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December 13, 2015

一口馬主クラブとの付き合い方2015(キャロット)

 このカテゴリの記事を書くのは、実に1年半振り以上ということになります。
 以前書いていた「一口馬主クラブの付き合い方」ですが、以前の記事は3年前になりました。3年経って、色々とクラブ事情も変わってきている部分もあります。そこで、以前の記事をリニューアルして、「一口馬主クラブとの付き合い方2015」としたいと思います。

※クラブの特徴については、私の思い込みもあるかもしれません。大体のイメージということでご理解ください。


【キャロットクラブ】

<クラブの特徴>

・何年前か正確には覚えていないが、10年前くらいにリニューアルされ、その後ノーザンファームを中心とする社台Gで生産された馬が募集馬としてラインナップされるようになった。

・現在はほぼ社台G生産馬一色で、中でもノーザンファーム生産馬の募集がほとんどとなる。

・北海道での育成は、社台F生産馬及び追分F生産馬以外は、基本的にノーザンFでの育成となる。社台F生産馬は社台Fでの育成。追分F生産馬は追分Fリリーバレーでの育成となる。

・外厩は、ノーザンF生産馬、白老F生産馬、レイクヴィラF生産馬及びセールでクラブが購入した他牧場生産馬については、関東馬は原則としてノーザンF天栄となり、関西馬はノーザンFしがらきとなる。社台F生産馬及び追分F生産馬は基本的には山元トレセンになるはずだが、例外もありうる。

・一口1/400でありながら、毎年のようにG1馬が出ていることもあり、近年は会員数が爆発的に増加した。現在は新規入会者も多くいるが、退会者も多いので一時期ほどは増加していないらしい。

・一口1/400なので、高額馬にも出資しやすい。

・実質ノーザンF直営のクラブで、唯一、実績制を採用していない。

・募集は最優先枠があり、最優先枠で埋まった馬は、一般枠で希望してもすべて死票となる。社台のように何口か抽選ということはなく、すべて死票となる。

・最優先枠で落選した人は×1というフラグが立ち、翌年の抽選においては、通常の最優先枠に完全に優越する。ある馬について、×1を持つ人の出資口数が400口に達したら、×1を持たない通常の最優先枠で申し込んだ人の票はすべて死票となる。

・×1の状態であったとしても、自分が申し込んだ馬に対し、×1の出資者だけで400口を超える申し込みがった場合は、落選の可能性がある。この状態で落選すると×2となる。×2は、通常の最優先及び×1最優先に対し、完全に優越する。ある馬について、×2を持つ人の出資口数が400口に達したら、×2を持たない通常の最優先枠及び×1最優先枠で申し込んだ人の票はすべて死票となる。

・なお、×は×2までしかなく、×2で落選したとしても翌年に×3にはならない。×2で最優先に落選した場合は、翌年も引き続き×2を保有している状態となる。

・過去にこのクラブで出資していた牝馬の仔が募集された場合、母優先枠(400口のうち200口)で出資できる。

・ただし過去にこのクラブで出資した牝馬の仔がこのクラブで必ず募集されるという保証はまったくない。

・母優先枠に最優先枠(×1、×2を含む。)を重ねて応募することも可能。

・募集馬の抽選システムはおそらく全クラブの中で一番複雑であり、一言で説明することは不可能なレベル。

・つまり、人気馬には毎年1頭しか出資できない。

・2015年の実績では、×2同士で抽選となった募集馬も存在したため、1番人気馬には×2を持っていないと抽選にもならず、かつ、抽選となる以上×2を持っていても必ず当選するという保証はない。

・可能性としては×2で落選が続くこともありうるため、半永久的に1番人気馬には出資できない可能性もある。

・2015年の実績では、×2同士で抽選となった募集馬は2頭に過ぎない。現状では3番人気以下の馬であれば×2があれば確実に出資できる。

・一方で、×2がないと1~3番人気程度の人気馬には出資が難しいことになる。つまり、このような人気馬には、実際は3年に1回しか出資できないこととなる。

・最優先枠で落選した人は、2次募集の前に残った馬の中から、1.5次の優先出資の権利が得られる。この1.5次の優先権利はあくまで「最優先枠で落選」した場合であり、社台・サンデー・G1のように「1次募集で1頭もご希望に添えなかった」場合ではなく、最優先枠でハズレ、一般枠で当選馬があったとしても1.5次の権利がもらえることに注意。

