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June 03, 2021

インタビュー

 テニスの大坂なおみ選手が投じた一石、というか、要するにマスコミ批判ですよね。それが物議をかもしています。

 私は、別にスポーツ選手ではないので、本当の気持ちは慮れませんが、なんとなく理解はできます。

 勝った選手にインタビューする分には問題ないと思います。

 勝った選手がインビューを拒否というのは、プロスポーツとして、問題だと思えます。

 難しいのは負けた選手ってことですよね。

 競馬でも、2着に負けた騎手に公にインタビューはしませんもんね。

 まあ、コメントは取りますけど。

 ダービーでハナ差の2着になった騎手に、公然と「いまのお気持ちは?」とか、尋常な精神の人間では尋ねられないですよね。

 

 尋ねる内容にもよるのかなと思います。

 競馬予想TVで、冒頭に行う前週の結果の振り返りのところで、市丸さんが「何で指数通り買わなかったの?」って責められるパターンがありますよね(笑)。

 割と何回も見るパターンでしょ。

 私も指数派だからわかるんですけど、やっぱりこのツッコミはきつい(笑)。

 競馬予想TVの場合だと、だいたい最後に、市丸さんが「指数通りに買わないこともあるんだよ!」とかってキレて一件落着なわけですけど、テニスの4大大会ともなれば、そうもいかんですよね。

 政治家には言いにくいことは言わずに、スポーツ選手とか弱い立場の人間には棘のある言葉を吐きつける。

 そういうマスコミ側の態度を受け入れられない人もいるでしょう。

 

 話は大分昔に戻って、時は1997年の春の天皇賞。

 3強対決でしたが、最後の直線で典さん騎乗の王者サクラローレルがマーベラスサンデーを押さえ込んだところに外から「元祖天才」騎乗のマヤノトップガンが見事に差し切るという、名勝負でした。

 この頃は今では想像もつかないくらいの競馬ブームだったので、フジやNHKという競馬中継をする放送局以外も、スポーツニュースとかで競馬を重く扱っていたんですよね。

 で、当時どこかの放送局が、レース後、京都競馬場の門扉を出たところで典さんにインタビューしてたんですよ。

 おそらくですが、JRAのプレスの権限がない者がインタビューしたんでしょうね。

 ちょっと今では考えられないですけど、鮮明に記憶にあるので事実です。

 それで、2着に負けた典さんに対して「仕掛けが早かったのでは?」と質問していたんですね。

 いやいやいやいや、ちょっと待てよ~と思いましたが、案の定というか典さんは、

「早くはないですよ。早かったとは思っていません。」

と、ものすごい仏頂面で答えていました。

 今考えると、そもそも答えていたのに驚きですよね。

 今だったら、絶対無視でしょうね。

 レース見たらわかりますけど、確かに結果論としては、そうなるのかもしれませんが、1番人気で王者の競馬をしたわけだから、責められるような騎乗ミスではない。

「まつまさ」の「仕掛け早やが玉にキズ」とは意味が違うわけですよね(笑)。

 この日の天皇賞(春)は、たまたまというか、私はNHKの中継を見ていたのですが、NHKの実況もひどかった。

 4角手前でまだマヤノトップガンが後ろにいるのを見て「マヤノトップガンは苦しい」というようなことを言っていましたから。

 どうみても脚を溜めているように見えますけどね。

 まあ、そこはNHKだから大目に見るとして、明らかに競馬やってる方の立場からしたら納得の行かない伝え方、尋ね方っていうのがあったと思います。

 

 その後時代は移り変わって、競馬でも「会見拒否」があったりと、マスコミに対する問題提起がありました。

 でも、色々思うんですが、「その他大勢」がいてこそ色々成り立っている部分があります。

 50年のファンでもファンだし、今日初めて馬券を買った人も同じファン。

 1億円馬券を買った人も、100円しか買わない人も同じくファン。

 ファンは実績制ではありませんから(笑)、差別するわけにもいかないですよね。

 結局は、「ファンのレベルアップ」とか「マスコミのレベルアップ」とか、難しいことは考えずに、愚か者はどこにでもいるもんだと納得して、そういうのにはそれ相応の態度を取ればいいのかなと思います。

 

 

 

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