あるある
センター試験を受けたのなんて遠い昔になりますが、試験っていうのはやはり緊張するものだったと今でも思い出します。
そのセンター試験の「簿記会計」という科目で電卓を持ち込んでしまった受験生が「失格」扱いになってしまったとのこと。
受験要項にも電卓は持ち込めないという旨は明記されていたでしょうし、普通に数学を受験する人からしたら、電卓の持ち込みなんて言語道断。失格で当然だという気持ちになるでしょう。
しかし、簿記会計の試験全般からすると、むしろ電卓が使えないほうが特殊なんです。
その辺は、簿記会計系の試験、簿記検定でも何でもいいですけど、それらを受験したことがある人とない人で受け止め方が大きく異なると思います。
簿記検定その他の簿記会計の試験では、電卓持込みが当然です。
電卓がなければ試験にならないです。
電卓は、それらの試験を受ける人にとってはドラクエで言ったら「武器」のようなもの。
野球だったらバットみたいなものでしょう。
武器なしの素手で「りゅうおう」には勝てませんし、バットなしでバッターボックスに立っても、ただ3級見送ることになるでしょう。野球の場合はデッドボールという裏技もあるかもしれませんが。。
ということで、武器そのものですから、普段簿記会計の試験の勉強をしているような人ならば、常に電卓を持っているでしょうし、それを机の上に出してしまうというのもむしろ自然な行為でしょう。
電卓がどれだけ重要なものか、簿記とかやったことない人にはピンとこないと思います。
あるあるなんですけど、簿記やったことない人が、一念発起して簿記検定なり何なりを受けようと決意したとします。そんで、ナントカ簿記学校とか駅前にある大手の専門学校に行ったとするじゃないですか。
1回目の授業の時に、先生からこう言われます。
「今日は電卓を持ってきていない方もいらっしゃるようですけど、次からは必ず持ってきてくださいね。」
という話になります。さらに、
「あと、電卓持ってこられてる方はそれで良いんですが、8ケタとか10ケタの電卓の方も結構いらっしゃいますね。それだと今後困ることになるので、なるべく12ケタのものを買ってくださいね。」
と言われます。
結構、初回の授業って、色々な人がいて、本気になったら~っていうCMのとおり(笑)、本気の人もいれば、会社に言われてとかなんだとかで嫌々来ている人もいるんですよ。
で、だいたいそういう嫌々来ている人って、8ケタの凄く小さいおもちゃみたいな電卓を持ってきちゃうんですよね。
私も最初は、電卓なんて持ち運ぶの面倒だから8ケタの小さい奴でいいんじゃないの?とか思っていましたが、下手したら壊れない限り半永久的に使う可能性のあるものですから、本当にそれでいいのかという話になります。
8ケタで困ったことないっていう人も多いでしょうが、簿記の試験では長期大規模工事になると、すぐに何十億っていう話になったりするんですよ。普段はそれでよくても、試験では困っちゃう。
ドラクエで言うならば、
8ケタ=たけやり
10ケタ=こんぼう
12ケタ=どうのつるぎ
って感じでしょうか。
12ケタのものでも、値段によって機能に違いがあったりして、色々こだわりにある人もいます。
これもあるあるですけど、CASIO派かSHARP派かっていうのもあります。
メーカーでキーの配置とか機能とかが若干違うんですよ。
でもその若干で致命的なロスが出てしまうので、CACIO派の人は基本CASIO製のみ、SHARP派の人は基本SHARP製のみしか使わないでしょう。
ちなみに私はSHARP派です。CASIOは装備したくても装備できません。
とまあ、本当に、ウソだろと思うくらいの、あるあるやこだわりが出てくるもんなんです。
なお、先ほどのあるあるは続きがあります。8ケタの電卓で授業に来ていて、次回から早速12ケタに買い換えてくる人はいいのですが、そのまま8ケタで強行する人。
ほぼ間違いなく本番の試験までに脱落して教室からいなくなります(笑)。
デカい電卓持ち歩くのが嫌なのはわかりますが、まあ、やっぱり最初からやる気がない人だったんでしょうね。
ここまで話を聞くと、なんとなーく、電卓を机に出してしまった受験生の気持ちがわかるかもしれません。
もちろん、それでも、受験要項にダメって書いてあるんですから、ダメなものはダメですし、失格という取扱いも、他の受験生との公平性を考えればやむを得ないでしょう。
