ハービンジャー vs. キンシャサノキセキ
鳴り物入りで日本に来たハービンジャーも、今のところ鳴かず飛ばず。
いや、重賞勝ってるんだし、鳴かず飛ばずということもないだろうという考え方もあるかもしれませんが、やっぱり期待外れの感は拭えないと思います。
ハービンジャーは12年産が初年度産駒で、明け3歳の14年産世代で3世代目です。
明け3歳はデータとして使用するのは速すぎるので、12年産と13年産の2世代で考えます。
クラブ馬のハービンジャー牡馬の勝ち上がり率は56%とまあまあ良い方です。
しかし牝馬がイカンですね。牝馬の勝ち上がり率は26%です。
牝馬はそんなに高い値段の馬はいないにせよ、それでも、そもそも勝てないのであればどうにもなりません。
ハービンジャーは、種牡馬としての今後は厳しいでしょう。
同じ世代の産駒がいるキンシャサノキセキは、ハッキリ言って、当初はそんなに期待されていなかった種牡馬だと思います。特別な宣伝があったわけでもなく、ひっそりと産駒がデビューして今に至るという感じではあります。
しかし、クラブ馬のキンシャサノキセキは牡馬の勝ち上がり率は74%。
牝馬も勝ち上がり率が50%あります。
クラブ馬の1頭当たりの平均獲得賞金はハービンジャーがほんの少し上回っていますが、キンシャサノキセキとほぼ同じです。
それでいて、募集馬の平均価額がハービンジャーが約2,600万円に対してキンシャサノキセキは1600万円。
データ上は優劣が明らかです。
当初の期待と結果が乖離してしまうのは普通にあることですが、後から考えると不思議なものですね。
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