・募集馬情報については、1歳幼駒の更新は原則月1回。年明け2歳1月から原則2週に1回更新。2歳募集締め切り後(9月以降)は毎週1回更新。

・募集馬の動画も定期的に更新される。だいたい2か月に1回程度。

・牧場、外厩、トレセン、どこにいても、2歳募集締め切り後(9月以降)は毎週1回更新。

・出資馬がレースに出走した場合は、レース終了後、だいたい1時間以内にはレース後のコメントの一部がクラブの会員Webに載る。全レース終了後、その日の夜のうちにレース後のコメントの完全版が会員Webに載る。

・優勝賞品(メダル等)は出資会員で購入希望者を募り、複数の申込者がいた場合は抽選で購入者を決定する。購入金額は、商品申込者以外の出資者に分配される。


<私の思う付き合い方>

 3年前の記事では、「キャロットクラブは、募集馬の埋まり方に関しては社台・サンデーに近づきつつある」と書いてありました。
 この2015年バージョンでは、「キャロットクラブは、募集馬の埋まり方に関してはすでに社台・サンデーを超える勢いである」というふうに書き直さないといけない感じですね。

 2014年産馬に関しては、12月のこの時点で、残口がある馬は中央所属馬が9頭、地方所属馬が2頭。サンデーRでもまだ中央所属馬で8頭残口がある状態ですから、募集馬の埋まり方に関しては、社台RHは軽く凌駕し、サンデーRとほぼ同等の勢いになったと言えるでしょう。

 2014年度はクラブ馬主で獲得賞金トップとなりました。ということは馬主リーディングでもあったということです。
 3年前にはさすがにここまでの爆発は予想できなかったです。現時点でも、その勢いは止まることを知らずというのが、キャロットクラブの現状だと思います。
 今年は馬主リーディングは、首位のサンデーRと僅差の2位ですが、いずれにしろ、サンデーRと並ぶ日本屈指のトップクラブとなりました。

 3年前に、今後は3年に1度しか好きな人気馬には出資できなくなるだろうという予想でした。それはほぼその通りになりつつあります。
 そして、×2については、母優先がある馬で残りの200口を争う馬でもない限り、そうそう落選ということはないだろうという前提で書いていましたが、今年の募集では、母優先のない馬で早速×2同士の抽選となり、×2アリでも落選が発生しています。

 そう考えると、予想以上のペースで抽選の熾烈さが増している感じです。

 既存の会員の方は、色々紆余曲折の抽選方法の変更があり、現在の出資者決定方法に至ったのも知っていますし、あらかじめそれを分かった上で会員になっているのでまだ心の準備ができているでしょう。一方で、新規でキャロットに入会しようとする人にとっては、とても敷居の高いクラブになりました。

 新規会員は、1年目の出資では人気の馬にはまったく出資できません。
 募集時までに会員になっておかない限り、会員で400口以上が埋まった馬に関しては一切出資がかないません。
 新規枠もありませんし、抽選枠もありません。既会員はすべての抽選において新規会員に優越するので、会員で埋まった馬には新規会員の出る幕はないわけです。

 今から新規で会員になる人の場合は、1年目は超人気馬にダメ元で最優先枠で申し込んで×を取り、その上で余った不人気馬に一般枠で出資するしかありません。つまり、場合によっては、1年目はほぼ「捨て」の1年になってしまうこともあるということです。

 ×1が取れた翌年は、既会員となって、他の既会員と同じ枠組みで、かつ、×1最優先も有する立場になります。こうなれば、よっぽどの超人気馬に申し込まない限りは落選の憂き目には遭わないでしょう。

 ×1がなくなり、通常最優先となるその翌年では、また×取りをするのか、それとも、×なしの通常最優先枠で出資可能な馬に申し込むのか。
 いずれにせよ、既会員になっても毎年希望馬に出資できるとは限らない。大体の場合において、旬の血統の有名厩舎に入る馬を望むのであれば、毎年希望馬に出資できる可能性はかなり低くなるでしょう。