私もセンター試験の問題チラッと見ましたが、全然電卓必要なかったですね。電卓で不正のしようがない問題だったとは思います。
そう思うとかわいそうな気はしますね。あくまで私はですけど。
夢を見るんですよ。
電卓忘れる夢とか。
マジです。
試験当日に、他の受験生は電卓を机に出しているのに、自分だけ電卓がない!っていう夢を見るんです。
多分、真面目に取り組んでいればいるほど、そうなっていくものじゃないかなあと思います。
同じ高校の6人が電卓出して失格になったみたいですけど、他の人が電卓出してたら、反射で、オレも電卓出さなきゃ!って思うもんです。
その気持ちはすごくわかる。
年に1回の試験ですからね。
試験官が、試験始まる前に「電卓はカバンの中にしまって下さい。」って一言言ってくれさえすれば、何も起きんかったんですがね。試験官は簿記会計とは無縁の人だったのでしょう。。
話は変わりますが、一口あるあるっていうのもありますよね。
何となく思いついたものを並べてみました。
・カタログを請求したがいつまでたってもカタログが来なかった。
・カタログが来ないのでクラブに電話したら特に何もなかったかのようにまた送りますと言われた。
・カタログに「怪我とは無縁の競走生活となるでしょう」と書いてあったがデビュー前に骨折した。
・カタログに馬体についてのコメントが一切なく、血統面を褒める内容しかなかったのでヤバいかなと思ったが、結果としてやっぱり本当にヤバかった。
・超一流厩舎所属ということで期待していたが、入厩することなく引退した。
・超一流厩舎所属ということで期待していたが、外厩とトレセンを行ったり来たりした挙句、結局未出走で引退した。
・超一流厩舎所属ということで期待していたが、デビュー戦の鞍上が厩舎をよく手伝っているというリーディング下位騎手に決まり、やはり大敗した。
・クラブの更新を何気なく見たら、出資馬が去勢されていた。
・パンとしてくればと常に言われていたが、ついにパンとすることはなかった。
・レースで最低人気だった自分の出資馬が3着に入って競馬場で内心喜んでいたところ、ビールを片手にした知らんオッサンが近づいてきて、「とんでもねえのが3着にきちまったよなあ!」と同意を求められて返答に窮した。
・新幹線に乗って出資馬の応援に向かい、レースを観戦したところ、ポツン騎乗が発生しビリだった。
・さらにレース後骨折していた。
・長い目で見て欲しいと言われたがすでに3歳の8月だった。
・出資馬が負けてガッカリして競馬場のベンチにすわり、アメリカンドックを食いながら新聞を読んでいたら、知らない間にハトに囲まれていた。
と、まだまだありますが(笑)、きりがないのでこの辺で。
Comments
完全同意
失格受験生の未来に幸あれ!
新馬がだめでも、未勝利も園田もある
Posted by: mo | January 20, 2017 08:52 PM
私の場合、簿記の資格は「職業訓練校」主催の講座で受講したので、民間より安い受講料で勉強しました。
一口馬主を始めた頃は、厩舎のネームにこだわっていましたが、今は馬体重視で見ないと放置の対象になるなあと実感しています。
ただ、ハトに絡まれたことは、未だに経験していませんけど…。
Posted by: Y子 | January 21, 2017 11:35 AM
moさん、こんばんは!
おっしゃるとおりですね。人生いろいろあるのは仕方ないですが、不正をしたわけではないとちゃんと理解している人もいますし、まだまだこれからの長い人生にエールを送りたいですね。新馬負けてもそんなに大きな影響ないですよね。
Posted by: 競馬悟空 | January 21, 2017 09:18 PM
Y子さん、こんばんは!
駅前にあるようなところだと意外とお金かかりますよね。有名どころの専門学校に行かなきゃいけないってわけでもないですし、うまいやり方だと思います。
私は最初は厩舎なんて関係ないと思い、大いに失敗し、その後は厩舎の名前につられてやはり失敗し、今は色々と事前に良く考えるようなりました。義理だのコネだのもある世界ですから、なぜその配置なのかもよく考えないといけないんだなと思いました。
ハトは人を選んでるみたいで、くれそうな雰囲気を醸し出していると集まってくるみたいです(笑)。とりあえず食べ物持ってると東京競馬場の端っこのほうとかだと良く集まってきます。
Posted by: 競馬悟空 | January 21, 2017 09:24 PM