一口の野望
信長の野望っていうゲームがあるんですが、私はそれがすごく好きで、今でもたまにやります。
歴史シミュレーションゲームというカテゴリーに属するゲームで、もう30年以上も前からシリーズ化されている大ベストセラーゲームです。
ゲームの内容について、本当に簡単に説明すると、「富国強兵に尽力し、かつ、他国を戦争で打ち破る」ということです。
富国強兵の具体的な内容は、「開墾」、「治水」、「商業」などに投資して、農業や商業を振興して、大名が税金として受け取れる金銭等を増やす。そしてその金銭で軍備を増強するということです。
その結果として、他国を侵略して領土を増やし、さらにその国を開墾して・・・とこのサイクルが続くわけです。
実際の戦国自体で言えば、「治水」は武田信玄の信玄堤が有名ですし、「商業」であれば、織田信長の楽市・楽座でしょうか。
まあ、そういうことをシミュレーションしていくわけです。
開墾や商業に投資をいまくれば、税金として受け取る金銭は増えるのですが、一方で、それだけでは国を守れません。他国に攻め込まれてしまったら、お金だけあってもどうしようもありません。他国に攻め込まれる前に軍備を整えておかなければいけません。
でも軍備を整えるにはお金が必要です。軍備にお金を使いすぎると、今度は開墾や商業に投資するお金がなくなってしまいます。
プレイヤーは、こういうジレンマを抱えつつ、ゲームを進めていかねばなりません。
基本的に毎月、開墾、商業、徴兵など何らかの行動ができるのですが、大事なのは、先を見据えて行動していくことです。行き当たりばったりで、今月は開墾、来月は徴兵、などとやっていては、上手く先に進みません。
ゲームですから、織田信長とか武田信玄とかの最初から強力な大名であればそれでも何とかなるんですが、弱小大名の場合は、毎月の行動が、即、滅亡に直結します。
小大名は周りの大名の動きを把握しつつ、2年先、3年先の計画と目標を持ってゲームを進めていかないと行き詰ってしまいます。
そこが難しいところであって、一筋縄ではいかないところです。楽したいなら最初から大大名を選べばいいですが、敢えて小大名を選んで自身の才覚で大大名に対決していくという面白味があります。
私が一口が好きなのは、信長の野望が好きなのと共通している部分があると思いました。
一口も常に世の中の趨勢を把握しながら、2年先、3年先を考えて出資していかなければなりません。種牡馬もそうですし、生産牧場や調教師など、これから伸びそうなところに先行投資するのか、それとも既存の勢力に肩入れするのか。
自分自身の経済力その他に合わせて、どのように資金を配分していくのか。大大名のように力押しするのか。それとも小大名のように知恵と才覚で切り抜けるのか。
天下取り(ダービー制覇?)を目指すのか、それとも自国の領土を守るために、収支の均衡を第一に考えるのか。
人それぞれ色んな戦略がありそうです。
一口は出資してもすぐに結果が出るわけではないので、気が短い人には向かないかもしれませんし、人生経験が少ないと、やはり不利な部分もあるかと思います。
馬という、人間の思い通りにならないものを扱っている以上、我慢と辛抱の繰り返しですから、すぐに爆発してしまうようでは冷静に2年後、3年後を考えられないでしょう。
そう考えると、一般的には、やはり人生で多くの経験を積んで年齢を重ねた人のほうが有利なのかなと思います。
何事もそうですが、一年一年、なるべく無駄の行動を減らして能力を高めていければ最高ですね。
Comments
こんばんは!
信長の野望懐かしいです。やりこみましたが里見家と姉小路家で全国制覇してからモチベーションが保てなくなりました笑
久しぶりにやりたくなりましたが、システムは相当ややこしくなっていそうですね。大人になるとそういうのが面倒くさくなるので困ったものです笑
Posted by: shasyo | December 30, 2015 03:35 AM
shasyoさん、こんにちは!
里見家や姉小路家は厳しいですよねえ。でも、その厳しさを乗り越えるところが醍醐味でもあります。
私も最新の信長の野望は敷居が高すぎてやっていないです。むしろNintendo DSや3DSで出ている、昔の信長の野望のリメイク版をやっています。おススメは、「信長の野望3DS」です。昔の「武将風雲録」をベースにしたゲームですが、結構おもしろいですよ。システムもシンプルですし、昔の信長が好きだった人には丁度良いと思います。
Posted by: 競馬悟空 | December 30, 2015 04:58 PM