共同募集
社台・サンデー・G1はもう間もなく現2歳(14年産馬)は募集締め切りとなります。
上記3クラブともにまだ残口のある馬はいますが、サンデーRで残っているのは、当然のように低価格帯の馬のみ。
社台RHにおいては、低価格帯から中価格帯の馬が残っています。中価格帯で残っているのは、クロフネ産駒とハービンジャー産駒。どちらも最近の傾向を踏まえると、これらの種牡馬の産駒としてはちょっと高めであったり、頓挫があったりしたため残っているのでしょう。
問題はG1。こちらはまだディープ産駒が2騎残っています。
しかも2頭とも満口間近ともなっていませんので、まだ口数に余裕があるのでしょう。
この時期までディープ産駒が残っているクラブはなかなかないでしょう。特にこのご時世ですから、普通ならば高くても真っ先に売れていくはず。
それが最後まで残っているということに驚きます。
最近の活躍の印象度がイマイチという点に関しては、社台RHもG1も大きく変わらないように思えるのですが、社台RHの高額馬は売れて、G1の高額馬が売れ残るのは理由があると思います。
単純に、社台RHはサンデーRとの共同募集であるのに対し、G1は単独での募集だからでしょう。
社台RHで出資すればサンデーRの実績になるのに対し、G1で出資してもサンデーRに出資する際の実績にならない。実績にならないのであれば無駄金を使いたくないという思考もあって、G1の募集馬は売れ残ってしまうのだと思います。
売れ残ったからといって、出資者の立場からすればマイナスの要素は一切ありませんし、最後まで様子見できるという点ではむしろプラスです。
G1も社台・サンデーとの共同募集だったとしたら、おそらくディープ産駒が売れ残るようなことはないのでしょうが、単独募集というところがポイントですよね。
しかし、仮に共同募集だったら喜ばしいのかと言ったら、そうでもないでしょう。
社台・サンデー中心に出資している人からしたら、選択肢が増えることになって良いかもしれませんが、G1のみに出資している人からしたら共同募集になったせいで上位人気馬の争いが激化して、むしろ出資したい馬に出資できない事態が発生するでしょう。
結局これも、良い悪いではなく、立場によって評価は変わるということです。
ディープ産駒が上位独占したダービーの興奮が冷めない間に、最後、駆け込み出資があるかもしれません。
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