キャロット出資者決定方法変更へ
今日キャロットのクラブ会報が届きましたが、そこに驚きの内容が記されていました。
2015年会員アンケート結果のページで、出資者決定方法の変更について言及されていました。
変更点は、以下の2点。
①抽選となった馬の出資口数を最高5口に制限
②2016年度1次募集での新規入会者は最優先希望が落選となっても、翌年度募集で×1とならない
まず先に、②について。
これは、現状では既存会員からしたら当然なされるべき変更だったかと思います。
新規で申し込んでいきなり×1を取れるというのは、既存会員からしたら納得の行くものではありませんでした。
次に、①について。
こちらは、結構驚きの変更ですね。
今までキャロットは出資口数に一切の制限はありませんでした。
理論上は1次募集でも199口まで出資可能でしたが、2016年度以降は、1次募集及び1.5次募集で抽選となった馬については、最高で5口までしか出資できないこととなりました。
さすがに、口数制限がないのはどうなのかなあと以前から思っていましたが、制限があるとしても、最高10口になるのではないかと思っていましたから、5口というのはちょっと意外でした。
会員も多くなり、それだけ10口とか20口とかで出資する人が増えてきていたのかもしれません。
会報の書き方だと、上記方法で決定のようです。
出資者の決定方法については、以前も書きましたが、「これがベスト」という方法はありません。
仮に誰かが「ベスト」と思ったとしても、他の人から見たらそれはベストではない。誰かの利益が誰かの不利益となる。そういうものです。
皆が幸せになれる方法はありません。
②の変更については、既存会員は一切不利なしなので問題ないでしょう。問題は、新規でキャロットに入会しようとする人の「今更感」がさらに高まるということでしょう。
これで新規入会を考えている人は、現在残口のある4頭のどれかに今年度募集中に出資しない限り、2016年度募集においては、完全に既存会員に出資順位で劣後する上に、×1も得られないということになります。
つまり、既存会員の最優先枠で抽選となるような馬に確実に出資するためには、2年後の2018年度まで待たなければならない可能性も出てくるということです。
これは、かなりの「今更感」ですね。
関係ないですけど、競馬ベジータ氏は本当に良いタイミングで入会しました。競馬ベジータ氏のように、今残口がある馬に出資して会員となっておけば、2016年度募集では希望通りいかなかったとしても、来年の2017年度募集では×1で出資も可能となり得るわけです。
この②の変更によって、今後何が起きるか予想すると、おそらく現在残口のある4頭が早晩売り切れるでしょう。
キャロットに入会すると決めている人は、もうこの4頭に出資しない限り、最悪2018年度募集まで希望通りいかない(注:希望馬の人気の程度によっては2018年度募集ですら当選するとは限りません。)可能性が高くなりますから。
まあ、これは既存の会員には関係のないことなので、私個人には影響がありません。
既存会員に影響するのは①のほうですね。
この変更は、2つの目的があると思っています。私が勝手に思っているだけです。
一つは、10口、20口、又はそれ以上の口数の出資によって、人気馬が少数の出資者で占められるのを避け、なるべく多くの出資者に口数が行きわたるようにするという目的。
個人的には、ある程度は口数制限は仕方ないのかなと思います。サンデーR、キャロット、シルクで、口数制限がなかったのはキャロットだけですし、いずれは何らかの制限はあるのかなと思っていました。ただし、5口というのは正直意外でした。
もちろん、10口出資したかったという人にとっては明らかな改悪ですし、逆に5口以下でしか出資しないという人にとってはチャンスが広がる改善ということになります。
個人的には、5口はちょっと少ないような気もしなくもないですが、仕方ないのかなという気持ちです。
おまえ10口出資してたのかと言われたら、実際はそんなに出資してないわけなんですが、今後ひょっとしてそういうこともあるかもしれないと思ってはいました。思うだけですが、これだ!という馬がいたら10口もありうるとか、そういうことを考えてみたかった。
でも、上限5口なら、それに合わせて作戦を考えるだけです。
5口ではつまらないという人にとっては、本当に最悪の変更でしょうね。
もう一つは、×1、×2を確実には取らせないというか、理論上の口数を応募しての×取りをさせないということでしょうか。
簡単に言うと、口数の制限がなければ、199口まで出資可能であるわけです。でも、最優先とか×1とかで抽選になりそうな馬に199口とか応募すれば絶対に落選するわけです。細かいことを言いだすとキリがないので、省略しますが、そういう常識はずれな方法もあるということです。
5口に制限すれば、そういうあからさまな×取りは防げるということもあるでしょう。
ただ、これはあまり意味はないと思います。5口だろうが1口だろうが、×1を取るには×1だけで埋まりそうな馬に申し込めばいいだけの話です。これも考え出すと色々パターンがあってキリがないのでやめておきますが、色々あるということでしょう。
やはり単純に前者の、なるべく多くの人に希望馬が行きわたるようにというのが目的なんでしょうね。
この①の変更によって、今後×2、×1が減っていく傾向にはなるのでしょう。
ということは、現在×2、×1を持っている人が相当数いて、これをクラブとしても捨て置けない問題と認識しているということでしょうね。
今年の募集がどうなるのか、全体の流れを見ながらよくよく考えたいと思います。
« POG本の話の続き | Main | 青天井 »
Comments
競馬悟空さんこんばんわ。
今回の出資基準の変更は全く意味がわかりません。出資口数制限制限を求める声などただの妬みやクレームにしか聞こえません。只でさえ、口取りやしがらき見学の落選が多いとの声があるのにさらに悪化しますね。個人的には2年落選しても3年目に10口出資できれば良いという考えですから、正直がっかりを通り越して、全く魅力がなくなりました。
悟空さんのおっしゃる通り正解はありませんが、あまりにも安易な決定だと感じてしまいました。
Posted by: カズヤ | May 04, 2016 10:35 PM
カズヤさん、こんばんは!
急なことで驚きましたね。ただ、この手の話は常に急で、シルクもある日突然実績制になりましたし、キャロットの×制度ができたのもある日突然でした。結局のところクラブの判断に従うしかなく、その方針に納得いかないのであればクラブを辞めるしかないということになるでしょう。私も昔、ある日突然ラフィアンが実績制になって辞めたクチです。
クラブの方針として人気馬への大口の出資は原則として認めない方向になったので、大きなターニングポイントになるでしょうね。
おっしゃるとおり、口取りなどは、今以上に激しい争いとなると思います。
×制度ができたときに、少なくとも10口とかに制限しておけば、その後の混乱は避けられたような気もしなくもないですが、結局クラブ側もやってみなければわからないという見切り発車の制度だったのでしょう。
Posted by: 競馬悟空 | May 04, 2016 11:07 PM
実績制度は正当で公平性がある制度ですから納得できますし、落選後のバツ制度も十分理解できます。
今までの上限口数199口から5口は理解に苦しみます。やはり社台・サンデーRと同じ割合になる10口/400口が妥当だと感じてしまいます。
新規会員の促進が目的なんですかね。。
全く大口を制限する意味がわかりません。
Posted by: カズヤ | May 05, 2016 07:38 AM
カズヤさん、こんばんは!
キャロットはどうしても実績制にはしたくないんでしょうね。私もいきなり5口になるとは思っていませんでした。合理性があるかどうかはわかりませんが、やはり社台・サンデーという見本を考えると10口がなんとなく収まりが良いのかと思っていましたが。。
大口を制限するのは、これ以上×保持者が無限に増えて行かないようにするためでしょうが、何にせよコロコロと制度を変えるのは止めて欲しいです。
Posted by: 競馬悟空 | May 05, 2016 10:59 PM