POG本の話の続き
昨年の黄色い本だけではなく、黒、青、赤、あとギャロップPOGも調べてみました。
現時点で活躍している3歳クラブ馬がPOG本に載っていたかどうか、一口の視点でPOG本を見てみます。
キャロット、サンデーR、シルクのノーザンFの実質直営3クラブの所属馬で、かつ、現時点で重賞3着以上又はオープン勝ちがある馬をピックアップしました。全部で19頭です。クラブごとに現時点での獲得賞金順で並んでいます。
(注)
○…写真あり(白黒含む)
△…写真なし、牧場又は厩舎のコメントあり。
×…上記以外
表の説明ですが、○は写真がPOG本に載っていた馬です。巻頭のカラーページだけでなく、他の記事における白黒の写真も含みます。
△は写真は載っていなかったですが、牧場又は調教師のコメントが載っていた馬です。あくまで、「牧場」又は「調教師」のコメントが載っていた馬であり、クラブの提灯記事と思われるコメントや、予想家等のコメントはコメントとしてカウントしていません。
まず、すべてのPOG本で写真付きで紹介されていたのは、リオンディーズ、シンハライト、ドレッドノータス、レプランシュ、チェッキーノ、ハートレー、レーヴァテイン、アストラエンブレムの8頭。
これらは、皆、ディープ若しくはキンカメ産駒又は有名繁殖の仔というのが共通点です。
本によって写真が載ったり載らなかったりというのは、メートルダール、ティソーナ、ケルフロイデ、アウェイク、バティスティーニ、ロワアブソリューの6頭。
これらはキンカメ・ディープの仔であってもそんなに有名な繁殖の仔ではないか、又は、その他のサンデー系種牡馬の仔というところでしょうか。
写真はありませんでしたが、コメントだけは載っていたのが、メジャーエンブレム、アーバンキッド、ロッテンマイヤーの3頭。
黄色、黒、青の各POG本はメジャーエンブレムを完全スルーでしたが、赤本とギャロップはしっかりと調教師のコメントを取っていました。
残りの2頭が、プロフェットとブラックスピネル。
この2頭のうち、プロフェットは、表にはない東スポPOGに調教師のコメントがありました。
そうすると、POG関連書籍等で全く名前が挙がらなかったのはブラックスピネルのみ。やはりタニノギムレット産駒ということで、どのPOG本もなかなかピックアップできなかったんでしょうね。。
しかし、クラブの紹介のような記事でも一切触れられていなかったのは驚きですね。馬自体は募集時から目立っていたんですが、POG的には強気になれなかったということでしょうか。
ということで、19頭中14頭はどれかのPOG本には写真が載っていた。そして、19頭中18頭は、POG本に何らかの牧場又は調教師のコメントが載っていたということがわかりました。
あくまで、ノーザンF系のクラブ馬に限った話です。
POG本に載っていたからといって走るわけではないですが、結果としてクラシックまでに走っている馬は何らかの形でPOG本にほとんどの場合載っているということですね。
とまあ、せっかくPOG本を全種類揃えているので、気になったことを調べてみました。
しかし、この表を見ると、やっぱり種牡馬って重要なんだなと思います。
上記19頭中9頭がディープとキンカメの産駒。約半分ですね。内訳はディープ5頭、キンカメ4頭。
そして、のこり10頭中6頭がその他のサンデー系種牡馬。ハーツクライ、ダイワメジャー、ゼンノロブロイですね。
残りの4頭がキンカメ又はサンデー系以外の種牡馬の産駒。
つまり19頭中15頭が、サンデー系種牡馬の仔かキンカメの仔ということです。79%です。
社台系のクラブでは、自信がないならサンデー系とキンカメの産駒を素直に買っとけということですね。
そんな中、ハービンジャーは結構頑張ってますよね。上記19頭の中にも2頭入っていますし、しかも両方重賞勝ち馬。価格が下がってきたらねらい目かもしれないです。
あと、ゼンノロブロイも、2頭入っています。もう社台SSを追放されてしまったので、今後募集されることはほとんどないと思いますが、皮肉なものです。
最後は全然POG本と関係なくなってしまいましたが、今年も募集が近づいてきましたし、上手く立ち回りたいですね。
Comments
競馬悟空さん、こんばんは。
さすがです。ここまで調べられたら凄いです。
ちょっと煽ってしまったかなぁと思っていますが…。
Posted by: パパディー | May 03, 2016 12:01 AM
パパディーさん、こんばんは!
いえいえ、前から休みの暇なときにやろうと思っていたんですよ。でも、こうして改めてみると、やっぱり種牡馬と厩舎は本当に重要ですね。
Posted by: 競馬悟空 | May 03, 2016 10:50 PM