スープがなくなり次第終了となります
ラーメン屋で、軒先にこういう言葉が書いてある店ってありますよね。
人気ラーメン店だと、実際に、店に入った瞬間に「すいません、今日スープ終わっちゃったんですよ~」って言われてそそくさと帰るしかないっていうパターンありますよね。
一口の世界でも、ノーザン系クラブでは、実際にこういう状況になってきました。
ノーザン系っていうと、なんか家系みたいですね(笑)。
シルクは1次募集で50頭満口。
さらには通常募集でも売れに売れて、現時点で出資可能なのは残り1頭のみ。
高額ディープ産駒で、在りし日のキムテツ厩舎を思わせるほどの文句が出やすい厩舎所属の1頭のみ。
この高額ディープのみが残るという現象も定番化してきました。
この残り1頭も、そのうち売り切れます。
そうすると、最初の「スープ終わっちゃったんですよ~」状態になってしまいます。
いやあ、本当に、人気ラーメン店並みに恐ろしいことになってきました。
以前、アンジャッシュの渡部が、何かの番組で、なかなか予約が取れない店的なものを紹介していました。
そこで、予約が取れない店と、行列で何時間も待たされる店と、どっちがいいかという話になり、渡部が言いました。
「行列に並べば食べられる店はまだいいんですよ。並べば食べられるんですから。予約が取れない店は予約が取れない限り食べられないんだから最悪ですよ。」
この言葉が忘れられないです。
そうかあ、ラーメンは、並べば食べられるんだよなあ~。と改めて当たり前のことを深く考えました。
一口の場合は、並んでも買えない場合がありますから。
ラーメン屋の話に戻りますが、タイトルにもある「スープがなくなり次第終了となります」って、なかなか勇気のいる言葉だと思うんですよ。
いや、本当に、毎日スープがなくなる店ならば、いいですよ。何の問題もない。
一方で、そういう状況に開店以降半永久的にならないだろうと思われる店に、この言葉が書いてあると、なんというか、失笑というか、いたたまれない気持ちになることはあります。
多分、そういうことを軒先に書いておけば、人気ラーメン店だと思われるだろうという甘い考えなんでしょうが、本当に考えが甘く、店はいつも閑古鳥が鳴いている。
私もそこで1回食ってみましたけど、まあ、平均レベルに届かない程度かなあ~というレベルのラーメンでした。
天地神明に誓って、スープが終了することはないだろうと思いました。
でも、今も、その「標語」は軒先に書いてあります。
クラブでも、大言壮語を掲げた新規クラブがいくつかありました。
大言壮語もあれば、最初から詐欺的な方向に誘導しようとしていた感覚のクラブもありますが、とにかく、「スープがなくなり次第終了」的な、強気発言が「最初は」目立っていた。
しかし結果がついてこないので、より一層ノーザン系クラブの優秀さが目立ってしまったというのもあるでしょう。
売れもしないのに「スープがなくなり次第終了」と書いてあるラーメン屋のようなクラブと、ノーザン系のクラブを比較して、改めて、ノーザン系のクラブがどれだけ優秀なのかを思い知った人も多いのかもしれません。
だからこそ、どんどん人が集まって、こちらは本当にスープ終了に近づいている。
不味いラーメン屋は、1回食ってみて、ダメなら二度と行かなければいいんです。
しかし、クラブの場合は、1回暖簾をくぐってしまったら、出資馬が引退するまで、ある意味、不味いラーメンを食い続ける羽目になるというのが本当に恐ろしいです。
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