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August 25, 2017

種牡馬

 これももう、今さらですが、ディープ産駒は走ります。
 ディープインパクト産駒です。

 だから種牡馬の種付料が高く、募集価格も高くなります。当たり前の話です。

 その昔、初代のダービースタリオンが発売されたころは、それなりに可能性のある種牡馬がたくさんいました。

 グリーングラス産駒が重賞勝ったりもしました。

 ダンシングキャップという無名種牡馬の産駒であるオグリキャップが日本中を鳴動させたのも今は昔。
 近年は、ほぼそういうことはなくなりました。

 色々細かな理由はあるのでしょうが、端的に言うと、サンデーサイレンスが来日して、さらに輸入繁殖のレベルも上がり、日本の血統レベルが全体的に底上げされたのが主な原因だと思います。

 指数やってるとよくわかりますが、高い指数が出にくくなりました。特に芝の中距離。
 これは馬の能力が下がったわけではなく、馬の能力の上下差が縮まったせいもあると思っています。
 指数というものは、基本はどの指数も偏差値的な尺度の指数ですから、上下の差が縮まれば、高い偏差値が出ないのと同様、高い指数も出なくなります。

 もう一つ大きな理由はスローのレースが多くなったことですが、これはもう仕方ないです。
 いわゆる補正しきれないスローの・・・って奴ですね。
 スローのレースを単純に除外していってしまうと、それこそ基準タイムや馬場指数を構成する要素そのものがなくなってしまうことになりますし、非常に難しい問題です。

 いずれにせよ、芝のレースではスローの瞬発力勝負での決着が増え、それに対応できない種牡馬は淘汰されることになります。

 結果として、現状はサンデー系の天下となっているということでしょう。

 サンデー一切なしの馬が重賞を勝つ可能性もあります。実際ダービーも勝ちました。
 ただ、それは稀有な例でありますし、今年のダービー馬は、ディープの次に位置するキンカメです。

 自然とサンデー系又はキンカメ以外では厳しいということになるでしょう。

 前置きが長くなりましたが、芝のクラシック及びマイルから中距離は、リーディング上位種牡馬以外では厳しいというのがデータから考えた場合の結論だと思います。
 どんなデータを根拠にしても、そうなると思います。

 芝のレースで上級条件に行く馬を探すのであれば、高くてもリーディング上位種牡馬の仔を探すのが良いと思えます。

 一方、ダートについては、確かにゴールドアリュール産駒やキンカメ産駒も強いですが、マイナー血統の馬でもチャンスはあります。

 結局のところ、みんな芝のクラシックを主な目標に定め、それを実現して次の世代の種牡馬をつくりだします。
ダートは二の次です。

 ダートの種牡馬を生み出しても利益にならないので、そこを目指すことは基本的にはありません。
 結果としてそうなったということはあるでしょうし、実際そういう種牡馬もいます。
 そうなると、どこから強い馬が飛び出してくるかわからない部分もあります。

 リーディング上位種牡馬以外で勝負したいのであれば、ダート向きの馬のみを狙って探してみるというのも一興かもしれませんね。

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