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May 12, 2016

遺伝子の世界

 POGの赤本を買いました。
 赤本が他の本とちょっと違うのは、須田氏が馬関係の研究をしている人に対して行ったインタビュー記事が載っていることです。

 今年は、遺伝子関係の研究をしている方へのインタビューでした。
 最近噂のエクイノム・スピード遺伝子検査ってやつですね。

 ミオスタチン遺伝子の型がC:Cだと短距離、C:Tだと短距離から中距離、T:Tだと長距離という遺伝子的な区分になるらしく、これは統計上明らかになっていると。

 ただし、現時点ではそれ以上でもそれ以下でもないらしく、距離適性だけわかっても、一口で出資するような立場の人にはあまり意味ないですよね。
 馬主さんならば、遺伝子検査の結果C:Cだから短距離路線で行こうなどと厩舎側とも話したりするのかもしれませんが、一口ではそういうことはできません。
 基本的には出資者の立場で遺伝子の型を知っても意味ないでしょう。

 ただし、生産者の立場であれば、確かに意味はありそうですね。C:Cの種牡馬とC:Cの繁殖を交配して短距離向きの馬を作ろうということもあるでしょう。
 今までは、それは、経験というか、「おそらくそうであろう」ということで、短距離向きとか長距離向きとか判断していたのが、科学的にわかるわけです。
 ただ、これもそんなに細かい区分でわかるわけでなく、結局多くの馬がC:T型という中途半端な結果になるかもしれず、お金をかけて調べるはちょっとどうかなと思う人も多いでしょう。

 また、LCORLという遺伝子が馬の体高に影響するということもわかっているらしく、A:A型の低い体高、G:A型の中間型、G:G型の高い体高に区分できるそうです。

 このミオスタチン遺伝子とLCORLとを組み合わせて考えた場合には、低体高で筋肉質、高体高でスリム、などと、望ましい馬の体系をある程度推測して生産が行えるようになる可能性があるようです。

 色々難しいことがわかってきて、日々進歩していることを感じます。

 ただし、肝心の競走能力そのものは、遺伝だけでは決まらないとのこと。
 研究者の方の話では、競走成績に占める遺伝的要因の割合は、20%~30%とのこと。
 残りは環境的要因に左右されるであろうと。

 いくら血統が良くても、やっぱり、育成や調教が大事なんですね。施設ももちろん重要ですが、人間側の馬の扱い方も大事だということでしょう。

 興味がありましたら、ぜひ赤本を(買って)読んでみてください。


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Comments

競馬悟空さんこんにちは^^
>LCORLという遺伝子が馬の体高に影響する

初めて知りました!大きさとか速さとかって様々な遺伝子の選択が複合して出来るものとはいえ、段々と科学の進歩でこういう「核」となる要素が見つかって行くんですかね。

どれが遺伝するとかってある意味二択の繰り返しで出来ているだけですから、これからも研究が進めば遺伝子操作しなくても、ある程度、ほしい馬の「デザイン」が出来るようになるのかも知れませんね。

Posted by: コズン | May 14, 2016 at 12:06 PM

コズンさん、こんばんは!
私も赤本の記事を読んで初めて知りました。本当に日々色々と進歩しているんですね。牧場側からしたら「売れる」馬を作ることが重要なわけですから、見た目には特に気を使うと思います。遺伝子的なことが分かって来れば、思い通りとはいかないまでも、理想に近い「形」の馬ができてくるのかもしれないですね。

Posted by: 競馬悟空 | May 14, 2016 at 09:05 PM

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