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May 11, 2018

馬主気分

 ここ数年、特に最近は、努めて「一口馬主」という単語を使用しないように心がけています。

 クラブ馬主、とか、一口クラブ会員とか、出資者など、別の単語で表現するようにしています。

 理由は、クラブ会員は単なるファンドの出資者に過ぎず、決して馬主ではなく、また当然のことながら一切の馬主行為も認められません。

 各クラブに申し込んで抽選等で馬主席での観覧ができたり、ウィナーズサークルでの口取りも、すべて馬主会の「厚意」です。

 規約等に、いちいち恩着せがましく「厚意」ですとは書いていないかもしれませんが、本当のところはそういうことです。

 一口馬主という言葉が先行しすぎると、このような「厚意」を「権利」と勘違いする人が出てくるでしょう。

 今後クラブ会員になりたいと思っている人に対して、勘違いを助長してしまうことになるかもしれず、あまり一口馬主という言葉を使うこと自体、良くないのかもしれないなと最近思っているのもあって、冒頭のような言葉づかいをするように心がけるようになりました。


 「手軽に馬主気分を味わえる。」

 まるでどこかのクラブの標語のようにも聞こえてしまいますが、「馬主気分」って何でしょうか。


 出資馬が勝ったらうれしい。

 馬主気分で世界が違って見えた。

 これならば特に問題ないと思います。

 どちらかというと、問題は負けたときでしょう。

 出資馬が人気になって負けたとき、騎手や調教師などをボロクソに言うのが「馬主気分」なんでしょうか。

 勝ったら自慢げにオレの馬、私の馬と勝ち誇り、負けたら関係者に罵声を浴びせる。

 それが本当に「馬主気分」なんだろうかと考えさせられます。


 話がズレますが、競馬で一番偉いのは誰かと考えた場合、私は、「競馬ファン」であると考えます。

 ファンあってこその競馬。

 というと聞こえがいいですが、要するに馬券を買って適当に遊んで損してくれる人がいてこそ成り立つのが競馬ということです。

 胴元であるJRA等が偉いという考え方もあるでしょう。
 実際JRAに逆らって競馬の世界で生きながらえることはできませんから、それはそれで正しいでしょうが、ここではそういう権力云々の話は抜きにして考えたいです。


 ファンが競馬を支えていると考えるのであれば、本当の馬主気分とは、次のようになるのではないでしょうか。

 もし自分の出資馬が人気で負けたのならば、その馬の馬券を買ったファンに対して申し訳なく思う。

 そして、負けてしまった騎手や調教師に代わって、又は、騎手や調教師とともにファンに対して詫びる気持ちを持つ。

 出資馬が勝ったら、口取りの場所を取るのに必死になるのではなく、まずは騎手、調教師、外厩、牧場、応援してくれたファンに対して感謝の気持ちを持つ。

 これが本当の「馬主気分」なのではないかなと最近は思っています。


 もちろん、馬主気分ではなく、単なる「馬券ファン」という立場であれば、いくら騎手や調教師をボロクソ言っても許されると思いますよ。
 もちろん限度はありますが、騎手も人気商売ですし、批判されるのは仕方ない。
 曙似の天才競馬予想家が、騎手のことをボロクソ言うのはある意味当然。
 
 でも、「馬主気分」であるならば、ちょっと違うのかなと。


 まあ、キレイゴトですよね。

 こんなこと言っておきながら、じゃあお前は最初からそういう気持ちで今までやってきたのかと言われたら、そうだとは言えないです。

 10年以上やって、ようやっとそう思うようになったという感じでしょうか。

 キレイゴトではありますが、真の「馬主気分」を味わえるよう、日々精進していきたいと思います。

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Comments

競馬悟空さん
とても大切なことだと思いますよ。

とかく会員=特別となりがちな風潮ですし、誰が偉い訳でもないと常日頃から思えることは大切だと思います。
ルールだし、権利だし、ではなく、どのように振る舞うことが望ましいのかと周りの事に配慮できることは何事にも代えがたい姿勢であり、美徳だと感じます。

昨今の顔の見えないネット世界では希薄になっておりますが、忘れたくない向き合い方だと襟を正した次第です。

そのような方が一人でも多くなることを願ってます。

Posted by: むらさん | May 11, 2018 at 11:04 PM

むらさん さん、おはようございます。
コメントいただきありがとうございます。
勝てばうれしいですし、負ければ悲しいです。負けたときには何かに原因を求めたくなる気持ちもわかるのですが、周りに原因を求めるのではなく、自分自身もちっぽけではあっても当事者の端くれとして、残念な気持ちを持てたら素敵だなと思います。
確かに本当の馬主さんのように関係者と面と向かって対峙すれば、相手の気持ちを慮ることもできるのでしょうが、インターネットの画面を通じた文字情報のやり取りだけの世界だと、何かと、権利やルールを主張したくなるものなのかもしれませんね。
結局は関係者の皆様には伝わらないのかもしれませんが、それでも、常に感謝の気持ちをもって、私も今後精進していきたいと思います。

Posted by: 競馬悟空 | May 12, 2018 at 07:45 AM

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