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November 21, 2016

制度

 昨日のマイルCSではゴール前で斜行があり、審議になりました。

 以前だったら、降着があるかも??とドキドキしましたが、今はドキドキするようなことはもうありません。

 なぜなら、降着には基本的にならないから。

 昨日の斜行も、パトロールを見る限りは、2012年以前のルールならば間違いなく降着だったでしょう。
 これは以前のルールを知る、多分ほぼすべての人の共通した認識だと思います。

 それから先の着順の話は、どうしても水掛け論になってしまいます。

 加害馬の斜行がなければ被害馬が先着していた。
 いや、被害馬のうちでも、こちらの被害馬のほうがさらに前に来ていた。
 いやいや、俺が思うに・・・と、無限の可能性を秘めています。

 結果はミッキーアイルが1着。ただそれだけ。
 着順云々は、馬券を買っていた立場からすると、色々と夢想したくなりますが、それは夢に過ぎない。
 現実はもう動きません。

 もし、加害馬が斜行していなかったらと考えるのは、織田信長が本能寺で死んでいなかったらというのと、私は同じだと思ってしまいます。

 織田信長は本能寺で死にましたので、生き返りませんし、それをタラレバ行っても意味がない。
 フィクションとしては面白いかもしれませんが、議論する価値などない。
 そんなこと言うならば、もし今川義元が桶狭間で輿を止めていなかったら・・・とか、何でもアリになってしまいますもんね。

 ただし、加害馬のやり放題ということになると、確かに被害を受けた側の腹の虫もおさまらないですし、また、馬券を買っている立場としても怒りのやり場がない。

 ということで、馬はセーフだが、騎手はアウトというのが今のルール。

 言いたいことがあったとしても、騎手は責任を負わなければならないので、浜中騎手は実行8日という結構重い処分となりました。

 ここまではいいのですが、あともう一つ難題なのが、その肝心の「降着」又は「セーフ」という処分を誰が決めて、それについて納得のいく説明があるのかないのか。

 現状の競馬ファンの不満は、つまるところこの1点に集約するのかなと思います。

 でも、現実に「納得のいく説明」をしようとした場合、本当に納得がいくのかは極めて不明瞭です。

 先ほどの、被害馬のうちでどれが最先着になるのかという水掛け論が再燃してしまいますし、そもそも、それを誰が判断して決めるのか。
 人間は神ではないので、誰が決めても不満が残ります。

 あとはもう、その「判断基準」を単純化するしかない。
 単純化して明文化できるようになれば、ある程度納得がいくかもしれません。


・被害馬が落馬したら失格


 これだけでいいのかもしれないですね。

 これならばハッキリするでしょう。

 誰の目にも明らかですから。

 降着制度は取り止めて、落馬しない限りは着順変更はなし。


 もちろん、こんな制度にしたら、ラフプレーの応酬になってしまうという話になる。

 そこは、罰則の強化で対応するしかないでしょう。

 今のどんなに重くても実行8日とかではなく、実行48日、半年間騎乗停止とかでもいいんじゃないかなと思います。
 重すぎるかもしれないですが、あらかじめ反則だとわかっていることを故意にやっているわけですから、これくらいでもいいのかなと。
 おまんまの食い上げだって言う話がでるかもしれませんが、それは自業自得です。
 その間はどっかの牧場に行って修行でもすればいいんじゃないですか。

 馬主や馬券を買う立場の人に関係のない、木刀だの風呂場でのケンカだのには、重大な非行ということで重い処分が科せられていたにもかかわらず、レースに直接影響するラフプレーに関して処分が甘いというのもおかしな話です。高校野球じゃありませんからね。

 騎乗停止は実行8日間はそのまま。「ただしその後半年間は、特別戦には一切騎乗できない。」という罰則も良いのではないかなと思いました。要するに乗れるのは平場だけ。
 平場で勝っても、次に特別戦に出る馬は全部乗り替わられてしまうわけですから辛いでしょう。

 これならば、おまんま食い上げ説は封じられますし、ファンも少なくとも半年はラフプレーをした騎手の騎乗を大レースで見なくて済む。少しは腹の虫がおさまるかもしれません。


 しかし、これらの話こそ夢想です。

 JRAには採決がいて、そこには強大な権益があります。

 そこに晴れない闇があるからこそ、採決の意味がある。

 「わかりやすい制度」、「わかりやすい説明」ということが満たされるのであれば、そもそも採決なんていらん。
 それは困るということです。
 
 だから変わりません。


 私を含めた「ファン」が何を言っても変わりません。馬主さんが言っても変わらないでしょうね。

 JRAというと何か公平・平等の組織にように思えますが、一言で言えば「胴元」です。

 ギャンブルで胴元にたてつくのなんか、マンガのカイジくらいですよ(笑)。
 たてつくと耳が千切れたり、指が切れたりするかもしれません(笑)。

 昔、日原成貴騎手(仮名)が何かの本に書いていました。

 「競馬会は『胴元』だということをファンはもっと認識するべき。」と。


 胴元に逆らっても仕方ないので、馬券を買うならば、結局は現状のルールで満足するしかないですね。


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Comments

今晩は。
日本は欧米と比べて賞金高いから騎手と調教師の罰則をもっと厳しくすべきだと思いますね。賞金没収とか。
確かにJRAは胴元ですがお役所でもあって評判を気にするところがありますから、マスコミが騒ぐとルール(というか解釈)を変えることが多い気がします。

Posted by: Nashwan | November 22, 2016 at 09:52 PM

Nashwanさん、おはようございます!
罰則を強化すべきという意見は、結構ありそうですよね。すべての人が納得のいく罰則というのもないのでしょうが、少なくとも抑止力のあるものでないと同じことの繰り返しになりそうな気はします。
採決が競馬をわかっているかというと、全然そんなことはなく、それならば外部の人間を入れればいいけど、それは嫌だなので公正競馬という盾で身を護るという構図があるので、最終的に採決が判断しているという図式が維持されるのであれば解釈の変更はあるかもしれないです。それでも結果として骨抜きな内容にならないといいのですが。。

Posted by: 競馬悟空 | November 25, 2016 at 09:34 AM

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