬悟空さん、こんばんは。
「競馬が一回勝負なら、そうするよ。」
名言ですね。
スーパー未勝利や上位人気のG1なら兎も角、特に若い内は無理な競馬続けたりするのは避けてほしいなと思うのは、馬券購入者視点だけじゃなくなったから思うようになりましたね。加えて引き出し増やすようなレースしてくれれば最高だなとも。

野球に関しては投手視点で、球速ないので変化球ばかり続けたら一巡で終わるので、さっさと振って引っ掛けてくださいですね(笑)

Posted by: フィル | November 13, 2014 at 09:38 PM

競馬悟空さんこんばんは

いやぁタッチも懐かしいですね。
あの頃は風の谷のナウシカもあったりしていまよりもアニメ面白かったように思います。

まあ将来のことも含めて色んなことを考えて騎乗するのが騎手の仕事だと私も思います。そういう意味ではやっぱり岡部さんが一番だったというのが私の印象です。しっかりした哲学があるから信頼される。信頼されるからいい馬を任される。
いまそうした哲学を持って仕事してくれる騎手てどのくらいいるんですかね。

そういえば競馬悟空さんのあの馬日曜日に出走ですね。楽しみです!!
私のあの馬もその日の別のレースに出走です
こっちも楽しみなんですけどね
最近トウカイテイオーにどことなく似てるものを感じてるのですが競馬悟空さんの印象はいかがでしょうか
腰高で少し柔らかい動作する部分なんですが・・・三代母の父がパーソロンなんでその辺の血も出てるのかななんてふと思っています。
それにしても二週連続で楽しみがあって競馬悟空さんが羨ましいです

ではでは

Posted by: ウィングス | November 13, 2014 at 10:45 PM

フィルさん、おはようございます!
馬券しか買わない頃は、その日そのときのレースにしか注目していなかったので、レース全体を見えていなかったのかもしれません。競馬は馬の能力はもちろんですが、騎手同士の心理戦の部分もあります。そこを読み解くのは非常に難しいですが、そこまで踏み込めたらもっと競馬が楽しく感じるのかもしれないですね。若駒のうちは、何かを掴むレースをしてくれれば、レースに出た甲斐があるというものです。
2巡目からが本当の勝負ということもあるでしょうし、一回勝負にこだわらないようにしたいと思っています。

Posted by: 競馬悟空 | November 14, 2014 at 08:23 AM

ウィングスさん、おはようございます!
私は昔のマンガやアニメが今も好きです。最近のも読んだり見たりしたら面白いのかもしれないですが、すごく思い入れがあるようなのはないですね。
岡部騎手は競馬の流れも変えましたね。トップに立った後は、あきらかにスローな流れが増えましたし、そこにサンデーが出現して、今の瞬発力競馬の流れができたのは、今から考えると必然だったのかもしれません。そういうスローな流れの中で馬を教えていくという見本を見せてくれたんでしょうね。
私のほうのはとにかくまずはスタートですね。何とか前進してほしいです。 ウィングスさんのほうは、ムーア騎乗で勝負気配ですね!うらやましいです。前回見た感じでは、動きはそこまで柔らかいとは思わなかったのですが、幼いながらもまとまりがあった印象でした。ボトムラインがメジロでありながら、Mr. Prospector のクロスがあるという。何か時代の大きな流れを感じる血統だなと思いました。
ここのところありがたいことに重賞に連続して出れていますので、今週も期待していきたいと思っています。

Posted by: 競馬悟空 | November 14, 2014 at 08:39 AM

競馬悟空さんおはようございます。

アニメといえばついこの前に何十年ぶりかにフランダースの犬を見たんですよ。1997くらいに特別ダイジェスト劇場版を上映してたみたいで私は知らなかったんですけど、そちらのDVD版をレンタルで見て感動しちゃいました。アロアて修道女になったてことも初めて知りました。

さて岡部さんの頃の話ですがこれもひと昔前になりますが1990頃の競馬が私は一番楽しかったです。豪腕郷原、くせ者の大崎、穴を空ける小島太、いぶし銀の菅原泰、逃げる増沢、そして岡部、柴田政、鹿戸雄、横山、蛯名、柴田善、江田
西にも田島良とか面白い騎手たくさんいましたが本当に役者が揃っていた時代だったと思っています。だから予想も面白かったし・・単勝50倍の小島太の馬一発穴あけないかなとか 本当に突っ込んでくるから面白いんですよ
この頃の競馬の面白さと比較するといまは全然わくわく感がないんですよね。

さて今日のレース@スタートばっちし決まるといいですね。決まるとあっさり先行伸で優勝の場面ありかと思ってます。
私のほうは相当人気になる感じですね ここで勝てなかったら、ちとこの先の出世は見込めないかもです。
まだ未勝利も勝ってない馬とトウカイテイオーを比較するのはトウカイテイオーに大変失礼だなって思ってますが雰囲気とかどことなく似たものを感じるんですよね そこが競馬悟空さんのおっしゃられるまとまりの部分なのかも知れません。

今日はお互いHAPPYな1日になることを希望します。

Posted by: ウィングス | November 16, 2014 at 07:35 AM

ウィングスさん、こんばんは!
終了したアニメで続編が後から作られるバターンって、何というか、何とも言えない違和感がある場合もありますよね。何かイメージが異なっていたりして驚くこともあります。まあ、正解っていうのがないだけに難しいですよね(笑)。
初代ダビスタのころの騎手メンバーが確かに個性豊かで面白いですよね。どの騎手にもいい馬が回ってくるチャンスがありましたし、今とは確かに違いますよね。最近は血統レベルが上がって、個々の馬の差が縮まったと思います。意外な血統から活躍馬が出るチャンスも減った分、意外な騎手が活躍するチャンスも減った気がします。
今日はお互いに残念なレースとなってしまいましたね。まあ、まだまだこれからの2歳馬ですから、焦らずに応援していきたいと思います。

Posted by: 競馬悟空 | November 16, 2014 at 08:29 PM

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