今の時代
先々週くらいから風邪ひいて調子悪くて、鼻が詰まっているので仕事しながらもなんとなく集中できない。
そんで、なんとなくグリーンチャンネルを見ながらだらだら仕事をしていたら、丁度栄光の名馬サクラローレルの番組が流れていました。
この時代って、もう本当に極限まで競馬人気が高まった時代で、今はそもそも存在自体がなくなりつつありますが、どの局でもやっていた夜のスポーツニュースでは、G1週はもう本当に競馬一色というつくりのスポーツニュースもあったくらいでした。
サクラローレルで思い出すのは、どこの民放かわからないですけど、天皇賞・春でマヤノトップガンに差し切られたサクラローレル騎乗の典さんに対して、すごい質問をしていたんですよ。
京都競馬場で典さんが出てくるのを待ち伏せて、カメラ回して、”仕掛けが早かった?"って質問してたんですね。
典さんは、もう誰もがわかるムッとした表情で「いや早くないですよ。」と言って去って行ったのですが、今思うとすごいですよね(笑)。
今のノリさんにこんな質問したら、もうどうなるか想像するだけで怖いし、そんな勇気のある人もいないでしょうが、この時代はまだ許されていたというか、民放では競馬に詳しい人が競馬に関わっていたわけでもなく、そういう素人的な質問も受け入れざるを得なかったというのもあるでしょう。
それだけ競馬の裾野が広がっていた時代でもありました。
サクラローレルの思い出としては、蛯名騎手悲願のG1制覇となった天皇賞・秋でのチョンボ騎乗も非常に印象深いです。
結果は知っているわけですが、栄光の名馬たちを見ながら、サクラローレルの位置取りにドキドキしてしまいました。
まあ、実際はこのときはバブルガムフェローの馬券を全く買っていなかったので大外れだったわけで、自分としては特別な思いはないのですが、レース後に境勝太郎調教師が激怒していたのが印象深いわけです(笑)。
覚えている方も多いと思いますが、レース後にはスポーツ紙とかでボロクソ言っていましたよね。
ノリさんに対して「何がリーディングジョッキーだ!」とか言って咆えていました。
しかしそれも、今思い出すと、なんか境勝太郎調教師が多くのファンの声を代弁してくれていたというか、妙にスカッとしたというか納得した気分ではありました。
時代も違うけど、やっぱりハッキリと物事を言っていいのは調教師だと思うんですよね。
ダメなものはダメと言えないと、なんだかつまらないというのはあります。
だって今、ルメール騎手に対して、「何がリーディングジョッキーだ!」とか言う先生絶対にいないですよね(笑)。
ルメール騎手だって神じゃないからチョンボもあるじゃないですか。
それは仕方ないけど、なんか仕方ないだけで済まされてしまうのも、ファンの立場からすると納得いかないというか、受け入れられない部分もあるよなと思います。
明らかなチョンボ騎乗があったときに、昔のように表立って文句を言えない世の中になってきましたが、私はあえて、
「ルメールに文句を言えるものがおるか!」
と3回叫びたい。
でも、叫ぶと、本当に
「ここにおるぞ!」
と馬岱が出てきて首を打ち落とされると困るのでおとなしくしておきますね。
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