ばぬーしー
なんというか、かなり出遅れた感はありますが、知らない間に、一口的な極めて怪しいファンドが開設され、募集が開始されていました。
ご存知DMMバヌーシーってやつですね。
遅ればせながら当該ファンドのwebを見ました。
まず、薄汚いなあと思ったのは、他の広告的なバナーからたどると、トップ画面には、「募集馬情報」が出てこないこと。
まず、何としてでも「無料で口座を開設」をクリックさせたいという画面構成。
これじゃあ、自ら「詐欺っぽいことやってます」って言っているようなものだと思いますが。。
「本当の」トップ画面にたどりつくと、そこには募集馬の情報へのリンクがあります。
それをクリックすると、ご丁寧に、残口数も1口単位で書いてあるんですね。
そこは潔いと思います。
見ればわかりますが、まあ、売れてないんでしょうね。
このままだと、どの馬も2割売れれば御の字ってとこでしょう。
愛馬とか馬のためとか夢とか希望とか。
耳触りの良い言葉を使ってみても、やっぱり皆、最初から損をすることがわかっているものには手を出さないですよね。
会社側は、夢を、希望をと唱えても、出資する側は大事なお金を使うわけですから、相手側が考える以上に冷静でしょう。
売る側と買う側の思惑がある程度は一致していないと、色々と難しいんじゃないかなあと思いました。
曹操 「口に大義をとなえても心に一致するものがなければ同志も同志ではない」
(横山光輝・三国志)
という言葉が思い浮かびました。
バヌーシーに関しては、社長が、「来年はもっと安くできる」とかtwitterで言っちゃっているみたいですし、その辺もどうなのかなあ~と思います。
安くできる・・・ってそれを企業努力と捉える人はほとんどいないでしょう。
逆に、じゃあ今の値段が詐欺なんだなと勘ぐられてしまうのではないかなと思いました。
ますます今年買う人はいなくなってしまうのでは。
まあデビューするのはまだ先の馬も多いですし、初年度の2歳馬の活躍次第では、大人気一口的クラブになる可能性もありますから、とりあえずは外から半笑いで眺めていたいところです。
真面目な話をすると、馬は客寄せパンダで、本当の目的は証券会社の口座を開設させることなんでしょう。
銀行とかと同じで、一度作った証券会社の口座を意味もなく変える人ってほとんどいないと思います。
若者を自分の口座に引っ張ってきて、長い付き合いをするには、堅苦しい証券会社じゃあ困りますものね。
若者もいずれはおっさん、おばさん、になるわけです。その時、その人が金持ちになってからDMM証券ですとか言って売り込んでも歯牙にもかけられないでしょう。
しかし、若いころからの付き合いとなれば話は別。
様々な金融商品を人生を通じて買ってくれる「かもしれない」わけですから、先行投資というか、囲い込みの一種なんでしょうね。
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