インタビュー
テニスの大坂なおみ選手が投じた一石、というか、要するにマスコミ批判ですよね。それが物議をかもしています。
私は、別にスポーツ選手ではないので、本当の気持ちは慮れませんが、なんとなく理解はできます。
勝った選手にインタビューする分には問題ないと思います。
勝った選手がインビューを拒否というのは、プロスポーツとして、問題だと思えます。
難しいのは負けた選手ってことですよね。
競馬でも、2着に負けた騎手に公にインタビューはしませんもんね。
まあ、コメントは取りますけど。
ダービーでハナ差の2着になった騎手に、公然と「いまのお気持ちは?」とか、尋常な精神の人間では尋ねられないですよね。
尋ねる内容にもよるのかなと思います。
競馬予想TVで、冒頭に行う前週の結果の振り返りのところで、市丸さんが「何で指数通り買わなかったの?」って責められるパターンがありますよね(笑)。
割と何回も見るパターンでしょ。
私も指数派だからわかるんですけど、やっぱりこのツッコミはきつい(笑)。
競馬予想TVの場合だと、だいたい最後に、市丸さんが「指数通りに買わないこともあるんだよ!」とかってキレて一件落着なわけですけど、テニスの4大大会ともなれば、そうもいかんですよね。
政治家には言いにくいことは言わずに、スポーツ選手とか弱い立場の人間には棘のある言葉を吐きつける。
そういうマスコミ側の態度を受け入れられない人もいるでしょう。
話は大分昔に戻って、時は1997年の春の天皇賞。
3強対決でしたが、最後の直線で典さん騎乗の王者サクラローレルがマーベラスサンデーを押さえ込んだところに外から「元祖天才」騎乗のマヤノトップガンが見事に差し切るという、名勝負でした。
この頃は今では想像もつかないくらいの競馬ブームだったので、フジやNHKという競馬中継をする放送局以外も、スポーツニュースとかで競馬を重く扱っていたんですよね。
で、当時どこかの放送局が、レース後、京都競馬場の門扉を出たところで典さんにインタビューしてたんですよ。
おそらくですが、JRAのプレスの権限がない者がインタビューしたんでしょうね。
ちょっと今では考えられないですけど、鮮明に記憶にあるので事実です。
それで、2着に負けた典さんに対して「仕掛けが早かったのでは?」と質問していたんですね。
いやいやいやいや、ちょっと待てよ~と思いましたが、案の定というか典さんは、
「早くはないですよ。早かったとは思っていません。」
と、ものすごい仏頂面で答えていました。
今考えると、そもそも答えていたのに驚きですよね。
今だったら、絶対無視でしょうね。
レース見たらわかりますけど、確かに結果論としては、そうなるのかもしれませんが、1番人気で王者の競馬をしたわけだから、責められるような騎乗ミスではない。
「まつまさ」の「仕掛け早やが玉にキズ」とは意味が違うわけですよね(笑)。
この日の天皇賞(春)は、たまたまというか、私はNHKの中継を見ていたのですが、NHKの実況もひどかった。
4角手前でまだマヤノトップガンが後ろにいるのを見て「マヤノトップガンは苦しい」というようなことを言っていましたから。
どうみても脚を溜めているように見えますけどね。
まあ、そこはNHKだから大目に見るとして、明らかに競馬やってる方の立場からしたら納得の行かない伝え方、尋ね方っていうのがあったと思います。
その後時代は移り変わって、競馬でも「会見拒否」があったりと、マスコミに対する問題提起がありました。
でも、色々思うんですが、「その他大勢」がいてこそ色々成り立っている部分があります。
50年のファンでもファンだし、今日初めて馬券を買った人も同じファン。
1億円馬券を買った人も、100円しか買わない人も同じくファン。
ファンは実績制ではありませんから(笑)、差別するわけにもいかないですよね。
結局は、「ファンのレベルアップ」とか「マスコミのレベルアップ」とか、難しいことは考えずに、愚か者はどこにでもいるもんだと納得して、そういうのにはそれ相応の態度を取ればいいのかなと思います。
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