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September 27, 2018

ウルトラ未勝利

 スーパー未勝利が終わり、3歳の未勝利戦はなくなりました。

 現時点での中央未勝利馬は、いわゆる、

 「もう出られるレースがありません・・・」

 という状態です。

 いや、それでもまだウルトラ未勝利がある。

 いいえ、ありません。

 ルール上はそんなものはないのですが、実際には未勝利馬もまだチャンスがあるということです。

 一つは、一旦地方に転出して、年内2勝又は3勝して中央に再登録するというもの。

 これが今は一般的なウルトラ未勝利ですね。

 俺たちの戦いはまだまだ続く!○○先生の次回作にご期待ください!

 って感じで、次回作があるかどうかは、成績次第ということです。

 地方で2勝又は3勝できなければあきらめもつきます。


 もう一つは、格上挑戦を続ける方法ですよね。

 未勝利戦で勝ち上がれなかったら中央では終わりというのが基本的なルールですが、過去、この格上挑戦を勝ち抜いて栄光をつかんだ馬もいます。

 一番有名なのはダイユウサクですね。

 虚弱体質でデビューが遅くなり、初戦の格上挑戦では大差ビリのタイムオーバー。
 続く11月の4歳(今の3歳)未勝利(この時代はまだこの時期まで未勝利があった)でも連続して大差ビリでタイムオーバー。

 2戦連続でタイムオーバー。
 レース後に管理する内藤師は採決に呼ばれ、あの馬をクビにしろと言われたと昔読んだ本に書いてありました。
 なんとか採決をなだめ、また馬主さんにも了解を得て中央で続行することとなったダイユウサクはその後順調に成長してオープン馬に。

 ついには1991年の有馬記念において、単勝万馬券のダイユウサクが、伝説のイン強襲で武豊騎乗のメジロマックイーンを2分30秒6のレコードで打ち破るという大金星を挙げました。

 そのときのダイユウサクの担当だったのが今の栗東の平田師。

 ダイユウサクがいなければ、ひょっとしたら平田師も存在していなかったのかもしれませんね。


 もう一頭有名なのは、レディブロンドでしょう。

 デビューが遅れ、ある日突然5歳の未勝利馬が1,000万条件の特別戦に登場。

 1,000万条件を勝った次のレースが500万下という謎の事態も発生。

 そのまま5連勝してスプリンターズSでは4着。

 彗星のようにデビューして彗星のように去って行きましたが、まさに究極の未勝利馬だったでしょう。

 そして、レディブロンドがいなければ、その後のラドラーダ、そしてレイデオロと続く黄金の系譜も存在していなかったわけですから、競馬とは不思議なものです。


 一縷の望みがあるならば、そこに賭けてみたいですね。

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