 そう考えていくと、やっぱり強力なのは母優先枠。過去に出資した馬が繁殖になって、その仔がキャロットクラブで募集された場合には、400口のうち200口が母優先枠に割り当てられるため、その馬が人気馬であったとしても、出資できる可能性は大幅に高まります。

 そのためには、牝馬に出資しなければなりません。
 牝馬は種牡馬になる可能性がありませんので、牡馬に比べるとその分楽しみは少なくなります。まあそれは仕方ないにしても、問題は、その出資した牝馬が必ずしもノーザンFで繁殖になれるとは限らない。さらには、ノーザンFで繁殖になったとしても、キャロットクラブで募集される保証はどこにもないということです。

 その「空手形」かもしれないものを求めて牝馬に出資するのかどうか。
 最優先枠を使わずに、一般枠でも良血牝馬に出資できるのであればまだ選択肢の幅もあるのですが、大体の場合は、牝馬でもそれなりに名が知れた繁殖の仔だったりすると、そう簡単に一般枠で出資することもできません。

 色々と総合して考えた結果、3年前とは若干考え方が変わった部分もありますが、基本は変わりません。


・最優先枠は妥協せず自分の欲しい馬に申し込む。外れたらバツ1権利を得たと思って納得する。

・母優先枠が設定されている馬で、自分が母優先権を持っていない馬は、倍率が高くなる傾向にあるので基本的に最優先枠での申込みはしない。むしろ積極的に×を取りに行く場合に申し込む。

・血統的にみどころのある牝馬が一般枠で通りそうだったら、将来の母優先枠のことも考えて申し込んでみる。

・最優先枠で2年又は3年に1頭出資できればよしとする。一般枠はあくまでオマケと考えて期待はしない。最悪出資馬がゼロにになっても、他クラブで出資すればいいと割り切る。


 こんな感じでしょうか。
 いくら考えたところで、×2がない限り、いや、×2があっても、希望の馬に出資できるのかどうかはわからない現状です。あらかじめ、毎年希望通りいくものとは考えず、出資できたらラッキーくらいに考えておこうと思います。


 それから、キャロットの場合は、新規会員は特に不利ということもあるので、もし私が新規会員だったらと仮定して考えた場合について書いておきたいと思います。

・新規初年度の最優先枠は単純に×1を取るためと割り切る。そのためには1番人気と思われる絶対に当選しない馬に最優先で申し込む。

・一般枠で何らかの馬に出資しないと会員になれないため、むしろ初年度は一般枠で何を取るかが大事。どうせ希望通りに出資できないのであれば、せっかくなので将来の母優先の可能性にも期待して牝馬に一般枠で出資する。

・1次募集で全馬落選しても、1.5次募集のチャンスがあるが、1.5次は1.5次で激しい抽選になってしまうので、なるべく1次募集で確実に出資できそうな馬に申し込む。会員としての権利を得るためと割り切って、ここは確実に行く。

 こんな感じでしょうか。

 3年前と同じことを書きますが、抽選が厳しいのは皆同じ条件です。私の場合は、キャロットで落選した分は、他クラブで補充するという考え方で行きたいと思っています。


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Comments

競馬悟空さん。

はじめまして、まろんと申します。
現3歳馬から一口馬主を始めて、競馬悟空さんのブログを、募集馬検討の際に参考にさせてもらっています。

東サラ、ウインに続いて、キャロットクラブに入会した直後に記事が出ていましたので、コメントさせて頂きました。

仰る通り、既に目ぼしい馬は満口になっており、新規入会者には敷居がとても高い印象を持ちました。
来年募集の際は×1狙いで、再来年募集時に賭けようと思います。

Posted by: まろん | December 14, 2015 at 04:23 PM

まろんさん、はじめまして、コメントいただきありがとうございます!
キャロットは年々抽選の争いが厳しくなっていて、特に上位数頭の人気馬は激しい争いになっていますよね。色々な作戦があるとは思いますが、1年捨てて×を取るという方法もありますね。新規で入会した場合は、特にそのほうが良いかもしれません。他のクラブは実績制であったとしても1番人気馬への道は閉ざされていませんが、キャロットは×1×2がない限り、上位数頭の人気馬に出資できる可能性はゼロなので、作戦を考える必要があると思います。

Posted by: 競馬悟空 | December 15, 2015 at 07:59 AM

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