なんとなく、よろしいですか
もう月末。
自然大災害に始まり、その後もいろいろな出来事があった1月でした。
原作の漫画家さんが原作を改変しないように「契約」してあったのにもかかわらず、テレビドラマの脚本家が勝手に改変しようとして、色々揉め事になり、途中省略しますが、結果として原作者である漫画家さんが命を落とすことになるという事件がありました。
人が一人死んでるのにテレビ局側は何か他人事。
一方で松本人志の過去の事績については、何も確定していないにもかかわらず早々に半ばクロと決めつけて「存在しなかった人」として対応しようとする。
まずこのマスコミの態度に大いに怒りを感じます。
松本人志の件については、ジャニーズ事務所のジャニーという明らかな犯罪者とは全く事情が異なりますし、そもそも何で過去をほじくり返して有名人だからと言ってプライベートなことを報道する権利があるのか謎です。
公益性があるという話ですが、どう考えても公益性なんてない。
被害者だという方が裁判でキッチリ白黒つけようとなったのであれば報道する価値があるでしょうが、その「被害」についてどうせ裁判で争うつもりはないわけでしょう。
であれば、相手が有名人であれば騒ぎ立てたほうが得というか、過去に聖人君子であった人以外はテレビに出られなくなるということだと思います。
正直言うと、私もぜひ週刊文春に記事にしてもらいたいことがあります。
それは私が新卒で入った超ブラック企業について(笑)。
誰でも知っている有名企業でしたが、今から考えると超ブラックでした。
とんでもない人権侵害が行われていました。
新卒は全員強制入寮で、家(実家)から十分通える距離であっても強制入寮でした。
ここまででは人権侵害とは言えないでしょうが、ここからが「カイジ」っぽいわけですよ。
寮の食事が「粗末な食事・・・」であるのはまあ許しましょう。
問題は風呂。
有名な、「家畜だってもう少しまともに身体を洗ってる」というセリフを思わず発したくなる寮の風呂でした。
どういうことかというと、量の風呂のボイラーが夜10時で止まるんですよ。
そんでその後は水しか出なくなるわけ。
風呂は夜11時まで入って良いのですが、そもそもスーパーブラック企業ですからほぼ毎日終電。
11時までに寮に戻れません。
そうなるとどうなるか。
朝5時から再び朝風呂に入ることが可能になるのですが、なんとボイラーは動かない。
つまり冷たい水か、風呂釜にある昨日のぬる~い残り湯を使うかしか選択肢がない。
冷たい水よりは、わずかながら、ぬる~い残り湯のほうが温度が上ですが、朝から水での修行か汚いぬるま湯を使うしかない。
嫌だからといって、寮を出ていくわけにもいかない。
もちろんそんなことをしたらクビでしょうし、寮のジジイは何か文句を言うとすぐに「人事部に言うぞ!」というようなヤベー奴。
結局カイジのように「家畜だってもう少しまともに身体を洗ってる」と思いながら日々を過ごすしかなかったわけです。
ちなみに100%マジの話で一切脚色していません。
その他、上司に朝財布の中身を確認されるとか、競馬をやっていることを上司に知られたら「お前の人生にとって明らかなマイナス」とか言われたり。
インフルエンザになった先輩は休みたいと言ったら上司に「死んでも来い!」と言われ、マジで死にそうな状態で会社に来たら、その来いと言った上司のさらに上役から、「なに?インフルエンザ?すぐ帰れ!」と会社に来て5秒で帰らせられる始末。
まだまだありますが、とにかくこういうことが日常茶飯事。
まあ、同世代の方なら、うちもそうだったよという方も結構いると思います。
なかにはもっとひどいエピソードもあるでしょう。
今だったら、訴えれば確実に勝てると思います。
録音機器だって常備できますし、映像だって取得できるかもしれない。
しかし、私の人権侵害をされた話を文春が取り上げることはないですよね。
有名人ではありませんし、誰も競馬悟空の風呂の話に興味ない。
でも人権侵害があったことは事実です。
神に誓って事実だと言えます。
だからといって、今さら過去のスーパーブラック企業を訴えることもできんでしょう。
どこかの国の訴訟と同じになってしまいます。
松本人志から被害を受けた人がいて、その人にとっての被害は被害であることは間違いありません。
私にとっての人権侵害も人権侵害であることは間違いない。
ただそれを遡って、騒ぎ立てるのはどうなのかなと思います。
明らかな刑事事件、犯罪であれば話は別ですが、幸いにも私は殴られたりとか刑事事件になるような出来事はありませんでした。
そこはさすがスーパーブラック企業というべきか、その一線は超えてこなかったですね。
普通にCM打ってる有名企業でしたしね。
話は少し変わって、マスコミが勝手に印象操作というか、言葉を切り取ってイメージを作ることがありますよね。
被害に遭った政治家は特に多いでしょう。
政治家だけでなく、有名人もやたらと「揚げ足取り」される時代になりました。
発信するから揚げ足取りされるという原則はあると思います。
小島太元騎手(元調教師)の「こんなに追ったのは何十年ぶり」という発言は、当時であっても揚げ足取りされましたが(笑)。
今はもう、マスコミにはウイニングポストのような提携コメント以外は発信しないほうが良いでしょう。
そこで思い出すのが、初代ウイニングポストの「日原成樹」騎手ですよね。
どんなレースでも、
「今日は何となく追い込みで行きたいですが、よろしいですか?」
とか言って。
いいわけないだろ!って突っ込むしかないわけですが、結局どう乗ったところで最終的に負けたら非難される騎手の立場からしたら、このコメントが一番いいのかなと思いました。
「今日はなんとなく追い込みで行きたかったのですが、最後の直線でお馬さんが疲れてしまいました。」
これが将来の騎乗後のコメントとしてベストなんじゃないかなあと思います。
なんでそんな乗り方したんだ!と言われたら、「なんとなくです。」と答えればいいです。
なんとなくは、なんとなくなんだから、それ以上説明のしようはない。
勝てなかった理由は、「お馬さんが疲れたから。」です。
だって実際そうですもんね。
細かいこと言えば色々あるのかもしれないけれど、結果としてお馬さんが最後の直線で疲れてしまったから負けたわけです。
勝ったお馬さんは疲れていなかったわけですから。
個人的には、楽しいニュースが増えてくれたら、またテレビも見たくなるのになと思います。
嫌なニュースなら文字だけで十分かもしれないです。
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