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April 12, 2016

マイネナデシコの14は高いのか

 シルクから第2回追加募集馬の価格・厩舎が発表されました。

 ノーザン及びレイクヴィラFでの自家生産馬については、原価が定かではないので、血統的な面からしから高いとか安いとか言えませんが、セール購入馬については原価がわかっているので、ある程度高いとか安いとかがわかりますよね。

 今回の追加募集馬の中で、セール購入馬は、マイネナデシコの14とヒシエンジェルの14。

 仕入原価(諸掛除く)は、マイネナデシコの14が1,458万円、ヒシエンジェルの14が756万円。

 売上(募集価格)は、マイネナデシコの14が2,400万円、ヒシエンジェルの14が1,500万円。

 差額はマイネナデシコの14が942万円、ヒシエンジェルの14が744万円。


 この差額だけ見ると、マイネナデシコの14のほうが198万円高く感じます。
 仕入時の諸掛(運送費等)やその後の維持費は基本的に同額のはずですから、この2頭を比較した場合は、単純に、マイネナデシコの14に198万円相当のプレミアが乗っかっているということになりそうです。


 今度は、他クラブの募集馬と比較してみましょう。
 マイネナデシコの14と値段的にも丁度つりあいそうなセール出身の募集馬がノルマンディーOCにいました。
 世代は1つ上になりますが、私も出資しているテンザンローズの13が丁度良さそうです。

 募集価格 テンザンローズの13 2,360万円 マイネナデシコの14 2,400万円

 仕入原価(諸掛除く) テンザンローズの13 1,728万円 マイネナデシコの14 1,458万円

 差額 テンザンローズの13 632万円 マイネナデシコの14 942万円


 この差額を見ると、マイネナデシコの14のほうが310万円も高いということにになりそうですが、維持費を忘れています。

 マイネナデシコの14は維持管理費については、5月分以降を会員が負担します。つまり、1月分から4月分はすでに募集価格に含まれているということです。

 ノーザンFでの維持管理費を月額40万円とすると、差額の310万円のうち、160万円は、1月分から4月分の維持管理費ということになります。
 そうすると、純粋な差額は150万円。

 この150万円は、セール以降募集までの「ノーザンFでの育成プレミア」と考えることもできそうです。

 実際にどのような育成が行われていて、どのくらいの人件費がかかっているとか、そういうことは置いておいて、現実に結果を出しているのはノーザンF。これは文句のつけようがない。そのブランド料金・のれん代ということです。

 サマーセールが8月末ですから、昨年9月から本年4月までの8月分のノーザンF育成プレミアが150万円。
 月額22.5万円のプレミアが乗っかっているという計算になります。

 マイネナデシコの14が高いと感じるか、安いと感じるか、又は、妥当と感じるか。
 それは、この月額22.5万円の育成プレミアを高いと感じるか安いと感じるかによるのではないでしょうか。

 月額余分に22.5万円払ってもノーザン育成が良いのだと思うのであれば、妥当又は安いという判断になるでしょうし、どこで育成しても能力は一緒と考えるのであれば、高いという判断になるでしょう。

 ノーザンっていっても、天栄は認めんぞ!という人もいるかもしれませんが、天栄に来るのは4月下旬で、それまでは北海道のノーザンFで育成されています。したがって、そこは気にする必要はないでしょう。

 私は、このように考えていくと、「妥当」かなと感じるのですが。。

 結局のところ、カタログを見てみて初めて、安いとか高いとかを体感として感じるのかもしれないですね。


 と、まとめてしまいましたが、比較対象となった募集馬のヒシエンジェルの14のことをすっかり忘れておりました。

 テンザンローズの13の差額が632万円でヒシエンジェルの14の差額が744万円。
 ヒシエンジェルの14の差額から、1月~4月までの維持費160万円を差し引くと、584万円。

 何とこっちはノーザンF育成にも関わらず、逆算すると、プレミアを考慮しない段階で、よりお得!ということになりました。

 まあ、あんまりこういう計算ばかりしても仕方ないですが、意外とヒシエンジェルの14が一番お得だったりするかもしれないですね。

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Comments

いつも楽しみに拝見しています。
このような一口馬主と経済学的な内容はとても面白いですね。
もちろん投資ではなくて趣味でやっているのですが(笑)
さて、シルクの追加募集についてですが、僕は仕入れ価格と募集価格を比べて、マイネナデシコの14は約65%でヒシエンジェルの14は約98%を上乗せしているなと考えました。
また、ノーザンファーム育成プレミアムの考え方も面白かったです。
こういうには本当に色々な切り口がありますね。

Posted by: ダイコウサク | April 12, 2016 at 02:13 PM

こんばんは。
消費税も関係してくるのでしょうか?

Posted by: キイロイダンナ | April 12, 2016 at 10:22 PM

ダイコウサクさん、お久しぶりです、こんにちは!
色々な見方、感じ方がありますよね。売る側から見たら維持費等の人件費は固定費なのでどの馬にも平等に乗っけないといえけないですが、買う側からすると、低価格帯の馬だと「かなり乗せてきた」っていう印象になりますよね。売り手目線で考えるのか、買手目線で考えるのかでも変わってきますし、最後は自分自身が納得できるかが重要になりそうです。

Posted by: 競馬悟空 | April 13, 2016 at 12:12 PM

キイロイダンナさん、こんにちは!
各クラブの募集価格は特別な断りがない限り原則としてすべて税込価格で表示されています。セールでの購買価格も税込価格ですので今回の計算においてはすべて消費税込の価格という前提になっています。そのため、特に消費税を意識する必要はないですし、消費税のために、募集価格が上積みされるということもないです。もし、税抜で考えたいのであれば、上記の数字すべてを1.08で除して計算していただければよいと思います。

Posted by: 競馬悟空 | April 13, 2016 at 12:19 PM

ご指摘ありがとうございました。
私が少し勘違いしておりました。
購買価格も税込みだったのですね。

Posted by: キイロイダンナ | April 13, 2016 at 06:02 PM

キイロイダンナさん、こんにちは!
いえいえ、つまらない話にお付き合いいただきありがとうございます。色々勘ぐりたくなる値段設定ですが、まずはいい馬であることを祈りたいです。

Posted by: 競馬悟空 | April 14, 2016 at 12:09 PM

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