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December 14, 2016

スピード指数的2歳牝馬ランキング

 スポーツ紙等で2歳番付とか、2歳ランキングとかありますが、あれは選定者の好みというか偏りがあるといつも思っています。人間が選ぶ限りそのような偏向は避けられない。

 ということで、客観的な指標である(と私は考えている)スピード指数で現時点のランキングを出したらどうなるか、並べてみました。

 なお、私の言うスピード指数とは「西田式スピード指数」のことです。
 本来は競馬の予想に使うものです。興味のある方は「西田式スピード指数」で検索すればWebサイトが出てきます。1レース50円で指数の載った馬柱も買えますので、ご興味のある方はどうぞ。

 なお大体の目安ですが、古馬1,000万下条件勝ち馬で指数80前後。古馬500万下勝ち馬で70~75くらい。
 クラシックでは、牝馬は70台後半から80前後で勝ち負け。牡馬は皐月賞が85~90で勝ち負け、ダービーが90前後で勝ち負けになります。


【2016年12月11時点終了時点ランキング】

1位 ソウルスターリング 指数75(阪神JF) <社台RH>

2位 リスグラシュー 指数73(阪神JF) <キャロット>

2位 レーヌミノル 指数73(小倉2歳S)

4位 ジューヌエコール 指数67(デイリー杯) <サンデーR>

4位 ディーパワンサ 指数67(阪神JF) <キャロット>

4位 アリンナ 指数67(秋明菊賞) <ノルマンディー>

7位 ミスエルテ 指数66(ファンタジー) <サンデーR>

7位 ヴゼットジョリー 指数66(阪神JF) <社台RH>


 予想通りというか、人間が選んだ場合と特に異なることのないだろうと思われる順位になりました。
 つまらない結果ですが、基本は重賞競走の上位馬が強いに決まっているので、当然と言えば当然ですね。


 阪神JFを勝ったソウルスターリングはケチをつけたがる人もいるみたいですが、指数上は強いと断言できます。
 同レースで75の指数というのは、2006年の勝ち馬ウオッカの81に次ぐ指数ですし、勝ちっぷりも良かったです。
 今年の阪神JFは桜花賞に直結すると予想します。

 2位のリスグラシューは阪神JFで指数73でした。
 普通の年なら十分に勝てている指数なのですが、相手が悪かったですし、運もなかったですね。
 今後どれくらい成長するかでクラシックの結果も変わってくるでしょう。

 同指数2位のレーヌミノルは指数73を出したのは小倉2歳Sのとき。
 これだけ早い時期から70以上の指数を出すのは早熟馬の可能性が高く、クラシックまで上位を張れるかなあというのがちょっと心配です。また1200mがベストの馬だと思われ、事実今回のマイル戦では指数を落としています。上位2頭をこの先逆転するのは困難であると予想します。

 4位のジューヌエコールはデイリー杯で指数67を出しているので、それなりに評価できますが、阪神JFの負けっぷりがやや不可解でした。次のレースを見てみないことには何とも言えませんが成長力があるかどうかがクラシックで通用するかどうかのカギとなるでしょう。

 同指数4位のディーパワンサは、相手なりに走れる馬ですし、デイリー杯で指数66、阪神JFで指数67とわずかながらもまだ指数を上げてきています。この馬も成長力次第ではあるでしょう。ただ阪神JFの上位2頭とは現時点では大きな差があると思います。

 同じく4位のアリンナは、間違いなく1200mの馬でしょう。典型的な早熟のスピード馬というタイプではなく、指数を上げつつ結果を出している馬ですので、今後も1200mならば上を目指せると思います。ただし、そういう意味ではクラシックには縁がなさそうです。

 7位のミスエルテは、ファンタジーSで66の指数を出しています。今週朝日杯に出走ですから、何とも言えないですが、ソウルスターリングを超える指数を出せるのか否かに注目しています。牡馬に入ってもやれるとは思いますが、指数的には抜けているわけではないので、実際にどうなるのかは未知数ですね。普通だったら、先週の阪神JFで牝馬の2歳時の順位付けは確定だと思うのですが、今年はこの馬の結果を見ないことには何とも判断のしようがありません。

 同指数7位のヴゼットジョリーは、阪神JFでは1~3着とは差はあったものの、この馬自身は指数を上げてきていましたから相手が強かったと言うほかないです。今年の新潟2歳Sは例年に比べるとレースのレベルは指数的に低かったですが、重賞勝ち馬としての結果は出せていると思います。


 ということですが、驚くのは、上記8頭中7頭がクラブ馬ということ。
 牝馬は今年もクラブ馬が中心になるでしょう。

 クラブと言ってもほぼすべてが社台・ノーザン系のクラブ馬です。
 唯一ノルマンディーのアリンナが喰らいついているのは立派ですね。しかも格安馬ですし。


 クラシックに向けて、新たな馬が加わったり、残念ながら故障する馬もいるかもしれません。
 まだまだ変動があるでしょうし、来年を楽しみにしたいです。

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